2014/06/13

第21回定時株主総会

昨日6月12日(木)、五反田の「ゆうぽうと」7階末広の間で、株式会社ハレックスの第21回定時株主総会が開催されました。
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会社設立以来21回目の定時株主総会、私にとっては代表取締役社長になって11回目の定時株主総会です。早いもので、私がこの会社の代表取締役社長に就任してはや11年が経過しました(うち6年間は兼務の非常勤社長という微妙な立場でしたが…)。

我が国の経済は、金融緩和やそれに伴う円安の進行等により多くの企業で企業収益が改善し、雇用や所得の改善が見られたのに加え、消費税税率の引き上げに伴う駆け込み需要の影響もあり、設備投資や個人消費が増加し、景気の回復傾向が見られました。今後は消費税率引き上げの反動による影響も受けると見込まれますが、緩やかに回復基調が続くと見られています。

このような市場環境のもと、当社といたしましては、「防災・気象」と「IT」の融合を図り、新しいサービスの開発を進めるとともに、新たな市場を創出するべく事業を展開してまいりました。

主な事業区分で見ますと、まず気象情報配信事業では、独自に開発を進めてきた気象APIサービスを「HalexDream!」として商品化して、観光分野での地方自治体様とのコラボレーション、鉄道事業者様への1,700駅ごとの気象情報提供、産官学共同による農業分野での新たなビジネスモデルの検討、消防庁様及び地図情報会社様との次世代防災情報支援システムのモデル設計等を進めた結果、前事業年度の売上を大幅に上回る事業成果を挙げることができました。

緊急地震速報事業では、地上波放送キー局様と大手衛星放送局様向けに防災情報送出システムを開発・納品し、情報提供を開始いたしました。その結果、この分野でも前事業年度を大幅に上回る事業成果を出すことができました。

その結果、前事業年度(2013年度)は、会社設立以来21年目にして過去最高の売上と営業利益をあげることができました。社員達の頑張りには、ホント頭が下がるばかりです m(__)m

このように、気象予報士請負・派遣事業をはじめ、従来からの事業が急激に先細り傾向にある中で、それを補うべく私が前の会社を退社して専担社長になってから5年間、新規に取り組んできた施策の成果が徐々に現れてきた前事業年度でした。

こうした当社の事業状況を年に1回、貴重な資本金を出していただいている株主の皆様にご報告する場が、この定時株主総会です。前年度の事業実績が好調だったので、今年の株主総会はある程度気持ちに余裕をもって臨めるのかな…と思っていたのですが、そこは株主総会。株主総会は株主総会です。

株式会社というものは、株主様からお預かりした資本金を元手に、株主総会で信任を受けた代表取締役社長を初めとした経営陣が事業の執行を(株主様になり代わって)行っているわけで、こうして1年に一度、貴重な資本をお出しいただいているその株主様に会社の事業の執行状況、と言うより、お預かりしている資本金の運用状況を報告し、承認(信認)を得るのが定時株主総会というものです。ですから、会社を代表する社長としては、さすがに1年に1回のこの株主総会の場は緊張してしまいます。

ちなみにハレックス社の株主様は56社にも及びます。私は筆頭株主であるNTTデータの出身ですが、そのNTTデータの持株比率は42%。NTTデータのグループ会社ではありますが、その他にも持株比率的には58%を占める55社の株主様がいらっしゃるわけで、それらの株主様のことも意識しないといけません。言ってみれば、限りなく“独立会社”に近いわけです。と言うことは、不安定な身分の代表取締役社長ってことですから、そりゃあ余計に緊張もします。

56社の株主様の業種は多岐に渡っており、質問はそのそれぞれの職種の立場から出されることがあり、何を質問されるか分からない部分があります。毎年、株主総会にはそれなりに事前準備をして臨むのですが、何度臨んでもこればっかりは1年に1回のことなので慣れません。さすがに私も前日あたりから緊張しちゃっていました(^^;

この日は下着とワイシャツ、靴下をすべて“おNew”で出社しました。また、気付いていただく人はほとんどいないと思いますが、ネクタイも毎年同じ“勝負ネクタイ”をしめて…(実は、毎年これだけはやっています)。

当社の定時株主総会にはジンクスのようなものがあって、それが“雨”。当社は社名こそハレックスですが、定時株主総会の開催日の東京地方はたいていが雨なんです。で、今年もそのジンクス通り、お天気は雨でした。この時期の開催ということもありますが、私の就任以来、傘が不要だった年は一度か二度しかなかったように記憶しています(^^; で、今年もそういうお天気で、お まけに沖縄の近海で台風6号まで発生です。今年の株主総会は大荒れかな…って会場に向かいながら思ったりしていました(笑)

毎年、事前に送られてくる委任状で、ある程度、どの株主様が総会に出席されるか分かります。今年はその数が例年より少し多く45。結局、今年の定時株主総会は例年より少な目の11の株主様に御出席いただきました。

やはり、過去最高の売上と営業利益を計上しているということの意味あいは、自分達が思っている以上に大きいな…と壇上の株主総会議長席から会場を見渡しながら思いました。幾つかの審議事項があったのですが、会場からそのつど実に絶妙なタイミングで「異議なし!」の声が出るのは、議長を務めさせていただいていて嬉しいものです。特に質問も出ないまま、僅か30分という創業以来過去最短に近い時間でのいわゆる“シャンシャン総会”でした。こういう株主総会を議長として経験すると、企業を成長させると言うことは、どういうことなのか…と言うことを改めて実感させていただけます。ホントいい経験、そして勉強を積ませていただいています。ありがたいことです。

(しかしながら、反対に1つも質問が出ないというのも呆気なくて、逆に株主様に「見限られたのではないか…」と心配になってきたりもしちゃいます・苦笑(^^;)

今年は役員全員が改選期に当たるのですが、私を含め主な経営陣の留任と新たな取締役の就任も承認され、また、株主総会後の取締役会で、今期も引き続き私が代表取締役社長に就くことが承認されました。これでハレックス社の社長就任12年目に入ります。お預かりするハレックスという会社も私の社長就任1年目と比べて規模が大きくなり、責任もますます増してきていることを実感しています。株主様、お客様、そして社員の皆様のご期待に添えますように今後も頑張っていきたい…と、思いも新たにしたところです。

前年度、過去最高の売上と営業利益をあげることができたとは言え、まだまだ油断はならない景気の状況、会社の経営状況は続いています。

ですが!、経営陣もマイナーチャンジして、新たな船出です!!

心機一転、頑張らさせていただきます!!(^o^ゞ

株式会社ハレックスを、今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

【追記】
定時株主総会を終えて会場の外に出たら、雨はすっかりあがり、北西の空から晴れ間がニッコリ覗いていました(^^)d