2014/07/11

『防災』とは“災い”を“防ぐ”と書く…株式会社地球防衛軍(^o^ゞ

先日テレビのニュースを観ていると、こんなニュースが流れていました。

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『国交省の検討会 土砂災害対策で提言』


東京の伊豆大島で発生した大規模な土砂災害を受けて、国土交通省の検討会は、避難の呼びかけなど、自治体や住民がとるべき行動を時間帯ごとにあらかじめ決めておく、タイムラインという行動計画を全国で策定すべきだなどとする提言をまとめました。

この検討会は、去年10月に伊豆大島で発生した大規模な土砂災害を受けて設けられ、3日に開かれた会合で全国の土砂災害の対策について提言をまとめました。

去年の土砂災害で、大島町は災害の発生前に避難勧告の発表ができませんでした。

これを受けて、提言では、全国の市町村に対して、夜間に災害が起きることも想定して、いつ避難を呼びかけるかや、住民の避難のタイミングなどを地区ごとにあらかじめ決め、その手順を記したタイムラインという行動計画を策定するべきだとしています。

また、住民からの情報も活用し、いち早い避難につなげることが重要だとしたうえで、土砂災害への対応は経験の蓄積がないと難しいとして、国や都道府県に対しても市町村への支援を充実させるよう求めています。

検討会の委員長を務める政策研究大学院大学特任教授の池谷浩さんは「土砂災害で住民が命を落とすことがないようにするためにも、タイムラインを作ったうえで、住民と自治体がお互いに情報を共有し、活用していくことが重要だ」と話しています。
(NHKニュース&スポーツ 07/04 04:10)


関連映像ニュース(フジテレビ系(FNN) 7月8日(火)12時44分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140708-00000105-fnn-soci

国土交通省 水災害に関する防災・減災対策本部会議(第2回)資料
http://www.mlit.go.jp/saigai/bousai-gensai-2kai.html

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このニュースを目にした時、私は思わず「キタァ~~~ッ! d=(^o^)=b」っと叫んじゃいました。

何度もこの場で書かせていただいていますが、私達が住む日本列島は、世界中見回して見ても他に例を見ないというくらい自然災害が多発する極めて特殊な土地柄であると言うことができます。

モンスーン帯の北限に位置するこの列島は、大陸のシベリア高気圧と太平洋高気圧の影響で、北からの寒気と南からの暖気が列島付近の上空でぶつかりあうことから、日本列島の気温、降雨は激しく変化をし続けています。おまけに偏西風の関係から台風の進路にあたり、毎年のように大型の台風が接近・上陸してきます。

日本列島付近では地球の表面を覆う大きな大陸プレートが幾つも境界面を接しています。このため世界で発生する大地震の約20%はこの日本列島付近で発生し、活火山の10%が日本列島とその周辺に位置しています。

このため、こうした自然の脅威の来襲から人々の生命と財産を守るための『防災』に関しては、随分と前からいろいろと議論がなされてきましたし、様々な対策も取られてきました。

しかしながら、厳しい言い方をさせていただくと、現在、日本国内で論じられている『防災』に関して、真の意味で言わせていただくと『防災』とは言いがたいことが中心になっているのではないか…と私は思っています。

『防災』とは事前の予防が一番重要なのに、現在、世の中で語られている『防災』のほとんどは、発災直前直後の、言ってみれば「災害対応」か、復旧・復興段階での対応に関してのものがほとんどというのが現状なのではないでしょうか。言葉の意味から言わせていただくと、申し訳ないけど、それは『防災』とは言えません(^^)d

先日、「自助・共助・公助」の稿で、『災害』とは“災い”が“害”になる…と書くということを書きました。“災い”にはいろいろとありますが、私達気象情報会社が向き合わないといけない“災い”は、気象や地象、海象といった自然現象がもたらす様々な脅威のことです(そして、これが毎年のように起こる、日本にとっては最も発生頻度の高い“災い”です)。

しかし、こうした自然の脅威も人々の生命や財産になんら被害をもたらせなければ『災害』とは呼びません。人が誰も住んでいないようなサハラ砂漠のど真ん中でマグニチュード9.0の地震が起きても、それを『災害』とは言いません。『災害』とは、「自然の脅威」と「都市(人が生活をしているところの意味)の脆弱性」が合わさってはじめて『害』、すなわち『災害』となるというわけです。

同様に、『防災』とは“災い”を“防ぐ”と書きます。地震や台風、大雨などの自然の脅威の来襲が“災い”なわけで、その圧倒的破壊力を持つ自然の脅威の来襲を真正面から受け止めて“防ぐ”ことなど、現在の人間技ではとてもじゃあないけど出来ることではありません。せいぜい、その“災い”が人々の生命や財産にとって“害”にならないように対応することが関の山というのが悲しい現実です。

そのためには、事前の準備というものが大きな意味を持ちます。迫り来る自然の脅威(災い)が持つ破壊力を分析し、この先起こり得るリスクを推定。それに基づき、予め出来うる限りの対策を施して、自然の脅威(災い)が人々の生命と財産の“害”にならないようにすることこそが、現時点で行いうる最大の真の『防災』と呼べるものである!…と、私は思っています。

その意味で、「想定リスクの提示」と「代替手段の推奨」を行うことができる真の『自然災害のエキスパート』としての専門家集団の存在が世の中から求められていて、それが民間気象情報会社及び気象予報士の真の役割なのではないかと私は捉えています。

その意味では、(真の)『防災』において、我々民間気象情報会社と気象予報士の果たすべき社会的な役割と言うものは大きく、今のままではまだまだダメだ…世の中の期待に十分に応えられていない…という認識でいます。

それを補うべく、弊社ハレックスとしては、今年5月から元陸上自衛隊陸将補(現役中は防災の最前線部隊である空挺団の指揮官)で、退役後、荒川区の危機管理監も務められた清水明徳さんを顧問にお招きし、弊社を『自然災害のエキスパート』としての専門家集団に変身させるべく、ご指導を仰いでいるところです。

その清水顧問とのディスカッションの中でも、国土交通省の検討会の提言の中にも盛り込まれている「タイムラインに基づく行動計画の策定」に関するものが中心になっていて、その意味で、私はこのニュースを観て、正直「キタァ~~~ッ!d=(^o^)=b」って思っちゃったわけです。とうとう世の中で「タイムライン」に基づく防災行動計画というものの重要性が認知されてきたってことで、我々の考え方は間違ってはいなかったんだ!…って思いが湧いてきました。

私達は、『防災』にあたっては、予め計画された「行動のストリーム」と、そのトリガーとなる「気象予報のストリーム」という2本の時間軸(タイムライン)上の流れがあって、それらの間の密接な連携こそが、『防災』を考える上では重要である…と考えています。

人々の生命と財産を守るための気象情報の提供を生業(なりわい)としている我々気象情報会社の社員達は、自然の脅威の来襲のたびに尊い命を落とされる方がいらっしゃるというニュースを目にするにつけ、大いなる虚しさと打ちのめされるほどの敗北感に襲われています。その時に思うのは、なんで我々はそうした人達を救うことができなかったのか…ということと、ならば、どうすれば人々が具体的な行動(避難行動等)に移せる情報を出すことができるのか…ということです。

特に3年前に起きた東日本大震災。これを契機に、日本の『防災』は大きな転換点を迎えたように思います。当時は「想定外」という言葉を多く耳にしました。確かにそうでした。ですが、それって、それまで用意されてきた防災の仕組みや考え方がまるで機能しなかったということだと思います。

私達、気象に関わる人間もそうでした。自然の脅威の来襲から人々の生命と財産を守る情報を提供することが主たるミッション、すなわち会社としての存在意義に関わることでしたから、なおのことでした。

そこで東日本大震災の爪痕がまだまだ生々しく残る中で、社内で熱い議論を繰り返し、その結果、行き着いたのが結論が「行動のストリーム」と、そのトリガーとなる「気象予報のストリーム」という2本の時間軸(タイムライン)上の流れと、それらの間の密接な連携ということでした。まずは情報を制しない限り、あの圧倒的な破壊力を有する超強大な敵(自然の脅威)とは、まともには戦えませんからね。

このタイムラインの考え方に基づく新しい防災の仕組みに関しては、総務省消防研究センター様と2年前から共同研究をさせていただいています。

こうした弊社ハレックスの防災に対する考え方、取り組みにつきましては、NTTデータの運営するサイト『DIGITAL GOVERNMENT & FINANCIAL TOPICS』の場に『防災 ―民間気象情報会社だ からできること―』と題して書かせていただいた寄稿の中でも述べさせていただいておりますので、是非こちらをご覧ください。

http://e-public.nttdata.co.jp/topics_detail5/id=800


【追記】
清水元陸将補に来ていただいたおかげで、これで弊社ハレックスには陸・海・空、3つの自衛隊のOB、出身者が揃いました(^o^ゞ

弊社ハレックスは、「生活達人応援企業」を表向きの企業コンセプトにしてはおりますが、社内では、またの名を『株式会社地球防衛軍』と称しております(^_^ゞ

これが弊社ハレックスの『防災』に関する“本気度”です(^^)d

ちなみに、日本の自衛隊は、世界で最も多くの人の命を救っている軍隊である…と私は思い、大いにリスペクトしています(^-^ゞ

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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