2014/07/25

猛暑は立派な自然災害

昨日(7月24日)、こんなニュースが流れていました。


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『東京で雷伴い局地的に非常に激しい雨』

気象庁によりますと、東日本と西日本は24日も高気圧に覆われ、南から暖かく湿った空気が流れ込んだたため、各地で気温が上がりました。
日中の最高気温は、▽宮崎空港で37.4℃、▽岡山県高梁市で37.2℃、▽愛媛県新居浜市で37.0℃、▽甲府市で36.1℃、▽大阪市と京都市で35.0℃などと各地で猛烈な暑さになりました。
また、▽東京の都心で34.6℃、▽名古屋市で33.9℃などと全国の観測地点の半数以上で30℃以上の真夏日となり、東北や北海道でも、▽仙台市と岩手県北上市で32.1℃、▽北海道帯広市で31.6℃などと厳しい暑さとなりました。
東日本と西日本ではこれから25日朝にかけても気温があまり下がらず、各地で最低気温が25℃以上の熱帯夜が予想されています。
さらに、25日も高気圧に覆われて気温が上がる見込みで、日中の最高気温は、▽岐阜市で37℃、▽福岡市や大阪市、京都市、名古屋市、前橋市で36℃、▽松山市やさいたま市、福島市で35℃などと予想され、ところによって24日よりも気温が上がり、広い範囲で猛暑日になる見込みです。
気象庁はこまめに水分を取ったり適切に冷房を使ったりして、引き続き熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
一方、関東南部は大気の状態が不安定になり、東京では局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降っています。
東京都が西東京市に設置した雨量計では、午後6時50分までの1時間に66ミリの非常に激しい雨を観測しました。
また、東京・練馬区では午後6時50分までの1時間に32ミリの激しい雨が降りました。
東京ではこのあと数時間は局地的に雷を伴って、1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は低い土地の浸水や急な川の増水などに十分注意するよう呼びかけています。
(NHKニュース&スポーツ 07/24 19:21)


『熱中症の疑い 全国で1人死亡561人搬送』

NHKが各地の消防や警察に取材して、午後5時現在でまとめたところ、24日熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は、千葉県が54人、埼玉県が52人、東京都が45人、神奈川県が29人、福岡県が28人など、合わせて43の都道府県の少なくとも561人に上っています。
愛媛県四国中央市では90歳の女性が自宅の前で倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。消防によりますと、症状などから熱中症の疑いがあると診断されました。このほか、徳島県と長崎県で合わせて2人が意識不明の重体となっています。

【119番通報相次ぐ】東京都心で厳しい暑さになった24日、東京消防庁には、熱中症の症状を訴える119番通報が相次いで寄せられ、職員が対応に追われていました。
東京消防庁の総合指令室には、昼すぎから「熱くてふらふらする」とか「家族が汗をかいて部屋の中でぐったりしている」など熱中症の症状を訴える119番通報が相次いで寄せられました。
通報を受けた職員は、具体的な症状などを聞き取ったうえで、熱中症の疑いがあることを確認して、救急車を手配するなど対応に追われていました。
東京消防庁によりますと、管内では24日午後3時までに熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は、43人に上っているということです。
梅雨が明けて気温が上がるこの時期は、暑さに体が慣れていないため、熱中症にかかりやすく、梅雨明け翌日となった23日は、熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は99人と、今年に入って最も多くなったということです。
東京消防庁防災安全課の木下有紀消防士長は「これからが本格的な暑さになるので、気を付けなければならない。管内の去年のケースでは、熱中症を訴える人のうち、全体の半数近くが65歳以上のお年寄りだった。お年寄りは冷房を使わない傾向があるが、適切に使用したうえで、水分をこまめに補給して欲しい」と話していました。
(NHKニュース&スポーツ 07/24 18:31)
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私がここで言うほどのことでもありませんが、熱中症とは、高温下での運動や作業により体温の調節機能に異常をきたす病気のことで、体温上昇、目眩、痙攣、意識障害などの症状が表れます。過去の死者数統計では「暑熱」や「過度の高温及び日射病」などに、現在は「自然の過度の高温への曝露(ばくろ)」に分類されています。

ただただ暑いだけで、地震や津波、台風、集中豪雨、雷、竜巻のような見た目の派手さはありませんが、こうした報道を見ると、猛暑(正確には太平洋高気圧の過度な張り出し)は立派な“自然災害”だって言えますね。病院への搬送者が1日で561人を超え、死者も出ているというのは、考えてみると、かなり大きな地震や台風並みです。

でも、この自然災害は地震などのように突然襲いかかってくるものではありません。事前に情報を掴んでしっかりと対策をとっていたら十分に防げるって性質のものです。

急に気温が高くなることが予測される日には熱中症に特に注意し、こまめに水分を補給したり、室温が28℃を超えないようにエアコンや扇風機をうまく使ったりして予防を心がけてください。

今日(25日)も日本付近は太平洋高気圧に覆われて強い陽射しが照りつけるうえ、南から暖かい空気が流れ込んでくるため、全国的に猛暑日になりそうです。

まだ7月の下旬。梅雨があけたばかりで、厳しい暑さはこの先が本番です。こまめに水分をとったり、適切に冷房を使ったりして引き続き熱中症に十分にご注意願います。

執筆者

株式会社ハレックス前代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
前代表取締役社長

越智正昭

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