2014/10/17

お仕事紀行:めんそ~れ沖縄編(その3)

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翌10月7日(火)、11時15分発のANA124便で東京に戻りました。

沖縄那覇空港はとても地方空港とは思えないような立派な空港です。東南アジアあたりでは、首都にある国際空港でも、ここまで立派な空港は滅多にないのではないか…と思えるほどです。そもそも沖縄本島自体が本土とはかなり距離が離れた離島であり、加えて沖縄県内にも離島が多く、県内の移動にも飛行機の利用が一般的なものになっているので、利用者が多いこと、さらには観光資源に恵まれていて 1年を通して観光客が多く訪れることから、ここまで大きくて立派な空港が必要なのでしょう。国内線ターミナルだけでなく国際線のターミナルも立派なものがあって、私が搭乗を待っている時も、台湾や中国のエアラインの機体が並んで駐機しているのが見えました。

今回の出張で宿泊したホテルや乗った沖縄都市モノレール線「ゆいレール」の車内もそうでしたが、今の那覇市内には台湾や中国本土から訪れてきた中国人観光客の姿が街中に溢れかえっていて、国際色豊かです。もしかすると、日本人観光客よりも中国人観光客のほうが多いかもしれません。私も昨夜、中国人観光客から道を尋ねられ、「ごめん、分からない!」とボディーランゲージでお答えしました。今から30年近く前、航空路レーダー情報処理システムの仕事で何度も沖縄を訪れていた当時は、明らかに米兵と思われる白人や黒人の姿が那覇の街中に溢れていましたが、同じ国際色と言っても、中身は大きく様変わりしています。そう言えば、2泊3日の短い出張ではありましたが、この出張の期間中、米兵の姿を一度も見かけることはありませんでした。たまたまのことなのでしょうが…。

沖縄那覇空港は航空機マニアにとっては“聖地”のようなところです。沖縄は国内きっての観光地であることから、日本航空(JAL)、全日空(ANA)という大手エアライン2社だけでなく、スカイマークや九州ベースのソラシドエア、ここ沖縄那覇空港をベースとしたJAL系の日本トランスオーシャン航空、さらには低価格が売りの新興LCCではジェットスター・ジャパン、ピーチアビエイション、バニラ・エアの3社が就航し、全国各地と沖縄那覇を結んでいます。さらには主に沖縄県内の離島を結ぶ路線を運航する琉球エアーコミューター、第一航空がこの沖縄那覇空港をベースとして運航していて、なんと就航エアラインは国内だけで10社。沖縄近海の海の中に棲む熱帯魚のように、実に色とりどりの機体が駐機場に並んでいて、楽しいです。

その使用機材もボーイングB777-300や同じくB777-200といった大型機材や、中型機材のB767-300、小型機のB737-800、B737-400、エアバスA320、さらにはジェット旅客機だけではなく、琉球エアコミューターが運航する離島路線の主力機であるボンバルディアDHC8-100(39人乗り)やDHC8-300(50人乗り)といったターボプロップ機(プロペラ機)もあって、実に様々です。沖縄本島の那覇と粟国島、沖永良部島、徳之島といった離島を結んでいる第一航空にいたっては9人乗りという日本で一番小型の旅客機、ブリテンノーマンBN-2B型(通称:アイランダー)を使用していて、頻繁に離発着する大型のジェット旅客機の合間を縫って、可愛いプロペラ機が離発着する姿はなんとも愛らしいです。

私が搭乗を待っている間にも、琉球エアコミューターのボンバルディアDHC8-100型機が離陸していきました。大きなジェット旅客機と異なり、小さなプロペラ機のボンバルディア機は、短い滑走の後、フワっと浮き上がるような感じで軽々と滑走路を離れていきます。ブーンというプロペラ機特有のエンジン音(と言うか、プロペラの回転音)も実にいいなぁ~(^-^)。

最近では飛行機も新幹線と同様、すっかり日常の移動手段として定着してしまって、“空の旅”それ自体にはロマンや旅情がなくなりつつある感じがしていますが、このプロペラ機による離島路線には、まだまだ“空の旅”としての魅力が十分に残っているように思います。私はまだ乗ったことがないので想像だけで書くのですが、こうした離島路線には鉄道のローカル線が有する旅情とよく似たものがあるように思います。離島の空港の旅客待合室などは、かつてのローカル線の駅舎に雰囲気が似ている感じだし、鉄道で経験したあの感動を味わえるかもしれません。

空港の出発便の案内表示にも、石垣島、宮古島、久米島、与那国島、多良間島、南大東島…といった沖縄県内の様々な離島の名前が表示されていて、いやがうえにも旅情を掻き立ててくれます。離島の小さな空港に降り立つなんて、実に魅力的です。

鉄道マニアの世界に「乗り鉄」という全国のいろいろな鉄道路線を乗り潰すことを趣味としたジャンルがあるように、最近では航空マニアの間で、こうした離島路線のような近距離路線を中心に全国の路線の乗り潰しを行う「乗りヒコ」という趣味のジャンルがあるのだそうです。沖縄那覇空港を離陸する琉球エアーコミューターのプロペラ機を眺めながら、私もその「乗りヒコ」をしてみたい衝動に駆られてしまいました。プロペラ機なら飛行高度がさほど高くなく、またこのあたりなら眼下にサンゴ礁の美しい海の景色がひろがっているので、絶対に楽しそうです。離島路線のプロペラ機に乗ることを目的とした「乗りヒコ」の旅、いつか絶対にやってみようと思っています。

また、沖縄那覇空港は軍民共用の空港であり、日本国の南の守りの最前線でもあります。旅客ターミナルビルのはずれには、航空自衛隊や海上自衛隊、陸上自衛隊といった各自衛隊の那覇基地があって、滑走路を脇にはジェット戦闘機や哨戒機、ヘリコプターといった自衛隊の機材が羽を休めています。この那覇基地の受け持ち範囲にはあの尖閣諸島も含まれることから、離陸準備を整えて管制塔からの離陸許可を待っていると思われる哨戒機の姿もありました。民間エアラインの飛行機だけでなく、軍用機までも同時に楽しめる、ホントこの沖縄那覇空港は航空機マニアにとっては“聖地”のようなところです。

定刻に離陸したANA124便、ボーイング777ー200型機は、東京羽田空港での離陸時のようにすぐに高度を上げるのではなく、しばらく低い高度のまま飛んで、その後徐々に高度を上げていきます。これは離陸直後の飛行ルートが米軍の嘉手納基地への進入コースと交錯しないようにするための措置なのですが、おかげで窓側の座席からは眼下の景色が十分に堪能できます。この日の沖縄地方も快晴で、眼下にはサンゴ礁と、那覇港を出港して久米島かどこかに向かっているのでしょう、離島航路の船の姿が見えます。コバルトブルーの海に描かれた白い航跡がとても美しいです。

偏西風の影響で、復路の所要時間は往路よりも遥かに短く、羽田空港には13時40分に到着しました。この日の東京地方の天候は台風一過で晴れ。気温は21℃とのことでした。気温28℃だった沖縄那覇よりも7℃ほど低いので、那覇では暑く感じられたサマースーツのジャケットではちょっと寒く感じられるのかな?…と思ったのですが、体感気温的にはそんなに違いはなかったですね。これ、なんでだろう?

さぁ~て、機内でのしばしの妄想から現実に戻って、仕事だ仕事だ!o(^o^)o

沖縄の農業活性化に少しでもお手伝いができるように、これから何度も沖縄に行くことができるならば嬉しいな…と思いながら、会社に戻りました。

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【追記】
報道によると、今回の台風18号では現在までのところ全国で3人が死亡、4人の方の行方が分からなくなっているほか、62人が怪我をしたそうです。

3人の死者と4人の行方不明者のうち、死者1名と行方不明者2名は沖縄県国頭村で写真撮影をしていて高波にさらわれたアメリカ軍の兵士で、残りのうち行方不明者1名は、神奈川県藤沢市の海岸でサーフィンをしていた21歳の男子大学生。もう1人の行方不明者も神奈川県横須賀市で友人と海岸で遊んでいて高波にさらわれた中学3年の男子生徒。この人達は災害による死者、行方不明者と言うよりも、大変に申し訳ないけど、単なる“事故”によるものです。

実際、台風により不慮の死を遂げられたのは、横浜市中区で6日午前11時前、寺が土砂崩れに巻き込まれて仮本堂が倒壊し、この寺で修行をして亡くなられた20代の男性と、同じく横浜市緑区で6日午前10時半ごろ、近くの崖から崩れた土砂がアパートに流れ込んで亡くなられた30歳の会社員の男性のお2人だけです。
合掌…………。

住宅への被害に関しても、住宅の一部が壊れる被害が全国で32棟、床上や床下の浸水被害がおよそ410棟に上ったそうなのですが、亡くなられたり被害に遭われた方々には申し訳ないのですが、台風の規模からするとこの程度の被害で済んで本当によかったと思っています。台風の移動速度が速かったため、各地の暴風雨が最も強い時間帯が短かったのがよかったと思われます。

私は主な地域で注意報や警報が出たり、避難勧告が出たりすると、携帯電話にメールが飛んでくるように設定してあるのですが、この日(6日)は朝からそのメールが次から次へと嫌になるくらい入ってきました。午前11時前には東京都港区の2万2,916世帯に避難勧告が出されたというメールが入って、エッ!?港区で避難勧告ぅ~? いったいどこで何が起きようとしていると言うの?…と思ったのですが、港区の白金一帯に土砂災害警報が出たんですね。確かにあのあたりは高台だし、前述のように横浜市の中区と緑区では土砂崩れに巻き込まれて、お2人の方がお亡くなりになられたわけですから、それほどの大雨が降ったということですね。

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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越智正昭

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