2014/12/15

クリスマスエクスプレス

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今年も会社のすぐ近くの目黒川沿いの桜並木でこの時期恒例の“冬の桜”が咲きました。

この目黒川沿いのイルミネーションのテーマは「エネルギーの地産地消」。近隣の家庭や飲食店の協力により、廃食油から作られるバイオディーゼル燃料による100%自家発電でイルミネーションを点灯させることを実現しています。とっても綺麗で、観ていて癒されます。

この目黒川のイルミネーション“冬の桜”、12月25日のクリスマスまで点灯しています。

このイルミネーションを見ていると、私の頭の中にはある楽曲が何度もリフレインを繰り返します。その楽曲というのが、山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」(^^)d

この山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は1988年から毎年のようにクリスマスシーズンになると流されたJR東海さんのテレビCM「クリスマスエクスプレス」のバックで流され、一躍有名になりました。

このJR東海さんの「クリスマスエクスプレス」のテレビCM、主演は

  1988年の第1作が深津絵里さん。
  キャッチコピーは「帰ってくるあなたが最高のプレゼント」。

  1989年の第2作が牧瀬里穂さん。
  キャッチコピーは「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」。

  1990年の第3作が高橋リナさん。
  キャッチコピーは「どうしてもあなたに会いたい夜があります」。

  1991年の第4作が 溝渕美保さん。
  キャッチコピーは「あなたが会いたい人も、きっとあなたに会いたい」。

  1992年の第5作が吉本多香美さん。
  キャッチコピーは「会えなかった時間を今夜取り戻したいのです」。

でした。このテレビCMは1992年の第5作でいったん打ち切られたのですが、20世紀最後の2000年に特別編が制作されました。その特別編の主役は星野真里さん。過去の作品に登場した深津絵里さんと牧瀬里穂さんがゲスト出演しています。

  キャッチコピーは「何世紀になっても会おうね」。

どのCMも素晴らしい“作品”でした。まぁ~、どの作品も主演の女の子がメッチャクチャ可愛い可愛い!!

中でも牧瀬里穂さんが主演した第2作が秀作としてあまりにも有名ですが、私は『ウルトラマン』のハヤタ隊員(黒部進さん)の娘、吉本多香美さんが主演した第5作が実は一番好きです。「チィーズ」ってねv(^-^)v

YouTubeで「クリスマスエクスプレス」で検索すると、そのほとんどが観れると思いますので、オンタイムでご覧になったことがない若い方も是非ご覧になってください。

この「クリスマスエクスプレス」が放映開始になる前年の1987年には、同じくJR東海さんから松任谷由美(ユーミン)さんの楽曲「シンデレラエクスプレス」をモチーフとして、離れ離れに暮らす遠距離恋愛の恋人達が週末に出会い、再び別れていく日曜日の夜の新幹線ホームで繰り広げられる恋のドラマを描いた「シンデレラエクスプレス」のテレビCMも放映されました。

この時に描かれた21時ちょうど発の東京発新大阪行き最終列車「ひかり289号」(当時)で使用された車両が100系新幹線でした。このCMでデビューした横山めぐみさんが鮮烈な印象を与えてくれました。ちなみに東海道新幹線はその後スピードアップされ、このテレビCMでも途中から東京発新大阪行き最終列車「ひかり289号」の出発時間は21時18分発に変更になっています。

「シンデレラエクスプレス」と「クリスマスエクスプレス」のテレビCM、あれはこれまで幾多あったテレビCMの中でも最高傑作の一つだったように私は思います。涙腺が弛くなったせいか、今観ると、何故か涙が流れてしまいます。

鉄道マニアの視点で解説させていただくと、1992年の「クリスマスエクスプレス」第5作までは当時の最新鋭車両であった100系新幹線がCMで使われていましたが、2000年の特別編だけは当時の最新型である700系が登場しています。

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この100系新幹線、私は大好きな車両でした。100系新幹線は旧国鉄時代に開発され、1985年に東海道・山陽新幹線の「ひかり」として営業運転を開始しました。初代の0系の運用開始が1964年なわけですから、20年ぶりに投入された新型新幹線車両がこの100系でした。100系は騒音と空気抵抗を抑えるため、丸っこい団子っ鼻が可愛い先代の0系新幹線からスタイルを一新。ジェット戦闘機のように先端の“鼻”が鋭く尖っているのが特徴で、私はその斬新でいかにも速そうなスタイルが好きでしたね。

1990年代前半までは東海道・山陽新幹線の「ひかり」の主力車両として活躍しました。100系新幹線が営業運転を開始した直後に国鉄(日本国有鉄道)は分割民営化されてJRとなり、その民営化直後の1987年からJR東海さんが女優の深津絵里さんや牧瀬里穂さんらを起用し、「シンデレラエクスプレス」や「クリスマスエクスプレス」などとネーミングして山下達郎さんやユーミンさんの楽曲をバックに遠距離恋愛の恋人たちを描いたテレビCMを流したわけです。これに登場したする新幹線車両がこの100系で、当時は新幹線の最新鋭車両と言えばこの100系でした。

ですが、この100系新幹線の栄光の時間もあまり長くはありませんでした。ジェット戦闘機のように尖った“鼻”のスタイリングでいかにも速そうな印象を受ける100系新幹線なのですが、実は最高速度が団子っ鼻の0系新幹線より僅かに10km/h速いだけの230km/h。2階建て車両は空気抵抗が大きく、騒音が環境基準をクリアできなかったのが主な原因だったようです。

羽田空港の拡張(滑走路増、第2ターミナル竣工)が進み、飛行機との間の熾烈な旅客獲得競争に突入したJRでは、より高速で走れる新幹線車両の開発が求められるようになり、東海道・山陽新幹線でもより高速性を追求した300系、500系、700系、そしてN700系と新しい車両が次々と開発・導入され、100系新幹線の栄光の期間は意外なほど短かったように思います。

1990年代後半以降は、主力の座を奪われ、2003年9月にJR東海さんの東海道新幹線から完全に引退。残った全車両をJR西日本さんに集め、山陽新幹線、新大阪―博多間限定で今年(2014年)3月まで使用されていました。東海道新幹線の主力として活躍していた頃は16両の長大編成を誇っていたのですが、晩年はその1/4の4両という鉄道模型のような短い編成にされて、各駅停車の「こだま」専用として運用されました。100系新幹線の特徴の1つであった二階建て車両部分は省かれ、車体の塗装もかつてのアイボリーホワイトとブルーのツートンカラーから、濃淡のあるグレーと緑色の帯に変更されていました。

ちなみに、私は妻とは東京で知り合いましたので、シンデレラエクスプレスやクリスマスエクスプレスの経験(遠距離恋愛の経験)は残念ながらありません。ですから、あのJR東海さんのテレビCMは今でも憧れです。

JRグループの主要各社様は弊社ハレックスの大事な大事な株主様です。


【追記】
♪雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう♪……

山下達郎さんの「クリスマス・イブ」の冒頭のこの歌詞を聴いて、シベリア寒気団が南下してきて、日本列島全域が西高東低の冬型の気圧配置に変わりつつある様子だな…と頭の中に天気図をイメージするようになったら、貴方はもう立派な気象予報士です(^^)d(笑)

執筆者

株式会社ハレックス前代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
前代表取締役社長

越智正昭

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