2015/04/22

答えは風の中にある

ボブ・ディラン(Bob Dylan)というアメリカのミュージシャンをご存知でしょうか?

グラミー賞やアカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、ロックの殿堂入りも果たしているほか、長年の活動により2012年に米大統領自由勲章を受賞したり、2008年には卓越した詩の力による作詞がポピュラーミュージックとアメリカ文化に多大な影響を与えたとして、ピューリッツァー賞特別賞を受賞したほどの世界的なシンガーソングライターです。ノーベル文学賞の候補者として名前が上がったりもしている詩人でもあります。

1941年生まれですので、現在73歳。

日本のミュージシャンにも多大な影響を与えた方で、例えば私も尊敬するフォークソング界の大御所・吉田拓郎さんは楽曲や生き方を含めてボブ・ディランの影響を強く受けたことは、あまりにも有名です。不肖・私も学生時代にフォークソングを少しかじったことがありますので、ボブ・ディランは神様のような存在でした。

そのボブ・ディランの代表曲の1つに『Blowin’ in the wind(邦題:風に吹かれて)』という楽曲があります。ボブ・ディランのセカンド・アルバム『フリーホリーイン ボブ・ディラン(The Freewheelin’ Bob Dylan)』(1963年)に収録され、シングルカットもされた楽曲です。ボブ・ディランはこの時、若冠22歳。この楽曲はピーター・ポール&マリー(PPM)がカバーして、世界的にヒットし、作者であるボブ・ディランを一躍有名にしました。皆さん、一度は聴いたことがあろうかと思われるような名曲中の名曲です。

その中の歌詞に次のようなフレーズがあります。

The answer, my friend, is blowin’ in the wind.

これを訳すと、「友よ、答えは(吹いている)風の中にある」となります。

先日、地方のある気象予報士の方とお会いする機会があった時、その方の名刺にこの言葉が書かれていて、「おっ、ボブ・ディランですね」ってことで意気投合。大いに盛り上がりました。

ボブ・ディランの楽曲はメッセージ性の高い歌詞が多く、中でもこの『Blowin’ in the wind(風に吹かれて)』はその最たるものと思います。1960年代のアメリカ公民権運動の賛歌とも呼ばれ、現在に至るまでボブ・ディランの全ての楽曲の中で最も人々に愛唱されることの多い楽曲となっています。

「どれだけ砲弾を発射すれば人々に自由を与えるのか」とか、「男はどれだけの道を歩けば、一人前と認められるのか」等といった抽象的な問い掛けのような歌詞が交互に繰り返された後、曲の最後は前述の「The answer my friend is blowin’ in the wind.(友よ、答えは風の中にある)」のリフレイン(繰り返し)で締め括られます。

ボブ・ディランはこの楽曲をアルバム発売前年の若冠21歳の時に作りました。若冠21歳にしては人生を達観していると言うか、悟りを開いていると言うか、神が降臨したのか…とも言えるほどの楽曲で、中島みゆきさんの名曲『時代』や、はしだのりひことシューベルツの名曲『風』なども、このボブ・ディランの『Blowin’ in the wind(風に吹かれて)』に大きな影響を受け て作られたとも言われているほどです。中島みゆきさんの『時代』も、作った時の中島みゆきさんの年齢を考えると、神が降臨したかのような楽曲です。

ボブ・ディラン本人はこの作品に関して、「答えは本にも載っていないし、映画やテレビの討論番組を観ても分からない。ただ答えは風の中で吹かれているということだ」と言っているということのようですが、この「答えは風の中にある」、けだし名言で、気象の世界にも十分当てはまることだと思っています。

「気象」とは“大気”の“形(象)”と書きます。すなわち、気温や気圧の変化等の大気の状態のことです。また、その大気の状態の結果として現れる風や雨、雪等の現象のことを指します。広い意味においては、大気の中で生じる様々な現象全般を指し、例えば局地的に発生する小さなつむじ風から上空を流れる地球規模のジェット気流まで、大小様々な大きさや出現時間の現象を含みます。

弊社ハレックスは日本国の機関である気象庁様が提供してくださるオープンデータを活用して、お客様の“しっかり守りたい”、“もっと儲けたい”、“無駄を省きたい”という課題を解決するというソリューションビジネスへの事業の大転換を図ってまいりました。

その核となっているのが、気象庁様からの気象情報データを独自の“オンライン・リアルタイムによるビッグデータ処理”により可視化して、さらなる付加価値を付けて提供するオリジナル気象情報サービス『HalexDream!』でした。

ですが、これまではあくまでも「ビッグデータの可視化」をしてきただけに過ぎませんでした。これだけではダメだ!不十分だ!…と考えて、さらなる研究開発に取り組んできたのが「状態の可視化」というものです。データというものは、所詮は状態を数値で表した代替手段に過ぎません。“気象”という自然現象を相手にする以上、本来やるべきは、「状態そのものの可視化」である…と私達は考えます。状態そのものを可視化することで、これまで見えてこなかった様々なものが見えてきて、気象データを防災分野をはじめ様々な分野でより活用できるようになるのではないか…と私達は思っています。

まだまだ開発途上で、改良しないといけない部分は残っていて、まだまだこの場でご披露するのが出来ないのが残念なところではありますが、ついにそれが形になって表れてきました。当初私達が想像していた以上の素晴らしいモノです。これまで気象予報士が頭の中でイメージしていた大気の状態がディスプレイ上で目に見えるようになってきたとでも言えばよろしいのでしょうか…。極めて直感的で分かりやすいです。

もったいぶった言い方になってしまいますが、これまでの気象情報提供の常識を破るようなモノが完成しつつあります(ちょっと大袈裟かもしれませんが…)。

どんなものかのヒントだけご提供します。そのヒントは今回のブログの題名でもある「答えは風の中にある」です。

気象情報のビッグデータ処理のセカンドステージ、ご期待ください(^^)d

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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越智正昭

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