2015/06/08

えっ!? 鳥取砂丘コナン空港??

先日、ANA便に乗って福岡に出張した際、機内誌をパラパラとめくっていたのですが、航路図のところで目が止まってしまいました。なんじゃこりゃ!? 目が点になってしまいました(・・;) 空港の名称(愛称)がとんでもないことになっているではないですか!!(@_@)

たいてい民間航空会社の定期便が就航している空港の名称には、設置されている都市名か近隣の代表的な都市名が付けられているのがふつうなのですが、最近はそうでもなくなってきているようなのです。都市名にいろいろな接頭語や接尾語がくっ付いて、妙に長い名称になってきているのです。しかも気が付けば、そういう空港名称を持つ空港のほうが数的にも多くなってきている感じがします。

この話題をブログに書こうと思ったのが、題名にも取り上げた「鳥取砂丘コナン空港」とそのすぐ近くにある「米子鬼太郎空港」。“コナン”と言えばアニメの「名探偵コナン」、“鬼太郎”と言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」。鳥取空港と米子空港はどちらも鳥取県の空港ですが、隣接するこの2つの空港が競うようにアニメの主人公の名前を都市の窓口である空港の名称に付けているんですね 。おそらく、どちらも作者が空港のある都市の出身だからでしょうけれど、アニメで売り出す鳥取県ってことなんでしょう、きっと。

あらためて他の都道府県の空港の名称を見回してみても、凄いことになっていることに気付いちゃいました(@_@)

最近の空港の名称(愛称)の変更にはいろいろなパターンがあるようで、一番わかりやすいのが、従来の空港名に近隣の代表的な都市名を付けて、利用者にとって分かりやすくしたパターン。その代表が北海道の中標津空港。この中標津空港から最も近いところにある全国的に名前が知られた都市が根室市。私も一度だけ中標津空港を利用したことがありますが、私も根室を訪れた際に、この中標津空港を利用しました。とは言え、根室からは100km近い距離があり、決して近隣というわけではありませんが、根室から最も近いところにある空港ということで、利用者にとって分かりやすくして利用拡大に結べつけようという意図が込められているのでしょう、「根室中標津空港」に名称変更がなされています。

同様なのが、「大館能代空港」、「萩・石見空港」、「山口宇部空港」もこのパターンで、( )での注釈付きですが「小松(金沢・福井)空港」もこのパターンに当てはまるように思います。「東京国際(羽田)空港」や「大阪国際(伊丹)空港」などは一般に広く使われている空港の通称を( )付きで付けて、利用者に混乱させないようにしたパターンですね(^^)d

このあたりまではまだいいんです。地名の合成により利便性の拡大という明確な意図が感じられますから。で、ここからが凄いんです(^^)d

それでは日本列島を北から見ていきましょう。

まずは、北海道。
紋別空港が「オホーツク紋別空港」。確かに紋別空港はオホーツク海に面したところにある数少ない空港ではありますが、そこまで北の果てにあるというイメージを高める必要があるのかなぁ~。
釧路空港が「たんちょう釧路空港」。おぉっ!、こう来るか!?…って感じです。釧路湿原と言えば、タンチョウヅル。タンチョウヅルと言えば、JAL日本航空の垂直尾翼に描かれている鶴丸マークもタンチョウヅルです。こりゃあJALさんにもっと就航便を増やして欲しいという願望が込められた空港名なのでしょうか?
帯広空港は「とかち帯広空港」に。十勝平野にある空港には違いないのですが、わざわざ頭に十勝、それも平仮名で“とかち”と入れる必要があるのかなぁ~?。道東の中心地・帯広は今でも十分に全国区の地名だと思うのですがねぇ~(^_^;)

北海道はまだまだこんな感じですが、南に行くに従って 、名称はだんだんととんでもなくなっていく…って感じがします。

東北地方では、まずは岩手県の花巻空港が「いわて花巻空港」。花巻空港は岩手県唯一の空港ですから、そこを強調して、“いわて”と頭につけるのは十分に理解できます。
それに対して、ちょっと理解できないのが、申し訳ありませんが、「おいしい庄内空港」。確かに庄内米は美味しいのですが、同じ接頭語でも空港の名称にまで“おいしい”を付けてきますか(^_^;)。山形県にあるもう1つの空港、山形空港も「おいしい山形空港」を名乗っています。“おいしい空港”が2つ! きっと県を挙げて地元の“美味しい”海の幸・山の幸を猛烈にアピールしたいのでしょうね(^_^)v

東海・北陸地方にもあります。
まずは静岡県の「富士山静岡空港」。空港は静岡市と浜松市の間にあり、開業当初は静岡空港と名乗っていました。それが今は「富士山静岡空港」と名乗っているようです。空港のある場所から富士山までは必ずしも近いというわけではないのですが、富士山が世界遺産登録されたこともあり、静岡県と言えば富士山ということで、他の県に取られないうちに急いで空港名につけちゃった…って感じもします。
長野県の松本空港が「信州まつもと空港」。この空港は長野県唯一の空港なので、“長野”をアピールしたいので、本当は長野・松本空港としたいところだったのでしょうが、妥協の産物として「信州まつもと空港」に落ち着いたのではないか…と勝手に推察しています。 おいおいおい…って思っちゃうのが、富山空港。「富山きときと空港」はないでしょう(^_^;)。“きときと”とは“新鮮な”って意味の富山県地方の方言です。確かに、ブリやホタルイカ等、富山湾で獲れる旬の新鮮な海の幸は超美味で、私も秘かに富山出張を楽しみにしてはいるのですが、空港名称にまで“きときと”を付けるとは…。
「のと里山空港」、この空港は石川県の能登半島の先端近くにある空港なのですが、近隣にある有名な都市名の“輪島”ではなく、“里山”を付けてきたところがユニークなところです。能登半島は日本の原風景が売りってことなんでしょうね、きっと。しかも、能登半島の能登も、平仮名で“のと”。それにしても“のと”と平仮名で書かれるといったいどこのことだ?…と思ってしまうのは私だけでしょうか?(^_^;)

近畿地方では但馬空港が「コウノトリ但馬空港」。兵庫県北部の但馬地方にあり、知名度が著しく低い空港なので、近隣の都市である豊岡や観光名所・城崎温泉をもうちょっとアピールしてもよさそうな気もしますが、コウノトリときましたか…。

中国地方には前述の「鳥取砂丘コナン空港」、「米子鬼太郎空港」、「萩・石見空港」、「山口宇部空港」のほかに「岩国錦帯橋空港」なんてのがあります。この「岩国錦帯橋空港」、米軍の岩国基地を間借りして民間の飛行機も離発着できるようにした空港で、空港の離発着管制は米空軍が行っています(沖縄の那覇空港や青森県の三沢空港もこのパターンです)。着陸してみると横にいかつい戦闘機が並んでいたりするので、イメージを和らげるために岩国の観光名所である錦帯橋の名称を持ち出したのではないか…と、勝手に想像しています。ちなみに、この「岩国錦帯橋空港」は山口県にあるのですが、広島市内への距離でいうと広島空港よりも近いんですよね。さすがに県が異なるので、「岩国・広島空港」とは名乗れないのでそれほど知られてはおりませんが、ミニ知識として知っておいていただければ、何かの時に役に立つかもしれません。
“とんでも名称”の空港の多い中国地方ですが、そこまでするか?…と思わせてくれる極めつけの空港が「出雲縁結び空港」。空港で縁結び? なんじゃそりゃ? いくら出雲大社が縁結びの神様だと言われているにしても、空港名にまで“縁結び”の名を付けちゃっていいものでしょうか?
とにかく、山陰地方の空港名は“とんでもない名称”の空港が並んでいます。

私の故郷・四国の各空港も“とんでも名称”に変わってきているようです。
まずは、徳島空港が「徳島阿波おどり空港」。なんじゃそりゃ!? 徳島と言えば阿波踊りが全国的に超有名ではありますが、わざわざ空港名にまで付ける必要があるのか…と訊きたくなっちゃいます。
高知空港が「高知龍馬空港」、そう来ますか。米国のニューヨークにジョン・F・ケネディ国際空港があるように、郷土が生んだ偉人に最大限の敬意を表するために、その地の空港の名称にその地に所縁の深い偉人の名前を付けることは世界的にもよくあることなのですが、これもそのパターンの1つと言えますね。高知といえば、幕末の風雲児・坂本龍馬さんですからねぇ~。さすがは「わしらは太平洋を挟んで、アメリカ合衆国と真っ正面から向き合っとるんじゃい!」…と自ら胸を張る高知県です。
私の故郷である北四国にある香川県の「高松空港」と愛媛県の「松山空港」は、現時点ではまだシンプルに「高松空港」と「松山空港」のままですが、もしかすると四国の他の2県に倣って、名称(愛称)を変更しちゃうかもしれません。「高松うどん空港」なんて、すぐにでも付けられちゃいそうで怖いです。なんと言っても、香川県は公式に「うどん県」を名乗っているくらいですからね。
松山空港も「松山坊っちゃん空港」とか、「松山坂の上の雲空港」なんてノリで名乗っちゃいそうです。松山には“坊っちゃんスタジアム”なんて野球場があるくらいですから。申し訳ありませんが、私は大反対です! 松山空港はあくまでも「松山空港」でいいんです! シンプルが一番です!(-.-)

最後は九州・沖縄地方。ここもとんでもない状況になってきています。
まずは「有明佐賀空港」と「阿蘇くまもと空港」。この両者は北海道の「オホーツク紋別空港」と同じパターンではあるのですが、佐賀も熊本もどちらも県名だし県庁所在地名だし…で、地名的にはそれなりに確立されていて、わざわざ接頭語を付けて飾る必要はないと思うのですがねぇ~。まぁ~、熊本空港が「阿蘇くまモン空港」にならなかっただけ、よかったというもんです(笑)。
で、九州の空港はここからが凄いことになっていきます。
まずは対馬空港。「対馬やまねこ空港」と来ましたか(^_^;)
五島空港は「五島つばき空港」、宮崎空港が「宮崎ブーゲンビリア空港」。対馬や五島列島がその土地の名物や記念物を前面に押し出して、なんとしても観光客誘致に力を入れようというのは十分に理解できることなのですが、かつては新婚旅行のメッカとまで言われた宮崎までそれが必要か…と問われれば、そんなことまでの必要はない…と私は思うのですがねぇ~。それにしても、宮崎県の象徴とも言えるフェニックスではなくて、ブーゲンビリアで来ましたか。どうせならマンゴーでもよかったかも(笑)。
日本の珍名空港のNo. 1と思えるのが、徳之島空港。なんとなんと「徳之島子宝空港」なんですと(@_@)。なにゆえ“子宝”? それなりに命名の理由はあるのだと思いますが、一般人にはわけが分かりません。ちなみに、“子宝”の意味は徳之島空港に降り立ってみれば判ると言うことのようです。調べてみると、どうも空港からすぐ近くに見える寝姿山の形が、まるで妊婦さんが寝ているように見えるということからの命名らしいです。ヒネリすぎちゃってる感じで、あまりにもマニアックですよね(^_^;)
沖縄の石垣空港も「南ぬ島石垣空港」となりました。頭に“南ぬ島”を付けたことで、ここは一気に難読名の空港になっちゃいました。“南ぬ島”は琉球方言で、“ぱいぬしま”と読みます。なので、「ぱいぬしまいしがき くうこう」です(^^)d ヤマトンチュウ(本土の人間)にはなかなか読めません。雰囲気は十分すぎるくらいに伝わってくるのですが…。

このように、日本全国で空港の名称(愛称)がとんでもない状況になってきています。最近では、単純に都市名称だけの空港のほうが少ないくらいの感じさえしちゃいます。様々な考え方やその土地のその土地の事情があるので、なんとも言えないことですが、私はシンプルな都市名称だけの空港名のほうが、断然好きです!(^.^)

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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