2016/01/08

JR大船渡線、鉄路ではなくBRTで本格復旧へ

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5年前の3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を受け「BRT」で仮復旧中のJR大船渡線と気仙沼線に関して、今後の本格復旧に向けた方針についての国や沿線自治体、JR東日本との間での話し合いが国土交通省で12月25日(金)に行われ、宮城・岩手両県を走るJR大船渡線(気仙沼~盛間、43.7km)についてはBRTでの本格復旧で合意されたという報道が年末に流れていました。

「BRT」とは「バス高速輸送システム(バス・ラピッド・トランジット)」のことで、バス専用道路を使うことで安定した運行が可能で、鉄道と比べダイヤ設定や新駅設置などの面で柔軟性が高いといったメリットがあります。

JR大船渡線は東日本大震災から2年後の2013年3月、巨大地震やそれに伴う津波により沿線全域の長い区間で甚大な被害を受けた線路を一部使用し、そこを舗装して大型バスが走行可能な専用道路とし、列車の代わりに専用のバスを走らせる「大船渡線BRT」として仮復旧が行われ、これまで3年弱、運行が続けられてきました。この間、従来の駅に加えて、新たに6つの新駅も設けられ、利便性の向上が図られています(鉄道の代替手段なのでバス停とは言わず、あくまでも“駅”です)。

JR東日本 気仙沼線・大船渡線BRT

今回の合意は、過疎と高齢化が著しく進む地方の公共交通機関(貴重な足)として、「BRT」という交通手段のコストパフォーマンスの良さと利便性の良さが沿線住民の方々に高く評価されたことによるものであると、私は認識しています。

弊社ハレックスは、JR大船渡線と気仙沼線の「BRT」に対して、運行が開始された時から緊急地震速報や気象情報のご提供をさせていただいていて、走行中のバスの車内や駅(バス停)等に設置されたディスプレイに情報を表示することにより、利便性の良さと、なにより安全の確保にお役に立てていただいています。今回の合意に至る沿線住民の方々の評価において、弊社がご提供させていただいているサービスが少しは関係しているのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

ハレックス社導入事例より

いっぽう、宮城県を走るJR気仙沼線に関しては気仙沼線について、南三陸町と登米市は「BRT」による本格復旧を受け入れることで合意したのですが、気仙沼市が合意に至らず、引き続き議論を継続することとなりました。

ちなみに、JR気仙沼線は大船渡線に先立つ2012年12月に、柳津(宮城県登米市)~気仙沼(宮城県気仙沼市)の区間55.3kmが、一部で線路を舗装した専用道を使う「気仙沼線BRT」として仮復旧され、現在までにBRTの新駅が1つ設けられています。


【追記1】
“鉄ちゃん(鉄道マニア)”の私としては魅力的なローカル鉄道路線がまた1つ消えて、鉄道ではなくバス(BRT)に置き換わることに正直寂しさを感じてはいますが、これも時代の流れというものでしょう。いつまでもノスタルジーに浸るのではなくて、常に一番よいと思われる現実解を採りつつ、前を向いて進んでいくしかない…ってことなんでしょう。

そういう意味で、今回のJR大船渡線の「BRT」による本格復旧に向けた合意は、今後、全国各地の地方交通の問題を考える上において、非常に大きな意味を持つことになるのではないか…と、私は考えています。

本格復旧する大船渡線BRTには、これからの地方交通のモデルケースになることを目指して、ぜひ頑張っていただきたいと心より願っています。


【追記2】
弊社ハレックスも少しばかり関与させていただいていることから、大船渡線BRTと気仙沼線BRTは仮復旧での開業からずっと乗りに行きたい乗りに行きたいと思い続けているのですが、いまだその夢が実現できていなくて、私の中では重大な懸案事項の1つになっています。是非、今年はその夢を実現したいと思っています。

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
代表取締役社長

越智正昭

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