2016/01/22

4つのCH

近年、少子高齢化の急速な進行や、国際的な景気の減速と低迷、環境問題の深刻化など、我が国を取り巻く社会経済環境は厳しさが増してきています。この危機から脱却するためには、これまで通りの旧態依然とした考え方に安住することは決して許されることではなくなってきています。

時代の変革、いわばピンチをむしろチャンスと受け止め、当社や業界がこれまで蓄積してきた実績や提供してきた価値を活かしつつ、時代を先取りして仕事のやり方を自らが変革していくことによって、再び元気を取り戻し、さらに以前にも増して夢と元気が溢れる会社、業界になれる筈だと私は信じています。

こういう中にあって時代が求めているキーワードは、

『4つのCH』……ではないかと私は思っています。

ここで言う『4つのCH』の意味するところとは、

PinCH
CHance
CHange
CHallenge

のことであり、文字通り、
「現状に対して常に危機意識を持って臨み、しかもそれをむしろ前向きに好機として捉え、自ら(自らの組織)を変革し、今後に向けて挑戦する」 ということです。

特に最初の『PINCH』を大いに感じていただきたいと思っています。

いまだ景気が低迷し、お客様の投資が冷え切ってしまっているように感じられる現在、我が国を取り巻く状況はかなり危険な状況に陥っていると私は捉えています。それに伴い、弊社を取り巻く環境も社内外を問わず著しく変動しています。

もはや、従来のような気象情報を単純に提供するビジネスモデルはもはや市場としての成長性に乏しく、このビジネスモデルだけに頼る経営では、この状況をいかにしても好転に結び付けようがありません。従来のビジネスモデルばかりに頼っていたのでは、我々はそのうちに市場から淘汰させられることも覚悟せねばならないような本当に危機的な状況に陥っているとさえ言えます。ですから、「生き残り」を賭けて新たなビジネスモデルへの脱却までをも意識した大きな『変革』が求められようとしています。

気象の業界も専門性が高く、こういう業界ならではの「技術屋さん」主体、「営業」軽視のようなところがありました。まずはここから変えていく必要があると思っています。「技術屋さん」はどうしても自分のサービスに妙に自信をお持ちなのか、『プロダクトアウト』の考え方になりがちです。ですが、今起こっている変化は「技術」の面の変化ではなく、あくまでも「お客様ニーズ」の面での変化です。そうしたお客様の側の変化を的確に捉え、『マーケットイン』の発想からいかにしてお客様に提供する付加価値を高めていくかは本来的に『営業』の役割です。この業界も他の業界と同様、『営業主導』の業界に変えていかないとどうしようもない状況になってきていると私は認識しています。

そうして『営業主導』のもと、『マーケットイン』の発想で、それこそ“生き残りを賭けて”新たな市場、サービスの創出を模索していかざるを得ない時に来ていると認識しています。その意味で『PINCH』です。

しかし、この『PINCH』をむしろ『CHANCE』と捉えるような発想の転換をお願いします。当社は7年前から事業の変革に乗り出し、これまでに事業の幅は広がり、分野は限定的ですが、「市場競争力」もここ数年でそれなりについてきたものと私は認識しています。

これからはそこで蓄えた「市場競争力」を武器に、この『PINCH』を逆に『CHANCE』に変える前向きの取り組みを期待したいところです。“変化”とその中で混乱している今のような状況こそ、新たに魅力ある市場を作り上げるまさに『CHANCE』ではないでしょうか。

勘違いしていただきたくないことですが、ここで言う「市場競争力」はサービスを提供する自分達が勝手に思うことではなく、お客様がそう思っていただいて初めて備わっていると言えるものです。すなわち、「市場競争力」は基本的にお客様(市場)が判断するものです。常に主語はお客様です。お客様の視点で考えるものであると言うことを決して忘れてはいけません。なお、お客様の「期待値」も立派な「市場競争力」そのものです。

「市場競争力」が足りないと言って新たな投資を行うのもそれなりに重要なことだとは思いますが、今、ゼロベースから新たに「市場競争力」を見つけるための投資を行っても、それがお客様(市場)から当社の圧倒的な「市場競争力」だとして認識していただけるようになるまでには、まだまだ相当の時間が必要となります。それでは今日、明日の営業活動にすぐに結びつけることはできません。

今の「市場競争力」は、これまでの実績や、市場に提供してきた価値、やってきたことの中にこそある…と私は思っています。これまでやってきたことを、今一度棚卸ししてみてはいかがでしょう。これまでとは別の視点、特にお客様や競合他社といった別の視点で振り返ってみれば、きっと何かが見つかるかもしれません。これまでもお客様は当社が提供している価値に何らかの魅力を感じていただけたからお取引をしていただけたのです。必死になって探せば、きっと何かが見つかる筈です。見つからないのは、申し訳ないけれど、まだまだご自身の真剣さが足りないからだ…と厳しく思ってください。

次に『PINCH』を『CHANCE』に変える時、仕事のやり方について、まさに根本から変えるくらいの覚悟で臨んでください(これが『CHANGE』です)。特に「営業主導」型の業界に生まれ変わらそうとしている今は、仕事の質的に「大変革期」が来ていると認識してください。市場から求められる人財、求められる資質が根本から変わってきているくらいの認識で臨んでいただいてちょうどいいくらいだと私は思っています。

その時、次のような課題認識を持ってくれるように社員には言い続けています。

・我々は本当に営業力があると言えるのか?

・我々はお客様(市場)の投資の成長に単に支えられてきただけのことではないのか?

今の状況を他人のせい(周囲環境の変化のせい)にしているだけでは何も変わりませんし、成長もありません。

「明けない夜はありません。そして、ヒトは夜、寝ている間に成長するものです」

今までのやり方でこの先も上手くいくと言うのなら、無理にそれを変える必要はありません。ですが、上手くいっていないところ、あるいはこの先上手くいきそうにないと予想されることが少しでもあるのなら、これまでやってきたやり方を一度完全に捨て去り、本来あるべき姿を追求してみてはいかがでしょう。これまでのやり方を明日も同じように続けてみたところで、明日も今日と同じ日の連続でしかありません。その時、忘れてはならないことは、中途半端は絶対にいけない!…と言うことです。

過去のやり方を総括し、間違っていたところはしっかりと認識して、あるべき姿に切り替えて、次に進まないといけません。その際、先人のことを否定・批判することだって、多少はしたっていいんです。それくらいやらないと、これまでのやり方を変えるなんてことは出来っこありません。ヒトの思考や行動を変えることって、決して生易しいことではありません。綺麗事を並べてみたって、変わることなんて不可能です。今はまさに「戦乱の世」。下克上の世界です。先に気がついて、変われた者だけが次の時代の勝利者になる権利を得ます。

大事なことは、自ら考え、そして行動することです。まず、自ら考えてみてください。そして、小さくてもいい、なんらかの具体的な行動を起こしてみてください。

ヒトは所詮自分がこれまで経験してきたことの中でしか物事を考えることはできません。今の状況がこれまで当社が、そしてこの業界、この国が誰一人経験したことがない状況なのであれば、先人や先輩、上司の教えだってさえも、所詮はアテにすることはできません。アテになるのは、詰まるところ当事者である個人個人のみです。こういう変革期にあっては、お客様に、そして市場に一番近いところにいるヒトの“感性”のみが一番頼りになるのです。

まず、一人一人が考え方を切り替えてください。そして、次にその一人一人の集合体である組織(会社を含め)が変わるのです。急激な変化が求められる今と言う時代は、順番はそうでなくっちゃいけない…と私は思っています。

私はこれまでのやり方を続けていたのでは、組織としての生き残りはもはや無理な時代になってきていると判断しています。生き残りを賭けて、社員の皆さん一人一人の意識改革、仕事のやり方の変革をお願いします。

そして『CHALLENGE』です。新たな市場に果敢に乗り出していく「チャレンジ」を続けていくことをお願いします。現状を継続することは楽で、経験したこともない新たな市場に乗り出していくことには常にリスクが伴います。しかし、このリスクを英知をもって乗り切っていかないと、市場からは必ずやそのうち淘汰されてしまいます。

今、日夜頑張ってくれている社員の皆さんを将来路頭に迷わすことは絶対にしたくありません。その意味での『4つのCH』です。

『危機』という漢字は、“危険”を“機会”に変えるとも読めます。

Pinch(危機)をChance(機会)として捉え、Change(変革)に果敢にChallenge(挑戦)せよ!……という『4つのCH』、この標語を常に忘れずに邁進していきたいと思います。

生き残りを賭けて、そして大いなる発展を夢見て、頑張っていきましょう!!


【追記】
4つのCHを「4CH」……こう書くと、有機化学の“亀の甲羅”、すなわち「ベンゼン環」みたいですよね(笑)。これを見て、ベンゼン環を思い出す人は理系の人に限られると思いますが…。

元素記号のCとH、すなわち炭素と水素の化合物のことを“炭水化物”と言います。ベンゼン環はこの炭水化物の素になるものです。

で、炭水化物はヒトをはじめとした生物が生きていく上で必要となる栄養素で、エネルギーの素になるものです。真っ白いお米も、私の大好きな讃岐うどんも炭水化物の塊のようなものです。炭水化物を摂らないとヒトは生きていけません。

上述の『4つのCH』も、きっと当社にとって何にも増して大きなエネルギー源となる筈です。そして、この厳しい世の中を生きていくためには、常にこの『4つのCH』を摂り続けないといけません。

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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越智正昭

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