2016/11/29

祝・FC今治、悲願のJFL昇格なる!

11月25日(金)から27日(日)の3日間、千葉県市原市のゼットエー・オリプリスタジアムで開催された全国地域サッカーチャンピオンズリーグ決勝ラウンドにおいて、弊社ハレックスもスポンサー企業の1社に名前を連ねさせていただいているFC今治は3連勝の勝ち点9で堂々の第1位となり、晴れて悲願だった来季のJFL昇格を果たすことができました。

やったぁ〜、やりました! バンザァ〜イ、バンザァ〜イ!! ヽ(´▽`)/ ヽ(´▽`)/

FC今治公式HP

FC今治の本拠地は愛媛県今治市。その今治市は私の本籍地です。さらに元サッカー日本代表監督の岡田武史さんがオーナーを務められているチーム。さらには、弊社ハレックスがスポンサー企業の1社に名前を連ねさせていただいているチームということもあって、私もこの全国地域サッカーチャンピオンズリーグの決勝ラウンド、大会初日と2日目の試合の応援に行ってきました(3日目は大変申し訳なかったのですが、Twitterでの観戦でした)。

この全国地域サッカーチャンピオンズリーグは全国の9つの地域リーグの覇者と10月に行われた全国社会人サッカー選手権大会を勝ち上がってきた上位3チームの合わせて12チームが、来季のJFL昇格の座を賭けて戦う大会です。まず12チームを4チームずつ3組に分けてリーグ戦で戦う第1次ラウンドの各組1位のチームと、各組2位のチームのうち成績最上位の1チームの合わせて4チームがこの決勝ラウンドに進みます。総当たりのリーグ戦で行われるその決勝ラウンドで上位2チームに入れば、来季、JFLに昇格することができます。来季のJFL昇格を目指してこの1年を戦ってきた地域リーグの各チームにとっては総決算、最後の関門と言える大会です。

四国リーグの覇者としてこの全国地域サッカーチャンピオンズリーグに出場したFC今治は第1次ラウンドを2勝1敗と2位で終えたものの、他の組の2位のチームに得失点差で上回り、辛くもこの決勝ラウンドに駒を進めてきたのでした。

決勝ラウンドに進出してきた他の3チームはと言うと、どのチームも全国社会人サッカー選手権大会を勝ち上がってきたチームで、全国地域サッカーチャンピオンズリーグの第1次ラウンドも3勝0敗の勝ち点9で勝ち抜いてきたチーム。すなわち、このところ負けなしの勢いに乗っているチームばかりです。JFL昇格を勝ち取るためには大変な苦戦が予想される大会でした。

その全国地域サッカーチャンピオンズリーグ決勝ラウンドの観戦記を以下に書かせていただきます。

【初戦 対鈴鹿アンリミテッド戦】
初日の11月25日(金)の対戦相手は鈴鹿アンリミテッドFC。全国社会人サッカー選手権大会で2位で勝ち上がってきたチームで、堂々とJリーグ入りを目指していることを表明しているチームです。第1次ラウンドでFC今治が負けてしまったヴィアティン三重とは同じ東海リーグの所属で、東海リーグではそのヴィアティン三重に今シーズン負けなしという強豪チームです。

千葉県市原市にある試合会場のゼットエー・オリプリスタジアムの最寄駅はJR内房線の五井駅。その五井駅からは千葉県大多喜町にある上総中野駅までの39.1kmを結ぶ非電化の私鉄路線、小湊鉄道小湊鉄道線が伸びています。五井駅に着くと隣りの小湊鉄道のホームにその小湊鉄道線の2両編成のディーゼルカーが出発を待って停車していました。鉄道マニアとしては大いに気になるところなのですが、この日はFC今治の応援がなにより優先です。

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ゼットエー・オリプリスタジアムです。ここはJリーグが開幕した当初、現在J2のジェフユナイテッド市原・千葉(略称:JEF千葉)がまだジェフユナイテッド市原(JEF市原)と名乗っていた頃、ホームスタジアムとしていた市原緑地運動公園臨海競技場です(現在、JEF千葉のホームスタジアムは千葉市のフクダ電子アリーナ(千葉市蘇我球技場)になっています)。観客収容人員が基準を満たしていない(すなわち、少ない)ため現在Jリーグの試合は行われていませんが、かつてJリーグの試合が行われていただけに、立派な会場です。

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スタジアムの前ではFC今治の矢野将文社長が応援に駆け付けたファンの皆様を出迎えてくれていました。ファンやサポーターあってのサッカーチームなので、これは社長としての最も重要な仕事の一つなのでしょうね。矢野社長にお聞きすると、今日は遠く四国の今治からも多くの人がわざわざ応援に駆け付けてくれているほか、デロイトトーマツさんや三菱商事さん、LDHさんといった東京に本社を置くスポンサー企業の方々も応援に来ているのだそうです。私もFC今治の岡田武史オーナーや矢野将文社長に「関東地方で試合があったら必ず応援に行きますから」と約束していたので、その約束をやっと果たすことができました。実は弊社ハレックスがFC今治のスポンサー企業になって2年が経過しましたが、私がFC今治の試合をナマで観戦するのは初めてのことです(ふだんはFC今治の公式Twitterを見ながら応援しています)。

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私も戦闘服(FC今治のレプリカユニフォーム)を着込み、応援用のタオルマフラー(もちろん“今治タオル”。ちなみに今治は日本最大のタオルの産地です)を首にかけての応援スタイルです。関東地方はこの日の前日(24日)、各地で雪が降り、東京の都心では11月としては54年ぶりに初雪を観測したほか、明治8年の統計開始以降、初めて積雪を観測しました。各地の雪は夕方までにやみましたが、この日(25日)の朝にかけて気温が下がり、市原市も大変に寒く、戦闘服の上に皮のコートを着ての応援になりました。実は戦闘服の下にもダウンのベストを着込んでいます。

来季のJFL昇格がかかった今シーズン最後の3試合がこれから始まるというので、ワクワクというよりソワソワドキドキです。今治は私の本籍地ですし、しかもFC今治は弊社ハレックスがスポンサーの1社として応援しているチームです。思い入れが強いぶん、通常Jリーグの試合を観戦する時以上にソワソワドキドキしちゃっています。私ですらこうなんですから、FC今治の矢野社長はもっとでしょうね。お察しします。

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13時30分、黄色いFIFA(国際サッカー連盟)のフェアプレイ旗を先頭に両チームの選手が入場してきました。応援席から大きな声援が送られます。私はメインスタンドの2階席から観戦したのですが、ピッチを挟んで反対側のバックスタンドには鳴り物を持ち込んだ応援団が陣取っていて、その応援団が打ち鳴らす太鼓の音が轟きます。

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応援席に岡田武史オーナーの姿が見えないので、矢野社長に聞くと、「岡田オーナーなら今日はベンチに入っていますよ」とグラウンドのほうを指さされました。JFL昇格を賭けて絶対に負けられないこの決勝ラウンドの3試合、岡田オーナーはコーチングスタッフの登録をして、ベンチに入っているのだとか。写真の右から2番目に座っておられるのが岡田武史オーナー、元サッカー日本代表監督です。その右に座っておられるのがFC今治の吉武博文監督、元サッカーU17日本代表監督です。メチャメチャ豪勢なベンチの布陣です。

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ベンチにはこの決勝ラウンドに体調不良のため急遽出場できなくなった正GK岩脇力哉選手(背番号1)のユニフォームがかけられています。いろいろな人の思いが詰まった運命の3連戦がいよいよ始まります。

FC今治ボールでキックオフ。さぁ、来季のJFL昇格を賭けた最後の3試合の1試合目が始まりました。

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序盤はFC今治のペースで試合が進みます。

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前半18分、FC今治が先制! MF岡山和輝選手(背番号4)からのサイドチェンジを左サイドで受けたDF中野圭選手(背番号6)がクロスを上げ、そのボールをファーサイドに走り込んできたMF桑島良汰選手(背番号18)がちょこんと合わせてシュート。飛び出してきた相手GKをあざ笑うようにフワッとサイドネットを揺らしました。その決定的瞬間を偶然にも写真に撮ることができました。それがこの写真です。

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FC今治 1-0 鈴鹿アンリミテッド

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応援席からも大歓声が起こります。

この1点で相手を目覚めさせてしまったのか、その後は鈴鹿アンリミテッドがボールを持つ時間が増え、何度もFC今治のゴール前までボールを運ばれます。さすがにこのところ勢いに乗っている鈴鹿アンリミテッドです。試合前の予想通り、かなり強い相手です。それをGK今川正樹選手(背番号21)を中心とした守備陣がなんとかしのぎ、ゴールを破らせません。このまま1対0で前半が終了。

J1から数えると5部に相当する下部の地域リーグのチーム同士の試合ですが、なかなかレベルの高い好試合です。私はJリーグの試合を何度も観戦していますが、決して見劣りすることがありません。来季のJFL昇格がかかった大事な大事な1戦なので、両チームの選手達のメンタルコンディションも相当に高いのでしょう。

後半が開始。前半に引き続き、鈴鹿アンリミテッドのペースで試合が進みます。FC今治は自陣で守る時間が続き、胃が痛くなりそうな試合展開です。

で、後半12分、自陣左サイドでファウルを取られ、ゴール前に放り込まれたそのフリーキックを、相手選手がフリーでヘディングシュート。無情にもボールはゴールに吸い込まれてしまいました。

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FC今治 1-1 鈴鹿アンリミテッド

FC今治の応援席からは「あぁ〜あ」という大きな溜め息が漏れます。

これでさらに勢いづいたのか、その後も試合は鈴鹿アンリミテッドペースで進みます。

しかししかし、後半22分、それまで防戦一方だったのを相手の一瞬の隙を突いてボールを奪うと一気に相手陣に攻め込み、MF水谷拓磨選手(背番号10)がゴール前にクサビのパスを入れ、それを受けたMF桑島良汰選手(背番号18)が相手選手を背負いながらも振り向きざまにシュート。相手GKは止めることができず、この試合2点目のゴーール!!

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FC今治 2-1 鈴鹿アンリミテッド

これで一気に生き返りました。応援席では見知らぬ人同士でハイタッチが交わされます。同点にされて以降、押され気味の試合展開が続いたので、ちょっと静まり返っていた応援席も活気を取り戻し、大きな声援が戻ってきました。

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その後は一進一退の激しい攻防が続き、両チームともなかなかシュートを打つところまで持っていけません。このまま45分が経過し、後半アディショナルタイムは4分。その4分がなんと長く感じられたことか。アディショナルタイムも3分を経過した後半48分、相手にコーナーキック(CK)を許し最後のピンチ。その相手のCKをGK今川正樹選手(背番号21)がパンチングではじき出し、なんとかセーフ。その後まもなく試合終了のホイッスルが吹かれ、FC今治が2対1で勝利しました。

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応援席も大騒ぎです。よかったよかった。相手がボールを持つ時間が長い大変に厳しい試合でしたが、とにかく初戦で勝ち点3をものにできたということは、非常に価値のある結果だったと思います。

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試合後、矢野将文社長は真っ先に応援席を立ち、出口のところで応援に来ていただいた皆様方をお見送りです。なんとか勝利したので、さすがにちょっと安堵の笑顔が見受けられます。

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次の第2戦はヴィアティン三重が対戦相手です。このヴィアティン三重は全国社会人サッカー選手権大会を第3位で勝ち上がってきたチームで、第1次ラウンドのA組でFC今治が0対3で負けたチームです。この日行われた決勝ラウンドの初戦でも2対1で三菱水島FCを下し、今、非常に勢いに乗っていて、この決勝ラウンドの優勝候補とまで言われています。3日間で3試合を戦う大会ですので、フィジカルコンディションの維持が大変だとは思いますが、そこをメンタルでカバーして、是非とも第1次ラウンドでの敗戦のリベンジを果たし、2連勝でJFL昇格に王手をかけて貰いたいものだと熱望して、ゼットエー・オリプリスタジアムをあとにしました。


【第2戦 対ヴィアティン三重戦】
翌26日(土)、この日の試合は午前10時45分がキックオフ。さいたま市の自宅から千葉県市原市のゼットエー・オリプリスタジアムまではドア・ツー・ドアで2時間半以上かかります。自宅のあるJR与野本町から(JR埼京線)〜武蔵浦和〜(JR武蔵野線)〜西船橋〜(JR総武線)〜津田沼〜(JR内房線)と乗り継いで五井に。五井駅からゼットエー・オリプリスタジアムまでは距離があるのでタクシー。結構な旅行です。最初、自宅からクルマで行こうかと思ったのですが、首都高が事故渋滞で、ナビのVICSによると到着予想時間が試合後半になってからになっていたので、出発してしばらく走ったものの、すぐに自宅にとって返し、慌てて電車利用に切り替えました。事故渋滞がなくても今頃は房総の養老渓谷の紅葉が見頃なので道路は相当混雑していると予想すべきで、明らかな判断ミスでした。結局試合開始には間に合わず、申し訳ないことに、前半途中からの観戦になってしまいました。

スタジアムに着くまではいつものようにTwitterで試合の様子を逐一チェック。どうも試合開始早々からヴィアティン三重が攻勢を仕掛けているようで、何度もFC今治のゴール前までボールを運ばれているようです。そうした中でもFC今治も徐々に試合のペースを掴みかけているようで、一進一退の攻防が続いているようです。頑張れ、FC今治!

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なんとかスタジアムに到着。地元愛媛県で時々見かける大型観光バスがスタジアムの正面に停車しています。地元愛媛ナンバーの大型トラックも。今日は地元今治から残りの選手や全スタッフが応援に駆けつけて、チームあげての総力戦なのだ…ということを昨日の試合の後、FC今治の矢野将文社長からお聞きしていたのですが、おそらくこのバスとトラックで今治からやって来られたのでしょう。

週末ということもあって、昨日よりも遥かに多い応援団の数です。地元今治からも遠路はるばる大勢の応援団が応援に来ているのでしょう。首都圏在住の今治に所縁のある方々や、スポンサー企業の方々も大勢駆けつけているようです。嬉しいですね。明らかに対戦相手のヴィアティン三重の応援団を数の上で圧倒しています。

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前半15分を終わって0対0。よかったよかった。なんとか間にあったって気分です。

それまでボールを保持するものの、なかなか攻撃のスイッチが入らない状態が続いていたのですが、開始から20分を経過した頃から徐々に相手陣内でプレーする時間が増えてきました。特に左サイドからゴール前へ次々にボールを上げるのですが、なかなか決定機は作れません。前半25分、その左サイドをドリブルで突破しようとしたFW長島滉太選手(背番号14)を無理に止めたとしてヴィアティン三重の右サイドバックの選手にイエローカードが出ます。ボールを保持する時間が増え、徐々にチャンスが増えてきました。

実は昨日の試合の後、FC今治の矢野社長とご一緒に、昨年FC今治でプレーした元サッカー日本代表のボランチ山田卓也選手(42歳の今年も現役で、今年は関西リーグの奈良クラブに所属)のクルマで五井駅まで送っていただいたのですが、その車中で山田選手から「今日の試合は相手にボールを持たれる時間があまりに長かった。FC今治は本来自分達でボールを保持して、その中でチャンスを作り出し攻め込むというのがスタイル。今日の試合はFC今治の本来のスタイルではなかった」というお話をお聞きしました。なるほど、これがFC今治の本来のサッカースタイルなのですね。素晴らしい!

そうした中の前半30分、相手ゴール前で奪ったフリーキック(FK)。MF上村岬選手(背番号8)が蹴ったボールをDF中野圭選手(背番号6)が頭で合わせてゴール!先制点を奪いました。今日もその決定的瞬間を偶然写真に撮ることができました。それがこれです。

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FC今治 1-0 ヴィアティン三重

FC今治の応援団が大いに沸きあがります。大事な試合ということが分かっていましたので、応援団もそれまでは空気が張り詰めたような状態でしたが、この1点でそうした空気も弾け、イケイケの状態になりました。ピッチ上の選手達も同様で、ボールを保持しては次々と相手ゴール前へ攻め込みます。そして前半42分、左サイドを突破しようとしたDF中野圭選手(背番号6)をヴィアティン三重の右サイドバックの選手(背番号22番)が倒してしまい2枚目のイエローカードを貰って退場となりました。これで数的に有利な状況となりました。これは、FC今治の執拗な攻撃が産んだ数的優位ですね。相手ディフェンダーは焦って無理にファウルで止めるしかなかったようです。

その後も数的優位な状況を活かして何度か相手ゴール前に攻め込むのですが、なかなか次のゴールを奪うことができず、このまま1対0で前半が終了。昨日とは別のチームではないかと思えるほど、FC今治の選手達は活き活きとピッチ上で躍動しているように思えます。これが本来のFC今治のサッカーなのですね。一晩のうちに切り替えができたようです。もしかしたら、前日の初戦は選手全員に硬さがあったのかもしれません。

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私のすぐ後ろの席ではFC今治のスタッフの皆さんがTwitterを入力していました。「いつも見て、応援させていただいていますよ。ありがとう。」と声をかけるとニッコリと微笑んでくれました。試合中は「○番○○のクロスを○○がシュート」等と数名のスタッフで確認しながら、それを入力係の女性スタッフが打ち込んでいました。こうやって試合会場に応援に来られないファンの方々向けに、試合の情報を逐一発信していただいているんですね。意外と手間のかかる作業のようで、本当にありがたく思えました。その声を背後から聞きながらの観戦でしたので、解説付きで観戦しているようで、よかったです。

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後半が開始。後半開始早々の4分。ロングボールのこぼれ球をMF桑島良汰選手(背番号18)が拾い、そのまま左足でシュート。ボールは相手DFにあたりコースが変わりそのままゴーール!! 待望の追加点を挙げることができました。

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FC今治 2-0 ヴィアティン三重

この1点で応援団としても気持ちがかなり楽になりました。なおも数的優位を活かして、FC今治のペースで試合が進みます。しかしながら、ヴィアティン三重も今、最も勢いに乗るチームです。ディフェンダーがボールを奪っては前線にロングボールを送り、チャンスを作ります。後半16分には一瞬の隙を突かれてヴィアティン三重にゴールを奪われたかに見えたのですが、ここは線審がオフサイドのフラッグを挙げて助かりました。

後半27分、後半途中から入ったFW長尾善公選手(背番号9)からオーバーラップしてきたDF中野圭選手(背番号6)へ送ったパスが相手DFの手に当たってペナルティーキック(PK)を獲得。そのPKをDF中野圭選手(背番号6)が決めて、ゴーーール!!! その決定的瞬間も写真に撮ることができました。これです。

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FC今治 3-0 ヴィアティン三重

この試合には今治から応援のための各種グッズが届き(おそらく、あの愛媛ナンバーの大型トラックで運んで来たんでしょう)、バックスタンドにはFC今治のエンブレムの入ったデッカい横断幕が掲げられています。そのFC今治のエンブレムの真ん中には越智家の家紋…と言うか、しまなみ海道の真ん中にある大三島の大山祇神社の社紋がデッカく描かれています。これはかつて今治近辺を本拠地とし、日本全国のみならず倭寇船や遣唐使船に乗って遠く世界の海にまで出ていった伊予水軍のマークでもあります。このマークが今こうして大きく目立つこと、水軍を先祖に持つ一族(たぶん)の一員として、なぁ〜んか誇らしく思えてきます。それにしてもこの関東の地で「いまばり!」と大きな声で自分の本籍地の地名を叫べること、ホント嬉しいことですね。

決定的とも言える3点目を奪って、かなり試合は有利になってきたのですが、油断はできません。なんと言っても、ヴィアティン三重は第1次ラウンドの対戦では僅か数分間の間に立て続けに3点を奪われた相手です。いくら数的優位があるとは言っても油断は禁物です。また3チームが2勝1敗で並ぶ可能性もあり、少しでも得失点差を稼いでおかないとJFL昇格の悲願は達成できません。さらに1点でも多く獲り、相手をこのまま零封に抑えておかないといけません。ピッチ上の選手達もそれが分かっているのか、自陣でボールを繋いで時間を稼ぎ、相手が焦って前へ出てくるのを見計らって、時折、前線にロングボールを送り込みます。

後半32分にはDF中野圭選手(背番号6)からのクロスを後半途中から出場のFW佐保昂兵衛選手(背番号26)が頭で合わせるも、ゴールバーに阻まれ、ゴールならず。また、後半41分にはFW長尾善公選手(背番号9)がゴール前までドリブルで持ち込む決定機に恵まれたのですが、残念ながらシュートが打てず、相手GKにボールを取られてしまいました。

で、後半の45分が過ぎ、アディショナルタイムは昨日の試合同様4分。ですが、昨日の試合と違い、この4分は気楽な気持ちで観ていられました。アディショナルタイムも3分が経過した後半48分には一瞬の隙を突いて攻め込んできた相手にゴール前でパスを通され、あわやのピンチになったのですが、GK今川正樹選手(背番号21)が相手と接触しながらも身を呈してボールを押さえ、ゴールを破らせません。応援団からは今川選手の果敢なプレーに対して大きな声援が送られます。

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そしてアディショナルタイムの4分間も終了。主審の吹く試合終了のホイッスルが場内に響き渡り、FC今治が3対0で勝利しました。これで勝ち点6。この後の試合の結果次第では2位以内が確定して、来季のJFL昇格が決まる王手をかけることができました。それにしても、第1次ラウンドの対戦で0対3で完敗した相手に、キッチリ借りを返す3対0の勝利で勝ち点3を奪い、首位に立ったことの意味は大きいですね。応援団も大騒ぎです。私もTwitter担当のFC今治のスタッフさんとハイタッチ。本当に良かったです。

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スタジアムを出ると、FC今治の選手の皆さんがテレビ局の取材を受けているところに出くわしました。皆、決勝ラウンド2勝目をあげて嬉しそうです。

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岡田武史オーナーも取材陣に囲まれてインタビューを受けています。大勢の取材陣に取り囲まれているので姿が見えません。おやぁ〜? 岡田武史オーナーが取材を受けている横を通り過ぎていくのは元サッカー日本代表の司令塔ラモス瑠偉さんではありませんか。元日本代表監督の岡田武史さんがオーナーを務めるチームということで、応援に来ていたのですね。ナマで見ると、やっぱカッコいいです、はい。

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応援団を見送りに出ていたFC今治の矢野社長とも握手をして、勝利のお祝いを述べさせていただいたのですが、矢野社長、なぜか結構顔がこわばっていましたね。悲願だったJFL昇格が目の前に現実的なものとなり、いろいろと考えないといけないことの方にもう頭が向いているのでしょう、きっと。

で、この試合の後に行われたこの日の第2試合、鈴鹿アンリミテッドFC対三菱水島FC戦で、鈴鹿アンリミテッドFCが三菱水島FCを3対0で下し、この結果、2試合を終わって

1位 FC今治が2勝0敗の勝ち点6(得失点差+4)
2位 鈴鹿アンリミテッドFCが1勝1敗の勝ち点3(得失点差+2)
3位 ヴィアティン三重が1勝1敗の勝ち点3(得失点差-2)
4位 三菱水島FCが0勝2敗の勝ち点0(得失点差-4)

明日の最終日は2位の鈴鹿アンリミテッドFCと3位のヴィアティン三重という勝ち点3のチーム同士が対戦しますので、残り3チームのうち最終日に勝ち点が6以上となる可能性を残すチームが1チームだけとなり、これによりFC今治の2位以内が確定し、来季のJFL昇格が確定となりました!

やったぁ、やりました! 悲願だったJFL昇格をついに果たすことができました。バンザァ〜イ、バンザァ〜イ!! ヽ(´▽`)/ ヽ(´▽`)/

2位以内が確定したとはいえ、決勝ラウンドは明日ももう1試合残っています。明日の対戦相手は三菱水島FC。この決勝ラウンド、既に2連敗してJFL昇格の可能性がなくなっているとはいえ、全国社会人サッカー選手権大会第1位のチームです。現在は中国リーグの所属ですが、かつてはJFLに所属していました。全国社会人サッカー選手権大会から負けなしで、この決勝ラウンドに駒を進めてきたチームですので、決して侮ることはできません。是非この試合にも勝利して、堂々たる決勝ラウンド3連勝の首位でJFLに昇格して欲しいと願っています。

私はFC今治が2日目にして悲願のJFL昇格を果たしたことで安心しましたので、岡田武史オーナーをはじめFC今治の皆さんには大変に申し訳ないのですが、最終日の三菱水島FC戦は家の用事のほうを優先させていただいて、Twitterで試合の様子を楽しませていただくことにしました。

(余計なことですが、勝てばJFL昇格が決まる最終日の三重県のチーム同士の一戦は、おそらく壮絶な試合になるのではないでしょうか。)


【第3戦 対三菱水島FC戦】
この試合に関しては、スタジアムで観戦していないので、Twitterで届いた内容から主な結果だけを書かせていただきます。

3日で3連戦の3試合目ということで、この試合、FC今治はスターティングメンバーをかなり入れ替えて臨みました。この2日間の激闘で選手の皆さんは相当に疲労も溜まっていると思います。ですが、今シーズン最後の試合です。是非勝利して、堂々3連勝の1位優勝でこの決勝ラウンドを終え、有終の美を飾って欲しいものです。

前半は昨日の試合同様FC今治がボールを支配し、たびたびチャンスを作るものの、ゴールを奪えず、両チームは無得点のまま終了。

ゲームが動いたのは後半15分。MF桑島良汰選手(背番号18)のスルーパスにMF上村岬選手(背番号8)が抜け出しクロスを上げ、そのボールをFW長尾善公選手(背番号9)がヘディングで合わせて先制点をゴール!

FC今治 1-0 三菱水島FC

続いて後半28分、DF中野圭選手(背番号6)から相手DFの裏へ通したボールをMF上村岬選手(背番号8)が頭でそらしてゴーール!!

FC今治 2-0 三菱水島FC

さらに後半34分、MF上村岬選手(背番号8)から
のラストパスにMF水谷拓磨選手(背番号10)が切れ込みシュート。相手GKが弾いたこぼれ球をFW長尾善公選手(背番号9)が押し込んで追加点。ゴーーール!!!

FC今治 3-0 三菱水島FC

その後も次々と相手ゴール前まで攻め込み、追加点を狙いますが、追加点をあげることはできず、そのまま試合終了。3対0で勝利しました。

この結果、FC今治はこの全国地域サッカーチャンピオンズリーグの決勝ラウンドを3戦全勝の勝ち点9。総得点8、総失点1の得失点差+7というどこからも文句のつけようのない堂々たる結果の首位(優勝)で、悲願のJFL昇格に花を添えることができました。

岡田武史オーナー、矢野将文社長、吉武博文監督をはじめ、FC今治の選手、関係者の皆様、悲願のJFL昇格、本当におめでとうございます。

JFL昇格の残り1つの枠を争う三重県勢同士の注目の1戦は、ヴィアティン三重が4対1で鈴鹿アンリミテッドFCに勝利し、来季、FC今治ともどもJFLに昇格することになりました。ヴィアティン三重には第1次ラウンドのA組で0対3で敗れ、決勝ラウンドで今度は3対0で勝利したものの、2戦合計では3対3のタイですので、リベンジを果たしたとは言い難い状態です。是非、来季のJFLの場でキッチリと決着をつけていただきたいと思っています。もちろんFC今治がヴィアティン三重をねじ伏せるという決着を!


【TO THE NEXT STAGE …JFL昇格後に向けて】
JFL(日本フットボールリーグ)はプロ化を考慮していないアマチュアチーム(企業や大学のサッカー部、ならびに地域のアマチュアクラブチーム)にとっては、唯一の全国リーグであり、最高峰のカテゴリーにあたるリーグです。また、クラブ運営等の参入要件を満たして、かつ日本サッカーのリーグ構成の最上位カテゴリーである日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)への加盟希望を持つチームは、JFLでの成績要件を満たせば、毎年最大2チーム、Jリーグの最下位カテゴリーであるJ3リーグに参加することができます。なので、Jリーグ昇格へ向けての最後の関門とも言えるリーグです。(反対にJFL下位のチームは地域リーグに降格になります。)

FC今治は、もちろんJリーグへの加盟を目指しているチームであり、Jリーグ入りを目指してクラブ運営やスタジアムの整備等の参入要件を満たすべく経営環境を整えるべく着々と準備を進めているチームです。来季はそのJFLで上位の成績を残し、最短でのJ3リーグへの昇格を果たしていただきたいと心より願っています。もちろんそれは容易なこととは思えません。これまで所属していた四国リーグとは違って全国レベルのチームばかりが相手です。今回の全国地域サッカーチャンピオンズリーグの決勝ラウンドで戦ったようなレベルのチームとの戦いが1シーズンを通して行われることになります。

試合の移動だって大変です。調べてみるとJFLに所属しているチームは北は東北地方の青森、八戸、仙台から、南は九州の宮崎、大分…と全国に散らばっていて、ホーム&アウェーでのリーグ戦になるので、試合数も多く、かつ日本全国を転戦することになります。移動のための運営資金も必要となりますし、これまで以上の戦力の補強も必要となります。加えて、フィジカル面での管理もこれまで以上に重要となります。特に、日本全国を転戦するということは気象も異なります。

本拠地である愛媛県今治市は瀬戸内海に面した温暖な土地ですので、転戦する地方との気象環境のギャップがこれまで以上に大きいのではないかと思われます。このあたりのカテゴリーまで来ると、自然環境を味方につけられるかどうかで勝敗が決まるようなところも出てきます。弊社ハレックスはこれまでもFC今治にピンポイントの気象情報の提供をさせていただいてきましたが、来季からはそれをよりグレードアップしてFC今治を強く支えていきたいと考えています。

さぁ〜、次はいよいよJ3リーグへの昇格が目標ですね。頑張ってくださいね。株式会社ハレックスはこれからもFC今治を応援させていただきます。

来季、全国リーグであるJFLに昇格すると、これからは関東地方での試合も増えると思います。その試合にはチームカラーの青を纏い、応援に駆けつけさせていただきます。

執筆者

株式会社ハレックス前代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
前代表取締役社長

越智正昭

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