2017/10/27

第1回 気象データ分析チャレンジ! (WXBCセミナー)

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国土交通省の推進する「生産性革命プロジェクト」の一環として、多様な産業界における気象データの利活用を一層推進するとともに、IoT・AI 技術等の最新技術を駆使し、気象データを高度利用する「気象ビジネス」を推進するため、様々な分野の産官学が連携して、気象データのさらなる利活用を促進することで、社会経済活動の生産性を向上させることを目的として気象庁を中心として今年3月7日(火)に設立された『気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC:Weather × Business Consortium)』ですが、「新規ビジネス創出WG」、「人材育成WG」という2つのWGも立ち上がり鋭意活動をしているところです。

おちゃめ日記「気象ビジネス推進コンソーシアム発足」

気象庁HP「気象ビジネス推進コンソーシアム」

運営委員でもある弊社ハレックスは、この「新規ビジネス創出WG」、「人材育成WG」という両WGに参画し、主要なメンバーの1社として活動させていただいております。

IoTやAI等の技術の進展により、幅広い産業において気象データを利用した生産性の飛躍的向上が見込まれます。「気象ビジネス推進コンソーシアム」では、産業界と気象サービスがマッチングできる場、気象データ利用のためのスキルアップができる場、そして気象データを用いた産業の未来を展望できる場を提供し、IoTやAI等の先端技術を活用した新たな気象ビジネスの創出・活性化を強力に推進することを活動の基本方針としています。

私が言うまでもないことですが、現在、IoT、AI 等のICT 技術の進展を踏まえ、政府全体においてもデータ活用に対する機運が高まってきています(「未来投資戦略2017」、「官民データ活用推進基本法」等)。そうした中、「気象ビジネス推進コンソーシアム」では、気象データは先端技術や他データと組み合わせて活用することにより社会全体の生産性向上に寄与できる潜在力は十分にあるという認識はあるのですが、残念ながら、現状のビジネスの現場では必ずしもそれが十分に活用されていないという課題認識でいます。

この課題認識を受けて、まずは気象データが持つ潜在能力を広く世の中の人に認識していただくことが重要であるとの認識から、人材育成WGが主体となって、これまでWXBCセミナーを3回にわたり開催してきました(於:東京・気象庁)。このWXBCセミナーでは「気象ビジネス入門」と称して、そもそも気象データにはどのようなものがあって、気象データがどのようにビジネスに影響しているのかを、実例も交えながらご紹介することに重きを置いてきました。

これと並行して、中級編として、テクノロジー研修第1弾「気象データ分析チャレンジ!」なる勉強会を企画・開発してきました。

「気象データ分析チャレンジ!」はデータ分析に必要な基礎知識や作業を理解し、気象データの基本に慣れ、他のデータを掛け合わせた分析を行い、可視化できるようになることで、今後のステップアップに自らが取り組めるようになっていただくことを目的とするものです。

近年、「データドリブン経営」や「データドリブンマーケティング」など、「データドリブン」という言葉が多くの場で使われるようになりました。データドリブン(Data Driven)とは、売上データやマーケティングデータ、WEB解析データなど、世の中に存在する膨大なディジタルデータに基づいて様々な判断やアクションをすることです。

私は「世の中の最底辺のインフラは地形と気象」だという考え方を持っており、気象に関する情報は世の中のあらゆる業種業態に少なからず関係する極めて重要なインフラ情報であると考えています。インフラ情報ということは気象データが1つの“変数”として様々な業務システムや制御システムに簡単に組み込まれる…そういう形にならないといけないと考えています。しかも気象データは規模が大きいことに加えて、更新頻度が多いという特徴があります。気象庁がオープンデータとして公開している気象データは数値データに限っても1日約5万電文、約50ギガバイト、気象観測衛星のデータまで加えると1日約1テラバイトにも及ぶビッグデータです。その気象データが持つ潜在的な可能性をどのように容易に引き出せるようにするか…、これには『データアナリスト』と呼ばれるような人材の育成が急務です。

この「気象データ分析チャレンジ!」はそのための第一段階とも言えるものです。

「気象データ分析チャレンジ!」は3回にわたるもので、基本的に

第1回(10月20日):データの取得 ~気象データや掛け合わせる対象のデータに触ってみよう!~ ・気象データや掛け合わせる電力データの取得方法・データを知ろう。 ・データ分析の初歩を知ろう。 ・気象データ×電力データでグラフの可視化にトライ。

第2回(11月7日):分析手法 ~対象データと気象の関係を考え、仮説を立ててみよう!~ ・前回のおさらい ・わかりやすい分析の例をゆっくりなぞりながら、データ分析では仮説を立てて行う必要があることを知ろう。 ・グループワーク形式で、複数種類のデータの可視化体験や、POSデータを使って仮説を立てた分析をしてみよう。

第3回(11月20日):自分で応用するには ~気付きを共有しよう!~ ・前回の続き ・分析体験で感じたことを共有しよう! ・複雑なデータで分析するのは大変? ・ビジネスに気象データを使うためにはどうしたらいい?

という内容になっています。


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気象データというと、ともすれば予測データばかりに関心がいきがちですが、その気象予測データを売上の増や様々なリスクの回避といったビジネス上のニーズと結び付け、的確に活用していくためには、過去のデータを分析することで、気象データと売上とか様々なリスクとの因果関係を分析し、それを業務システムや制御システムにロジックとして組み込まれる必要があります。このことから、「気象データ分析チャレンジ!」では、一般に世の中で流通しているオープンデータを用いて、気象データとの因果関係を分析する体験をやっていただきました。

その第1回が10月20日(金)、東京竹橋の気象庁において開催されました。今回はWXBC人材育成WGのメンバーで、ご自身も気象予報士である岐阜大学工学部社会基盤工学科環境コースの吉野純准教授にファシリテータとしてご登壇願いました。

今回は第1回ということで、WXBC会員企業の中から、気象データを用いた分析を行ったことはないが、これから気象データを活用して企画・提案を行いたいという強い意欲を持った参加者を募り、①EXCELの基本的な操作ができる方、②自分の作業環境(Wi-Fi機能付きノートPC、EXCEL入り)が準備できる方、③開催日程の3回全てに参加できる方、④自習課題を行うことができる方という参加条件を付けさせていただいたのですが、すぐに募集定員の30名が埋まりました。参加された会員企業もサービス業から製造業、情報・通信業、建設業と多岐に渡り、期待の大きさが窺えました。

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今回は「気象データ分析チャレンジ!」のチャレンジ…と言うことで、私達も手探り。なので、企画・開発した人材育成WGのメンバーも全員が集まり、その様子を傍聴させていただきました。その結果は私達が期待した以上のものがあって、勉強会終了後の懇親会で参加していただいた方々の感想を1人1人お聞きしたのですが、皆さん「よかった」というもので、中には「この勉強会は受講料をとってもいいんじゃないの? そのくらい高いクオリティの勉強会です」という大絶賛のコメントをいただいた方もいらっしゃいました。準備をしてきた者としては嬉しかったですね。

この「気象データ分析チャレンジ!」はあと2回ありますが、その結果を見て、さらに改良の上、今後も継続して実施していくようにしていきたいと計画しています。その際には、WXBC会員企業以外にも門戸を開いていきたいと考えています。

くわえて、気象ビジネス推進コンソーシアムのWXBCセミナーはこれまで東京での開催でしたが、これからはこの動きを全国レベルのものにするため、それぞれの管区気象台の主催で、地方での開催も予定しています。

まずはその初弾の「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin大阪」を10月31日(火)14時から大阪市北区大深町のグランフロント大阪北館タワーB10階にあるナレッジキャピタルカンファレンスルームタワーBで開催します。

第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin大阪 ご案内


続いて、11月9日(木)10時からは沖縄県那覇市おもろまちの沖縄県立博物館・美術館講堂において「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin沖縄」を

第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin沖縄 ご案内


11月15日(水) 14時からは名古屋市中区栄の栄ガスビル5階キングルームにおいて「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin名古屋」を

第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin名古屋 ご案内


11月21日(火)14時からは札幌市中央区北4条西5丁目にあるアスティ45ビル16階のACU-A大研修室1606において「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin北海道」を

第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin北海道 ご案内


予定しています。

私はこのうちの10月31日(火)の大阪と11月21日(火)の札幌で「アナリティクスで生まれ変わる気象情報ビジネス」と題した講演をさせていただきます。

皆様、こちらのほうにも是非ご参加ください。こちらはWXBC会員企業以外の方も気軽に参加できます。

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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越智正昭

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