2017/11/27

第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin北海道

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11月21日(火)、北海道の札幌市で「第1回気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)セミナーin北海道」が開催され、私も気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)の運営委員として、また同人材育成WGメンバーとして、さらには講演のスピーカーとして出席してきました。

このWXBCセミナーの東京以外での開催はこれで4ヶ所目。10月31日の大阪でのセミナーを皮切りに、これまで沖縄那覇、名古屋で開催してきました。どのセミナーも50名以上の方に参加していただき、盛況です。聴講いただいた方からのご評価も上々で、さらなる生産性向上のために気象データを有効に活用していこうという世の中の動きを実感させていただいています。

まだ11月だと言うのに、北海道の札幌は既に一面に雪が積もり、日中の最高気温も1℃~2℃、陽が暮れると氷点下4℃~5℃に下がるという(東京では)真冬モードです。それを見越してヒートテック素材のインナーにダウンの裏地を付けたコートという真冬仕様の格好をしてきたのですが、それでちょうどいいって感じです。東京では電車の中で汗をかいていましたが…(^_^;) 路面が滑って危険だということは十分に分かって来たつもりで、歩幅を狭くして歩きましたが、それでも滑ります。冬の北の大地はこの危険性がありますね。あっ、手袋を忘れてしまいました。

冒頭の写真は北海道庁旧本庁舎、一般に「赤れんが庁舎」の愛称で知られる煉瓦づくりの建物です。せっかくなので、セミナーが始まる前の僅かな時間で訪れてみました。この北海道庁旧本庁舎は現在使われている新庁舎ができるまで約80年に渡って道政を担ってきた建物です。明治21年(1888年)に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築で、明治時代に作られた歪みのあるガラスや、化粧枠にしまわれた寒さ対策の二重扉など、そこかしこに機能美が感じられます。館内は一般に無料公開され、北海道の歴史をたどる資料が展示されています。この北海道庁旧本庁舎、私はこれまでにも何度か訪れたことがあるのですが、雪の中で訪れたのは初めてのことです。他の季節では味わえない趣きを感じます。やっぱ、北海道らしさを味わおうとするならば、この季節ですね。この日も中国人観光客が数多く訪れていました。北海道庁旧本庁舎前の池は半分が氷で覆われていました。

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「第1回気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)セミナーin北海道」はその北海道庁旧本庁舎にもほど近い札幌市中央区北4条西5丁目にあるアスティ45ビル16階のACU-A大研修室1606において14時から開催されました。このセミナー、事前のお申込み多数のため定員100名のところ5日前の11月16日には募集を締め切るなど、始まる前から大変に期待度の大きなセミナーでした。当日若干のキャンセルは出たものの、会場はほぼ埋め尽くされていました。前述のように、これまで気象ビジネス推進コンソーシアムの東京以外でのセミナーは大阪、沖縄那覇、名古屋で開催してきたのですが、最多の受講者数です。足元が悪い中、これほど多くの皆さんが受講に足を運んでくださったのは、さすがに自然環境の厳しい、すなわち、気象情報に関心の高い北海道ならではのことのように思います。

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私は大阪のセミナーと同様、主催者である気象ビジネス推進コンソーシアムの運営委員会委員と人材育成WGメンバーとしてセミナー冒頭のご挨拶と講演をさせていただきました。さすがにこのような大勢の方々が聴講に来てくださったので、気合いも入ります。

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開会の挨拶では気象ビジネス推進コンソーシアムが我が国が直面する最大の課題である少子高齢化の克服に向けて、政府主導で進めている「生産性革命」の一環で行われている施策であることを述べさせていただきました。11月17日に開会した第195回通常国会の冒頭で行われた安倍晋三内閣総理大臣の所信表明演説でも、その少子高齢化対策として、「今こそ、最大の課題である少子高齢化の克服に向けて、力強く、踏み出す時であります。「生産性革命」、「人づくり革命」を断行いたします。来月、新しい経済政策パッケージを策定し、速やかに実行に移します。人工知能、ロボット、IoT。生産性を劇的に押し上げるイノベーションを実現し、世界に胎動する「生産性革命」を牽(けん)引していく。2020年度までの3年間を「生産性革命・集中投資期間」と位置付け、人手不足に悩む中小・小規模事業者も含め、企業による設備や人材への投資を力強く促します」という言葉がありました。

「第百九十五回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説」

「世の中の最底辺のインフラは地形と気象」、これは私が口癖のように随所で述べさせて頂いている言葉ですが、気象は日々の日常生活のみならず、ビジネスシーンにおいてもあらゆる業種業態に何らかの形で関係を与えるものです。そのため生産性を「革命」という言葉を使うほど劇的に向上させる上においては、気象データの高度利用は避けては通れないことであると私達は思っています。ましてや安倍内閣総理大臣の所信表明演説にも人工知能やIoTという言葉が出てきましたが、生産性革命においてはIT(情報工学)が大きな鍵を握っていて、そのITによって実現される様々な業務システムや制御システム等に気象データが1つの変数として取り込まれる時代の到来が今こそ求められると私達は思っています。そういうことを開会の挨拶では述べさせていただきました。

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セミナーは、まずは気象・気候データを高度利用するための入り口として、前半は気象庁が取り扱う膨大なデータの全体像や各産業における気象・気候の影響についての解説があり、札幌管区気象台気象防災部地球環境・海洋課予報官の中山寛さんが「気象データの全体像」と題した講演で、続いて気象庁地球環境・海洋部地球環境業務課の遠藤新さんが「気象リスク管理の基礎」と題した講演でご登壇されました。

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後半は、その気象・気候データの高度利用の導入事例の紹介に移りました。北海道といえば農業。農研機構北海道農業研究センター生産環境研究領域寒地気候変動グループ長(農学博士)の廣田知良さんから「寒地の気象資源を活用した農業技術および農業気象情報システムの開発」と題した講演で、先駆的なデータ活用によりシステム化が進む農業分野における研究の成果をご紹介いただきました。なかなか面白い取り組みで、大いに参考になりました。

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最後は私が登壇して「アナリティクスで生まれ変わる気象情報ビジネス」と題して、「HalexDream!」等、気象庁のオープンデータを活用した弊社の取り組みや農業をはじめ流通や観光など様々なビジネスシーンでのその具体的な活用事例についてご紹介をさせていただきました。題名の「アナリティクスで生まれ変わる気象情報ビジネス」は大阪セミナーでの講演と同じですが、大阪で聴いていただいた方からの反応や北海道を意識して若干内容の変更をしました。ちなみに、「アナリティクスで生まれ変わる気象情報ビジネス」という題名には「生まれ変わる」という言葉を入れさせていただきましたが、これは安倍内閣総理大臣が使われた「革命」と同じような思いで私は使っています。気象データを政府が推進する生産性革命を根底から支えるようなものにしていくためには、私達民間気象情報会社も気象業務法が改正されて以来24年間続いてきた従来のビジネスモデルからいち早く脱却して、発想を根底から見直してビッグデータやIoT、人工知能がふつうに使われるようになるこれからの時代に合った新しいビジネスモデルに生まれ変わらないといけない…、それがこれからの民間気象情報会社の果たすべき役割である…、そういう思いです。

どの講演にも聴いたいただいた方々から活発なご質問が幾つも寄せられる等、主催者としても手応えが十分に感じられるセミナーだったように思います。北海道の皆さんに気象データが持つポテンシャルの高さに気づいていただき、既に始まりつつある先進的な気象データの活用事例に少しでも刺激を受けていただけたとしたら、主催者としてこれほど嬉しいことはありません。

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最後は気象ビジネス推進コンソーシアム人材育成WG副座長である一般社団法人日本気象予報士会専務理事で幹事長の岩田修さんが閉会の挨拶をされてこの日の「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナー in北海道」は閉会となりました。

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閉会後に行われた今回のセミナーの登壇者との意見交換会にも30名弱を越える皆様がお残りになり、活発な意見交換が行われました。来年はビジネスマッチングのような形での開催を祈念して、御開きとなりました。

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この日の「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナー in 北海道」の様子は北海道ローカルではありますが、NHKオンラインで観ることができます。講演している私の様子もチラっと出ています。是非ご覧ください。

NHK北海道NEWS WEB「気象データをビジネスへ」

セミナーの後は今回の「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーin北海道」の事務局を務めていただいた札幌管区気象台の方々との懇親会(ご苦労さん会)。こちらも手応え十分で大成功とも言えるセミナーの後だったので二次会にもつれ込むほどの大盛況でした。

この気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーですが、今年は今回の北海道でおしまい。次は年が明けて

平成30年1月29日に九州の福岡で「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナー in 福岡」、
平成30年1月30日に再び大阪で「第2回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナー in 大阪」、
平成30年2月9日には東北の仙台で「第1回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナー in 仙台」を開催します。

その詳細は近日中に気象庁HPでお知らせされる予定です。各地方にお住いの方々、是非ご参加ください。札幌以上にたくさんの方々にお集まりいただくことを切に願っております。
気象庁HP「気象ビジネス推進コンソーシアム」

また、12月1日(金)には東京・竹橋の気象庁2階講堂で「第4回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナー」を開催します。今回は第1回WXBCセミナーで観測や予報等の気象データについて概括的に説明した内容のうち、「海洋と環境」について、より噛み砕いてご紹介いたします。海洋の気象・予測データを活用した具体的なサービス事例としては、海上気象サービスについて(株)ウェザーニューズ様が、海流発電について(株)IHI様が講演なさいます。弊社ハレックスからのプレゼンはございませんが、是非ご参加ください。

気象庁HP「第4回気象ビジネス推進コンソーシアムセミナー」

さらに、気象ビジネス推進コンソーシアムセミナーとは離れますが、北海道の札幌と言えば、年が明けて来年の1月30日にホテルロイトン札幌3階のロイトンホールで開催される「第8回 札幌イノベーションセミナー」で私の講演があります。こちらでは気象データ活用を例に、ビッグデータ活用やIoT、AI(人工知能)に重心を移して話をさせていただこうと思っています。1月30日といえば冬の真っ盛り。札幌は今回の出張時とは比べものにならないくらいの雪の中でしょうし、きっと寒い寒い出張になりそうです。まぁ~、それもちょっと楽しみです。

翌日(11月22日)にJR札幌駅から電車「快速エアポート」で新千歳空港に出て、飛行機で東京に戻ってきたのですが、やはり鉄っちゃんですので、札幌駅では北海道ならではの列車をしばらく眺めて最近不足気味の鉄分の補給をさせていただきました。その前に札幌駅前バスターミナルに立ち寄りました。

JR北海道が11月7日に発表した2017年度の中間決算によると、本業のもうけを示す営業損益の通期見通しが、過去最大の425億円の赤字になるのだそうです。北海道新幹線が開業2年目を迎え、当初の開業効果が落ち着き、利用は鈍化していることに加え、在来線の安全対策のために、線路や車両、駅設備などの修繕費が大きく増えることも、通期見通しの下方修正に反映したということのようです。

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その一方で、北海道では高速道路網の整備に伴い、札幌から北海道の道内各地に向かう高速バスの運行が活発です。私が見ていた僅か15分ほどの間にも名寄行きの北海道中央バス「高速なよろ号」、帯広行きのJR北海道バス「高速ポテトライナー」のほか、岩見沢、旭川、小樽、室蘭など各方面行きのバスが次々と出発していき、北の果ての稚内市に近い道北のサロベツ原野にある豊富町から幌延、天塩、遠別、羽幌、留萌経由で6時間近くかけてやって来た沿岸バスの「特急はぼろ号」が到着しました。朝からずっと雪の中を走って来たのか、車体にはところどころ雪がこびり付いています。このバスターミナルでは北海道各地の地名が見られるので、いやがうえにも旅情が掻き立てられてきます。こういうところ、高速バスターミナルの魅力です。最近は鉄道の駅だけでなく、高速バスターミナルマニアでもあるのです、私。

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前述のように経営上は苦しい状況が続いていますが、北海道の鉄道のほうも頑張っています。私が快速エアポートを待つ隣のホームには釧路からの283系振り子式特急ディーゼルカー「特急スーパーおおぞら」が到着し、また旭川行きの789系特急電車「特急ライラック」が出発していきました。北海道の鉄道車両は自然環境が厳しい中を走行するため、造りがいかにも頑丈そうで、重厚な感じがして、私は大好きです。北海道の開拓に鉄道は非常に重要な役割を果たしてきたわけで、その重厚な姿には、そうした開拓の歴史のようなものを感じます。

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【追記】
さすがに北海道らしく新千歳空港では北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手の大きなポスターが出迎えてくれました。大谷翔平選手は来季、ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍が発表されており、これが最後でいなくなってしまうのかな…と思ったのですが、今年のドラフト会議では高校通算本塁打111本の史上最多記録保持者の早稲田実業高校・清宮幸太郎選手を7球団競合の中での抽選で交渉権を獲得しました。北海道日本ハムファーターズはこれまでダルビッシュ有投手、中田翔選手(4球団競合)、大谷翔平選手…とドラフト会議でたくさんの観客を呼べるスター選手を次々と獲得。これには熱烈阪神タイガースファンの私としては本当に羨ましく思っています。強行指名や抽選でのクジ運の良さ、なにか持っている…としか言いようがありません。

そうそう、北海道日本ハムファイターズには、かつて4球団が1位指名し、抽選の結果、北海道日本ハムファイターズが交渉権を獲得して入団した「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手もいます。このところ不振続きですが、もう一花咲かせてほしいものです。

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
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越智正昭

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