気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」

第26回(平成18年度第1回)気象予報士試験合格者による体験談

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合格体験記

第26回(平成18年度第1回)気象予報士試験合格者による体験談

当社に寄せられた最新の合格体験談を、随時、追加して記載します。

(1) S.S さんによる体験談:

受けた試験は三回です。一回目(2005年8月)は全て不合格、二回目(2006年1月)は実技が不合格でした。この不合格発表(2006年3月)があった後、藁にもすがる思いでハレックスの実技の通信講座を申し込みました。

 私が実技の試験の中で、特に苦手としていたのは次の3点です;1)長い文字数の解答、2)閉塞前線の図示、3)普段はあまり見ないローカルな天気図の問題、特に総観規模より小さいスケールの現象の問題。私は1)を克服するために、当講座の問題に取り組みました。問題にはそれぞれ解答の手引きがあり、提出前に見てから解答することが可能ですが、私は見ないで解答しました。これによって、私の間違った知識や考え方が強調できたと思います。また、この時、先生方には間違いの指摘に留まらず、私が間違った解答に至った理由をも考慮して添削頂いたのは本当に有り難かったです。2)の閉塞前線の図示のポイントは当講座の教材や解説書で詳しく説明されていますので、私は解答用紙を事前に10枚コピーして何度も描きました。閉塞前線の図示は今回の試験にも出てきたので、しめしめと思ったのです。3)は実技を勉強する上で最も困っていた点ですが、先生に質問を差し上げたところ詳しく教えて頂きました。この他、試験を受ける心構えなども教えて頂き大変勇気づけられました。

ところで、ハレックスの教材は少し難しいですが、何度も読んでいると「一般気象学」などの他の教科書との相互補完ができるようになってきます。試験の直前には、これらの教材や教科書の図表だけを見て、付随する文章の内容を思い出す訓練をしていました。ハレックスの教材の「実技の事例による解説」は私のお気に入りで、今でも図と文章が頭の中に残っています。

 

(2) K.H さん(学生)による体験談:

私は今回2回目の受験で合格する事ができました。学科試験の方は大学で気象学を専攻している事もあり、1回で一般 専門両方に合格する事ができましたが、実技試験に関しては独学での合格の限界を感じていました。また学生である間にこの資格を取得してしまいたかったので、ハレックスの通信講座に申し込むことに決めました。

 正直最初にハレックスの問題を解いた時は、本番の試験より何倍も難しく、こんな問題を解いて本当にためになるのか不安でした。しかし、問題を半分過ぎたあたりから、問題の意図がわかるようになり、どうしてこんな問題を解いているのかが納得でき、添削の提出も自分の能力の向上が実感でき楽しくなっていきました。ハレックスの添削を終えた後はひたすら過去問を何度も繰り返し解き、問題を覚えてしまうくらいにしました。めぼしい過去問を解いた後は、もう1度ハレックスの添削を解き本番にそなえました。直前に行ったこの復習はかなり本番に役立ったと思います。僕のおすすめする学習方法はとにかく“繰り返す”ことで、問題のパターンを覚えてしまうことです。

復習は大切です。がんばってください。

(3)高野 秀雄さん(仮名)による体験談:

私は高卒で気象学は素人でしたが、毎年秋には近くを台風が通過するので、天気予報や台風予報などに興味があり、気象予報士に成りたいと思いました。

15年11月に願書提出と同時に勉強を始め、「一般気象学」や気象予報士の過去試験問題集(学科)のようなものを勉強し第21回の試験に臨みました。

 試験の雰囲気を知ろうと軽い気持ちで臨みましたが、学科一般知識を合格してしまい、これがいけなかったようです。一般知識が不十分にもかかわらずその後学習を怠り、専門知識と実技ばかりを勉強し、第22回は学科専門知識に合格。実技の勉強をして臨んだ第23回は不合格。ハレックス通信講座を受講し少し自信をもって臨んだ第24回は学科一般知識はみごとに不合格。学科免除も無くなり、学科の知識が不足していることを痛感し、学科の基礎からやり直すことにしました。また学習開始から2年が過ぎ、次回合格しなければもうあきらめようと決め、一括全科目合格めざしました。

 第25回は学科(一般・専門)は合格したものの、実技はケアレスミスをしないように慎重に、確認して解答していったら時間が足りませんでした。後で試験問題を見直すと時間配分を間違えなければ何とかなるかもしれない、非常に悔しかったのでもう1回受験することにしました。

 そこで今年7月の2006夏スクーリングに参加することにしました。1人で東京に行くには勇気がいりましたが、

①、色々な年代の人が、同じ目標に向かってがんばっている気迫を感じることができ、又自分より年配の人もがんばっている事を知り励みに成りました。

②、今まで疑問に思っていたことや何となく鵜呑みに暗記していることを先生に質問し、そして説明を聞くことができ、今まで絡まっていたことや、独立していた現象が綺麗につながっていく感じ、頭の中のもやが晴れ渡っていく感じがしました。

③、実際に気象庁で働いていた人の話が聞け、現在最先端の予報技術の話や、少し横道にそれるうら話がとても興味深い新鮮な話で、大変有意義な3日間を過ごしました。参加して良かったと思います。

 実技の勉強方法は、過去の問題を何回も繰り返し解き、低気圧の発達など頻繁に問われる解答は自分なりの模範解答を確立する。あまり古すぎる問題は現在使用していない資料があるので執着しない。

 インターネットで最新の実況図、予想図、ウインドプロファイラー図など見て慣れる。

 時間間隔を身につけるため○:10~○:25や○:45~○:00の75分を意識して時計を見ながら参考書を読んだり問題を解くようにしました。

 第26回試験当日、実技は解答時間がいつも足りないので、配分を間違えないように心がけました。解答については、書いた字数が少なくても要点をはずしていないと思ったなら気にしないで次の設問へ移り、長文で文章がまとまらないときは、文脈は気にせず問われるままに箇条書きのように書き並べました。作図は数値を色分けし多少歪んでも忠実に等値線を引き、最後の余った時間で見直しました。

 こうして今回は全ての設問に対して自分が納得した答えを書くことが出来ました。

私にとっての合格の勝因は、地方から思い切って東京のスクーリングに参加し、参加者の試験に賭ける意気込みを感じ、勇気づけられ、奮起したことが非常に大きかったと思います。ありがとうございました。

 

(4) A.S さん(高校教師)による体験談:

第26回気象予報士試験に合格しました。

 合格まで4回の受験が必要でした。ハレックスの先生方には大変お世話になり感謝しています。

 私は、住居が首都圏からは離れているために通学しての学習は不可能でした。そこで通信講座での合格を目指したわけです。

 実は最初に受講した通信講座は大手の某Y社のものでした。テキストはよくまとまっており、最初の受験、第23回試験で学科2科目が合格。この調子で第24回試験で実技合格を目指しましたがはっきりいって歯が立ちませんでした。実技に対応する実力をつけることができなかったのです。十分に学習する時間が確保できるわけではなく、このままではいつまでたっても実力がつかないと判断し、「ハレックス」の実技講座にかけました。

 「ハレックス」のテキストは要所を押さえた構成で、「一般気象学」、「最新気象予報の技術」などの書籍を見直すことでさらに知識を深めることが出来ました。添削してくださる先生方のご指導は丁寧で、熱意を感じる添削を毎回してくださいました。

 第25回試験は時間配分に失敗し、簡単なミスをして落ちました。しかしながらこの時点でほぼ出題者の意図を把握することができました。そして、最後に合格に至ったのは、ハレックス主催のスクーリングに参加したことでした。多少経費がかかりましたが実際の指導はわかりやすく、たくさんの新しい視点を教わることができました。低気圧の発達に関わる暖気移流の説明で、講師の先生が「下層で暖気が移流しても、その気塊が上昇してしまえば冷却してしまう。これをさらに補うほどの暖気移流が続かなければ低気圧は発達しないのだ」との説明に目から鱗状態でした。いままで適当に下層で知識を詰め込み、試験に臨んでいた自分は上層で冷えて発達しきれなかったのかもしれません。スクーリングに参加している皆様からも合格を目指す熱意が感じられ、刺激となりました。皆様が何でもわかっているようでとても不安にはなりましたけど・・・

 第26回は学科2科目からの受験となりましたがあせりはありませんでした。実技もほぼ完璧な?解答をすることができました。これもハレックスの先生方の御指導のおかげと感謝しています。

気象学についてさらに興味がわきました。GPV画像についても今後理解を深めていきたいと思います。ありがとうございました。

(5)山脇 栄一 さんによる体験談:

■合格までの道のり

          一般知識      専門知識     実技

第24回試験      ×         ○     採点されず

第25回試験      ○         免除       ×

第26回試験      免除        免除       ○

 

■参考書(購入した本)

なる本 気象予報士   週刊住宅新聞社
天気100のひみつ   学研
学研の図鑑 天気・気象   学研
わかりやすい 天気図の話   クライム
天気図の見方手引   (財)日本気象協会
天気図の書き方手引   (財)日本気象協会
百万人の天気教室   成山堂
新・天気予報の手引   ㈱クライム気象図書出版部
一般気象学   東京大学出版会
最新 天気予報の技術 改訂版   東京堂出版
天気予報の技術   オーム社
天気のひみつ   学研
気象予報のための天気図のみかた   東京堂出版
気象予報士試験 実技演習例題集   東京堂出版
ヤマケイポケットガイト25 雲・空   山と渓谷社
気象科学事典   東京書籍
気象予報士のための 数学・物理の基礎   (財)気象業務支援センター
気象予報士試験 計算問題の解き方   (財)気象業務支援センター
真壁京子の気象予報士試験 数式攻略合格ノート   週刊住宅新聞社
気象予報士になる!?   秀和システム
気象予報士 完全合格教本   新星出版社
気象・災害ハンドブック   NHK出版
気象予報士のための天気予報用語集   東京堂出版
気象衛星画像の解析と利用   (財)気象業務支援センター
高層気象観測業務の解説(改訂版)   (財)気象業務支援センター
合格の法則 気象予報士試験 実技編   オーム社
気象がわかる数式入門   オーム社
お天気の科学   森北出版株式会社
天気予報のための局地気象のみかた   東京堂出版
雷雨とメソ気象   東京堂出版

■過去問

気象予報士試験模範解答と解説 1~79~111416~25   東京堂出版
気象予報士試験 第1回~第20回 テーマ別 実技試験 解答と解説②   東京堂出版
気象予報士試験 問題と正解 平成9年度第1回試験   (財)気象業務支援センター
気象予報士試験 問題と正解 平成12年度第2回試験   (財)気象業務支援センター

■第24回試験にむけての勉強方法

 第24回試験では、学科両方に合格することを目標として勉強した(約6ヶ月間)。上記した参考書の中の易しいものから読み進めていき、次に百万人の天気教室と新・天気予報の手引を読む。その次は、一般気象学、最新 天気予報の技術、天気予報の技術、気象予報のための天気図のみかたを何回も読む。ここまでで約4ヶ月。その間にできるだけ多く過去問を購入しておいて、残りの約2ヶ月間でできるだけ多く問題を解いた。

■第25回試験にむけての勉強方法

 第25回試験では、合格することを目標に勉強した。一般知識対策としては、とにかく過去問を何度も解いた。実技対策も過去問を何度も解いた。

■ハレックスの通信講座を選んだ理由

 「KAORIの気象予報士への道 ~受験日記~ 」を読んでいて、第25回試験でKAORIさんが合格したから。ハレックスの通信講座をやるしかない!!と思った。また、支援センターの過去問に比べて、模範解答と解説の過去問のほうが、解説が詳しく書いてあるという理由もあります。

■第26回試験にむけての勉強方法

 総合講座を受講した。次の試験は実技試験だけの受験になるが、教材をすべて読み、実技演習問題を解いた。添削された答案が返送されてきたら復習し、どこが理解できていないか、自分の弱点を見つけて、理解するまで何度も繰り返した。

 ハレックスの実技試験直前対策スクーリングを申し込み、スクーリングを受ける前にしっかり予習をした。スクーリングでは、理解できないことは、とにかく質問した。スクーリングで講義資料のCD-Rを購入し、その後はスクーリング講義資料(パワーポイントになっていて、とても良い)をみながら、解説メモをもとにもう一度復習した。理解できないところは何度も繰り返した。特に前線解析、局地不連続線解析、強風軸解析、等温線解析、等気圧変化量線解析を重点的に勉強した。最後の仕上げに過去問を解いて、試験に臨んだ。

■合格して思うこと

 この試験では、暗記は通用しないと思う。自分は2回の試験受けたところまで、独学で勉強していた。今思うと、暗記して試験に臨んでいた。過去問を何度も解いて暗記していた。その後にハレックスの通信講座を受講したが、とてもレベルが高く、演習問題は難しいものだった。しかし、この難しい教材を繰り返しやることによって、自然と力がついたと思う。また、試験で要求されるポイントやキーワードも学ぶことができた。さらにスクーリングを受講することにより、前線解析、局地不連続線解析、強風軸解析、等温線解析、等気圧変化量線解析などの解析を必要とする問題の対策をとることができたと思う。

 暗記をするということは、基礎知識が理解できていないか、あやふやということだと思う。実技試験では、気象に対する一般的な知識があって、それを天気図や各種資料を使って読みとることができて、その読みとったことを、それぞれの問題の問われていることに対して、的確に簡潔にキーワードを並べて答えることが必要だと思う。また、問題作成者の気持ちになって、受験者にどういう解答を求めているのか?というところまで、考えて問題を解くことができるようになると、合格できるのではないかと思う。

最後になりますが、講師の先生方、スタッフの方に心から感謝申し上げます。自分が合格できたのは、ハレックスの通信講座に出会うことができ、また、スクーリングを受講して、気象学・気象予報士試験に対する学問的な考え方を変えることができたからだと思います。特に、上村先生の言われた「適当ではなくて、アバウトなんだよ」という言葉に尽きると思います。本当にありがとうございました。

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