気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」

第31回(平成20年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

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合格体験記

第31回(平成20年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

(1)M さん(メーカー勤務の会社員)による体験談:

 私が気象予報士試験を受けることを意識し始めたのは2000年の頃ですが実際にはそれから4年ぐらいたった2006年の春、受験をしようという気持ちが強くなり、以前に過去問の本を買った時に入っていたハレックスのハガキのことを思い出し、今度は本気で受けるぞ、という思いで早速、通信講座の申込みをし、2006年6月から本格的に勉強を始めました。平日は残業も多かったので勉強する時間がなかなか取れず、勉強は土日が中心でした。合格するまで5回試験を受け、3年弱の時間がかかりました。
 最初の受験の第27回試験(2007年1月)まで半年以上の時間があり、その間にハレックスの学科講座、総合講座を受講しました。学科講座のサブノートを計画的に進め、サブノートの余白の空きページには総合講座のテキスト、その他の参考書で関連する内容を抜粋して記入し、必要な知識をまとめた一冊のノートを作りました。総合講座の12回の実技演習問題については、まずは解き方のしおりを見ながら時間をかけて答案を作成しました。採点された結果はかなりひどかったのですが、添削の中で丁寧にポイントを教えていただけました。この12回の演習問題と添削内容を合わせた自分なりの問題集を作り、サブノートと問題集を試験前に見直し、試験に備えました。第28回試験(2007年8月)では、実技試験対策として、「合格の法則 気象予報士試験実技編」を読み、直前に復習したいところをチェックしておき、試験の3日くらい前から読み直すということをしました。私にとって2回目の試験以降は、他にもいろいろな参考書を読みましたが①サブノート ②問題集 ③合格の法則実技編、が勉強の中心で合格までこれらを繰り返し読み直して理解を深めました。
 実技試験の壁に4回阻まれ、5回目に合格できたということに対する明確な理由は思い浮かびませんが、ただ、試験勉強を行う上で75分という試験時間を意識した対策は殆ど行っていなかったこと、また繰り返し勉強する中で「こういうことだったのか」と思う部分があったりして、気象学の試験対策の部分においても理解が不足していたことが考えられます。今にして思えば、試験直前に試験時間を意識して過去問を解いたり、直前スクーリングを受けて理解不足の部分を教えていただいたり、その中で行われる模擬試験で時間意識を身につけたりしたことが良い対策に成り得たのではないかと思います。

 私の勉強の中心は上述しましたように①サブノート ②問題集 ③合格の法則実技編、でした。①と②はハレックスの通信講座の内容に、自分なりに追加したり復習しやすいようにまとめ直したりしたものです。通信講座の内容は、自分がしっかり理解できて十分活用できれば試験対策として十分過ぎるくらいだと思います。特に私がこの講座を受けて良かったと感じたのは質問票です。豊富な経験と知識を持たれていて、通常、私がお話することもできないような講師の方々が質問に丁寧に答えて下さいました。一回のやり取りの中で私の疑問点を解決するため、非常に易しい内容から段階を追って難しい内容まで、試験対策の範囲を超えると思われるような点についても丁寧に説明して頂けました。この通信講座を受けてよかったと思うとともに、気象というものの幅の広さ、奥の深さを少し感じることが出来ました。

 心身共にベストな状態で受験できるか、ということは勉強する内容と同じくらい重要ですが、私にとってはなかなか難しい課題でした。その中で私は試験を何回も落ちる度に受験する意味を考え、「やっぱり合格したい」という思いを強く持ってそのために何をすればよいかを考えました。また何かあったときには前向きに対処するようにしました。
試験に合格し、「何か自分の中で自信が持てるものが欲しい」ということは実現できたのですが気象についての理解、知識、経験という点では講師の方々や実際に活躍されている気象予報士の方々、気象業務に従事されている方々から見れば素人同然です。ただ、偶然でも気象予報士になれたことをきっかけとして観測の仕方や本格的な理論などこれから学んでいければと思っています。気象はいつでもどこでも感じられるもので、これからの人生でどのような形にせよ、付き合っていけるということは素晴らしいことだと思います。今、改めて受験を決意してよかったと思っています。

 

(2)平野 泰之 さん(会社役員)による体験談:

 私がこの資格を取りたいと思うようになったきっかけは、合格率の低い資格であるということ、またスケールの大きい事象を学べるということ、この2点に尽きます。これらは気象予報士資格ならではの特長ではないでしょうか。やりがいを求めて勉強を始めましたが独学である以上、人からのアドバイスもなく進歩率も悪く、もう諦めかけていたその時、インターネットでハレックスの通信講座を見つけました。少し難しそうだけど同じような問題を解いているよりは効果が上がると思い受講。
しかし、予想以上に難しく、力試しとして取り組むだけでは自分にとって意味がないことに気付き、丁寧に採点していただいた解答に基づき、繰り返し学習しました。

 一通り、学習を終え、ハレックス通信講座で学んだ内容を自分なりにまとめて小冊子を作成。丁度、その時、ハレックスの夏期スクーリングと重なったのでこの冊子とスクーリング教材で予習しました。
 スクーリングには予習が不可欠で、講師の方々の実務での体験談も余裕を持って聞けるぐらい、学習効果が上がりました。受講後も一通り復習し、第31回試験に挑みました。学科は取れていたので、余裕を持って受験できましたが結果は不合格。学科の免除期間も切れてしまい、一から受験ということで少し間をおこうかとも考えましたがハレックスで培った難問に立ち向かう精神で再び学習する意欲を取り戻し、過去問も含めて復習に取り組みました。そして、第31回試験を受験し、手応えは不十分。試験終了後から再び学習を始めて合格発表の日が来ました。諦めていたのでハガキの合格の文字を見た時は「信じられない」一言でした。感慨無量です。例えて言うなら知識や考え方という水が表には出ないけれどある容器に少しずつ貯まっていったという感じでしょう。
 そして、今回その水が浮力を導き、合格したのかも知れません。要するに試験に失敗しても決して無駄ではないのです。資格を取ってから必要な知識でも興味があればどんどん吸収すればいいと思います。資格を取って次に勉強したいことがあればそのリハーサルと思って学習してみるのもいいかも知れませんね。

一言、ハレックスの実務経験をされた講師の方々のアドバイスはとても参考になりました。ありがとうございました。

 

(3)社会人Y さんによる体験談:

 私が気象の勉強を始めたのは、今回受験の約1年前でした。気象予報士の方の書かれた本で参考書は段階的に選んで、講習会もある程度学習が進んでからの方が挫折しないとアドバイスがありました。社会人になって20年以上、仕事の合間の勉強です。まずは簡単なものから読み、概要をつかんでから本格的に通信講座などでレベルアップしよう、と考え、勉強を開始。
 「みるみる理解できる天気と気象」で気象の全体像を掴み、「百万人の天気教室」で基礎を学ぶところから始めました。
 更に徐々に深く、有名な「一般気象学 第2版」は、やはり内容が濃く、味わい深い学習書です。後で他のテキストでも見ることになる専門的な図表も豊富にあり、本格的な気象の勉強スタート、という感じです。わからないところは、あまり気にせず、とにかく最後まで読みました。学生時代に微積分や物理を学んだのに、数式の苦手な私はすっかり忘れているではありませんか。そこで、気象業務支援センター発行の「数式・物理の基礎」「微分・積分の基礎」も見ましたが、うーん、全部わからない。早くも不安を抱えつつ、「イラスト図解 よくわかる気象学」で、イラストに癒されつつ、一気に読みました。数式の苦手な私にはぴったりの学習書で、やさしくイメージが掴みやすく、しかも学科(一般知識)の内容が全般に盛り込まれていて、後から何度もこの本に戻ってきました。

 気象業務支援センターの通信講座に申込み、業務的な雰囲気の厚い教材が届きました。詳細に記述されていて、なんだかプロ的で身震いしました。学習の仕方や要点のまとめなどのペーパーは助かりました。添削問題は何とか全て提出しましたが、教材は消化不良。他の市販参考書にも手を出して、練習問題を試験前に集中的に行い、ウォーミングアップしていきました。法規は、受験2ヶ月前から取り掛かりました。試験直前には、考えて答えを導く‘勘’がするどくなってきたような気がしてきて、これは何とかなるかな、でも実技はテキストと添削問題しかやってないな、まあ、やってみるか、なんて今から思えば甘すぎる気持ちで初回試験を迎えました。

 幸い、学科は何とか合格できたものの、実技はやはり惨敗。練習問題不足を痛感。学科「専門知識」も知識強化が必要と分析。でも、学科だけでも合格できたことは大きな喜びで、次回は必ず合格するぞ、と固く決意しました。
 「気象予報士かんたん合格テキスト(学科・専門知識編)」で専門知識を強化しつつ、ハレックスの通信講座を受講開始。学科を含む総合講座にして正解でした。テキストも充実していて、特に「実技の基礎」「実技の事例による解説」は実践的でした。12題の実技添削問題は、12月のスクーリングまでの2ヶ月余りで順次提出。時間がかかっても自分なりに全て解答することを心掛けました。「解き方のしおり」は、一通り解いた後で読みました。返送された添削も、予め用意された解答例と解説以外に講師による総合講評と個々のコメント、図入りの個別解説・別解も毎回非常に丁寧にわかりやすく添付されており、まさに目から鱗が落ちっぱなしでした。

 また、ハレックスの実技対策スクーリングにも参加しました。事前に送付されるテキスト課題は解いておき、疑問点を抽出しておいたのも有効でした。3日間のスクーリングは実に内容が濃く充実していて、講師の方も大ベテラン。解析問題個別指導・模擬試験(添削付)などもあり、講義の合間や後には講師の皆さんに質問ができ、疑問点はその場で解決できました(後日、使用できる質問票もあり)。解説冊子や講義で使用されたパワーポイント資料もCD-Rで配布されたので復習もできました。たくさんの受講生もおり、いい刺激になりました。なお、前後して気象業務支援センターの学科・実技スクーリング(共に1日ずつ)にも参加しました。
1月の試験までには、「気象予報士試験実技演習例題集」や過去問題集なども数冊行いました。「合格の法則 気象予報士試験 学科編・実技編」の2冊は、再勉強に最適で書き込みをしながらこの半年間持ち歩きました。ハレックス講座教材でもある「最新 天気予報の技術 改訂版」は、参考書的に使用しました。なお、どんなテキストも予測技術などの早い進歩にアップデートが遅れがちですが、基本事項は変わらないだろうし、最新情報は気象庁のwebなどでカバーできると思います。インターネットは専門的な気象図も得られ、役に立ちました。

 2問の実技は時間内ギリギリでしたが何とか全問記入はできました。合格ラインである7割前後かな、という感触でした。合格発表前に公表された正解を見て自己採点すると、またダメか・・・と溜息。しかし、合格発表をインターネットで見ると何と自分の受験番号が記載されているではありませんか!本当にビックリ、あのときの嬉しさは忘れられません。
幸運にも合格できたのは、特に通信講座でお世話になった皆さんのおかげだと大変感謝しています。特に苦労したのは、記述式の実技でした。題意に沿って指定された字数でキーワードを過不足なく時間内に解答して合格レベルまで力をつけていくためには、やはり通信添削やスクーリングがとても有効だと思います。自分では気付かない点を気付かせてくれます。なかなか時間内に解答できず、途方に暮れることもしばしばでしたが勉強の過程で「そうだったのか!」「なるほど!」というちょっとした感激があり、気象の世界に少しずつ魅かれていきます。この一年間、‘気象漬け’でしたが、苦しくも楽しく勉強を続けることができました。諦めなくて本当に良かった。これからはもっと楽しみながら勉強して、気象予報士の資格を活かしていきたいと思っています。ありがとうございました。

 

(4)Y.S さんによる体験談:

 私は小学生の頃から空と天気図を見ることが好きで、気象学を勉強してきました。ところが、気象予報士試験は好きということだけではなかなかうまくいかず、根気のいる勉強が必要でした。私の場合、U社の通信教育を始め、毎度専門試験は合格するのですが、一般試験を合格できず、なかなか実技へ進めませんでした。

 何か変えなければと考え、試験場で試験終了後にもらったパンフレットにあったハレックスの総合講座を受講することを決めました。受講を始める前で、専門試験は合格していましたので、まず半年で一般試験を合格することを目指しました。本講座開始後、試験までに一般と専門のテキストを3回繰り返しました。その後、過去問で一問一問、内容にあいまいさを無くし、答えごとに理由づけをしていきました。また、私は一般試験の得点源といわれる法規の間違いが多く、法規のあいまいさをなくすために法規を覚えるくらいテキストにある「到達度テスト」を繰り返しました。その結果、一般試験が4問の法規を全て正解し、合格。実技試験は多少、手ごたえがありましたが不合格でした。この手ごたえがあった実技がなぜ不合格になったかを知るためにハレックスの「答案分析」を行いました。
その結果で「問題文の読み方や書き方に不慣れさ」と「基礎的な知識不足」を感じると書かれていました。自分が思っていた以上にボロボロの結果だったことから、まだまだ勉強が不十分だと感じました。この分析から自分は問題に沿った解答を書いているつもりでも自分よがりな内容になっていると感じ、問題文の読み方を変える必要があると感じました。本講座の「実技試験の概要と勉強の仕方」でも、問題に即して重要だと思われるキーワードがあり、それに沿って書くこと’と書いてありました。

 これらのことを踏まえ、問題文を読み、キーワードを見つけながら添削を受け、添削から自分に足りないところを見つけていきました。添削終了後は、添削を5回、過去問5年分を5回繰り返しました。試験では、迷う箇所も結構ありましたが今までとは全く違う手ごたえを感じました。

 結果、合格!合格できたのは答案分析や添削で不足している点をしっかり指摘してくれた本講座のおかげであると思います。ありがとうございました。

 

(5)菊地 毅 さん(無職)による体験談:

 私が気象予報士の事を知ったのは平成6年50歳頃で制度が制定された当時のニュースで知り、その時は「へー、そうなんか」と言う程度でしたが定年後はヨットに乗ろうと思ってたりして、そのうち私も気象の勉強をしよう、勉強した証に気象予報士の資格を取ろうと思いました。平成17年61歳の時に他の事が一段落し、気象予報士の勉強を始めることになりました。

今まで特別に気象に興味も持たず本も読まず基礎知識のない者が一から勉強するわけです。そういう者が勉強するには単行本を読みあさるよりも通信教育が一番効率が良いと思いました。インターネットで調べてテキストの内容が良さそうでボリュームの多そうなものを探し、価格の安さ等も参考にして取りあえずユーキャンに申し込みました。添削問題の提出も含めて全テキスト800ページ位を平成17年11月から始め、12ヶ月間のコースを10ヵ月後の平成18年8月の試験に合わせるきついペースが必要でした。
 最初の受験は62歳、第28回試験で一発合格のつもりで勢い込んで臨みました。学科2科目は一通り、見直す余裕も手ごたえもあり、結果は合格でしたが実技問題前半はさておき、後半の方は実技例題経験の少ない初心者にとっては見てすぐには解りませんでした。覚えた事を応用しようとして答えが浮かばす思考時間が長くなり、より焦って考えがまとまらない悪循環。そのときは時間不足の印象が強く、7割程度しか書けず手ごたえもなく思った通り、不合格でした。

 その後の勉強については一年間は学科試験は免除なので実技例題を中心にやろうと思い、最初にユーキャンのテキストを再度通読し、復習しました。実技勉強も支援センターの過去問を再度、最初から繰り返して記載表現の練習をしました。以前の繰り返しですから制限時間内で9~10割程書けるようになり表現内容も先回とは変わりましたが実技の解答は、一般にキーワードがどれだけ不足なく記載されているかが再重要と言われています。解答例と小生の記述は当然、差異が有り、割引かれて何とか合格範囲かという感じまでにはなりましたが悪いことにいくら気を付けても10数点のポカミスがあり50~60点位になってしまうのです。穴埋め問題に余計な送り仮名をつけるというレベルのポカミスが多くまじめに年のせいと思いました。
2回目試験は62歳、平成19年1月~3回目試験は63歳、8月で学科試験は免除だったのでとにかく実技の合格範囲に確実に入る確信はないので胸を借りて全力を尽くすという気持ちで臨みました。過去問をしてきた感覚からは自分が受験を始めた頃以降に問題数がかなり増えたように感じ、過去問に重複させぬためか初心者にそぐわない実務の細部に踏み込んだような問題が出るようにも感じました。こういう細部詳細は市販の単行本や参考書には載っておらず当然、過去問にも載っていないものでした。問題文の細かい説明があって終わってゆっくり見たら記述通りやれば出来るようにはなっていましたが未知の単語の羅列と解説を見ても混乱し、解答手順まで示して問題として出す意義があるのか疑問でした。しかし、結果の全体の合格者や合格率は急落しておらず、やはり解答できる人がいるのだなと思いました。小生の2~3回目の試験とも、全体の8割位の記入でここから割引かれて無理と思い、正式通知も不合格でした。
 4回目の受験は64歳、平成20年8月試験で学科試験免除も終わったので一から再受験です。受験勉強は63歳平成20年2月頃から4月頃まで再び、ユーキャンのテキストを一通り通読し、覚えたことも自然理論的なことは忘れにくいようですが人が決めたことは忘れやすいようで参りました。今まで何度もユーキャンのテキストを復習し、その都度忘れた重要内容を別ノートに記入しました。これは過去問に複数回出た計算やデータ数値や記号など厳選した内容で大学ノート15頁分でした。実技勉強は4月~6月頃まで支援センターの過去問題をまた最初から繰り返して記述練習し、内容はくり返しで慣れているはずなのに不思議に記述内容が毎回、同じにならない感じでした。そして、6月頃になって実技試験対策として何か、今までと違う方法を取り入れないと打破できないと思い、インターネットで調べてみるとハレックスの実技講座が特に評価が高いらいしいことがわかりました。学科+実技の総合講座も費用はほとんど変わらないのに試験まで短期間なのでどの講座にするか考え、取りあえず時間があるときに学科はすることにして実技目的で6月末に総合講座を申し込みました。早速、実技講座から取組み始め、教材は実技勉強の仕方から実技基礎や事例解説や演習問題と解き方など冊数の多いものでした。しかし、自分でも驚くほど早いペースで進められて、知識補強に学科講座も開始。これも同様に早いペースで完了しました。これは決して手を抜いたのではなく記載が平易過ぎず、理論的なため根本原理が理解しやすかったためと思います。更に、演習問題の添削につけて頂いた解説資料は目から鱗が落ちるという感じを何度も受けました。何を質問してよいかわからないという状態から進歩して疑問点を質問する余裕まで出てきました。くだらぬ質問もしたと思いますが毎回、丁寧に回答頂いて、また質問しようという気持ちにもなりました。4回目の受験勉強も1日5時間前後したと思いますがとにかく試験前に試験に臨む準備が出来ました。結果は、学科試験は合格、実技試験は不合格でした。

 ここまできて止めるわけにはいかないという気持ちで次回試験は64歳、平成21年1月、実技試験のみの受験です。図面は必要分だけ切り離して使って、使用後は、その都度左端に数枚毎に重ねて置くだけにしましたが後から思えば、切り離しについては最初に全部切り離しておいた方が効率的だったかと思います。試験内容は基本と基礎に基づいた問題になったような感じで全体的に簡単になったような気がしましたが9~10割書き、時間切れの短い記述と書残しは惜しかったと言う感じで終わりました。後日、支援センターの解答例を見て小生の記述の記憶とかなりの差異があるようでがっかりしましたが、だいぶ合格には近づいたという実感がありました。3月6日に結果が届き、合格となっていて事前の手ごたえがなかっただけにへーと言う感じでした。平成17年11月から気象の勉強を始めて平成21年1月で3年2ヶ月目の5回目試験での合格でした。

 小生の主目的は気象が判断できることでクルージングがより安全に出来るようになることです。今までは試験の合格が目的で天気図ほか気象図から机上での現象の判断が主体だったと思いますが次の段階は実況から天気図が頭に浮かぶような実地訓練が必要なのではないかと思っています。
 その結果として天気図と実況の両方の融和が出来るような領域になれればと思います。今後も予報士試験があるたびに過去問を取り寄せて解答し、能力維持確認を続けていきたいと思っております。

 

(6) N.Mさん(会社員)による体験談:

 私が気象予報士の資格に興味を持ったのは今から約4年前です。メーカー勤務で残業が多かったため、学校へ通うのが難しい状況でした。ですが気象学に関して初心者だったのでまずはユーキャンの通信講座を受講してみました。最後まで課題を提出できず試験を受けた結果は散々なものでした。
 その後、百万人の天気教室や一般気象学を何度も読み、ノートを作ったりしていくうちに自分が基礎を理解できていないことを再認識しました。そして何度か試験を受ける毎に、勉強する毎に、「あれっ、そうだったんだ・・」と新たに気付かされたものでした。一般と専門に合格することが出来た頃は、実技は独学では難しいと思ったのでハレックスの実技通信講座を受講してみることにしました。添削提出毎に添削して頂けるので取り組みやすく、自分が題意を理解できていないことに悪戦苦闘しました。いつの間にか、一般と専門の免除期間も切れてしまい、最初から受け直すこととなり、基礎が大切だと思っていながらも実技中心の勉強をしてしまった結果、一般・専門すらも不合格。
 そしてまた基礎からやり直そうと気象業務支援センターの通信講座を受講しました。復習を兼ねて勉強できたこと、日々進歩している解析の情報を知ることができ、何とか基礎固めできたと思います。ですが、課題の提出を一通り終わらせることしかできず、実技に関しては特に、他に手を付けれず試験日を迎えてしまいました。一般と専門だけでも受かりたいと思い、試験に望みました。

 このような状況だったので合格通知が届いたときは本当に驚きました。そして、基礎は大切なんだなと実感し、実技に関してはこれまでやってきたことの積み重ねが結果に現れたのかなと思っています。
お金も時間もかかってしまいましたが今となっては諦めずに勉強してみて良かったと本当に思います。

 

(7)木村 貴之 さん(アルバイト)による体験談:

 気象について何も知らなかった二年前、予報士になることを決めて日々学習をしてきたこの約二年間、改めて自分の足跡を確認するために、体験記を書かせて頂くことにしました。
 気象予報士になとうと決めたきっかけ、それは仕事のキャリアアップのためです。私は話す、しゃべるという仕事をしているのですが、このままでは頭打ちになってしまう。そこで、周りから必要とされる、使ってもらえる話し手になりたかったのです。

まず、私は新聞や雑誌などで見る他社の通信教育から始めることにしました。一日、1時間の学習で約一年ぐらいで合格ラインに達すると記されていました。そして、その通りに取り組んだのですが、1回目・2回目とも学科で不合格。今、思えばこれくらいの勉強量で試験に受かろうとしていた私がバカだ、と思ってしまいます。しかし、少し落ちたから挫折したからといって、一度自分の決めた到達点を諦めたくありません。合格のために問題点として通信の教材量(主に問題量)の少なさ、勉強量の不足でした。そこで学科・実技ともに足しげく書店に通い、何冊もの過去問・問題集を揃え、一日の学習時間を2~3時間に増やしました。合格のためにも自己投資はいとわないという強い気持ちがあったんです。とにかく大量の問題をくり返し(5~8回)解き、気象独特の表現方法、考え方、試験の解法を身につけました。
3回目にして学科(一般・専門)合格。4回目で実技にも合格し、そして気象予報士となることができました。

 また、実技合格の4回目の受験前には、ハレックスの実技直前対策スクーリングを受け、自身の穴をうめることができ、それも合格の大きな決め手になったと感じています。
 皆さんそれぞれの考え方、取り組み方はあると思いますが実技を意識しながら、学科の合格だけをまず集中して始めることを私はオススメします。そして、この時までに合格するんだというぼんやりでも自分の生活にあった、少し余裕のある目標を立てて組み立てていくとよいのではないでしょうか。最後にメンタル面ですが仮に不合格となってしまったら自分はダメなんだとネガティブになってしまわれる方もいらっしゃるでしょう。しかし、そこで自分を立て直し、いかに粘り強くやっていけるかがポイントになると思います。

 

(8)M.O さん(会社員)による体験談:

 通算7回目でようやく合格しました。以前に3回受験していましたが、勉強不足と他の資格取得を優先しなければならなかった事情があり一旦中断。2年前に勉強を再開し、再開後4回目の受験で合格です。

 私の生活といえば、朝7時に出社して深夜まで仕事漬け、土曜日も休めず、日曜日は買い物や2人の子供の相手と、なかなかじっくりとは勉強できない状態でした。それでも出社時間をチョット早めて始業前に30分間、昼休みにも30分、早く帰れる時には図書館で1~2時間と、毎日の中で何とか勉強時間を確保することから始めました。
 合格のためには先ずは学科試験を何時でも合格できるレベルに基礎力を上げておくことが必要だと思います。「一般気象学」(東京大学出版会)や「最新・天気予報の技術」(東京堂出版)などの教材を繰り返し勉強し、原理的に納得できる(人に説明できるレベル)まで理解を深め、その後、極力多くの問題をこなしました。法規については、気象業務支援センターが発刊している「気象業務関連法令集」も活用しました。
 次に待ち受けるのは実技試験の壁です。中断前後の試験で学科は合格しても実技で不合格ということがあったため、自分には実技試験合格のために何か不足していることを実感し、ハレックスの実技試験対策通信講座を申し込みました。講座の中で見つかった自分の弱点は、回答を焦って“題意の把握”が十分にできていないということでした。状況を捉えて文章にするかは何とかなるのですが、その問題で出題者が最も重要視しているポイントが何なのかを的確に捉えられていなかったのです。ハレックス講師陣の丁寧な添削によりその点を指導頂き、かつ、どのような出題パターンではどのような回答が求められているかが見えてきました。

 これまでの試験では、時間が無い中で回答を埋めることで精一杯でしたが、今回の試験では先の問題まで目を通し、全体のストーリーから題意を予想しつつ回答を作成しました。合格の自信は全く無かったのですが、実技試験が終わった時に“いつもより題意は掴めたかな”と感じていました。合格の通知を見た時は少々ビックリしましたが、やはり題意を掴めたことがポイントであったと思っています。
指導頂きましたハレックス講師陣の方々に感謝致します。

 

(9)原 洋一 さん(運転手)による体験談:

 第31回の試験、4回目のチャレンジで合格することが出来ました。仕事中に妻から電話で「合格!すごい」の声を聞いた時は半分信じられない気持ちでした。試験は一般知識と専門知識は前回、前々回に合格、今回は実技試験のみを受験しました。結果はイージーミスがあったり、時間に追われてしまい記述文の内容にはあまり自信がなかったりで、「またこの次まで頑張って勉強しなければ・・・」と半分は諦めていただけに合格できたことの喜びとうれしさが沸いてきました。

 私が気象予報士試験の勉強をはじめたのは、母の介護から少し解放され、自分の時間がもてるようになったからでした。気象予報士試験は結構難関らしいので歳も60間近の私には少し無理かなとの不安はありましたが「一生懸命勉強すれば何とかなるだろう」とそれから本を買ったりインターネットで情報収集をし、ある大手の通信教育の講座を申込み勉強を開始しました。
 脳の短期記憶はこの歳になるとかなり後退していると思われるので、勉強を開始した頃から時間がかかるのは覚悟していましたが、やはり半年後の初めての受験は無残な結果でした。一般知識と専門知識だけ受験しましたが試験会場の雰囲気に慣れていないせいか気持ちが焦り、わからない問題が尾を引いて次の問題に集中できずに回答に時間がかかりました。しかし、何よりもこの時点ではまだまだ勉強不足でした。その後、第29回で一般、第30回で専門知識に合格することが出来ました。しかし、問題は残った実技試験です。それまでの大手の通信教育の講座だけでは無理だと思い、一般知識の合格の後、勉強で使用していた本で知った「ハレックス社の実技講座」を申込み新たな覚悟で勉強を再開しました。
「ハレックス社の講座」はそれまで私の知識がいかに浅いものであるかを思い知らさせてくれました。私にはテキストの内容のレベルが高く、最初は読み進めるのもつらい作業となりました。しかし何度も読み返し、学科を復習し、実技に戻り、課題を提出しました。返送された課題に書き込まれたコメントは回答を導く考え方が示唆されており、それまでのバラバラだった知識を有効的に結びつけてくれたと思います。

 また、スクーリングに2回参加しました。これも私にとってよい刺激になりました。やはり一人で勉強を続けるのは大変で、同じ目的を持った者が同一に会し、講義を受け、話ができる環境は自分のモチベーションの維持にも効果があったと思います。ホテル代と新幹線代にお金はかかりましたが参加してよかったと思いました。

合格の後、職場のおばちゃん達の賞賛にいい気分になっておりますが今は何よりも勉強のことを頭におかなくてよいのが一番嬉しい。畑仕事をしていても用事を足しに出掛けても勉強のことがひっかかり、少しでもスケジュールが遅れると焦り、学生時代のテスト前のあの追い詰められた気持ちを何十年ぶりに味わいました。それにしても我ながらよく頑張ったと思います。歳のせいか体力が落ちたせいかモチベーションを維持することに苦労しました。勉強に行き詰ると一時間ほどの散歩をしたり立花隆の本を読んだりしました。立花隆のあまりの読書量にびっくりし、この人の千分の一でも勉強すれば合格できるかも、などと至極単純な発想でやる気を持ち続ける努力をしました。これはかなりの効果をもたらしてくれたと思っています。立花先生有難う。

 今回の気象予報士試験の受験では以下の面で私によい結果をもたらせてくれました。
 ① 酒の量が減ったこと
 ② ほとんど毎日散歩をした結果、糖代謝機能が多分高まったこと
 ③ つまらぬテレビを見なくなったこと
 それと何よりも60歳過ぎた私が少しだけ何か自信が持てたことです。

 

(10)H.Y さん(地方公務員)による体験談:

 私は物心ついたときから気象が好きで、空を見たり、方眼ノートに想像の天気図を時系列的に書いたりしては喜んでいたような子供でした。それだけに、気象予報士資格に対する思い入れには強いものがありました。

 そんな私に本格的に気象予報士を目指すきっかけを与えてくれたのがハレックスの通信講座でした。学生だった時に受講させていただいたのですが、豊富な教材と送付した質問シートの回答者の名前欄に元気象庁長官の新田尚さんの名があったことに驚いたことを記憶しています。後日、新田さんが数々の気象関係の書籍の執筆や監修にあたっておられることを知り、改めてすごい講座を受講していたのだな、と思いました。
その後、就職を機に一度は資格取得から離れていたのですが、異動で防災関係の仕事に携わらせていただくうち、私の中でもう一度チャレンジしたいという気持ちが湧き上がり、仕事と気象予報士資格取得のための勉強を両立することを決意しました。

 市販の参考書と過去問題集を購入し、独学で勉強を進めました。平成20年8月の試験では、学科専門のみの合格でしたが、この合格で「いける!」という思いを強くした私は、平成21年1月の試験までの学習スケジュール表を作成し、できるだけその表に合わせて学習を進めることにしました。平日は1~2時間、休日は図書館にこもって3~7時間程度勉強したかと思います。基本的には参考書の通読や過去問を繰り返し、理解を少しずつ深めていけるようにしました。もともと数学が苦手だった私は計算問題や数式を見るたびにくじけそうになりましたがその都度「自分が心底取りたいと思えるような資格はこれだけだ」と自分に言い聞かせ、何とか踏ん張ることができました。
 試験会場のある福岡までは車で4時間ほどかかるようなところに住んでいますし、真冬でもありましたので、できるだけ体調を万全にするために、会場付近のビジネスホテルに前日宿泊し、試験に臨みました。試験を終えた後、全力を尽くしたという充実感はありましたが、手応えは正直あまり良くはありませんでした。自己採点で学科一般の合格は確実でしたが、前述したようなハレックスの通信講座に対する好印象がありましたので、今後は8月の試験に向けて実技対策を受講しようと心に決めていました。

 そこで思わぬ合格の知らせ。再びハレックスの講座にお世話になってでもいずれは必ず合格してみせる、という強い気持ちがきっと通じたのだろうと思います。全身からどっと力が抜けたのと同時に、今までの経験したことのないような充足感を覚えました。
今後、情報がより高い商品価値を持つようになり、地球温暖化問題をはじめとした環境問題への関心の高まりもあいまって、気象予報士資格の需要は伸びていくと考えています。私は公務員という仕事をさせていただいている立場から、今後とも自己研鑽を進め、防災のみならず、幅広い分野の中で気象予報士の立ち位置を考え、住民の皆様に役立つ自分にしかできない仕事を模索したいと考えています。

 

(11)I.N さん(会社員)による体験談:

 この度、通算4回目の受験で合格することができ、嬉しいの一言です。今回は、午前の学科・専門からのフル受験でした。2006年夏の初回受験では、午前合格のみに絞り、無事合格。2007年夏は午前免除で受けるが実技は不合格。2008年夏は決して午前の勉強を手抜きしたわけではないが、学科・専門とも半分程度の正解に終わり、実技は採点されずの状態。
 過去3回の受験では試験直前だけは勉強するものの、普段の基礎体力が不足し、付け焼き刀の状態で受験を繰り返していました。午前の試験も惨敗してしまったことでこのままでは際限がない、何とか合格を早めようと思い、自分に継続的、強制的な勉強動機付けをするために実技の通信教育を受講することに決めました。過去に別の資格等で通信教育を利用したことがありますがその時は結局教材を放置した状態。今回も本当に続くかな?と自分自身に対して疑義を抱きながら受講を決めました。
平日は仕事が多忙な為、じっくり教材に向き合う時間が取れないので合計12回の課題提出を週末1回あたり、2本提出するという目標を立て10月中旬からほぼ予定通りに課題提出を進めていきました。添削結果が返ってきたときは、ひとまず赤ペンや添削補足資料に軽く目を通し、内容の大筋理解、自分が間違っていたポイントの把握をしました。試験直前にはもう一度じっくり問題と解説、添削結果を繰り返して記憶に残るよう努めました。解答例や添削結果で特に使える!と思った言い回しなどについては別途ノートに抜き出して書き込み、試験当日の休み時間にも引っ張り出して見ていました。

 振り返ると合格への鍵は「定期的・継続的に勉強する習慣を通信教育をペースメーカーとして形成できたこと」が第一だったと思います。それから1年に2回開催される試験だから(国家資格試験は1年に1回のものが多い)例え落ちても中だるみせず、勉強を継続して次の試験に備える緊張感を保ち続けることが合格への何よりの到達ルートだと思います。
教材も問題について言えば、衛星写真がコピーのせいなのか幾ら何でも回答に書いてあるような読み取り解釈は無理であろうという問題があったことが少々残念でした。しかし、添削担当講師の方の中には添削解説資料を丁寧にワープロ切り貼りで作成して頂いたことがあり、大変分かりやすく理解できたことを鮮明に覚えています。

 試験当日、午後の実技では北陸出身者でありながら若狭湾の天気予測を間違え、回復に向かうと書いてしまい、他にも地方気象台の役割も正答と程遠い記載をしたため、合格を期待はしたものの、半分以上は諦めの境地でした。恐らく合格ボーダーラインギリギリでの通過だと思います。完全な誤りが散見しているにも関わらず合格できたのは正答の問題での言い回しの未熟さによる小減点ロスを減らすことができたからだと思います。その部分は、やはり実技編通信教育の効果が寄与貢献したと思います。ご指導に感謝します。

 

(12)K.H さん(会社員)による体験談:

 気象予報士の試験に興味をもったのは、約5年程前でした。日々の天気に深く関わりのある仕事をしており、空を見ては個性的な雲の形や美しい朝日や夕焼けに感動していました。
軽い気持ちで専門学校に通うことにし、1年間の通学講座を受講しました。気象の知識などゼロの私でも通えるコースで、丁寧に教えて頂いたものの断片的で自分の知識がうわべだけの気がしてしっくりきませんでした。その後も参考書やハレックス以外の通信講座、講習会等を利用し、継続して学習をし、試験を受け続けましたがやはり文系の私には無理な試験だったのかと軽い気持ちで始めたことを後悔していました。

 転機が訪れたのは6回目の試験の帰りです。ハレックスのチラシを受け取り、合格率の高さに目がとまりました。
 ハレックスの通信講座やスクーリングを受講し、内容がとても専門的なことに驚き、それは合格に必要な知識だと実感しました。スクーリングでは講師の方々が理解できるまで、とことん付き合って下さり、断片的であった知識が繋がっていき、しっかりと理解出来てきている手ごたえを感じました。

 気象予報士の学習を振り返って努力だけではどうにもならない壁が私にはあったように思います。努力はもちろん必要ですが良い教材・講師の方々との出会いも同じぐらい重要だと感じています。あくまで私の個人的な意見ですがゼロからのスタートの方にはハレックスは内容が専門的でオススメ出来ませんが何度、挑戦してもなかなか合格できない方には是非、手にとって頂きたい教材です。何をどのようにどこまで学習したら合格ラインに達するかという悩みを解決できると思います。
 8回目の試験でやっと合格することができたのは、ハレックスの講師・スタッフの皆様のお陰です。どうもありがとうございました。

 

(13)S.M さんによる体験談:

私の合格までの経緯を書いてみました。
 どうして雨が降るのか、どうして風が吹くのか、といった気象に興味があり、環境問題に関する団体に属していたこともあり、気象予報士の資格を取ろうと考えたのが54歳でした。とにかく数字や記号が覚えられず、瞬時に沢山の資料を見ると目が回りそうになり、なかなか勉強がはかどりませんでした。特に暗記(記憶)するものが歳のせいもあり、勉強したと言うことは思い出せてもその内容が思い出せないという苛立たしさがありました。演習問題も時間に追われたような焦りと、いつも読み飛ばしや読み間違いが多くあり、乱視のせいか等値線もうまく辿っていけず、近くの違う線を辿ることもしばしばでした。

 初回で学科専門、2回目で学科一般とこなし、これは予定通り3回目で実技合格と考えていました。ところが試験は夏でしたので会場で冷たい物を飲んだせいなのか、途中で腹痛と下痢を起こし、試験中に退出棄権となってしまいました。最後まで頑張りきれず手をあげて退出する時は、悔しくて情けなくて涙が溢れんばかりでした。
そして、4回目の挑戦。学科専門の受け直しからでしたが見事に失敗しました。一度、合格したものを受け直す事の辛さは落ちてみて初めて気付きました。一度、受かった事によってこれも知っているこれも分かっていると、ろくな勉強もしないでたかをくくっての挑戦は、8問正解で不合格。この時は、本当に自分が嫌になり、もうやめた!もう受けない!僕には無理だ!56歳では余程でないと受からない!!と試験後、参考書も何も見ずに数ヶ月を過ごしました。その後、ちょっとした落第の悔しさもあって別の資格試験の取得を考え始めましたがその時、家族が折角ここまで勉強したんだからどの勉強よりも気象予報士が一番合格レベルに近いんじゃないの、と言われ、ハッとして再挑戦を決意しました。しかし、自分の今の力(理解力・暗記力・判断力)を痛切に分かっていたのでこれからは気象学の勉強をライフワークでしよう、合格しなくても気象の理屈が分かればいいや、やっていればいつかは合格できる、どうしても次回の合格と頑張らず、合格したいが気象の勉強を楽しもう、というふうに考えました。

 5回目の受験はフルコースで、勉強へ復帰したのも遅く、学科一般だけの合格でしたが今までのような落胆はありませんでした。そして、今回(第31回)の受験であっけなく合格!手ごたえはありましたが合格の時って以外にあっけない感じでした。

 さて、私がハレックスを受講したのは2年前、3回目の受験の時からでした。まず、通信の実技講座からでしたがビッシリ赤ペンで丁寧に厳しく分かりやすく添削されて返ってきたものは今も大切に残しています。添削する先生も大変だなぁと変な感心もしたものでしたが大変勉強になりました。
 さらに、直前対策3日間の実技スクーリングでは、結構キツイもので内容は実践に即し、いきなり全てを覚えられませんでしたが着実に身に付くものでした。その分、レベルも高くスピードも速いので予習していないとついていけないものだと実感しました。それから私は、1回の受講では無理だと思い、2回3回と通うようになり、事務の方にも顔を覚えてもらえるようになりました。3日目の最終日に実力テストがあるのですが自己採点が低くてガッカリして会場を出る際、気弱になって「僕にはセンスがないかもね・・」とスタッフの方と話していると「そんなことないですよ、頑張って下さい!」と明るい笑顔でいつも励まして下さいました。本当に感謝しております。

 家族の温かい励ましもありましたが、先生方の温かく厳しいご指導とスタッフの声援に恵まれ、合格できたことを感謝しております。受験生の方には月並みですが夢を諦めないで頑張って下さい。必ずいつかは報われるものですから。
そして合格した後の景色(感じ方)はとても素晴らしいものですから、とお伝えし、合格体験記とさせて頂きます。

 

(14)M.J さん(高校教員)による体験談:

 私は気象予報士試験に合格するまで6回受験しました。合格に至るまでの体験を書かせて頂きます。
 最初に受けた平成18年夏の第26回では学科一般に合格しましたが、学科専門は不合格でした。同年度、冬の第27回は学科専門に幸運にも合格しましたが実技は不合格でした。学科二科目が免除となった平成19年夏の第28回では実技のみ受験しましたが不合格に終わりました。2回連続して実技で不合格となったので、同年12月にハレックスの「実技直前対策スクーリング」3日間を受講し、第29回に備えました。しかし、免除期間が切れた学科一般が不合格で実技は採点してもらえませんでした。

 平成20年7月ハレックスの「実技直前対策スクーリング」3日間を再度、受講しました。私の場合、通信講座は受講せず日々独学でしたが昨冬に受講した「実技直前対策スクーリング」の手応えがとても良かったからです。そして、同年夏の第30回をフルコース受験し、結果は、学科一般は合格したものの学科専門は不合格となり、またも実技は採点してもらえませんでした。
 受験を始めた最初の2回では学科一般、続いて学科専門と合格しましたが、それはいわゆるビギナーズラックだったようで、平成20年12月は、前回不合格だった「学科専門知識対策スクーリング」1日と三度目になる「実技直前対策スクーリング」3日間の両方を受講しました。その甲斐あったようで今回の第31回、学科専門を合格し、実技も採点してもらえてようやく合格することができました。
 試験を受け始めた頃は、実技が受からず、後半は学科が通らず苦労しました。私のような方も多いと思います。天気予報に関する事柄は、従来からの地上観測や高層観測、ここ数年充実してきたアメダス実況や気象レーダー、ウィンドプロファイラによる上空の風、気象衛星による雲画像などの解析の知識を得ることや、数値予報や天気ガイダンスの最新の技能を習得する必要がありました。勉強してもそれ以上の速さでシステムが変化し、試験が難化したように感じました。いずれにしても次回の試験に向けた最新の勉強が必要です。

 私の試験勉強は、過去問では、主に㈱タイロス様のCD’07年度版を用いました。学科は試験回ごとに実技は第1回~平成13年度までとPDFファイルがある平成14年度以降は受験ごと、またCD’07年版にデータのない第28回以降は東京堂出版の模範解答と解説を受験ごとに解きました。一般書では、百万人の天気教室、一般気象学、天気予報の技術~等、通読し、参考書やその他の問題集では、合格の法則、気象予報士試験徹底攻略テキスト、気象予報士試験関連法規のポイント~等、解きました。しかし、これら書籍の多くは過去のもので次回の試験に向けたものではありません。最新の知識や情報が得られる通信講座を受講していれば、あるいはもっと早く基準に達したのかも知れません。
 ハレックスのスクーリングは「実技試験対策」が3日間×3回と「学科専門知識対策」が1日の合計10日間受講しました。もちろん、この10日間だけで知識や技能が水準に達したわけではありません。スクーリングに向けての予習や受講後、教材冊子・CD-ROMなどで復習したこと。どこに行くにも上記の書籍を持ち歩くようにしたり、常に持ち歩いている紙のメモ書きによく間違える箇所や記憶するべき決められた値など書き込みペラペラ捲ったりして時間を有効に活用しました。
 受験の動機ですが、幼少の頃は電車や車、少し大きくなると天体や山と、子供の頃から長広大なものに惹かれました。気象や天気予報については、天体観測や登山をするのに必要な情報で、雲や大気はむしろ星空や山々を隠す存在でした。今の歳になって気象や天気、そしてこの試験そのものが長広大なものと感じました。
 愛読している作家に新田次郎氏がおられます。同氏が気象庁に勤務され富士山気象レーダーの建設に携わったことはよく知られています。新田次郎氏の作品には山や気象に関する記述が多く、それらを読むにつれ、雲そのものや大気現象について興味を持ち、勉強もやり続けることができました。試験合格には勉強方法やその時間を捻出する日々の工夫など物理的な面が必要ですが、試験合格へのモチベーションを持ち続けるメンタル面も重要だと思います。

 最後になりましたがハレックス講師の先生方には大変お世話になりました。講義の合間にもスクーリング当日の天気予報解析や雑談の中での様々な話題提供、市澤先生の「知好楽を持って・・・」という励ましのお言葉、またスタッフの方々の細かな配慮の数々、おかげさまで合格することができました。ありがとうございました。

 

(15)酒井 千佳 さん(アナウンサー)による体験談:

 2年前、大学生の時に独学で気象予報士の勉強を始めました。学科試験はパスできたものの、実技試験は突破できず、一旦は諦めました。
 しかし、去年アナウンサーという仕事に就き、毎日天気予報に接することに。仕事にも慣れ始めた半年後の9月、もう一度チャレンジしてみようと思い立ちました。そこでまず考えたのは、前回なぜ合格できなかったかということ。その時は独学でやれるだけのことはやりました。ある程度の気象知識も修得したつもりでした。しかし、自分の作成した答案について、どの部分がよくてどの部分が悪いのか把握できていなかったんです。

 この点を改善するため、私はハレックスの実技対策講座の受講を決めました。実技試験は、気象についての理解はもちろんですが設問に対する答えのどこにポイントをおき、どのような表現で書くのかということも大切だと思います。その点、ハレックスでは丁寧な添削によって、答案作成時のキーワードや避けたほうがいい表現などがはっきりとわかりました。
 再び勉強を始めてから5ヶ月間、必死でハレックスの教材と過去問を主に勉強しました。問題は5回ほど復習しました。一度解いた問題が解けなくて初めて見る問題が解けるわけがありません。問題と解答をそのまま覚えてしまうくらいしっかり復習しました。何度も復習して理解が深まっていくことが自信にもつながりました。

 気象予報士を取得して早速、現在、週に1回お天気キャスターをさせていただいています。
 幸運にも合格できたとはいえ、まだまだ勉強中です。この合格をスタートに視聴者の皆さんにわかりやすくお天気をお伝えできるようにこれからも頑張っていきます。

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