気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」

第36回(平成23年度第1回)気象予報士試験合格者による体験談

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合格体験記

第36回(平成23年度第1回)気象予報士試験合格者による体験談

当社に寄せられた最新の合格体験談を、随時、追加して記載します。

(1)中島 暁彦 さん による体験談:

1.受験の動機
 私が気象予報士の受験を目指した動機は、昼のアルバイトの仕事が工事現場の交通誘導のガードマンを行っておりまして、雨が降ると工事が中止になり、工事が中止になると日当の給料が出なく、率直に給料が天気によって変動してしまうからです。事前に自分で天気がわかり、仕事が雨で中止になりそうだとわかればその日にもう一つ私が行っている仕事の占い鑑定業務のお客様からの予約を受け付けられると思いました。また、占い鑑定という胡散臭いイメージ払拭のために未来を予想する国家資格を取ろうと思いました。

2.合格までの道のりと意気込み・勉強方法
 まず、2010年8月の試験を受けました。試験申込みと同時に参考書1冊を買い、1回読んだだけでした。連日、一日中、日なたで仕事をしながら帰宅し、猛暑疲れで勉強どころではなく、当然不合格でした。ただ、猛暑で同僚が熱中症で救急車で何人か運ばれるのを見て、天気予報の重大さが判り、絶対に合格しようと思いました。
2011年1月の試験に向けて、過去問だけ行いました。過去問が全部入っている某CDROMを購入し、プリントアウトして実際の試験と同じ時間で行いました。何点取れるかゲーム感覚で行ったので仕事が終わって眠くても楽しくできました。ただ、実技に関しては、試験と同様に75分で解いていても眠くなって途中で寝てしまい、朝起きるパターンでした。最初は長年、文章を書いていなかったためか、文字自体、手が動かず書けませんでした。そうこうしながら、第1回~第34回までの過去問題を全部行い、2011年1月の試験に臨みました。結果は不合格。(専門のみ合格)今後は同じように過去問を行いながら、学科一般の選択肢で少しでも判らないところは参考書で理解し、この判らない問題と選択肢をCDの問題からワードにコピーしてまとめ、プリントアウトして冊子にし、常に携帯して読みました。実技も同様に過去問を解き、判らないところは、合格の法則実技編という本で理解に努めました。7月末に過去問全てを一通り終え、どうも実技の自分の解答は意味合いは合っていそうだけれど、何か模範解答と違うなと思い、実技の参考書に載っていた合格体験談にハレックスの直前対策スクーリングのことが書かれてあったので、申し込んだのですがスクーリングは間に合わず教材のみ購入をしました。この教材で自分のこれまでの解答に誤字があったり、間違っていることがあることに気付きました。教材の模擬テストでどのような解答(表現や言い回し等)が適切か、また採点、減点内容がわかりました。今まで、何故?と思うけれどまぁいいや・・という不明瞭さがこの教材でだいぶ解決しました。そして、試験前の一週間は過去問3年分と何回も間違えたところを行う、というより時間がなくて目を通しただけの部分もあり試験に臨みました。

3.試験当日・合格発表
 平常心の大切さなのですが、午前の学科一般が終わり、実技試験まで時間がありシャーペンの芯が無くなる不安解消のためにいっぱい芯を入れ、いざ実技試験が始まり、芯を出そうとしたら入れすぎて出てこず焦り、慌ててなおし、時間ロス。いつも通りに行うことの大切さがわかりました。時間めいいっぱい解いて、符号を間違えて書いてないかなど不安が大きく、次の実技2では、緯度を読み間違えるミスをし、また、時間いっぱいで1箇所、解答を逆に書いてしまった気がして、試験後はだめだったと思い、合格発表日まで実技の勉強をしていました。発表日に仕事から帰り、ハガキを見て合格がわかりホッとしました。

4.感想など
 「何故?」と思い、学習していった事が自分にはよかったと思います。また、過去問全部を行ったことがよかったです。点数がとれれば嬉しいのと、参考書を読み始めると眠くなりますが試験のように過去問をやって合格点が取れるかどうか?と思うと気合いが入り、眠くならなくなる効果もありました。実技はハレックスの直前対策スクーリングの教材のみでも解答の表現や減点の内容がわかることは勿論、実際の試験よりも突っ込んだ内容から理解が深まり、私のように独学で試験仲間もいない環境では非常に心強かったです。

 

(2)匿名希望 さん による体験談:

[気象予報士を目指した理由]
 2008年7月28日の神戸灘区内を流れる都賀川で水難事故がありました。同日、私は灘区からそれほど遠くない舞子のリゾートホテルの屋外プールで家族と休暇を楽しんでいました。その日の天候は不思議な様相だったことを記憶しています。事故のあったのは14時40分頃でしたが、14時の屋外プールでは海側は晴で日が差し、山側では雲が広がっていましたが40分後に豪雨となるとは思わないような天候でした。14時30分頃、急に冷たい風が山側から吹き、それと同じくして山側は海側の景色からは想像できないぐらい真っ暗闇になり、遠くで雷が聞こえました。私たち家族はプールから上がりホテルに戻ろうとした途端、急に雷光・雷鳴とともに叩きつけるような雨が降ってきました。10分も経たないうちに・・後にニュースで都賀川での水難事故を知り、私たちも10分前までプールで楽しんでいたことから水難事故にあった方々も同じように急な雨と川の増水で逃げることが出来なかったと想像できます。私が気象に興味を持ち、気象予報士の勉強をしようと思ったのはこの頃からかも知れません。なぜ、天候が急変したのか。山側と海側で天候が違ったのはなぜか。豪雨の前の冷たい風はなんだったのか。現象は予測できなかったのか。等、その日の気象について様々な疑問があり、気象予報士になれば、その日の出来事の一つでも理解できるのかも知れないと翌年、気象予報士を目指して独学ですが勉強を開始しました。

[合格への道のり]
 2009年8月の試験では学科一般に合格。2010年1月の試験では学科専門に合格しました。しかし、実技試験では手ごたえがなく不合格。このまま独学で勉強していても合格は程遠いと感じ、2010年3月、ハレックスの総合講座を受講することにしました。なぜ実技講座ではなく、総合講座を受講したかというと、目標は実技試験の突破でしたが独学で合格した学科一般と専門について、本当に理解できて合格できたのか不安な面があり、一から勉強しなおすことが合格への近道だと考え、総合講座を受講することにしました。
 学科試験の勉強方法ですが基本的なことが正しく理解できるまでハレックスのテキストを繰り返し読むことが重要です。その次に過去問。第36回試験でも過去に出題された問題と類似している問題が数問出題されていました。この辺りの取りこぼしがないように勉強しました。専門知識についても基本はハレックスのテキストを繰り返し読むことが重要ですが、気象庁や気象台のHPを覗くことも重要です。気象測器については詳細な説明が掲載されています。実技の勉強法ですが「実技の基礎」を何度も読む。次に添削問題を解き、添削が返送されてきたら、間違った箇所を重点に何度も復習する。その次に過去問を過去10年分を購入して何度も解く。これ以外、方法はないと私は思います。と言いながらも実技試験では泣かされ続けました。自分では出来たと思っても出題者とのキャッチボールが正しくできておらず、出題者が求めているキーワードが抜けていたりしていました。不合格だった後も、もう一度その試験を振り返って、どうして解答が間違えていたのか、出題者の問題の意味を正しく理解できていたかと言う点を見直し、何度も復習することも重要です。また、過去問題は3回は解きましょう。それを実践した結果、第36回試験で合格することができました。実技試験突破の鍵は第一に基本知識、第二に出題者の問題の意味を正しく理解できる知識、第三に過去問演習だと私は思います。今回の第36回試験は合格率4.4%、合格基準が一般10問、専門10問、実技62%でしたが、私が感じた限りでは実技は基準ほど難しい問題ではなかったと思います。合格するためにはハイレベルな問題と言えども自信をもって解答できるだけの知識を保有していないと合格はできない。それだけの時間を割いて勉強しないといけないと言うことです。

[これから受験する方へ]
 合格への近道は、学科を再度勉強しなおすことです。基本的な用語については他人に説明できるレベルに達するまで繰り返し勉強し、理解を深めることです。実技は、添削で返送されてきた解答を何度も何度も見直すこと。なぜ間違えたのか、どうしてマイナスとなったのかを理解できるまでまとめることが重要です。また、過去問題を何度も繰り返し解いて下さい。ハレックスのテキストは市販されている参考書と比較すると最高に良い参考書です。理解できるまで何度も何度も学習し、問題を解き、解答する。これを繰り返し行って下さい。「急がば回れ」です。これから受講を検討されている皆様、ハレックスの講座を受講して合格を勝ち取りましょう。

[最後に]
 第36回気象予報士試験に合格、晴れて気象予報士になり、日本気象予報士会にも入会しました。気象予報士になったのだから、2008年7月28日の都賀川での水難事故のような災害が起こらないよう、防災への備えについても広めていくような活動ができればと思っています。

 

(3)匿名希望 さん による体験談:

 学科は独学で攻略できるものの、実技試験という厚い壁に跳ね返され、途方に暮れていた時にハレックスの通信講座に出会いました。数ある通信講座の中からハレックスを選択したのは、やはりその実績からでした。今回の合格の原動力となったのは、言うまでもなく通信講座や実技スクーリングで、実技試験の特殊性に気付かせて頂いたり、大げさかも知れませんが気象解析の本質的なところに触れることが出来たからだと思っています。通信講座や実技スクーリングで特に印象に残っている点を述べさせていただき、私の勉強法も含めて、合格体験記とさせていただきます。

 まず、実技試験の特殊性です。よくある、作図をさせた後でその特徴を述べさせる問題です。私の場合、「特徴」を問われているのに「理由」や「根拠」を述べていて、全く得点性のない解答をしていました。実技試験にはしばしば、この図に示されたパターンを読み取る力があるのかを試す問題が出題されます。自分の解答が問題を深読みし過ぎて聞かれていることとは別のことを書いてしまっていることに気付くことができたのは、毎回送られてくる講師の先生方の添削からでした。また、添削を提出する度に厳しいご指導と共に励ましの言葉が付け加えられていて、本当に心強く思ったものです。
 試験の3ヶ月くらい前になってハレックスからスクーリングの案内状が届きました。普段、添削をしていただいている先生方に直接、講義を受けることができるチャンスだと思い、7月の実技スクーリングに申込みました。その3日間は予想していた以上に素晴らしいもので、講義が終わった後も講師の先生方には質問に応じてもらえ、私は講義が終われば直ぐ講師控え室に足を運びました。自分の質問はともかく、他の受講生の質問を聴くことも大変勉強になりました。最近はあまり出題されなくなりましたが、局地天気図を用いて、気圧・気温・風向などのデータを基に前線を解析する問題の演習では、いかに自分の解析が浅慮であるかを思い知らされ、解析の深い部分に触れることができた思いです。これらに加え、普段から毎日の天気図を使って前線解析や気象衛星画像の解析を習慣にしました。
 こうして迎えた第34回、35回試験でしたが結果は不合格。しかし、勉強法は間違っていないと思っておりましたので、通信講座と2回のスクーリングのテキスト、過去問を復習、加えて毎日の天気図解析。これだけの勉強量で臨んだ第36回試験でやっと合格を手に入れました。山あり谷ありで、平坦な道ではありませんでしたがなんとか熱意を絶やさず合格に辿り着けたのは、特にスクーリングの体験が大きかったと思います。これからは気象予報士として自己研鑽に努力します。最後にハレックスの皆様、本当に感謝しております。

 

(4)A.I さん による体験談:

 この度、4度目の受験でようやく気象予報士となることができました。3度目までは会社員をしながら独学で取り組んでいましたが実技を突破できずにいました。そこで、プロの視点で問題点を指摘・指導してもらいたいという思いでハレックスの受講を決めました。振り返ってみて何より力になったのは、添削問題でした。基礎問題は全て真っ赤になって返ってきて、自分のレベルの低さを思い知り、先生方の解説は何度も何度も読みました。前線の描き方などに関しても、A4丸々1枚に懇切丁寧に解説して頂いたり、とても役立ちました。そういった解説ページのうち数枚は、試験当日、会場に持って行ったほどです。
 添削と同じく質問票も大変、力になりました。図や画像などと共に答えが返ってきて、それも繰り返し、目を通し、勉強の時にはいつも傍らに置いていました。
 実技試験を独学で受けていた頃は「どれぐらいのズレならOKなのか?」の許容範囲が全くつかめず特に、等温線を描いたりする図の問題への対処法が分かっていませんでしたが、添削問題を解くうちに、各々の問題に対する許容範囲が分かってきて、本番も気楽に構えることができました。「これくらいなら大きな失点にならないだろう」という気持ちで解いていって、実技1も2も10分以上時間を残して解くことができました。細かいことにとらわれなくなったのも合格できた要因だと思っています。基礎も間々ならなかった私を合格ラインに連れてきて下さった先生方には大変感謝しています。これから予報士の卵として正しい知識を伝えられる側になれるよう頑張っていきたいです。

 

(5)細窪 迅 さん による体験談:

 足かけ3年、6回目の試験で合格することができました。
 中学生時代にはラジオで天気図を描いたこともあり、大学は自然科学系で気象学の単位も取っていましたが、大学ですら遥か20年以上も昔の話で、その知識は全く過去のものでした。気象予報士の資格を取ろうと思い立ちましたがその試験範囲や勉強方法など全く調べもせず、いきなりハレックスの通信講座を申し込みました。学科分野はテキストを見ながら進めることが出来ましたが、実技分野はテキストを読んでもさっぱり分からず、結局ほとんど無駄にしました。結果として、学科試験は1科目ずつ何とか合格するものの、実技試験にはなかなか歯が立ちません。学科試験も免除期間内に両方合格することが出来ず、一方が受かったときにはもう一方の免除期間が切れてしまうというちぐはぐなことに・・・。
 結局、一番自信になったのは平成23年夏に受けた実技対策スクーリングでした。このときは、専門分野のみ受かっていて、あとは一般分野と実技の受験でしたので一般は過去問中心に自分で勉強し、実技の方は、スクーリングに頼ることにしました。決して安くない授業料ですからこれが最後と思って臨んだ授業です。まず、テキストを受け取ったらすぐに予習。テキストは繰り返しやろうと思ったので直接書き込まず、方眼ノートを買ってきて字数通りキチンと埋めました。予習時には答えが付いていないので、あとから見返せば答えはむちゃくちゃです。でもまずは、参考書を見ながら自力で何とか答えを出すことが第一だと思いました。そしてスクーリング本番では、講師陣の解説を一言も聞き漏らすまいと毎日、最前列に陣取って、充実した3日間を過ごしました。的確な説明に加えて私のくだらない(テキスト外の)質問にも最後まで丁寧に答えて頂きました。やはり、過去問を自宅で解いているだけでは、分からない所が沢山ありますから、このスクーリングが私の合格のキーだったと言っても過言ではありません。質問票も含めてたっぷり質問させてもらい、最後の実力テストでは合格判定をもらったので「もしや、今回は合格するかも・・」と期待も持ちました。
 スクーリング終了後は、2回テキストを復習しました。実技試験の勉強法としては、ほとんどこれ一本です。試験前の1ヶ月は、一般分野の過去問と法規の暗記、そしてひたすらスクーリングテキストの復習であっという間に時間が過ぎていきました。家族を持つサラリーマンなので、狭い家では勉強する環境が全くありません。会社の往復の電車内と会社傍と家の近所の2ヶ所の図書館の自習室が勉強部屋でした。毎日、閉館時間まで居座ったものです。また、これは私だけかも知れませんがハレックス以外の勉強にはお金をあまりかけないようにしたので「一般気象学」含め、参考書は図書館で借りまくり、過去問以外に買ったものはありません。図書館のめぼしい気象本は大抵読み、試験に役立つと思う本は繰り返し借りました。特に電車の中で読めるような比較的軽い内容の気象本は重宝しました。私には高校時代からジンクスのようなものがあって、試験前日に問題集やノートを並べて眺め、「あ~、こんなに沢山よくやったなぁ」と満足感に浸れれば合格、満足感が沸いてこなければ不合格、というものです。平成23年8月の試験前日はもちろん前者でした。皆様のご健闘をお祈りします。

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