第41回(平成25年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

第41回(平成25年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

当社に寄せられた最新の合格体験談を、随時、追加して記載します。

(1)三浦 健児 さん による体験談:

1.初めに
 第41回試験は、学科免除で実技試験だけで望んだのですが、自己採点では6割程度で今回も多分ダメだろうと思いました。2014年3月7日、合格発表の朝、妻には“ハガキ来ても開けちゃダメだよ”と言い残して家を出ました。昼頃、気象業務支援センターからのハガキを透かしてみた妻から“気象予報士登録申請書等の書類は別途お届けします。”と書かれてるみたいだよとのメールがあり、すぐにセンターのHPを見たところ、なんと!自分の受験番号があるではありませんか!!早速、“合格したみたい”と妻にメールし、その後、娘からも“おめでとう”のメールをもらい嬉しい日となりました。夜帰ってからハガキを開くといつもとは違う“気象予報士試験合格証明書”となっており、その晩のビールが格別でした。

2.気象の勉強のきっかけ
 今から20年前、1994年頃、気象予報士試験が始まり、あの森田さんが落ちたことが話題になりました。天文とか気象には、小さい頃から興味があり、その後2年くらいして試験勉強の市販の本を見ましたが高層天気図の見方が難しそうだったし、問題を見ても一般的な常識だけでは合格しそうもないのでしばらくは見送ってました。2003年頃に会社の後輩が試験に受かったというので試験参考書を買ってきてみたがちょっと読んだぐらいでは中身解らず。2008年頃、会社の人が環境計量士の試験に合格したというので自分も今度こそ何か資格を取ろうと思い立ち、一番得意と考える自然現象を予想する気象予報士の試験に受かろうと思ったのがきっかけです。最初の4年くらいは、たらたら趣味のつもりで受けていましたがだいぶ前から周りの人にも、もうじき受かると話していたのでここ2年弱は、結構プレッシャーでした。休日のビールを控えて勉強し、合格して一番喜んでくれたのは妻と子供で途中であきらめないでホント良かったと思います。

3.合格までの長い道のり
 2009年8月(32回)1回目<一般×・専門×>
 2010年1月(33回)2回目<一般×・専門×>
 2010年8月(34回)3回目<一般〇・専門×>
 2011年1月(35回)4回目<一般免除・専門〇/実技×>
 2011年8月(36回)5回目<一般免除・専門免除/実技×>
 2012年1月(37回)6回目<一般×・専門免除>
 2012年8月(38回)7回目<一般×・専門×>
 2013年1月(39回)8回目<一般×・専門〇>
 2013年8月(40回)9回目<一般〇・専門免除/実技×>
 2014年1月(41回)10回目<一般免除・専門免除/実技〇>
  結構長くかかりました。

4.勉強時間
 平日 朝25分 休日3時間
 トイレに暗記事項を貼って毎日暗記しました。また、問題文と解答を携帯電話に録音し、通勤の途中などで聞いて暗記しました。

5.第41回試験での悔み
 ここで落ちてはいけないとプレッシャーで手が震えて字が書けない。以前から緊張すると手が震え、字が書けないので精神安定のため、試験前にこっそり焼酎を飲んだが今回は全然効果なく、手の震えが止まりません。実技試験1が始まっても30分ぐらい経っても全然落ち着かず、こりゃ落ちたと思いました。それに年のせいかトイレが近いのも閉口でした。これには朝から水分を控え、昼ご飯も水分を控え対応しました。また、暴風域の半径を答える問題では、直径と半径を取り違え、マイルをキロメートル換算するところで焦って間違ったのが悔やまれます。

6.ハレックスのスクーリングについて
 3日間の講習でちょっと費用がかかりますが、受けて良かったと思います。実力テストでの添削で読解力と作文力(国語力)不足とのご指摘を頂き、非常に良かったと思います。問題をきちんと読んでいない。例えば問題文に九州の“南海上”か“西海上”か書かれているのに“西”と答えてはダメ!判で押したような回答になっている。聞いていることに素直に答えていない!とのご指摘がありました。対策としては12月末から1か月間でしたが過去問を読んで時間がかかっても問題文のポイントに赤線を引いて何を聞いているのかを外さないように注意するよう練習しました。何を聞かれているのか、即座に判断し聞かれていることだけに回答するのが合格するためのポイントと思います。気象予報士試験は、学科は理系の問題だと思いますが、実技は読解力と作文力が試される文系の問題だと今回やっと気が付きました。講習の最後に行われた実力テストは62点で、D判定に実はすごくがっかりしましたが今回合格できたのは何が足りないか、明確なご指摘があったおかげと思っています。長い道のりの間には、ハレックス以外にもU社やS社の通信講座やM社の通学講座を受けましたがご指導いただいた諸先生方に感謝申し上げます。せっかく受かった資格なので今後の人生に生かしていきたいと思っております。

(2)匿名希望 さん による体験談:

~これまでの勉強法~
 最初の2回は、一般。専門とも学科で不合格。この時点であきらめようかと思いました。その次は、たまたま学科の合格点が両方とも10点に下がるいう奇跡が起こり、ギリギリ学科はパスしましたが実技で失敗し、学科試験免除が切れた後は、再び学科試験で両方とも不合格。とにかく、学科試験で結構やられました。学科でなかなか合格できなかったのはお金をケチって過去問をほとんど買わず、問題演習をあまりやらなかったことです。どれだけ何度も勉強を繰り返しても解ったつもりになるだけ。問題演習をやらないと合格できません。

~実技対策~
 最後は学科の免除でしたので実技試験に専念できました。いろんな通信講座で添削を活用していたのですがハレックスは最も厳しかったです。かなり辛口なコメントが多く、刺激を受けました。実技もとにかく問題演習をこなそうと質より量という感じになっていましたが振り返れば実技試験に最も必要な丁寧さが足りないと思って頂いての愛のムチだったのではないかと思います。最後は、量より質を重視し、演習量は1日1、2題に絞りました。過去問に関しては誰が採点しようが減点しようがないような解答、100点を目指してやらないといけないと思います。わかったつもりにならずに、とことん完璧な答案を目指して下さい。厳しいハレックスはその点、有効な手段だと思います。

(3)S.Y さん による体験談:

 初めての受験は平成20年度第1回。この時から数えること12回、合格まで6年もかかっちゃいました。HPでの合格発表に受験番号がったときには思わず「ヤッター」と叫んでしまいました。
 学科試験に合格したものの免除期間が切れ、また学科試験からやり直し。何度繰り返したことか。まあ、都合良く言えば実技の基礎となる知識を蓄積できたってことでしょうか。独学だったので直前スクーリングは貴重な機会でした。でも、受講後は解らないことを誰にも聞くことが出来ず、過去問の解説の理解を進めるほかに方法はありませんでした。なので、スクーリング受講を考えている方はどんなに小さなことでも講師の方に質問して理解した方がいいですよ。因みに直前対策スクーリングの受講後の参考書は、当時のテキストのほかに学科2冊(一般気象学・気象学のキホンがよ~くわかる本)、実技はH19年度以降の過去問(気象予報士試験問題と正解-平成〇年度第〇解試験-)です。
 多くの気象予報士を目指している方は実技試験で苦労していると思います。実技の勉強はいろいろ試しましたが一番は過去問をしっかり自分の回答にすることじゃないかと思います。第39回試験の受験以降はひたすら過去問でした(古い過去問は現在とは違う場合があるので要注意)。ただ、回答が的を得ているのかどうか判断できないのが難点です。模範解答例を覚えたって仕方ないし。過去問の良いところは記述問題では何を問われているのか、ポイントは何か、がなんとなくわかるようになってきます。また、何度同じ問題をやっても案外同じような間違いをします。これがクリアできるようになると点数が伸びるんでしょうね。
 あとは本番で何を問われているのか明確に判断できるかでしょうか。解らない問題にいつまでも悩まず、場合によっては飛ばしていかないと時間が足りません。実査に3分の1は最後の設問までたどり着かず、試験終了後に悔やんだものです。最後の設問は気象災害に関する語句回答や注意報・警報の対象地域や状況判断が多いので得点加算のチャンスなのです。実際、第41回試験では実技1、2共に、10分以上の余裕ができて回答を見直すことができました。因みに自己採点のために回答をひかえるのは止めた方がいいです。そんな時間があったら次の設問に進んだ方がいいです。気象予報士を目指して勉強しているみなさん、12回も受験するできの悪いのもいるのですから努力はきっと報われます。合格最遅記録かな?

(4)匿名希望 さん による体験談:

 私は7回目の受験で合格することができました。
 1回目 → 全滅
 2回目 → 一般に合格
 3回目 → 一般免除/専門・実技の受験で専門合格
 4回目 → 実技のみの受験で不合格
 5回目 → 専門免除/一般・実技の受験で全滅し不合格
 6回目 → 一般に合格・専門は1点足りず不合格
 7回目 → 一般免除/専門・実技の受験で完全合格

 文系で計算問題などが苦手で独学では難しかったため、ハレックスの通信講座を受講しました。内容は本番の試験より難しいと聞いたことがありましたが実際、私には難しかったです。学科は何とか理解できたものの、実技は初めて問題を解いたとき分からなすぎて涙が出たくらいです。ですが、毎回、毎回先生方が添削で丁寧に解説下さって、だんだん演習問題でも点を取れるようになってきました。分からないことが出てくるとどんどん質問しました。実技の勉強方法そのものを質問させていただいたこともありましたし、最後には「一通り学習したものの天気予報はまだできません。」といった相談にも先生が温かいアドバイスを下さいました。
 直前対策スクーリングにも参加しました。こちらも難しくて予習して行っても講義についていくので精一杯でしたが休み時間になるとたくさんの質問に対して先生が分かるまで丁寧に教えてくださいました。勉強時間の確保が何より難しく、何度も諦めようかと思いましたが時間をかけてやっと合格することができました。
 夢が叶って気象予報士という新しい仲間が増えたことや自分の活動の幅が広がったことが何より嬉しいです。今は仕事にも資格を活かしたいという新たな目標に向かって頑張っています。これまでご指導いただき、ありがとうございました。

 

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