気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」

第28回(平成19年度第1回)気象予報士試験合格者による体験談

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合格体験記

第28回(平成19年度第1回)気象予報士試験合格者による体験談

当社に寄せられた最新の合格体験談を、随時、追加して記載します。

(1)Y.J さん(学生)による体験談:

 私はもともと台風、大雪などの気象災害をニュースで度々見ることもあり、気象について興味をもっていました。自分の興味のあるものを職業にしてみたい!!との思いから気象予報士を目指し勉強を始めました。
元々、高校で物理を学んだこともなく、大学でも生物を中心に学習をしているため気象予報に関する本を読んでも始めはよく分かりませんでした。一度目の受験は基礎を身に付けた程度で気象法規も全く勉強していなかったために不合格でした。二度目の受験はこのような勉強不足で試験に望みたくなかったので、まんべんなく勉強できる通信講座を受講することにしました。
通信の教材は本番よりも難しく特に実技問題は毎回頭を抱えるくらい難しい問題も出題されており、時間を気にせず全問解くことにしました。ただ、返ってくる答案は自信があっても思ったほどの点数がなかったです。(笑)実技問題の点数が伸び悩む中、添削コメントで「天気はいかに早く、正確に利用者へ伝えることが大切です。記述問題では相手にわかりやすく伝えるつもりで書きましょう。」と書かれてから記述力に力が付きました。その結果、本番では実技が易しく感じられるまでに。時間を20分以上も残して全て埋めることができました。ありがとうございました。

<合格までの道のり>
1回目の受験(第27回)
・学科一般 × ・学科専門 ○ ・実技 ―
2回目の受験(第28回)
・学科一般 ○ ・学科専門 免除 ・実技 ○

<参考書>

①気象予報士試験徹底攻略テキスト(ナツメ社)
②気象予報士試験実技問題徹底攻略問題集(ナツメ社)
③気象予報士試験過去問徹底攻略(新星出版社)
④一般気象学(東京大学出版会)

2回目の受験は上記に加え

⑤気象予報士試験大気の熱力学・力学(ナツメ社)
⑥貴社の通信総合講座

※①②③は東京理科大学の出版物

 

(2)吉山 和樹 さん(学生)による体験談:

 気象予報士・・・。私がこの資格を知ったのは中学校の理科のテストのときです。「テレビなどで、天気予報をしているキャスターなどが持っている資格をなんというでしょうか。」私はこの問いに対しすごく迷いました。「天気予報士」か「気象予報士」。僕は「気象予報士」と書きました。この時、気象予報士という資格を初めて、資格として認識しました。そして、高校生になったら気象予報士の資格の勉強をしようと思いました。

 高校は、地区で一番の進学校に通っていました。そこに入るまでの勉強を思い起こせば、気象予報士などすんなり受かるだろうと思い、高校生の冬から気象予報のダブルスクールに通いました。しかし、現実はそんなに甘いものではありません。気象予報士の勉強には今までに身についた知識がほとんど運用しません。ベクトル?微分?積分?Expってなに?というレベルです。
というのもそれも当たり前でした。中学生ではそんなことは学ばないし、高校数学Ⅲにならないと勉強しません。さらに、「法律」独特の記述の仕方。超有名高校に通っているわけでもない普通の受験校の高校生には、理解できるはずがないのです。はじめの半年は、ほぼ毎日1~2時間は学科の勉強のみを勉強していました。そして、初めての冬の試験で一般知識合格を果たしました。試験の後、1ヵ月半はダブルスクールの方が休みだったので、気象予報士の勉強からは少し遠ざかっていました。これが不運の始まりだったのかも知れません。

 次の約半年は、受かっていない専門知識と実技試験の勉強をしました。しかし、この勉強はあまりはかどりませんでした。なぜかは今になってはっきり分析できます。なぜかというと、気象予報士試験の合格率の低さはこの実技試験にあるからです。実技試験では目の痛くなるような領域モデルの専門天気図と、さらには、気象業務に従事していない人にはなかなか手に入らないメソモデルの天気図も出るからです。とりあえず、8月は学校が休みなので、今までの勉強不足を取り戻すように1日6時間くらいは勉強していました。

そして夏の試験で・・・専門知識で不合格、実技試験は採点されないのです。この時の実技試験は、台風の問題でかなりできた手ごたえでした。なのに、専門知識に対する杜撰な勉強のせいで、あの75分×2の時間は水の泡です。この時点で、僕は高校2年の秋です。もうすぐ大学の受験勉強を始めなければ、と思いつつも、一般知識の免除期間があと一回あったので、もう一度勉強しました。実技は大丈夫だからと思い、専門知識の勉強をずっとしていました。実技試験の勉強はというと、試験の2週間前からはじめました。この適当さが不運を招き、もちろん不合格。専門知識は、勉強したかいがあって合格でした。この時は、気象予報士という難関国家資格を完全になめていたと悟りました。そして、大学受験を終えて大学生になったら勉強しようと決意したのです。

 不思議なことに、大学受験はあまり勉強しなくとも、すんなり合格しました。そして、先の決意を決意だけで終わらせたくなかったので、大学の合格発表の次の日からすぐに気象予報士の勉強をしだしました。約1年間勉強しませんでしたが、勉強しだすと不思議と思い出せる。やはりあの時の勉強は無駄ではなかったと実感した瞬間でした。この時、大学1年の4、5、6、7、8月は実技に焦点を絞って、一日必ず1問は過去問を解き、その解説をしっかり読む。これを何度も繰り返しました。この時期に知ったのですが、試験知識ともに12問正解、実技は65点と62点。これは十分に合格を狙えるレベルです。確実に受かると実感しました。夏の試験が待ち遠しくてたまらず、一般試験・専門知識の免除期間も過ぎていましたが、絶対の自信をもって試験までまた勉強に励みました。しかし・・・不合格。また専門知識で切られました。

この時ばかりはショックを隠せませんでした。なぜなら本気で勉強したからです。もちろん、次の冬の試験も受けました。当たり前の如く不合格。専門知識は合格でしたが、今度は実技で切られました。自分の実力をより鮮明に知るためにダブルスクールは時間・金銭ともに厳しいので、ハレックスの気象予報士試験の通信教育を受けました。実技だけの受講でしたが、実技試験全12回分中10回で70点以上。やはり自分の実力はあったのだと確信しました。なぜならば、ハレックスの問題は実際の試験よりも難しいからです。次の夏の試験は本当に勉強しなかったです。通信教育の問題を解いて、返ってきたらその復習、そして試験の1ヶ月前から1日実技1問のみ解く。最後の1週間だけは1日実技3問を解いて、時間感覚・集中力・忍耐力を確認する。これのみです。

しかし、試験はあまり手ごたえがありませんでした。前回と同じくらいのできだったかと思います。受けた感じで80点くらい。これは合格点ですが、何故だか不安で不安で仕様がなかったです。自分の解答に正しいキーワードが入っていたとしても、採点する人によって自分の点数が代わるのは間違いないのです。合格発表の前日はとてもではありませんが眠れませんでした。暗くなると外で黄昏、深夜は家で眠らずに過ごす。そして、朝一で郵便ポストを見ると・・
まだ合否通知は届いていませんでした。午前10時を回っていたので、インターネットで確認しようと思って、気象業務支援センターのホームページを見ましたがまだ発表されていませんでした。やはり一日中寝ていないので、とうとう寝てしまいました。朝の11時をまわったところで目が覚め、学校に行くついでにポストを除いてみると・・合否通知がありました。心臓の鼓動を感じました。かなりの緊張。また、落ちている・・・と思い、マンションのエントランスを出たところで、合否通知を開きました。合格。この瞬間、思わず叫びました。この日から、僕の見る世界は変わりました。今まで、もやもやしていたものが一気に吹っ飛び、青い空は一段と青く清清しく、秋の夕日にはしみじみと季節感を感じますし、空への関心も高まります。これは自分が気象予報士であるという自覚と自信からくるものだと思っています。

気象予報士には合格しましたが、気象予報の技術はまだまだ青二才の段階です。将来は気象が絡む仕事に就きたいと思っています。そのためにも、まだまだ気象学について学ばなければいけないと思いますし、外国の気象にも興味があります。日本における気象ビジネスは、まだまだ発展途上の段階ですし、日々刻々と進化する技術で市場規模もまだ増加すると思っています。気象予報士になった以上もっともっと学ぶことはたくさんあるのです。

<参考書>

・(財)気象業務支援センター 「最新気象技術講習会教材」2003年
・(財)気象業務支援センター 「予報用語集」2004年
・(財)気象業務支援センター 「気象衛星画像の解析と利用」2003年
・小倉義光「一般気象学」2003年
・東京理科大学渉外学習センター気象予報士試験対策講座
 「気象予報士試験学科試験徹底攻略問題集」2003年
・東京理科大学渉外学習センター気象予報士試験対策講座
 「気象予報士試験実技試験徹底攻略問題集」2004年
・山本正三・他編「詳現代地図」2003年

 

(3)元田 和孝 さんによる体験談:

 人生で初めて嬉し泣きした。努力は報われる、報われない努力はないということを実感した瞬間だった。1度目の挑戦で一般知識のみ合格、2度目の合格を狙い、専門知識と実技を猛勉強したが実技において、問題文の読み間違いや勘違いなどのケアレスミスが多く、合格することが出来なかった。

 冷静に落ち着いて考えると何でもない問題なのに、緊張と時間がないと焦る気持ちが原因となったのだ。解答例の発表を見て自己採点したときは悔しさのあまり、2・3日眠れなかった。しかし、すぐに気持ちを切り替え、学科免除となる3度目の挑戦を決意した。が、不合格の場合は、一般知識の免除期間が切れるため、私の中で最後の挑戦という思いで、まさに背水の陣を敷いて、受験勉強を開始したのである。実技の過去問題は、ほとんどやり尽くしていたため、実技試験対策の参考書や問題集を探していた所、ハレックスの通信講座に出会った。
この講座の受講者で合格された方の体験談や資料を見て、迷わず受講することを決めたのだった。一通り教科書を読み、実技演習問題にとりかかった。テーマごとに12題あり、基本的な問題から、応用が利いた問題まであり、とにかく自分の力で時間は気にせず、空欄のないようにして提出した。驚いたのは、添削が丁寧で事細かく、分かり易く解説してあることだった。これにより、知識が深まったことは勿論、問題の解き方、文章の作り方、作図などで大いに参考になった。
中でも講師の先生の言葉で、
「問題や天気図をよく見て、見たままを素直に解答すればもっとよくなると思います。」
と書かれていたのを見たときは、衝撃を受けた。
要は、問題を読んで図を見て考えるのではなく、問題を読んで図を見て感じとることが大切だと気付かされた瞬間だった。こうして、3度目の試験を迎えるわけだが、試験の1ヶ月前から試験勉強と平行して、速読の勉強もしていた。なぜなら、実技は時間との戦いでもあり、素早く正確に問題文を読み、解答することが必要となるからだ。そして、万全の態勢で臨んだ第28回気象予報士試験、見事に合格し、気象予報士という夢を掴んだのである。

添削をして下さった講師の先生方、本当にありがとうございました。

 

(4) 和田 愛 さんによる体験談:

 私は、気象予報士の試験の合格まで2年間かかりました。ハレックス社を知ったのは勉強を始めて1年後だったと思います。私は学科の一般教養に苦戦し、時間がかかってしまいましたが、今回は実技のみだったので少しは自信を持って受験することができました。それはハレックス社の講座で、繰り返し繰り返し解き、理解していたからだと思います。難易度は高かったと思います。でも、添削が細かく解答の癖を指摘していただいたので素直に受け入れ直していけました。

 また、今年から社会人となり試験も実技のみとなっていて仕事と両立させていくにはラストチャンスだと思ったので講習会(スクーリング)に参加しました。まず、テキストにとりかかりましたが、試験1ヶ月前というのにテキストが思うように進まなく不安になりました。この分、講習ではペンを使ったり、ノートを作ったりし、有効利用しました。その甲斐あり最終日の模試では高得点をとることが出来ました。スクーリング後もテキストを繰り返しました。

 ハレックス社の一番良い所は講師の充実だと思います。経験談も本当に興味を持て、また、問題もとても適切だったと思います。添削を理解し、試験に臨めたのでとても自信を持って受けることが出来ました。もう少し早くハレックス社に出会えていたらと思います。独学では解答の癖は直せないし、満足いくまで勉強することは出来ないと思います。ハレックス社を信じ専念したことが合格に繋がったと思います。

 本当にありがとうございました。

 

(5)S.Y さんによる体験談:

 1回目に学科(一般・専門)、3回目で実技に合格しました。大学は美術系で日本画を専攻していまいた。(岩絵具とニカワを使って描くヤツです。)4年間の大半が制作活動なので勉強とは無縁です。気象の勉強を始めたのは社会人になってからで、今は辞めてしまいましたがパッケージツアーの添乗員という仕事をしていました。当然ながら、やさしい本からスタートし、一番多く読んだり書き込んだりした参考書は「一般気象学」です。

 あとは学科の過去問を繰り返しました。学科は受かりましたが、実技は1回目、2回目と落ちました。自分では何が足りないのか気付きにくいものですが、学科と問題をよく読むことが大切と言われてように、大半の人がそうなら自分もそうだと素直に受け止めました。そもそも自分は違うという専門家のような方はそう滅多にいないと思います。2回目に落ちてからの勉強は、実技の過去問を繰り返し解くことに疑問を感じ、これを止め、学科の復習に時間をかけていました。また通信講座の質問票には大変助けられました。何でも質問が出来るし、丁寧な回答を頂けます。

本当にありがとうございました。そして、7月の講習会(スクーリング)を初めて受講しましたが、内容が充実していて大変刺激がありました。そう感じたのも継続あってのことだと思います。この資格のお蔭で気象や環境に関心を持つようになり、勉強を始めました。いろいろやってみたいことはありますが、気象予報士を選んで良かったです。

 

(6)小林 勝広 さんによる体験談:

 気象予報士試験は合格率(今回の第28回試験の合格率は4.3%)こと低いものの、それほど難しい試験ではありません。物理や数学を今まで余り勉強されていなかった方にとって、「学科一般」をクリア(15問中11問正解)することは、かなり大変だと思います。しかし、この「学科一般」さえ、クリアできれば、合格への展望がかなり開けてくると確信しています。

 「学科一般」の中でも、「大気の熱力学」最も重要です。続いて「大気の力学」です。この2分野を十分に理解することが、「学科一般」突破には必要不可欠である、また実技試験の解答にも必須です。
 それから、実技試験の解答に当たってのアドバイスです。それは、設問を良く読むことです。そして、設問で求められていることだけに「素直」に解答することが肝要です。私のように45年間も気象を趣味としてきた者は、自分で勝手に作った「気象の世界」があり、この「先入観念」が一番厄介です。いくら気象が趣味と言っても所詮は「アマチュア」に過ぎません。私は、このことが如何に大切かということをハレックスの「2007年夏期スクーリング(7月14日~16日までの3日間)」に参加して悟りました。自分がまだ「アマチュア」であることを自覚し、出題された問題の題意に沿って、予想資料を読解し、自分の先入観念を一切捨て去り、解答することが、実技試験合格の最大のポイントだと言えます。

<合格までの道のり>

(第25回)
 ・学科一般 ×  ・学科専門 ×  ・実技 ―
(第27回)
 ・学科一般 ○  ・学科専門 ○  ・実技 ×
(第28回)
 ・学科一般 免除 ・学科専門 免除 ・実技 ○

<参考書>

 ・小倉義光著「一般気象学(第2版)」東京大学出版
 ・気象業務センター編「気象予報士試験問題と正解」第22~27回
 ・合格の法則「気象予報士試験「学科編」「実技編」オーム社
 ・「気象予報士試験学科試験 徹底攻略問題集」ナツメ社

<その他>

独学での実技試験突破は、困難と判断して、ハレックスの「2007年夏期スクーリング」に参加。3日間の講習参加が今回の合格に直結。経験豊富な元気象庁勤務の予報官による直接指導と豊富な演習問題は、正に「目から鱗」。
特に、3日目最終日の本番試験をイメージした演習問題とその添削により、試験1ヶ月前時点での弱点把握が出来た。試験直前の2日間、気象業務支援センター主催の「技術集中コース」を受講。
合格分析としては、ハレックスの「2007年夏期スクーリング」に参加したことに尽きる。そして、試験直前に気象業務支援センター主催の「技術集中コース」を受講したことが、決定打となった。

 

(7)T.H さん(地方公共団体職員)による体験談:

 この度、貴社の通信講座により第28回気象予報士試験に合格しました。
今後この試験を受験される方に何か参考になればとの思いで投稿します。

もともと気象には興味があり、地理や地学も好きだったこともあり「教養の延長」的に勉強しはじめました。当初は他社の通信講座を受講していましたが、この講座だけでは実技試験には不十分だと感じ、別の問題集にも取り組んだのですが、前回の試験では歯が立ちませんでした。

 「このままではずっと受からない」と思い、実績のある貴社の実技講座を受講することにしました。付属のテキストを一通り読んだ後、第1回から添削問題に取りかかりましたが、問題数が多く、問われる内容が深く難しいと感じました。試験時間である75分を目処に全て解答しようとしましたが、添削の先生は私の焦りを見透かして、「ゆっくりでもよい。題意をしっかりくみ取り、問われていることに対して素直に答えなさい。」という旨を解答に添えて下さりました。この時期の点数が60~65点でしたので、もう一度腹を据えて、じっくり取り組みました。1回の添削を見直し、表現方法をまねてみたりして全12回を終える頃には安定して70~80点が出るようになっていました。さらにこの添削問題を本番までに3回繰り返し、解答例や添削例の表現に近づけるようにして本番に臨みました。「貴社の問題は本番より難しい」という評判でしたがその通りで、おかげで本番でも慌てずに取り組めました。

 また一方で質問票もフルに使わせていただきました。私のしつこい質問や「図示してほしい」という面倒なリクエストにも丁寧にお答え下さり、誠に感謝しております。

 最後に「ハレックスの教材を3回繰り返す」ことに尽きると思います。過去問を直近5回分取り組んだ以外は、このスタンスで十分合格出来ると思います。教材と添削の先生を信じて慌てずに取り組んでみて下さい。

 

(8)I.Y さん(主婦)による体験談:

 私は8才・5才の2児の母です。第24回気象予報士試験から受験し、今回の5回目の挑戦で合格することができました。

 試験勉強を通じて感じたことは、まず学科(専門)の勉強に苦労したこと。一般知識は「一般気象学」と過去問題集でクリアしましたが、専門知識はそれだけでは不十分だということに気付くのに時間がかかりました。これは実技試験にも言えることですが、気象庁のHP等で、常に最新の情報を入手しておくことが必要だと思います。

そして、独学は限界があるということ。自分の場合は学科試験まではどうにか独学でクリア出来たと思いますが、その先、実技試験になると、自分一人の力ではどうしようもなかったと思います。実際、ハレックスの先生方の添削指導は、通学講座に匹敵するほどの充実したものでした。それを一番感じたのは、私が苦手にしていた記述式(長文)問題や天気図解析問題です。
記述式問題は、本当に些細なことから教えていただき、また、天気図解析問題では、強風軸の解析が分かりづらく、質問票でさらに指導していただいてようやく理解でき、非常にすっきりしました。

今回合格出来たのは、夏期スクーリングのおかげであると思っています。勿論、実技通信講座があってのものですが、以前、他の合格者の方が書かれていた「断片的であった知識が線のようにつながった」ということを体感したからです。12回の実技添削課題をやり終えて復習をしていた7月の初旬の段階で、手元に届いたスクーリング教材を目にして衝撃を受けました。この時期になって、まだ分からない問題がある!と。それほど、スクーリング教材は難しく感じました。恥ずかしながら、スクーリングの予習をしたものの、半分近くは分からなかったり初めて見たりする問題でした。
しかし、これはとてもラッキーであったといえます。スクーリングでは気象に対する先入観みたいなものを見事に壊してもらい、一段広い視野から現象を捉えられるようになったからです。実際の講義では、経験豊富な先生方の貴重なお話も聞けて非常にためになりました。
また、ちょうど、スクーリングの日に関東地方に台風が接近したこともあり、先生方の生解説を聞けたのは楽しかったです。講義内容は苦手分野の記述式問題と天気図解析問題に非常に役立ち、記述式問題では、これまで決まり文句を丸ごと覚えていたのが、幾つかのキーワードの中から選択して文字数を意識して文章に出来るまでとなりました。
天気図解析問題では先生方が席まで回って細かく指導して下さり、些細なことがよくわかりました。
また、気象衛星画像の見方では、自分が思っていたよりも奥が深く、重要性を認識させられました。
最終日には本番と同じ75分の演習があり、自分の弱点や課題を再確認できてよかったです。

過去4回の試験から感じたことは、実技試験問題は回を追うごとに難しくなっていることです。また、過去問と同じ問題が出題されるわけもないので、わりきって過去問の勉強にはあまり時間を割かないようにしました。ただし、ミスの多い穴埋め問題と作図問題だけは、数多く問題をこなすために活用しました。

 最後に気象予報士試験に合格してこれまでを振り返ってみて、最初からハレックスの講座を受講すればよかったというと決してそうではなくて、それまでの勉強の積み重ねがあってこそ、ハレックスの講座が生かされたのだということを感じました。つまり、ハレックスの教材の内容はレベルが高く、短時間で習得するのは困難なので、事前にある程度の勉強をしておいた方が効果的であると思います。
また、途中何度も挫折しそうになりながらも最後まであきらめずに続けられたのは「合格ラインに達しているのでがんばりましょう。」という励ましの言葉を何度かいただいたからです。本当にありがとうございました。

 

(9)谷本 聡 さん(開業医)による体験談:

 恥ずかしながら4回目の試験で合格できました。最初は3回位で合格できるだろうと軽く考えていましたが、実技試験を3連敗してしまい、4回目での合格となりました。

 高校時代は地学部に入っていて、交代で気象観測したり、天気図の書き方の勉強会をしたりと、日曜日でも学校に行って、水銀気圧計で気圧を測ったことを覚えています。
十数年前、気象予報士試験が始まることを新聞で知りましたが、その頃は非常に忙しく余裕がなかったため、受験は見送っていました。二年程前に、気象庁のホームページの天気図を見た後、リンクされているサイトを見ていたら気象予報士関連のところがあり、久しぶりに気象予報士試験の存在を思い出しました。最近、理系とは思えない若い女性気象予報士がテレビに出てきているので、理系人間の私としては、合格できるだろうとの思いで勉強をスタートし始めました。

●スタートから1回目へ

 まずはインターネット本屋で合格体験記を探しました。真壁京子さんの「数式攻略合格ノート」を読むと、三角関数の知らない真壁さんが3回で合格できているから、三角関数を知っている私なら十分3回で合格できるだろうと楽観していました。(真壁さんは気象予報会社で一日中天気を考えていました!)その本に書かれていた教科書「一般気象学」、「天気予報の技術」、第1回から最近までの過去問をインターネット本屋で入手し、教科書を3回程通読した後、過去問をやり始めました。初めは実技問題の解答すべき要点が全く分かりませんでしたが、解説を理解し、覚えるように努めました。過去問を数回やり、学科問題はすべて覚え、実技問題はまあまあの理解で1回目(第25回)を受験し、学科は両方とも合格しましたが、実技では今まで見たことがないような天気図が出て(カタフロント型寒冷前線)不合格となりました。いつもと違う前線だなぁと思い焦りました。

●2回目へ

 この頃もひたすら過去問を繰り返していましたが2回目(第26回)の実技試験も満足に解答できず、不合格となりました。

●3回目へ

 過去問、「実技演習例題集」を繰り返すとともに、気象業務支援センターの講習会の問題集「気象技術講習会演習問題集」を入手しました。
 また、直前には、ハレックスの冬期スクーリングテキストのみ、購入し、勉強しました。3回目の実技(第27回)ではハレックスのテキストに出ていた温度風ベクトルの作図が同じようなベクトルの問題として出ていたので一瞬喜びましたが、後日発表された解答を見て驚きました。私は高さ3㎞を見るべきところを5㎞の風を見ていたのです。老眼の為か、焦っていたのか分かりませんが、ボーダーライン上の成績であったのが、この大問で失敗しました。

●4回目へ

 不合格通知を受け取り、学科の免除期間がなくなり、また一からのスタートとなりました。学科に関しては、過去問を繰り返しましたが実技に関しては、新しい勉強方法が必要と考え、ハレックスの通信教育を申込みました。
毎週日曜日の午後にじっくり考え、答案を提出し、試験まで返された答案を数回繰り返す。他は同じで、過去問、実技演習例題集、気象技術講習会演習問題集、冬期スクーリングテキストなどの繰り返しです。これで、4回目の試験は初めて自信を持って受験することができ、4回目(第28回)の学科試験の一般知識は合格基準が10問に下がったように難しかったのですが、何とか滑り込みました。実技試験も自己採点で辛く見て、7割以上ありましたので、大丈夫と思って発表の日を待ち、やっと合格できました!
 気象予報士試験の合格率が低いのは、試験内容が難しいことと、それに対応した新作問題集がないことですかね。需要が少ないので、新作問題集は出しにくいかもしれませんが、欲しいところです。本に載っていない新しい技術に関する問題に対しては、諦めるしかないですね。過去問中心で、ぎりぎりの7割を取るようにするしかないです。オーソドックスな勉強方法でしたが、教科書、参考書、過去問、その他の問題集とハレックスの通信教育をすれば合格できることが分かりました。

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