気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」
第32回(平成21年度第1回)気象予報士試験合格者による体験談
合格体験記
当社に寄せられた最新の合格体験談を、随時、追加して記載します。
- (1) Y.T さん(大学生)
- (2) Y.H さん(学生)
- (3) 加藤 智子 さん(医師)
- (4) R.H さん(公務員)
- (5) M.M さん
- (6) M.N さん(航空会社勤務)
- (7) T.I さん(塾講師)
- (8) N.K さん(銀行員)
- (9) 浅野 一彦 さん(会社員)
- (10) 松田 誠 さん(歯科医師)
- (11) 匿名希望 さん
- (12) M さん(無職)
- (13) I.S さん
- (14) K.K さん(派遣社員)
- (15) さんどめ さん(会社員)
- (16) H.W さん(会社員)
- (17) 方山 栄哲 さん(医師)
(1)Y.T さん(大学生)による体験談:
私は第32回気象予報士試験に合格し、晴れて気象予報士となる資格を得ることができた。今回は合格までの過程の中での私の体験が、今後受験を予定している方々に少しでも役立てばよいと思い、この合格体験記を書かせて頂くことにした。
私にとって第32回気象予報士試験は3回目の受験である。1回目の受験は実は中学生の時であり、この時は独学であった。1回目の受験結果は学科試験のみ、合格だったのだがその後は高校受験や学校生活で忙しく、気象の勉強から離れてしまっていた。当然、学科試験免除の期限も過ぎてしまい、そうなっても、やはりその目標は捨てられず、大学受験が終わって大学生となってからもう一度、挑戦しようと決意したのである。
2回目の受験では1回目の一発合格を目指すのではなく、まず学科試験通過を目指すことにした。と、言うのも学科試験は実技試験の土台・基礎でもあるのでこの基礎を一つずつ丁寧に、かつ確実にモノにすることで次のステップの実技試験に繋がると思ったからだ。多くのことを一度にやろうとするより、やるべきことを絞った方が消化不良も生じにくく、何より気持ちに余裕が生まれる。これが1回目の受験の教訓の一つでもあった。最近は市販の参考書も充実してきているのでその参考書を繰り返し繰り返し読み、2回目の受験に臨んだ。学科の方は手応えがあり「イケた!」と思えたが一方、実技の方はというと言いたいことをうまく文章化できなかったり、空欄もチラホラ目立つ答案となってしまった。しかし、今回はあくまで学科試験突破が目標だと考えていたのでたいして落ち込みもせず、これも学科のみを目標にしたメリットでもあると思うのだがすぐに次の実技試験へと気持ちを切り換え、勉強を始めることができた。2回目の結果は学科合格、実技不合格であった。
さて、実技試験の勉強を始めるにあたり、私はハレックスの通信講座の「実技講座」を受講することにした。これには理由がある。1回目の受験の時は実技対策も参考書を用いていたのだが演習問題を解いて答え合わせをしても、そこにはきれいな模範解答があり、自分の解答とどれほど違うのかが分からず、自分の解答のどこが良くてどこが悪いのか、10点満点の問題なら何点もらえるのかなどの判断が客観的に出来なくて苦労したからである。このため専門家に添削してもらおうと思い、通信講座を受講することに決めた。ハレックスを選んだのはやはりその実績である。実際、ハレックスの教材はキメ細かく、特に添削問題ではだいぶ力がついたと思う。各回、低気圧や台風、寒冷渦などの現象ごとに問題が構成され、問題を通してその現象のしくみを実践的に学ぶことができるようになっている。添削され返ってくる答案も、各問ごとに細かく指導して下さり、自分がいかにその現象について知識不足であったかを認識させてくれた。難しい参考書を読むよりもこの添削問題を何度も自分の手で解くことで現象に関する理解がより一層深まるものと思う。あとは過去4年分、計8回分の過去問の答えを覚えてしまうほど繰り返し解いた。過去問を何度も解くことにより繰り返し出題される問題のパターン、答案の書き方なども自然に身についてきた。そして、試験本番、無事合格できたわけだが大事なことは基礎を怠らない事、反復を継続する事、そして何より勉強を楽しむ事であると思う。
参考になるかは分からないがこれから受験される方の力に少しでもなれたのなら幸いである。
(2)Y.H さん(学生)による体験談:
私は今回、3回目の気象予報士試験で無事合格できました。2回目までは独学で必死に勉強し、2回目の試験の時は実力もついて受かるだろうと安易な気持ちでいました。2回目の試験を受けたあと、模範解答を見て自己採点し、十分合格できる点数を取れたと思っていました。しかし、結果は不合格。自分の今までの勉強法を見直しても分からずに独学で勉強するのに限界を感じていました。そんなとき、ハレックスさんの通信講座を知りました。私が学生ということで金額的に迷いましたが次回は、絶対合格したいと思っていた私に選択の余地はありませんでした。
ハレックスさんから送られたきた問題を解いて添削していただいたものを見ると、今までは、正解していた自分の解答に訂正が記されており、細かい解説が書かれていました。授業や部活やバイトで勉強時間があまり取れなかったのでハレックスさんの通信講座だけに賭けて勉強をしました。
どの参考書にも載っていなかった新しい知識をたくさん得られ、自分の実力が着実についていることがはっきりとわかりました。そして、合格できるという本当の自信を持って今回の試験に臨めましたが試験では大きなケアレスミスをしてしまい、今回もダメかと思っていましたが合格者表に自分の受験番号が載っており、十分合格の実力がついていたことが証明できた結果でした。
合格した今は気象予報士の資格をどう活かしていくかという嬉しい悩みもできました。ハレックスさんには本当に感謝しています!
(3)加藤 智子 さん(医師)による体験談:
今回、第32回気象予報士試験に合格いたしました。気象予報士の資格は以前から知っており幅広く活かせることも分かっていましたが、年々難易度も上昇していることもあり、しっかり腰を据えて取り組む必要があり、なかなか第一歩を踏み出せずに過ぎていました。まだ大学生であった頃、今より比較的時間もあり夏休みを活かし受験しました。その当時は地元の文化センターに3ヶ月通いました。学科試験に向けての講座で基礎からじっくり学び、結果、学科は一般・専門ともに合格しましたが実技が不合格でした。その後、医師国家試験、卒業試験が続き、医師となってからも毎日、深夜まで仕事し、3日に1回の当直もあり免除期間までに受験できず、期限が切れてしまいました。医師として5年経過した昨年、もう一度、一からでしたが再度、勉強を始めました。
小倉先生の教科書を片手にハレックスさんの通信講座(総合講座)を始め、テキストに目を通して答案に取り組みました。とにかく白紙で出さず分からなくても調べられる限り考え、自分で書いていくことで考え方が頭に残るので全て提出していきました。戻ってくる答案はぎっしりと赤字で、時に励まし、時に厳しく、自分の苦手範囲をきちんと示し出されていました。数年前同様、まず学科が無事終了し、今度こそは受験せずに期限切れになってしまわないよう、本格的に実技へ向けて準備しました。通信講座でも十分な量でしたが実技に関しては全くの初心者の自分には教わりたいという思いがあり、夏期直前対策スクーリングを受けに出掛けました。職業柄、1日以上遠くへ出掛けることは極めて困難なのですが何とか他の医師の協力を得て前日の当直を終え、慌てて新幹線に乗り込み、東京へ出向きました。
講義は非常に楽しく、全国にはたくさん同じ目標の人がいるんだなぁと色々な人とお話できたのも良い思い出です。テキストはとても分かり易く今まで独学で悩んだことが一気に明瞭になり、なぜかそれ以降、一段と勉強が楽しくなったのを覚えています。どうしても毎日、夜遅くまで仕事があり当直も多く不規則で当直の合間のひと時しか時間がとれないたため、要領よくやっていくしかないと思っていました。しかし、直前スクーリングのお陰で基本がしっかり理解でき、暗記する分が減りました。実技には必要な用語や決まった採点方法があるため可能ならば直前スクーリングはお勧めです。3日間だけですがあっという間の充実した時間でしたし、試験を熟知された講師ばかりなので予習をして臨めば一層、頭の中がすっきりするように独学でつまずいた点が克服できると思います。これから医療に環境、健康を取り入れて視野を広く仕事に励みたいと思います。ありがとうございました。
(4)R.H さん(公務員)による体験談:
第2子の育児休業中のこと、雪の降る秋田では冬場、小さい子供を抱えていると家にこもることが多くなる。子供の昼寝中の手持ちぶたさに耐えかねて、勉強しようと思い立ったのが気象予報士試験挑戦の始まりだった。
学生時代に山登りの経験があり、天気図を書いたことはあったがそれ以外に気象についての知識はあまりなく、まずはインターネットで評判のよかったハレックスの通信教育を申し込んだ。お金をある程度かけることで、やる気がでる。独学で頑張っておられる方も多いと思うが私には通信教育があっていたと思う。まずは、ハレックスの教科書を読み込み、ある程度ボリュームのある問題集を別で購入し、何度もこなす。一般と専門の学科試験についてはあまりたくさんの問題集に手を出さず、よく売られている問題集を2~3冊選んで、最低でも3回以上は解いた。何度やっても間違える問題は、だいたい同じなのでそういった問題については単語帳などに問題のポイントを書き出し、何度でも読み返した。学科試験は、通信教育の教科書と上記の方法でだいたい合格ラインに達することはできたが問題は実技試験だった。2回連続して挑戦したが不合格。その後、第3子の出産予定日がまさに8月の試験日で、足かけ2年、3回挑戦することになってしまった。実技試験を受かるまでの勉強で役立ったことを列記する。
1.ハレックスの添削
とてもよかったが初期の段階で解いて、提出、添削を受けてしまったのでもったいなかった。予め、問題をコピーして何度も解いてから改めて時間を本番と同じくして真剣勝負で解いたものを添削してもらえばよかったかなと思う。勉強のやり始めの回答は、全く分からなくて的外れのことを書いていることが多いが勉強がすすんでくると回答と似たようなことは書いているけど試験には受からないというジレンマが出てくる。この段階で添削してもらっていれば、自分の回答の何が悪かったのか、明確に浮き上がったと思う。
2.時間の使い方の意識
自宅で実技試験問題を解くと子供による中断もあり、どうしても時間内に解くことに甘くなる。結果、本番ではいつも時間がギリギリになりプチパニックに陥ることが多かった。これから受ける人には、ぜひ時間の使い方に意識した問題演習をお勧めする。
3.キーワードの洗濯
他の体験記でもよくいわれる問題の中で求められていることを忠実に答えるということ。これは、何回も問題をこなしていくことでキーワードが見えてくる。私の場合は、単語帳を使用し、例えば「前線の決定する要素」と書いた裏に「地上の風のシアーライン、等相当温位線の集中帯、等温線の集中帯、上昇流の極大地点、降水の極大地点・・」などとこれまでの回答で使った言葉を列記する。何回も書いて読んでを繰り返し、そういう思考回路を頭の中に作るように意識した。単語帳は学科試験用のものも含めて10冊ぐらいになった。小さいのでどこでも持ち歩ける。移動時間やトイレなどちょっとしたときに目を通せるのでまとまった勉強時間をとれなくても結構覚えることができた。
4.過去問題
過去問題の解説も非常に役に立った。どこかの合格体験記で過去5年分は解いた方がよいとあったが、予算の都合上3年分購入して解いてみた。やはり、問題には近年の傾向というものがある。全く同じ問題でないが問題の傾向に慣れるという点でとても役立ったと思う。
5.平常心
どんな試験でもそうだと思うが本番の問題の中には「あれっ!?」と思うような問題が1問くらい含まれている。でも、それ以外の問題は丁寧に勉強していれば必ず答えられる問題だった。試験本番では、一つの難しい問題に引きずられずに丁寧に確実に解くことがとても大切だと思う。
6.ホームページ
気象庁と気象予報士の森田氏のブログはよく目を通した。話題の事柄が掲載されており、おもしろい。少し勉強に疲れたときに息抜きもかねて見ることができた。
おかげさまでなんとか合格できたが知識・技術ともに「気象予報士」ととても名乗れる状況ではない。これからは日々アンテナを高くして少しずつ経験や知識を蓄えていきたいと思う。合格でも不合格でも勉強を続けている限り、後退は決してしていない。続けていれば、いつか合格はできると思う。どうぞ皆さんがんばってください。
(5)M.M さん による体験談:
運送の仕事をしていて体を壊し、入院生活の中で何か資格を取ろうと思い、高校で海洋気象を少々習っていたのと「中学生でも合格出来ている」などと甘い考えで始めた気象予報士受験でした。
学科の一般知識では、苦労したものの市販されていた参考書を使い、初めての試験で合格でき、専門知識は3回目での合格でしたが実技試験がどうしても合格できませんでした。どうにか合格するためにスクールを探していたのですが北海道には試験対策をしている所がなく、通信教材のイメージは良くなかったのですが毎回の試験終わりに配布しているパンフレットをもらい、受講生の合格率に目がいき、ハレックスの通信を受けることにしました。
届いた教材を見ると市販の参考書では見たことのない、オリジナルで斬新な内容になっていてビックリした印象が残っています。自分が一番困っていた実技対策だけの内容が濃縮されていたため、理解が早くでき、日に日にレベルが上がっていくのが実感できました。質問票では、過去の試験問題や勉強とはかけ離れた相談にまで細かく答えて頂き、添削課題では、単語や表現の間違いまで丁寧に指導してもらえるのには正直驚き、的確な配点にも勇気付けられ噂に聞いていた通信教育を遥かに上回るものでした。
今思えば、スクールのようの大勢で勉強するよりも自分だけの勉強をサポートしてもらえる、低料金で金額以上の価値がある出会いが出来たと思います。自分の合格はハレックスなしでは5回という短期間では無理でした。ご指導していただいた先生方、本当にありがとうございました。
(6) M.N さん(航空会社勤務)による体験談:
仕事で日頃から気象情報を利用しており、気象に関する理解を深め、仕事に活かせればと思い当講座を受講しました。まずはテキストを一通り読んだ後、添削問題に取りかかったのですが、最初は問題を読んでもその意図が分からず??の状態でした。それでも返ってきた解答解説を読んで少しずつポイントを掴むことができました。第1回目の試験の前に主に選択問題対策として市販の問題集を1冊購入。そして試験に挑みましたが結果は一般の学科のみ合格でした。
次の試験は都合上その一年後となり、勉強期間はあまり長くとれず、実技対策としてはもう一度添削問題と以前購入した問題集(実技10問分掲載)を解き直してみました。同じ問題を使って勉強するのは理解を深める上で有効かと思います。学科対策として今回は過去問をかなり解いてみました。試験に対するアドバイスとして学科試験に関してはできるだけ多くの過去問を解くことをお勧めします。時間のない人にとっては効率がいいし、細かい部分に対する問題にも対処できます。実技試験に関しては各問題文が要求しているキーワードを掴むことが一番大事かと思います。それがいかに早く頭に浮かんでくるかなので自分にとっては添削の解説が非常に有効でした。それから試験時間は想像以上に短いので記述文の練習をしておき、当日は文章の細部にこだわらない方がよいかと思います。
貴社の通信教育により試験に合格できたことを心より感謝いたします。
(7)T.I さん(塾講師)による体験談:
私はハレックス通信講座の実技対策を受講しました。今まで学科試験での手ごたえはあったものの、実技試験に対する壁を感じていたからです。ホームページで内容を拝見したときにこれならやれそうだという期待が起きたのも事実でした。実際にテキストを学習してみて今までの自分の実技試験に対する甘さも身にしみて痛感しました。毎回の添削問題の返却が待ち遠しくも感じました。受講する前は金額に少したじろいもしましたが今となっては自分の実技に対する知識はこの講座あってのものだと確信しています。添削問題は私の生涯の宝物になるだろう思います。
これから気象予報士を目指す皆さんには是非この講座を受講して、合格に一歩でも近づくことを願ってやみません。最後にハレックスの方々に感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました。
(8)N.K さん(銀行員)による体験談:
私は銀行で市場業務に従事しており、気象との仕事上の関わりはありません。そんな私がこの資格を目指すようになったのは、海外勤務で様々は国での生活を経験する中で気象の多様性を実感したことがきっかけでした。例えば、香港では天気は西から変わってゆかない。ロンドンは高緯度になる割に寒さはさほど厳しくないが、シカゴは逆。これらの事象に興味を持ち勉強を始めましたが意外にも気象学は経済予測や金融工学と共通点が多いことがわかり、ますます面白くなってゆきました。
とは言え、合格までの道のりは決して楽なものではなく、学科試験対応は独学で行いましたが勉強時間の確保からして一苦労でした。仕事が忙しい上、中学受験を控えた子供に勉強を教える必要もあったので自分の勉強は主に会社への行き帰りの車内と休日の早朝の家族がまだ寝ている時間を充てました。時間はかかりましたが3回目の受験で一般・専門ともになんとか合格できました。しかし、実技は3回目、4回目とも不合格。過去問を15回分もこなし、やれることは全てやって臨んだつもりでしたが力不足でやはり独学ではやれること自体が限られており、このままでは実技試験合格は無理と悟りました。そこで、ハレックスの通信講座(実技)の受講を開始し、知識や技術の深堀をするとともに気象の世界独特の表現方法や論理展開を身に付ける訓練を行いました。受講前は、過去問の解答例に日本語表現として違和感を覚えることが頻繁にありましたが12回の添削をこなすことにより慣れてゆきました。
また、同社の3日間のスクーリングも受講しました。これは教材の質が高く、講習前に自宅に送付されたテキストを開いたその瞬間に申し込んで良かったと思いました。あまりに優れていたので過去2回分のテキストも購入したほどです。講習内容も実践的で目から鱗が落ちてばかりでした。また、講習外のことにも答えてもらえるので、溜まっていた疑問点を全て解消することができました。こうして迎えた5回目の受験。今度こそやれることを全てやって臨み、合格することができました。通信講座でじっくりと自力を養い、スクーリングで総仕上げと実線的な試験対応をした形になり、両方を活用したことが正解だったと思います。
今回のチャレンジによって、資格と共に得たのは自信です。どんなことでも高い目標に向かって努力をし、結果を出すというのは大切な事だと思います。合格発表の日、会社の昼休みに気象庁に行って掲示板に自分の名前を見つけた時の嬉しさは忘れられません。やや大袈裟かもしれませんが今回の経験は過程も含めて一生の財産になったと感じています。
(9)浅野 一彦 さん(会社員)による体験談:
合格の秘訣はあきらめないこと
●合格は困難ではない。
気象予報士試験は難関であると言われます。しかし、私は「気象予報士試験は時間を投資さえすれば合格できる試験」だと思います。しかしながら、合格が容易でないことも事実です。私の場合「石の上にも三年」の言葉どおり三年かかりました。合格までの期間は、1回で合格する人もいれば十年かけて合格する人もいるでしょう。でも、諦めずに一歩でも前へ進むことが出来れば必ず合格というゴールへ到達することができます。
●いつ勉強すればよいか?
勉強時間をどのように確保するかは、ビジネスマンにとって大きな問題です。私は通勤時間や昼休みなど細切れの時間を活用することに主眼を置きました。手のひらサイズのメモにその日のうちにマスターすべきことを数項日書いて持ち歩き、歩きながら、電車を待ちながら、風呂に入りながら、暗唱するのです。基礎的な勉強はこれだけで多くの部分をマスターできました。早朝や深夜の勉強は一度もしたことはなく、禁酒も(試験直前を除いて)一切なし!禁欲的・求道的な勉強スタイルとは程遠く、普通の生活リズムを守りながら勉強を続けました。
●文章添削は実技合格への必須条件
学科試験は上記の「細切れ時間活用法」で突破することができましたが実技試験はそうはいきません。実技試験合格には自分の考え方・先入観の誤りを指摘してくれる外部の力が必要です。過去問を解いて理解できたつもりになっているが本番の試験では点数が足りない、私はそんな状況が何回か続きました。こんな停滞前線を突破したのは通信講座の添削でした。通信講座で私自身の文章をプロの目で添削してもらうと、考え方の順序や微妙な表現の誤差を的確に指摘してもらうことができ、自分の弱点をピンポイントで把握することができました。この自分自身の思考回路を修正する作業はテキスト学習だけでは不可能ではないでしょうか?
●質問できるメリット
しかし、添削にも限界を感じることがありました。例えば、雲画像解析です。模範解答は「団塊状の雲なので・・」、でも私にはとても団塊状には見えません。「明瞭なジェット気流があるので・・」と説明されても「これでどうして明瞭なの?」という具合です。これはもう、講師と対面で徹底的にやるしかない!と思いスクーリングに参加しました。スクーリングでは、質問時間帯には教室をダッシュで飛び出して、他の方の迷惑にならない程度に先生方に質問を浴びせました。「雲画像はたくさん見ればわかるようなる」と禅問答のようなやり取りもありましたが、この時の経験はその後の勉強方法に大きな影響を与えました。
●ホップ、ステップ、ジャンプ
勉強方法は人によってそれぞれであり、様々な合格へのアプローチがあります。でも、自分で考え、それをプロの目で修正してもらい、それでも納得できない部分は対面で議論する。この三段跳びは、投資する時間を大いに節約する効果があると確信しています。後は勉強するだけです。くじけそうになったときに引いたおみくじにもこう書いてありました。「試験・・くよくよせず思いきり勉強せよ」
(10)松田 誠 さん(歯科医師)による体験談:
テレビのバラエティー番組でタレントが漢字検定に挑戦するという趣旨のものがありました。また、気象予報士試験の合格率が5%前後で難関だと報じる番組もありました。そこでミーハーな私は思いつきました。この2つを制覇できたらなぁと。そしてまず漢検1級を2年前に制覇し、その後、気象予報士へのチャレンジが始まりました。これが私の気象予報士試験を受けた動機というわけです。
ただ、ひたすら「覚える」だけの漢検の勉強に比べて予報士試験では「理解する」「考える」「覚える」という能力が問われるため、理解力に乏しい私は温位やエマグラムといった初めて出会う概念に全く馴染めず、勉強を始めてわずか1週間で挫折しそうになりました。そんな途方に暮れた私に一縷の望みを与えてくれたのは、たまたま本屋で立ち読みして見つけた「よくわかる気象学(中島俊夫著・ナツメ社)」という本でした。2人の漫画キャラが話を進めてゆく形式のこの本は私のような気象初心者には打ってつけの入門書で今思えばこの本なくして合格はなかったのかなぁとも思える存在です。
その後も何度か投げ出しそうになりながらも8ヶ月程継続し、1回目の受験で学科専門のみ合格しました。一般知識は合格ラインに1問及ばず不合格でしたが決して惜しいと言えるものではなく、むしろ知識の浅さを思い知らされる結果でした。このことを受け独学の限界を痛感し、それまでほとんど手をつけていなかった実技対策と同時に一般知識も通信教育を受講することに決めました。そして、約5ヶ月後に2回目の受験で一般知識もクリアでき、残るは実技のみ。次回の試験で合格しなければその次は専門知識の免除期間が切れて一歩後退してしまうというプレッシャーに脅かされる7ヶ月間が始まりました。この時期はとにかく過去問(過去6年分)をひたすら繰り返しやったため、5回程繰り返した頃には答えを丸々覚えてしまうくらいになっていました。
そして、最後の総仕上げにハレックスのスクーリング(3日間)を受講し、本番に臨み、3回目の受験で合格することができました。振り返ってみるとハレックスで学んだ事と似たような問題が出題され、本当にラッキーだったと思います。
ハレックスの講師の先生方、スタッフの皆さんには感謝しています。ありがとうございます。
(11)匿名希望 さん による体験談:
この度は、スクーリングにてお世話になり、晴れて合格することが出来ました。3度目の挑戦でようやく合格できましたがスクーリングなくして合格はなかったと感じております。本当に感謝しております。
さて、私の合格体験記ですが当初この資格がこれほど難しいものだとは思っておりませんでした。仕事柄、毎日天気図を見ていますし、ある程度の知識はあると自負しておりましたが。が、簡単にその鼻はへし折られました。“独学で2回目での合格”という計画が“3回目でハレックスに駆け込む”という結果でした。
最初に“一番効果的な対策は?”と申しますと“過去問”の一言に尽きると思います。過去問を全部解いておけば(結構ありますが)必ず合格できると思っています。ですが、実技に関しては独学では自己採点が甘くなりがちで本当に正解なのか不安ではっきりしません。実際に2回目の受験で合格したと思っていました。
ハレックスのスクーリングでは解答を書く糸口や採点基準が明確になり効果的だったと思います。“短期合格を邪魔するものは?”と申しますと科目合格制度です。これがあるとどうしても対策に甘えが出てしまいます。“1回目、学科合格。2回目、実技合格”という計画を立てたは良いが結果は“1回目、学科(一般)合格。2回目、学科(専門)合格。3回目、実技合格”です。その人の性格によりますが“今回の試験はとりあえず、ここまで確実に!”なんても目標に下がり、3回目に食い込みます。3回目を落とせば、免除期間も切れ、悲惨です。短期で受かろうとするならば“1回で”という計画でいくべきです。
ここから先は、過去問を解けるスキルをどう養ったかです。「重点マスター気象予報士」という本から始めました。この本は分かり易くやさしく説明されており、かつ、全範囲を薄く広く書かれています。試験の大枠が掴めますし、最初に始める本としては、大変よかったと思います。ここで、弱点を把握。計算問題の対策が必要と判断。「大気の熱力学・力学・徹底攻略」にて対策をしました。この本にはかなり助けられました。過去問の計算問題が多く網羅され、丁寧な解説、基本から説明されていてお陰で計算問題を克服できました。
最後に「合格の法則」を始めました。こちらは、重点マスターよりは難しく書かれていましたが端的にまとめられており、重点マスターで足りない部分をカバーしました。これで過去問を解く準備が完了です。過去問は「タイロス社」から出版されているCD-Rにて過去全問を入手できます。いざ過去問を解いてみるとなかなか点数に反映されず焦りました。知識を結果に出すには実践慣れをするしかないと実感しました。“1回目受験で学科終了”なんて計画も厳しく感じてきました。時間も差し迫り、中途半端に学科共倒れは痛いと考え、確実に“一般”を取りにいくことにしました。試験日に合わせ、過去30回ほどの問題を解き手ごたえを感じました。と同時に、“専門”も受かりたいなんて欲が出ましたが、時既に遅し。2回目に持ち越しという結果になりました。2回目受験では、満を持して!と行きたかったのですが1回目のノウハウがあるおかげで直前まで尻に火が点きませんでした。“専門”過去全問を解き自信をつけましたが実技に時間を割けませんでした。過去数年分しか解けず、手ごたえのないまま試験へ。ですが、予想していた出題でラッキーなんて思いながら手ごたえを感じて試験終了。が、不合格。どう記述問題で答えれば正解をもらえるのか、採点の基準がわからず、3回目で受かる自信を失くしてしまいました。そこで“人に解答してもらうしかない”と考え、ハレックスの通信講座を申し込もうと電話しましたが試験まで2ヶ月ほどしかなかったのでスクーリングを薦めていただきました。これが大正解。経験豊富な先生方が本当に丁寧に分かりやすく熱心に教えてくださり、個別の質問も快く受けていただき、不安が解消されました。スクーリングのお陰で記述問題に対する不安もなくなり合格することができました。
最後になりましたがスクーリングでお世話になった先生方には本当に心より感謝しております。重ねて御礼申し上げます。私も資格所持者として恥じぬようスキルの維持向上に努めてまいりたいと思います。
(12)M さん(無職)による体験談:
ニュースのお天気ぐらいしか気象のことを知る機会がなかった自分が4ヶ月足らずで合格できたのは、かなりまれなケースだと思います。
自己流の勉強でしたがあっという間の4ヶ月間の体験を書かせていただきます。
私は、3月で無職の身となり就職活動をしながら、いつかチャンスがあればと心の片隅にあった気象予報士試験に挑戦することを決め、5月中旬からハレックスの通信講座(総合講座)を始めました。退職前は週80時間を越える勤務が当然だった生活が激変し、時間だけはあったので8月の試験に間に合うように遅くても3ヶ月で終わらせようと考えてのスタートでした。まずは10日程かけて学科の分厚いテキストを読みましたがもちろん理解できない事だらけです。しかし、どのように勉強をするのか、どれくらい知識が必要なのか、自分の中での感じを掴むためにとりあえず、保留にして最後まで一読しテキストを見ながら学科演習課題をこなしていきました。この段階では、ただ問題をしたというだけで勉強の下地を築いたような状態でした。
6月に入る頃には学科演習課題を提出し終わり実技の勉強を始めたわけですが、問題をみても何をどのように答えればよいのか分かりません。それでも何とか空欄を埋めて課題を提出することを心掛けました。学科の課題はテキストを見れば何とかなったのですが実技の課題は思うようになりません。あちこち調べながら1題に10時間以上かかったものも何題かあります。というのも、解答の手引きがあることに気付かず、ない知恵を絞って課題に取り組んでいたためでもありました。自分の答案を添削して下さった先生方は、おそらく意味不明の解答に戸惑われたことと思います。お手数をおかけしました。この実技演習課題も無理やりながら1ヶ月でこなし、約1ヶ月半で提出課題は全て終えました。失業したことで時間的なゆとりがあったため短期間で終えることができましたが大学入試以来の本格的な受験勉強で我慢の連続でした。ようやく目標とするレベルがなんとなく分かってきた頃だったでしょうか。7月からは復習に取り組み、山積みする問題点を減らしていきました。学科については頭を整理するために自分なりに要点をまとめたノートを作り、問題点が見つかる度に書き足していく一方、テキストの問題や学科演習問題の問題を9割以上はできるようになるまで繰り返しました。実技については、返送されてきた課題に書かれてあったコメントを読んで確認し、どうしても分からない点は質問票を利用させていただきました。そして学科と同様にいくつかの項目に分けて着眼点や暗記せねばならない数値などを書き出し、こんな感じのことを答えれば良いのかなぁというものをつかんでいくようにしました。実技の演習課題を意識するように心がけそれと同時進行で学科対策用に市販の問題集で新しい問題に取り組み、学科と実技のバランスを取りながらの勉強でした。試験1週間前からは復習に集中し、学科で門前払いにならないよう苦手な法規の所を重点的に確認し、本番ではこの部分の4問が全問正解できたことが学科試験突破の大きな要因になりました。
受験当日は、朝5時に起床し、約3時間半の長距離移動で体力的に不安でしたがそれよりも極度の緊張感でずっと手が震えながらの一日でした。学科は3回以上見直し、何とか大丈夫だろうと思ったのですが、大きな勘違いもありました。問題は実技試験です。実技Ⅰでは、前半に多少ゆっくりでも確実に解こうと思っていたところ、思いのほか時間を使ってしまい、後半はもう間に合わないという絶望感と戦いながら答案を読み返す余裕もなく、字数だけを埋めていく状態でした。あとで問題も読み落としが2問もあることが判明した時は唖然となりました。実技Ⅱは、実技Ⅰでの反省をいかして時間に余裕を持たせながら問題に当たりましたが実技Ⅰを考慮するとかなり高得点ないと合格は難しいだとうとプレッシャーを感じながらの75分間でした。ⅠとⅡを合わせても6割かなという手ごたえしかなく、やはり一発合格は無理かと半ばあきらめていました。
合格発表の日も今回はだめだと確認せず放置していたところ、数日後に別の封筒が届き、ようやく自分の合格を知った次第です。あっという間の4ヶ月でしたがハレックスの実技演習課題を通じ、天気図や各種資料に対しての見方や考え方の指針を学ぶことができたことが最大のポイントだったように思います。また、質問票に対していつも丁寧にお答えくださり、面倒な図をわざわざ作成して頂いた先生方には大変感謝しております。遠隔地のため、生の講義を受けられなったことが残念ですがこんなに短期間で合格できましたことは先生方のご指導のお陰だと思います。ありがとうございました。
(13)I.S さんによる体験談:
子供の頃から空を見上げることが大好きで昼も夜も空を見上げていました。将来は空を見上げてできる仕事に就くことを夢見ていましたが実際には空とはあまり関わりのない仕事に就き、仕事に追われ忙しい日々を過ごしていました。勉強を進めていくうちにやはり気象関係の仕事に就きたい気持ちが大きくなり、本格的に勉強をするようになりました。学科が2つ受かった時点で、次の実技の合格を狙い仕事を辞めて実技の勉強をしましたが、実際にはその後3回受験することとなり、本格的に勉強を始めてから5回の受験で合格することが出来ました。
学科は一般・専門ともに自分の読みやすい参考書を探し、自分の苦手なポイントを自分なりのノートにまとめていきました。また、過去問やその他の本などからの問題を1題ずつコピーしたものをテーマ毎にA5ファイルに綴じて常に持ち歩き、ちょっとした時間に解くようにしました。最初のポイントをまとめるとき以外は、合間の時間だけでの勉強でしたがそれだけでもかなりの時間がとれた気がしています。
実技に関しては過去問を含めたくさんの事例に触れるようにしました。事例を解き、解説をみるとなるほどそうだなと理解できるのですが、いざ自分が文章にしようとすると正しく表現できないことに悩むことが多かったので解答例をノートにたくさん書き写しました。とにかく書きまくったというのが実感です。
途中、気持ちが折れそうになることもありましたが、なんとか合格に辿りつくことができました。合格するまでは空を見上げても試験問題に見えていたのですが合格後は空の見え方が違って見え、毎日楽しく見上げることができるようになりました。ほんとに諦めずに頑張ってきてよかったと感じています。
(14)K.K さん(派遣社員)による体験談:
学科・実技と1科目ずつクリアし、この度3度目の受験で合格しました。
勉強を始めたのは1年半前。趣味のつもりで通信教育をスタートしました。(他社教材です)地方在住だったこともあり、通信教育とNHK文化センターで開かれる講座で勉強を進め、3度目の受験を前にハレックスの実技スクーリングに3日間参加しました。実技に関しては特に、疑問点を質問できる機会があったことが本当に良かったと思っています。学科はともかく「繰り返し学ぶ」ことを大切にしました。通信教育のテキストや問題集、一般気象学などの本を最低3度は読みました。ポイントは一度、一通り読んで再度始めから読み直すことです。前回、理解できなかった部分が徐々にすんなり解釈できるようになるはずです。また、問題を解くときには全ての選択肢について「何故この文章が正しいのか、誤りなのか」が説明できるようにしました。これを繰り返すことで知識を確実なものにできたと思います。実技については、通信教育だけではとても理解できず苦労しました。似たパターンでも一つとして全く同じ天気はないわけでテキストをこなすだけでは対応しきれません。その場に応じて天気図の見方のポイントや現象の仕組みをたずねられる環境があれば、理解が早く進むと思います。
ハレックスのスクーリングには、一通り学習したあとの「直前総仕上げ」のつもりで参加しました。これまでの知識のチェックの目的です。もちろんその目的もしっかり果たしましたが何よりも、たくさんの先生方にいつでも質問できたことが大変貴重でした。気象のベテランの方が詳しく分かりやすく、また、分かるまでしっかりと答えて下さるので休み時間毎に疑問点をぶつけ、曖昧に「覚えていた」ことを「理解」することができました。
過去問も自信をつけるために数多く、繰り返しました。学習するうちにやはり学科を深く理解していることが重要と気付き、おさらいを同時に進めました。あとは日々、実際の天気図を見て予想してみることで天気図に慣れたり、学ぶこと自体が楽しくなってきたり、足りない知識に気付くことができる、という効果もあったように思います。
(15)さんどめ さん(会社員)による体験談:
<動機> 小学校の天文気象部で気象通報を聞きながら天気図を描き、高校時代には山岳部部長として観天望気による天気の予想をしていましたが、大学進学と共に山から離れ、気象の世界からも遠ざかっていました。気象予報士は、制度発足以来、気になっていましたが合格率の低さから受験する決心がつきませんでした。ところが業務で天候に左右される製品の開発に携わることになり、どうせならまとまった形で気象の理論を学びたいと思い受験を決意しました。
<第30回試験> 受験申請はしたものの、勉強法は手探りで、ネットで評判の良い「一般気象学」「らくらく合格塾シリーズ」で学科一般の学習を2ヶ月弱で3回転させて試験日を迎え、結果、学科一般(12点)専門(5点)実技未採点。
<第31回試験> 学科専門の合格を優先させ「らくらく合格塾」と24回~30回の過去問を3回転させ、受験しました。実技は独学での限界を感じていたのでハレックスの通信講座を受講開始。テキストを1回通読し、結果、学科一般(免除)専門(13点)実技不合格。
<第32回試験> 学科専門の結果を自己採点で確認後、ハレックスの実技演習に取り掛かりました。ところが本番よりも難しいという評判通り、テキストや参考書を頼りに解答用紙を埋めようとしてもなかなか進まず、通信教育でのモチベーション維持の困難さを痛感しました。幸いなことにネット上で3人の気象予報士の先輩(その内、2人はハレックス修了)と知り合うことができ、アドバイスや励ましを頂くことで12回の課題を提出することができました。その後、想像以上に丁寧に添削され、コツが満載の解答用紙を参考に2回やり直し、更に実技の過去問(18回~31回)を3回転させました。これに加え、夏期直前対策スクーリングの教材を購入し、試験前日まで読み込みました。「そろそろ台風が出題されそう」とか「竜巻情報は今後、要注意」といった最新の情報が合格に直結したと思います。
試験当日は実技1・2ともにペース配分をミスしてしまい、試験終了10分前に大問を数問残す残す状況になりましたが先輩方の「本番終了前5分間に諦めずに鉛筆を動かせば合格する」という言葉を信じ、最後までマス目を埋め続け、合格出来ました。結果、学科一般・専門(免除)実技合格。
気象予報士試験は努力を続ければ必ず結果が返ってくる試験だと思います。ただ、一人のモチベーションを維持するのは大変です。一緒に受験する仲間や、先に合格した予報士の知り合いを作り、刺激をうけることができれば合格の可能性はぐっと近づくと思います。
最後に、ハレックスの先生方、掲示板の先輩方、そして応援してくれた家族に感謝します。
(16)H.W さん(会社員)による体験談:
2009年8月の試験にて、念願の気象予報士試験に合格することができました。今後、受験される方の参考になればと思い、以下に勉強の仕方に関する個人的な感想を記しておきたいと思います。
ご存知の通り、気象予報士試験は学科(選択式)と実技(記述式)の二部に分かれていますがそのうち、実技に進む(採点してもらう)ためには、学科を合格することが必須の条件となっています。
また、学科でカバーされている力学、熱力学などの基本概念は、実技試験への対策を行う際にもなくてはならないものです。よって、まずは十分に学科の対策をし、実技試験へ進む権利を得ると共に、実技で扱う現象(シナリオ)の解析を行うための基礎固めを確実にしておくのが合格への近道なのではないかと思います。学科合格は1年有効ですので、いったん突破しておけば、その先二回(試験実施回数による)は学科免除にて実技の対策に集中できることになります。
私の場合、理系出身のため物理や数学の基礎的な知識はもともとあったのですが、気象学独特の概念や図表の見方にはやはり慣れが必要でした。また、法規は多くの人にとって初めての分野でありながら、学科一般において毎回必ず4問ほど出題されているため、特に意識して対策をしておく必要があります。2008年12月にハレックスの学科対策スクーリングに参加した際、一日の講習の間にエマグラムなどの図表の見方や法規のポイントを教えていただき、それから合格に至るまでの約半年強の間にたいへん役に立ちました。特に法規においては「許可」と「認可」「届け出」の違いや「~しなければならない」「~することができる」など、法規独特の言い回しや意味の違いについての解説があり、これまでそのような意識をしてこなかった私としてはまさしく目からウロコ。法規分野の苦手意識が大きく払拭された覚えがあります。
また、知識を確実にし、実際の試験で得点を取れる力を身に付けるためには、やはり過去問に勝る教材はないと思います。東京堂出版の過去問シリーズは、一問ごとの解説が詳しいためたいへん勉強になります。一回の試験につき一分冊になっているため、数を揃えるのにある程度お金がかかりますが色々な教材にランダムに手を出すよりは結局は早く、安上がりなのではないかというのが実際に使ってみての感想です。これは学科・実技も一緒に収録されていて最終合格まで長く使えるので、過去5回~10回程度を早めに入手されることをお勧めします。
自分の体験に基づき取りとめもなく書き連ねましたが、少しでも参考になりますと幸いです。
(17)方山 栄哲 さん(医師)による体験談:
1.私はなぜ気象予報士を目指したか?
これから、私の合格体験談を書かせて頂くに当たり、なぜ予報士試験を受けることになったかを書きたいと思います。なぜ動機を書くのかというと、どんな試験も意思や意欲がなければやり遂げることはできないからです。意思は動機の強さに比例します。動機が弱くて曖昧ならば意思も弱くなって受験勉強の辛さに耐えられず逃げ出したくなってしまいます。ですから、動機が強ければ強いほど合格の可能性は高まることでしょう。では、私の動機は何かというと、単純に「気象予報士の資格を取ってみせる」でした。実は、私は東京都内で開業している町医者です。皆さんもご存知のように健康や病気と気象は深い関係があります。様々な病気の起こり方を気象と関連付けることは私達開業医の仕事ではごく当たり前のことでした。私は、この点でもう一段深い知識を身に付けて患者さんたちのために役立ちたいと思ったのです。そこで気象予報士の資格を取ろうと思ったのです。しかし、気象予報士試験は合格率平均約5%前後の難関です。のんびりやっていては合格にはおぼつきません。そこで動機のレベルを一段上げることにしました。そうです、「受かってみせる」つまり「合格宣言」です。私は、気象予報士試験を受験して合格してみせることを家族、友人、医院のスタッフ・・・あらゆる人々に公表したのです。これで私は背水の陣を敷きました。この決意を固めたのはH21年の3月半ば、試験は8月30日なので5ヶ月半しか時間の余裕はありません。自分で自分を追い込み、あとは自分のプライドにかけても合格しなければなりません。そして毎日毎日、机にかじりついたのですが始めて1ヵ月後に前途が見えかかってきた、つまり少し中だるみになってきた時に私は目標を引き上げました。それは「現役、一発合格」です。つまり、たった1回の試験で、かつ、午前・午後に分けて行われる学科と実技を同日に合格する、ということです。これは合格率1%以下の超難関ですがこれも公表しました。そして、私は公約通りに合格できたのです。これをお読みの皆さんも「資格を取る」ではなく、「資格を取ってみせる」に動機をランクアップされることをお勧めします。
2.気象予報士試験とはどんな勉強か?
次に受験をするに当たっての基本戦略を述べます。まず、どんな試験も弱点があることを知って下さい。弱点とは受験生の弱点ではなく、試験官の弱点です。試験官の弱点とは何か・・それは、「これだけの回答を書いた受験生を合格させないわけにはいかない」ということです。試験官が繰り出す問題を受験生が余裕を持ってポンポンと回答すれば試験官の負け、受験生の勝ちです。我々は受験生ですからこのゲームに勝たなければいけません。敵を知り、己を知れば百戦危うからずといいますが、ことに受験に関しては己を知る必要はありません。敵を充分に研究すればよいのです。
そこで気象予報士試験の弱点とは何か・・・それは「新作問題を出しにくい」ということです。気象予報士試験は気象学という実学を根底にしているので、過去の知識から得られた現実の気象現象を出題のソースにしています。その意味で過去の出題問題を越えた新奇な出題はあり得ないのです。一見、新しい問題に思えても大体は基本的差異はわずかです。それではどう対策をしたらよいのか、それは「過去問題を徹底的に研究すること」です。次に戦術を述べましょう。
3.私は具体的にどんな勉強をしたか?
過去問題を研究するためには、効率よく学ぶことのできる教材を早く見つけ出すことです。これは人によって様々でしょうが大書店の気象コーナーの棚の端から端までじっくり研究した私の結論は以下のものです。
①学科については成美堂出版の「ドンドン解ける気象予報士合格テキスト」が一番お勧め。他の本はどれも無駄が多いか、不足しているかどちらかで不効率。この本を1回読めば、その素晴らしさがよく分かります。私は試験日の直前まで10回ぐらい読みました。
②学科・実技の両方について東京堂出版の「気象予報士試験 模範解答と解説」これは、現在前半の15回ぐらいまでが絶版なので図書館に行ってコピーをとって勉強することをお勧めします。
③通信教育は、もちろんハレックスの講座がお勧めですが付録の教材は少し専門的すぎるので余り考えすぎると時間の無駄使いになるのであくまでも問題を解くことを心掛けましょう。
これらの教材を繰り返し学習するのが最も近道ですがこれをどのように勉強したのかというと、①は、すでに書いたようにまず通読して下さい。一冊読み終えるのに一週間かかります。そうしたら次はノートを取りながらもう一度読んで下さい。ワンポイントチェックで実力を試しながら読み進めます。そうして、三回目のときはかなり速く読み進められるはずです。ここまでで三週間かかるでしょう。次に実技の勉強を始めます。実技の習得は時間がかかるし、実技で得た知識が学科に、またその逆にも役立つので実技の勉強は早く始めた方がいいというのが私の持論です。実技は②からでも③でも早々に始めてしまい、どんどん自己採点するか、添削を待ちますが添削は戻ってくるのに時間がかかるので私はおかまいなしにどんどん送っていましたので③は一ヶ月ほどで送り終わってしまいました。通信教育の良いところは自分の勝手な思い込みを正してくれることです。とにかく迷っていても始まりませんからどんどん送ること。そして分からないことは質問票をどんどん送ること。私は15枚の質問票は全部使いきって納得できました。
先にも書いたように②の古い部分は現在、適用されない部分を含むので絶版となっているのですがそのことを判っていて学習するのであれば過去の全問題を通覧できるし、何よりも解説がすばらしいので他の問題集を取り組むよりも良いと思います。色々と批判はあるようですがやはり本試験の過去問は事前によく検討され、良問が多いと思います。そのためか、実技問題だけは古い問題も合本になって今でも出版されています。従って図書館でコピーするのは学科だけでいいでしょう。私は実技の解答用紙は切り離して使いました。ちょっとおしい気もしますが合格すれば何の用もないので思い切ってそうしました。
4.勉強時間の確保について
どなたも仕事や学校があって勉強時間を確保するのは大変だと思います。しかし、最初に書いたように強い意志をがあれば時間のやりくりはできるものです。まず、禁酒し、レクリエーションもやめます。私は5ヶ月間、やめました。仕事から帰り、夕食を済ませ、スポーツクラブへ行き、帰宅後10時からの2時間が毎日の勉強時間です。当然、これだけでは計画をこなせないので焦ります。この「あせり」を利用して休日は一日中勉強します。それこそ、朝から晩まで家族の話しかけも邪魔になるので院長室にこもって、あるいは図書館で必死でした。時々むなしくなりかけた時は「現役、一発合格」宣告が不発になった時の恐怖を思い出して自分にハッパをかけていました。
そして・・私は合格しました。勿論、現役、一発合格です。この一文をお読みになった皆さんも自分の力を100%出し切って気象予報士試験で得がたい体験をして下さい。そして、晴れの栄冠を勝ち取って下さい。
勉強のコツをもう一つ。それはノートをとることです。とにかくこれは押さえどころだと思ったら自分の言葉で書くこと。その場合、自分がちゃんと理解したことだけを書くことです。闇雲に書いてもそれは呪文のようなもので何の役にも立ちません。あと、教科書のコピーをとって貼ってもいいのです。このノートは常に持ち歩いて読み返せると良いです。私は試験日までに大学ノート4冊分とりました。ところで世の中にはこのことで誤解している人が大勢います。それは、ノートをとって安心しきってしまう人です。ノートとは、読み返すものであって、とることが最終目標ではないのです。自分がとったノートは最低5回は読み返すことをお勧めします。最後はその中味をアタマにいれなければ何にもならないでしょう。