気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」

第35回(平成22年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

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合格体験記

第35回(平成22年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

(1)匿名希望 さん による体験談:

 私が気象予報士に興味を持ったのは、今から早8年前のことです。当時学生だったため、余った時間を有効に活用しようと、某学校で通学制の講座を受講し勉強を始めました。しかし、気象超初心者の私は真面目に取り組んだにも関わらずほとんど理解しないまま講座の終了を迎えてしまいました。それから暫くは独学で勉強を続けましたが、学科の合格にさえ至らずモチベーションの維持が出来ず、挑戦は断念。
数年後、友人の合格を機に再び闘志が燃え、ゼロからのスタートを切りました。市販の参考書と問題集で2~3時間、毎日継続することで半年後の試験に備えました。まずは学科に絞り勉強したことである程度の自信はあったのですがまたもや不合格。しかし、すぐにハレックスの通信講座の受講を決め、もう一度、一からやり直しました。これが今思えば運命の分かれ道だったように思います。
 自前の参考書類は自分なりに消化していたつもりだったので次の試験まではハレックスの教材のみを隅から隅まで毎日2~3時間取り組みました。特に添削問題はトータルで5回位解きました。そして無事にまず学科の2科目を合格。次回の合格を目指し、実技の勉強に入りました。毎日2~3時間、問題を解くことを中心にしました。市販の問題集も3冊購入しましたがハレックスの演習課題が何よりも解説がしっかりしていたため、これを中心に繰り返し行いました。些細なことや初歩的な質問にも詳しく回答して頂いたおかげで2度目の挑戦にて見事、合格を手にすることが出来ました。
 私はトータルで6回受験しましたがこのうち後半の3回は、ハレックスの通信講座によって集中して受験できたため、内容の濃い結果が出せたと思います。何度か挫折しながらも合格できたのは地道な努力があってこそだと思います。諦めなくて本当に良かったです。

 

(2)池田 隆 さん(団体職員)による体験談:

 土木の技術屋で国土交通省で河川関係の業務に携わっていたので気象については興味がありました。気象予報士の資格取得を決意し、4回目の受験で合格を果たしましたが当初はこんなに難しいとは思ってもみませんでした。1回目は独学で一般だけ合格。実技などはこれでは合格できないと思い、(財)気象業務支援センターの講習会を受講し、気象についてかなりわかった気になって2回目を受験しましたが専門は合格し、実技で落ちました。実技は知識だけでなく短時間で問題が何を尋ねているのかを判断し、所定の字数内で適切に解答することの重要性を再認識しました。気象業務支援センターの講習会は気象庁OBの方が先生で非常に良かったのですが、私が受講したのが最後となり、なくなってしまい、3回目の受験の前は実技の模試を毎週行う講習会に参加し、過去問も平成17年度から最近のものまで一通り解いてみて3回目の受験。

 しかしまたしても不合格。自分では努力したつもりだったので多少ショックでした。3回目の反省点は、気象現象に関する本質的なところの理解不足で類型的でない問題に弱いことと、実技の解答の作成でキーとなるポイントをどうしても全て網羅できず減点となること。概ね解答が合っていても1~2点の減点が数問あれば大きな失点になるのではないかと考えていました。
 そこで、再度気象庁OBの方が講師をされている講習会を受講して基本を確認するとともに解答の作成の訓練のため、ハレックスの通信講座を受けることにしました。ハレックスは気象庁OBの方に添削をしていただけるので解答の細かなところまで指導してもらえるのではないか、と考えて選びました。12回の演習は、問題の構成がよく考えられていて解き方のしおりや解答解説が充実していて問題を解きながら勉強するのに役立ちました。また、添削の先生のコメントや解答する上でのアドバイスは非常に参考になりました。さらに質問票があり、解答解説ではよくわからない点を質問できたのはよかったです。4回目の挑戦の時にはハレックスで出た問題と同種類の問題が出題され、大変助かりました。晴れて気象予報士となり、これから気象についてさらに勉強していこうと思っています。

 

(3)加藤 敏治 さん(会社員)による体験談:

 学科は問題集を1冊やり、できなかった問題は解説をよく読み、理解することで1回で合格できた。しかし、実技は手こずった。穴埋めは何とかなる。記述が全く書けない。小学校の時の読書感想文の宿題と同じで何を書いたらよいのかチンプンカンプンであった。
 問題集を3冊やったが効果は出ない。そこで、ハレックスの門を叩いたところ返ってきた講師の添削はひどいものであった。「空想で作文するな!」「天気図をよく見て素直に答えよ!」しかし、12回の演習問題が終わる頃になると、少しは何を問われているのかが解かるようになってきた。

 どの業界にもその業界でした通用しない用語がある。気象の業界も同じである。例えば「風速が強くなる」風速は速度だから「速くなる」が常識のはず。風力と混同してしまう。「帯状」という言葉が好きなようだ。雲の形状は帯状、竜巻の被害の分布が帯状といった按配である。これらの業界用語が、回答文にスラスラ書けるようになれば合格間違いなしである。問題は、温帯低気圧・寒冷低気圧・南岸低気圧・梅雨前線・台風・北東気流くらいである。これらの問題にキーワードをまぶして素直に記述すれば点はもらえる。
 また、日ごろから高層天気図を見慣れておくことが大切である。北海道放送のホームページに専門天気図があるので、風の強い日、大雨の日、災害があった日などにその原因を高層天気図から探り出す訓練も役立ちます。

 

(4)黒木 康孝 さん(コピーライター)による体験談:

急がば回れ!

 「落とすための試験ではない。これは、合格させるための試験なのだ。」気象予報士試験に対する私の考え方は、昨年12月に御社の実技試験の「直前対策スクーリング」に参加してから大きく変わりました。この試験は、狭き門です。特に実技は難関とされています。しかし、学科の基礎知識を確実に積み上げ、慣れた目で各種気象図を読み、的を外さずに記述できれば、必ず合格できると気付かされたのです。
 焦り、混乱、思い込み、勘違い・・・。これらは、実技の最大の敵です。解答用紙を早く埋めたい。そればかりに心を奪われると、問題文や気象図を正確に読み取れなくなり、早合点やミスを重ねてしまいます。スクーリングでは、先生方から「よく見ること、よく読むこと」「心穏やかに、かつ淡々と着実に、問題を解き明かすこと」の大切さを教えていただきました。「急がば回れ!」そう何度も自分に言い聞かせながら、私は4度目の挑戦となる第35回気象予報士試験に向けて、残る1ヶ月間をスクーリングで学んだ内容の復習にあてました。

たとえ、何年かかっても。

 気象予報士を目指したきっかけは、仕事で取材した気象学者の方のお話に感銘を受けたこと。また、気象の知識が私の趣味である登山に役立つと考えたこと、出身が文系なので理系の教養を少しでも身につけたかったことなどがあげられます。勉強を始めたのは、3年前の6月からです。約1年間で学科から実技までの勉強の範囲をほぼ終わらせ、2年前の8月に初めて気象予報士試験にチャレンジしました。この時は学科の専門知識のみ合格。続いて昨年1月の試験では、学科の一般知識のみ合格し、実技は不合格でした。
 「実技のハードルは高い」と実感した私はインターネットで検索して、御社の「気象予報士通信講座」を知り、その「実技講座」を受講しました。そして、昨年8月に3度目の試験に臨みましたが、致命的なミスをしました。慌てて図を読み間違えてしまったのです。翌日から気を取り直し、次の試験に向けて、御社の通信講座の問題や過去の問題を繰り返して復習し、総仕上げに「直前対策スクーリング」に参加しました。そして、迎えた今年1月の試験当日。前回の失敗を猛省しつつ「この試験は、“実際に予報業務ができる人”を合格させるための試験なのだ。不合格なら、勉強や訓練が足りないだけのこと。何年かかっても挑戦しよう」と、肩の力を抜いて試験会場に向かいました。

合格は、ゴールではない。

 実技の勉強に関して、御社の通信講座やスクーリングの他に、私が大いに活用したものを3つ挙げてみます。まず、学科の過去問題集。今回の試験では一般知識の学科が免除されていましたが、それでも過去問を何度も解きました。学科の問題文の技術用語や独自の言い回しは、論述する際の参考になるからです。もうひとつは、気象庁のホームページです。天気図や天気予報、天気概況などと照らし合わせて、日本のどの地域でどのような警報、注意報が発表されているか、特に自宅のある市と、仕事場のある東京の実況や予報、アメダスの記録などを仕事の合間に入念にチェックしていました。また、寒暖や風、雨など、今、身の回りで起きている現象がどのような数値としてホームページに表現されているかを確認していました。残るひとつは、地図です。都道府県の配置、主な海域や島、気象台やアメダスなどがある場所の地名や地形、緯度経度を覚えるようにしました。地理を完璧に把握できていれば、擾乱の動きや前線の位置などを問われた際、余裕をもって記述できます。今も、暇さえあれば、気象庁のホームページを眺めています。合格はゴールではないと思います。これから、さらに勉強に励んでいくつもりです。
 これまで厳しく懇切丁寧に指導してくださった先生方、ありがとうございました。

 

(5)菅 英之 さん(会社員)による体験談:

<目指した理由>
 何か新しいことに挑戦したかったことや、社会貢献できることはないかと考えた時に思い立ちました。

<受験回数>
 合格まで7回を要しました。3回目で学科免除となりましたが、4・5回目で実技合格できませんでした。敗因は、題意に答えて書くということが良く理解できてなかったこと、凡ミスが多かったことだと思います。6回目で再度学科免除となった際は、できるだけ新しい問題に触れて、知識を増やすように心掛けたことが良かったように思います。

<学科勉強の仕方>
 意識したのは出来るだけ過去問も含めて問題に触れること、そこからさらに広げて学習することです。特に学科(専門)は範囲が多岐に及ぶので、一つの問題から派生させて学習することが重要です。最近の傾向として、実技(予報技術)を考慮した問題が増えてきており、過去問を繰り返しとくだけでは対応出来ない状況になっていると思います。裏を返せば、実技とセットで勉強することが効果的とも言えます。
 ただ、学科(一般)であれば、「一般気象学」をある程度は理解することが重要なので、基礎的な物理や数学の知識に不安がある場合は、そこから勉強し直すことも必要だと思います。「法律」については問題文に惑わされないよう、法規を十分に理解して4問を落とさないようにすることが大事です。

<実技勉強の仕方>
 今回の対策という所では、過去に購入した問題や過去問題をもう一度解いて気象業務支援センターが求める題意を満たす書き方を意識して学習しました。他社の講座も含めて色々な方法を試しましたが今考えると過去の実技問題を何度も繰り返し解いて、題意を満たす記述を訓練することが合格への近道だと思います。ハレックス直前対策スクーリングでは、短期間で知識を整理して、自分のレベルを確認することが出来ました。

<第35回実技試験の印象>
 手元に問題がないので記憶の中での印象になりますが、第34回に比べてストーリーを把握しやすい問題だったように思います。天気図や画像の見せ方も分かりやすく感じました。
 実技1の方は、問題量も少なく、十分に見直す時間が取れました。鉛直流断面図と予想天気図との対応関係を理解し、丁寧に読み取っていけたので手ごたえがありました。実技2では問題量が多く、実技1の印象もあり油断して見直す時間が取れませんでした。ただ、日本の南海上にある低気圧が北東進して関東の東海上に達し、関東地方に雪をもたらすパターンであることが理解できていたので題意を把握することが出来ました。

<受験生の皆様へ>
 私は大きく二つのことをいつも考えながら勉強を続けてきました。
 一つ目は、信念を持って勉強に取り組むことです。予報士になってどうしたいのか、どんなことに貢献したいのかを意識して、そのために勉強しているという強い気持ちがありました。そういう信念が必ず成果をなって現れますし、予報士となった後もその努力が予報技術を築くことに役立ち、人生の上でもプラスになるはずです。二つ目は、試験勉強は、机に向かって問題を解くことやテキストで学習するだけではないということです。テレビを見るにしても街を歩くにしても、天気や自然現象を意識しながら、なぜそうなるか?を考えるなど「感覚」を研ぎ澄ますことも効果的な勉強方法です。気象の専門家でも「観天望気」を大切にするそうです。これらのことを意識して皆さんも試験勉強を頑張ってください。必ず結果は出ると信じています。

 

(6)匿名希望 さんによる体験談:

 11回目の受験でようやく合格することができた。本当に長い4年間であった。掲示板を見たときは本当に涙してしまいました。ハレックスとの出会いは、通信からでしたが内容が難しく文系の私にはまったくついていけませんでした。(一般・専門のわかりやすい通信講座があるともっと早く合格できたのではないかと思います)そのため、初めから某通学講座の基礎コースに入学し、学習をすすめた。半年間の講義終了後は、某通信講座受講とただひたすら過去問演習をし、一般と専門に合格した。
 次回の試験で合格を決めたいという強い思いから、昨年の夏に定評のあるハレックス実技スクーリング講座の門を叩いた。講師陣の丁寧な指導と本番さながらの演習、個別の答案分析はとても役に立った。論述すべきポイント、解析すべき着眼点、作図の仕方、各種資料の見方など短時間かつ集中して学習することができました。特に、上村先生の指導はとてもわかりやすく参考になりました。本スクーリングは、試験前の大切な時期に開催されるため、時間のない私のようなサラリーマンにはとても助かりました。これまでご指導いただきありがとうございました。貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

 

(7)石倉 克修 さん(会社員)による体験談:

1.受験動機
 私が気象予報士試験を受験した動機は、趣味で山登りをしているのですが、標高1000mを越える山になると、地上では晴れの予報でも山の上では雨ということも多々あり、高層天気図などを読めるようになりたかったこと、2009年10月から人事異動によりシフト勤務となり、月の約半分、午前中に空き時間ができたことです。

2.合格までの道のり
 まず、2009年11月より通信教育大手の通信講座を受講して2010年8月試験を目指しました。結果は学科の一般・専門ともに自己採点で正解10問、不合格でした。特に実技試験での力不足を認識しましたので改めてハレックスの通信講座で勉強し直すことにし、2011年1月試験を受験しました。自己採点結果、実技は滑り込みの可能性ありでしたが、一般知識の問題の落とし穴にはまってしまい、一般10問・専門12問で学科不合格を覚悟していました。当然、前回不合格時と同じハガキで届いた合否通知書も期待もなく開けてみると中から合格証明書が出てきたのは驚きでした。気象業務支援センターのHPを見てみると、やはり学科一般は難しかったようで、合格基準が10問に引き下げられており、なんとか滑り込み合格でした。

3.勉強方法
 一度目の受験までの約10ヶ月は、大手の通信教育会社の通信教育で勉強しました。大手会社のテキストは、難解な数式の類は少なく、ゼロからはじめようとする人にとっては、理解しやすい反面、実技試験の課題においても、半分近くがマークシート方式問題になっており、実技試験の解答のコツや考え方をマスターするまでいかず、市販の演習問題集をやってみても自分の回答の書き方がどうなのかがわかりませんでした。学科については、覚えるべき事項をテキストから抜き出し、単語カード約4冊を作成して持ち歩き、満員電車でも、歩きながらでも、時間を見つけては繰り返し復習するとともに、学科の問題集と苦手の大気の熱力学と力学の問題集を数回繰り返して解くことでなんとかなりそうでしたが実技についてはこのままでは難しいと思い、一度目の受験のあと、思い切ってハレックスの通信講座を申し込んでみることにしました。
 ハレックスの通信講座では、実技面でも基本事項から、各テーマ別に十分な練習量もあり、穴埋め問題で送り仮名を間違う凡ミスや、資料の読み方が甘いとか、衛星資料の読み方についても理解はされているが十分表現がされていない等、適切な指導をいただけ、弱点について重点的な勉強ができたことが合格に結びついたと思います。

 特に仕事を持ちながらでは、少しでも時間を見つけて勉強するとか、空き時間にインターネットで、天気図まで見る時間のないときでも、短期予報や週間予報の解説資料だけでも目を通してみることなどを継続していくことが重要だと思います。

 

(8)Y.S さん(地方公務員)による体験談:

1.受験の動機
 私が気象予報士試験を目指したのは、長男が高校受験を控えた中2の冬に、父親として毎晩ゴロゴロしてテレビを見ているようではだめだ。何か自分も勉強をと思いついたことがきっかけでした。また、地方公務員をしており、水害や豪雪にも見舞われる地域であることから、いつか資格を活かして防災や環境の仕事につきたいと思ったことも動機のひとつでした。

2.勉強開始
 気象予報士受験の入門書をまず買って、その中に紹介されていた参考図書の数冊を市内の大きな本屋さんで買ってきたのですが、その中の1冊であった「一般気象学」を手にして、最初の数ページまでくらいは良かったのですが、まもなく難しい式が出てきて、昔から理科は好きだったものの文系の私にはさすがにそれ以上進むことができませんでした。そして改めて「百万人の天気予報」を1度読んで、ノートにまとめるという勉強を開始したわけです。
 入門書の中にハレックスの通信講座の紹介もあって「学科講座」を申込み、7月の学科スクーリングにも参加しました。地方から東京に出かけるのは交通費、宿泊代もかかるのですが、気象庁OBである先生方の授業はとてもわかりやすく、いつかは気象予報士になりたいと強く肝に銘じたものでした。第1回目の挑戦だった、第30回の試験では学科専門のみぎりぎりのところで合格できました。その後、ハレックスの総合講座も受講し、実技試験対策も本格的に開始し、冬にはスクーリングの資料も取り寄せたわけですが、この中の問題がほとんど解けなくて、勉強を始めて1年になるが合格への道のりは非常に厳しいと思ったりもしました。

3.実技試験への対応
 冬の第31回は、家庭の事情で受験できず、夏の第32回受験に向けて7月の実技スクーリングに参加しました。事前に送られてきたテキストを問題部分を1度コピーして予習をし、授業後は宿舎に帰って復習するという形で「温帯低気圧」「台風」等の各論の勉強を進め、本番に臨んだのですが、まだまだ力不足で実技試験の記述問題のほとんで手が出ず、学科一般も熱力学・力学の問題が全滅でした。当時は、幼少野球の指導もやっており、週末はグラウンドに立っており、試験前日も地区大会にあたり、夜になってようやく東京入り受験するという有様で勉強時間も不足していました。秋以降に、ハレックスの実技講座のリニューアル版が出され、冬までの3ヶ月間で12回分を提出しました。

4.5回目の受験で合格へ
 その後、2回の実技スクーリングへ参加、また、前後3回分のスクーリング資料を購入しての勉強を進め、パソコンで事例別の問題集を作ったりして、試験数日前はこの手作り問題集を何度も復習することにしました。第33回でようやく「学科一般」が合格し、その後「学科専門」に2回失敗し、ハレックスの「学科専門」テキストで数値予報を中心に勉強し、背水の陣で臨んだ冬の第35回はこうして、244人の合格者の1人となることができました。

5.合格から次のステップへ
 優秀な方で1回で合格される方もおられると思いますが、私の場合は3年2ヶ月に渡る挑戦で、後半の1年半は単身赴任先での勉強となり、平日は3~4時間と受験に向けて十分な時間を取ることが出来ました。しかし、古家に住んでいた関係で夏は35℃以上、冬は2、3℃の寒さで足はしもやけになりながらの勉強は楽なものではありませんでした。でも、いつかきっと合格してみせる。音楽等の趣味活動も全て封印しての取り組みであったので、全ての始まりは気象予報士試験合格と考えていました。四季のはっきりしている日本であるこそ気象の面白さがあります。昔から季節の移り変わりを読んだ「歳時記」等が好きで、気象予報士となった今、改めてその関係の書物も読むようにしています。
さらに今後は、日本気象予報士会や日本気象学会への参加や専門書を通じて知識を深め、地域防災や環境問題への啓発などにも貢献できたら幸いだと思います。

 

(9)M さん(主婦)による体験談:

 第35回気象予報士試験に無事合格し、気象予報士となることができました。第34回試験で学科試験に合格した後、実技試験に向けての準備を始めましたが、実技の勉強はゼロからのスタートでした。半年間で実技試験に合格できるだけの力をつけることができたのは、ハレックスの教材と添削課題のおかげだったと思っています。文系で気象学の知識も不十分な私にとって、ハレックスの実技試験の講座は非常に難しいものでした。その際、私は総合講座を受講していたので、学科試験対策のテキスト、特に専門知識のテキストが実技試験の学習に取り組む前段階のステップとして、とても役に立ちました。そして、学科試験のテキストで復習してから実技試験の教材に取り組みましたが、やはり実技試験のテキストも課題も私にとっては非常に難しく、四苦八苦しながらやっとのことで課題を提出しました。
 そして、ハレックスの課題を提出し終わってから過去問に取り組みました。すると、不思議なことに過去問がなんだか簡単に感じたのです。その時にハレックスの教材はとてもよく出来ているなと改めて実感しました。ハレックスの課題は実際の試験よりも少し難しく出来ていると思います。ですから、ハレックスの教材に真剣に取り組んでいると、いつの間にか実際の試験に対応できる実力がついてくるのだと思います。せっかく取得できた気象予報士の資格を社会の役に立て活かすことができるよう、今後も勉強を続けていきたいと思っています。私に気象予報士としての道を開いて下さった、ハレックスの添削指導の先生方をはじめ、ハレックス通信講座関係者の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。

 

(10)N.H さん(地方公務員)による体験談:

 気象予報士試験の出題範囲はかなり広く、簡単な国家試験ではないことは合格率6%未満であることが物語っています。しかし、落とすための試験ではなく、学習の仕方を間違えなければ合格できると思います。
 私が気象予報士試験を目指して学習し始めたのは、平成21年6月からです。某大手通信教育を受講し、ひたすら、テキストの内容を覚えました。当面の目標としては平成22年1月の学科の合格でした。この時の学習法は、テキストを1単元毎に学習し、その後、テキストを音読・ICレコーダーに録音し、通勤の行き帰りに聞くようにしました。また、試験前1ヶ月にはテキスト学習の復習と過去問を解いていました。学習方法は、その人の性格やおかれている環境などに左右されるため、これがよいと断言できませんが結果として学科は余裕を持って合格できました。この試験で初めて実技試験を経験しました。印象として問題は特別に難しいものではないが、時間が足らないというものでした。学科と違い、思い出しながら回答していたのでは間に合わないと強く感じました。このため、ハレックスの実技の通信教育を受講することにしました。この通信教育のレベルは、本番の試験レベルより高いと思います。添削は丁寧で的確なものです。ただ、私は学習ペースを誤ったため、12回ある添削を十分活用できませんでした。添削問題は可能であればコピーをしておいて、添削されてからもう一、二度解いてみるような対応(学習ペース)がよいのではないかと思います。
 また、スクーリングも受講しましたが、実務経験豊富な先生に非常にわかりやすく解説していただけて有意義な時間でした。作図についても一人ひとり指導してもらえました。合格したあとも受講したいほどです。平成22年8月の試験でも、若干時間が足らなくて不合格になってしまい、その後、ほかの通信教育で記述の仕方や作図の練習を重ね、平成23年1月の試験でようやく合格することができました。通信教育での細かな添削指導やスクーリングでの効果によっての合格だと思っております。ありがとうございました。

 

(11)匿名希望 さん(会社員)による体験談:

 合格発表があった3.11は、東日本大震災により仕事に手間取り、帰宅したのは25時。合否のハガキを手にして恐る恐る開き合格を確認しましたが、嬉しい反面、仕事の疲れや震災のこともあり複雑な思いをしました。

 私が予報士を目指したのは転職への足がかりにとの思いでした。また、ワインが好きで葡萄の生育状態を観察する際、土壌はもちろんその土地特有の気候も大きく関係していることから詳しく調べてみたいと思っていました。最初は1年ぐらいで資格を取得するつもりが結局3年半もかかってしまいました。貴講座を受講してすぐ学科は2つ共合格しましたが、実技が思うように行かず直前スクーリングには2回も参加し、結局7回の受験を経たことになります。自分でもセンスの無さを痛感し、自分には縁のない資格だと投げ出しそうになりました。失敗の原因は、早合点の自分の性格にあります。分かった気になって例えば問題集で「地形性降水」に類する答えを降水の種類なのか原因なのか、問われていることを熟知せずに回答し、間違っていても正解に近いことで納得してしまい、先に進んでいました。ですので、貴講座の添削もあまり気にせず新しい例題を積み重ね、経験値を高める方ばかりに気を取られていました。

 そこでそのことに気付いた上で、今回の試験対策としてもう一度、気象用度を正しく理解しているかの確認と貴講座の問題文そのものもノートに写して回答練習をしました。時間は気にせず回答し、答案の解説も熟読する癖をつけました。すると、何を問われているかの理解と問題文の中にも答えが混じっていること、何より一つの天気図からストーリーが見えてくることが分かりました。特に今回の実技2は、一本の紐を手繰り寄せるような爽快感がありました。
 大分迂回してのゴールでこれから目指す人には参考にならないかもしれません。今回、合格通知をもらった日を考えると当初の動機を修正し、今後はこの資格を防災関係に活かせればと考えています。ありがとうございました。

 

(12)小林 万梨恵 さんによる体験談:

 私は、大学に入学した頃から本格的に気象の勉強を始めました。中学から始めたサーフィンで波予想を自分でしたいと思うようになったのがきっかけでした。始めの頃は、他社の通信講座で勉強し、学科試験はパスできたものの、実技は受からなく、不合格スパイラルにはまっていました。そんな時、私はハレックスのスクーリングを見つけ、通信だけでは得られない臨場感、緊張感や納得がいくまでの指導、そして同じ目標へ向かう仲間を得ました。
 授業のスピードが速く、ついていくのが大変でしたが、授業後、解からなかった点を講師に直接聞き、詳しく説明して頂けたところが非常に身に入ったと感じました。私は、このスクーリング受講以後、通信講座をハレックスに変えました。私が合格するまでにした勉強法は、
 ①基礎的なことを反復学習する。教本の中のキーワードをチェックペンでマークし、赤い下敷きをかぶせ見えなくし、完璧に覚えるまで繰り返し勉強する。
 ②市販の問題集で関連深い問題を解く。問題集は解説の量や自分の好みで選ぶと良い。
 ③実技に関しては、とにかく過去問を解き、答え方の特徴を捉える。また、HPや添削してもらう際に同封される最新情報を見逃さない。この情報は実技試験の新しい傾向の問題となることがある。

 次の試験日まで、達成可能な1日の勉強時間をタイムウォッチで計り、今までの総勉強時間を合計し、試験日前に「こんなに勉強してきた」という自信に繋げたりしました。私は合格するまでに5年程かかりましたが、この間、勉強はクイズだと考え、リラックスして楽しむようにしました。同じ教本を反復勉強することで徐々に完璧に答えられるようになることも楽しみました。合格までの道のりは長かったけれど、スクーリングでできた仲間とは、今でもお互いに応援し合えるほどで、知識だけでなく友情も勉強中に得られ、私は嬉しく思っています。何年かかっても諦めない気持ちが大切だと実感しました。

 

(13)匿名希望 さん(学生)による体験談:

 私が気象予報士に合格するまでに試験勉強に要した期間は3年ほどでした。途中で自分には才能がないのかと苦しんだこともありましたが、精一杯の努力でなんとか乗り切ることができました。一般・専門の試験は、気象学の専門書や気象予報士試験の問題集等で対応はできたのですが、実技試験の勉強は自分の解答が正しい解答なのか判断が難しいので、なかなか勉強がはかどらず、合格できずにいました。そこで、ハレックスの通信講座を申し込んでみようと思いました。通信講座の実技試験の問題の添削で、自分の解答が正しいのか間違っているのか、正しいことを書いたように見えて言い回しが違っているのか、しっかりと把握をしたいと思ったのが申し込んだ主な理由でした。
 通信講座の問題の添削も大変丁寧に講師の方々はして下さいました。自分の解答のどこが違い、どこの理解が足りないのかもしっかりと教えて下さり、勉強がそれまでに比べてものすごくはかどりました。問題の内容も実際の気象予報士試験と同レベル、あるいはそれよりも少し難しいぐらいのものだと感じました。そして、ほとんどの気象現況の問題を取り上げているので、この講座の問題を確実に理解し、こなすことができるようになれば試験合格も可能だと思います。
 添削を主な理由として申し込んだハレックスの通信教育ですが、教材の方もとても良かったです。正直なところを言うと、気象予報士試験よりも内容として難しいものを取り上げているようにも感じました。しかし、その教材の内容を理解していれば他の受験生に差をつけることもできると思います。
 実技試験の合格のポイントとして、私なりに思うことは、過去の実技試験の問題の解答にとらわれないことだと思います。何回も受験をしていると、過去問の解答を覚えて、似たような問題ならそれを参照して解答を書いてしまうという癖が自分についてしまっていました。しかし、その方法はあまり良いものではないようでした。実際、合格した時は、過去の問題の解答にとらわれず、当日の問題の天気図等に逆らうことなく、ありのまま解答を書くようにしていました。そして、なにようり焦らないことです。ちゃんと勉強していれば、時間は結構余ります。焦ってしまうと問題文をしっかり読めなかったりするので、落ち着いて取り組んだほうが当然、良い点数をとれると思います。なかなか、自分だけで勉強するのも大変だと思います。特に実技などは自己採点が難しいこともあるので、他の方に添削してもらうというのは大事だと思います。どうしても自分で採点するとかなり厳しくなるか、かなり甘くなるかのどちらかだと思うので。それに、ハレックスの講師の方々はとても丁寧に細かく、そして時に厳しく指導して下さいます。この通信講座のおかげで無事、気象予報士になることができました。

 そして、これからも気象と関わって生きていこうと思っています。この気象予報士試験のためにした勉強を活かして、そしてこれからも勉強を続けていこうと思っています。指導して下さった講師の方々、本当にありがとうございました。

 

(14)J.C さん(パート)による体験談:

 私は総合講座を通じてハレックスさんにお世話になりました。資格試験に合格したかったのはもちろんですが、気象の色々を勉強したくて、試験対策というだけでなく何か学ぶ方法は・・と探して、こちらの講座を始めました。
 試験は3度目でクリアとなりました。勉強方法としては、添削問題、参考書や問題集を数冊、過去問5年間分を繰り返して読み、解きました。勉強した内容をノートにまとめることは特にしませんでしたが、添削後の先生方のコメントを気にとめながらやっていると、現象を解析してその後を推測する作業で、考え方の筋がよりしっかりと通っていくのを感じました。ただ、何度も同じものを繰り返していると、特に問題集だと答えを覚えてしまって困りましたが、できるだけ考え方だけがなじむように気をつけました。また、気象庁のHPは良い辞書でした。気象観測データを色々と照らし合わせながら見れるのもとても楽しかったです。
 スクーリングに行けなかったのが残念ですが、通信講座は楽しかったです。添削して下さった先生方、トンチンカンな解答にも優しい言葉で解説を添えていただいて、ありがとうございました。

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