気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」

第37回(平成23年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

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合格体験記

第37回(平成23年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

(1)田頭 孝志 さん による体験談:

 計6回で気象予報士の試験に合格することが出来ました。1回目で専門知識が合格するも、一般知識に合格出来ずに実技の採点までなかなか至らず、4回目の試験で両方の学科に合格したのでなんとか両学科の免除中に試験に合格しようと決意してハレックスの通信講座を受講することにしました。
 学科は免除だったんですが実技は学科の延長という話を聞いていたので総合講座を受講しました。それから過去7年間の実技問題とハレックスの学科演習や実技演習を毎日1~2時間続け、5回目の試験では手応えはあったのですが合格には至りませんでした。それからも勉強のスタイルは変えずにひたすら合格してやるという強い意志で勉強を続けることに専念しました。そして、6回目の試験で、実技1の問題を見た時にこれは無理かも知れないと思いました。しかし、問題を解いていくうちにハレックスの実技演習で受けた問題に似ていると感じる部分がありました。雪水比の問題のところは見たことがなかったので最初は焦りましたが毎日勉強を続けていたのが功を奏したのか、スラスラと解けました。それが今回の自分の中での合否の境界線だったと思います。毎日、勉強を続けることで問題を読む速度があがり、基礎が固まり、分からないような問題にも柔軟に対応出来たのかなと思いました。

 小学生の頃から「いつかは気象予報士になりたい」という夢をもっていました。長年の夢だったので合格後はしばらくフワフワしていましたが気象予報士としてたくさん活動していきたいという新たな夢も出来ました。諦めたくなった時もありましたが毎日地道に努力していると必ず結果はついてくる!!そう自分に言い聞かせることが一番大事じゃないかと思いました。

 

(2)匿名希望 さん による体験談:

1.なぜ気象予報士資格取得を目指したか
 ① 電力マンとして気象に関する知識の習得。
 ② 単身赴任先での生活に学習する時間を作り、充実したものにしたかったため。

2.勉強方法
 ・ 基礎からきちんと勉強したいこと、会社から補助が出ることからハレックスの「気象予報士通信講座(総合講座)」を平成22年5月から受講。
 ・ 通信講座を補う意味で以下のテキストを十分に活用。
 東京堂出版「気象予報士試験模範解答と解説」、新星出版社「気象予報士過去問徹底攻略」、オーム社「気象予報士試験速習テキスト実技編」
 ・ 単身赴任先の寮にはTVを置いていなかったので夜は早く寝て早朝出社前までの時間や帰省しない休日に演習問題に取り組んだ。

3.合格までの道のり
 ・ 平成23年4月通信講座修了。同8月、第36回気象予報士試験受験し、一般知識、合格、専門知識、不合格。通信講座修了後、業務繁忙となり、十分な勉強ができなかった。
 ・ 一般が合格していたため、実技試験に重点をおき、通信講座での演習問題の復習、過去問題に取り組んだ。学科専門は一ケ月前から開始。
 ・ 平成24年1月、第37回気象予報士試験受験。自己採点では学科専門は15問中10問しかできていなかったため、また次回・・と覚悟したが合格基準が下がったことにより合格。実技試験も手応えがあり結果合格できた。

4.おわりに
 ・ 過去に他の国家試験も受験したが自分の実力のなさに打ちのめされたり、家族に迷惑をかけたりするが「諦めないこと」と「家族への感謝の気持ち」が唯一の合格の道であることと思う。

 

(3)斉藤 敬子 さん による体験談:

 61才の主婦の私が合格したのはなぜか。
 気象の本をたくさん読んでも学科の合格にいつもあと一問足りずに悩んでいるとき、ハレックスに出会いました。気象業務法令の取り扱いでやっと何を覚えなければならないのかがわかり、自分のものになりました。しかし、試験が終わった後、解答がわかってもなぜそうなるのかがどうしてもわからない問題が必ずあるのです。いろんな本を読んでもどうしてもわからない時、質問をさせていただいて、その解説がとても丁寧でわかりやすく納得して似たような問題が出てきても、あの時、教えていただいた問題だからこう考えるとできるはず・・と自信を持てました。
 通信教育は会って直接教えていただくものではないので、かなり大変ですが質問を上手にすると本当に納得のいく答えが返ってきますのでそれを何度も読んで自分のものにすると絶対的な自信になります。実技は大切なことをしっかりと理解できるような問題のつくり方になっていますので何回もやれば力はついてくると思います。ハレックスは少し高度なので全くゼロから始める人には難しいと思いますがある程度、勉強している人にとってはとてもよいと思っています。

 

(4)Y.S さん による体験談:

 勉強期間は四年半。試験を受けた回数は七回。ハレックスと出会ったのは二年前です。
 気象予報士になろうと思い、勉強を始めたのですが最初の頃は、仕事と勉強の両立ができず、ただ試験を受けるだけでした。勉強する教材も本屋のテキストを買って、少し目を通すだけで結局、仕事を理由に勉強をしない自分がいました。しかし、二年前、ハレックス通信講座を知り、すぐに申し込みました。ハレックスをやるようになってからは少しずつ気象のことが理解できるようになり、だんだん実力ががついてきているのがわかりました。特に実技の演習問題はかなり役に立ち、演習問題を繰り返すことにより基礎が基づけたと思います。本当に合格できたのはハレックスのおかげだと思います。すごく感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

 

(5)M.I さん による体験談:

 私が気象予報士の勉強を始めたのは2011年の5月でした。きっかけはとても単純なのですが3月の大震災から「自分の住んでいる地球の環境、日々の生活を取り巻く自然現象をちゃんと理解しないと」と思ったことでした。それから8ヶ月という短期間で、しかもほぼ独学で合格できたのには、自分でも驚いていますが(集中して勉強した延べ期間は4ヶ月程)そのポイントは時間の無さを逆手にとっていかに効率よく学ぶかを工夫したこと、そして「今覚えないと復習する時間もない!」というプレッシャーをかけてとにかく集中して記憶・理解をしていったことだと思います。

 まずは、5月に思い立ってから8月に最初の試験を受けるまでの動きですが「一般気象学」と他に一般知識と専門知識の教科書を1冊ずつ買い込み、通勤電車では必ず読むようにしました。が、仕事が忙しく、実質的に机に向かって腰を据えて取り組み始めたのは7月に入ってから・・試験前には6日間の夏休みを取って詰め込んでなんとか学科2科目合格することができました。(専門知識の勉強も直前2週間になってやっと始めるという有様で実技はまったく手づかずでした)そんな荒業ですが、その中でも工夫したポイントを挙げてみます。
まずは一般知識について。
 物理の式などは裏紙に何度も書いて理解し、覚え、計算問題も繰り返し実際に書いて自分の力で解けるようになることを心がけました。(ノートなどきちんとしたものにではなく、裏紙など気ままにいくらでも書けるような紙を使って、とにかく書きまくる!というのもポイントかもしれません)気象法規についてはテキストの全文を読んでから1つ1つじっくりと読みつつ、色鉛筆を使って、日にち(何日以内か等)、「届け出」「許可」か、主体はどこか、など、混同しやすい部分を色別に塗り分けてポイントポイントで覚え込んでいきました。そして、ある程度、理解した時点でインターネットで全文を検索して一読しました。これに関しては補足ぐらいに思っていたのですが、実際の試験で購入した教科書には載っておらず、そこで読んだことから1題出題され、なんとか微かな記憶から選んだ答えが正解だった、という命拾い?をしたということもあるのであながち無駄ではないかもしれません。
専門知識について。
 2週間程しか時間がかけられなかったのですが、一般知識に比べると頭に入りやすく、テキストを素直に理解しようと読んでいけばそんなに苦労せずに頭に入るのではないかと思います。そして、試験直前になって分厚い問題集を買って最初から解き、そこで知識の補完をしました。(特に学科専門はその問題集で理解することも多く、助けれました)できなかった問題は3回繰り返すようにして、見たもの、やったものは、全て自分の力にするようにしました。勉強時間が少なくて多くの資料に触れる時間がない分、「出会った問題・知識は必ずモノにする!」そんな覚悟で真剣に向き合いました。そうして受けた最初の8月の試験。一般知識だけでなく、勉強時間がわずかだった専門知識まで受かったことには自分でも驚きました。

さて次は、8月には全く手つかずだった実技試験をどう勉強するか・・・
 さすがに独学では限界があるだろうと不安に思いながらも仕事の忙しさに飲み込まれ、気付いたら11月に。通勤電車の中で「気象予報士試験 速習テキスト 実技編(オーム社)」を読んではいたものの、いまいち根本的な理解が深まらないままでさすがにまずい!と焦りだしました。とにかく基礎的なところをきちんと学習したいとインターネットで実技だけの短期スクールや個別指導などを探し始めましたが時期も遅くなかなか見つからなかったところにハレックスの直前スクーリングの紹介をみつけ、早速申し込みました。が、相変わらず仕事が忙しくて、スクールの前に届く事前勉強用のテキストをやっと開いたのは講習の5日前。そこで初めてやっと気象予報を勉強するとはどういうことなのか、実技試験にはどんな知識が必要なのか、何を学ぶものなのかがわかりました。
 そうしてやっと勉強のスタートにたったような状態で基礎も何もないまま始まったスクーリングの3日間。講義で聞くことすべてが「そういうことか」「なるほど」の連続でした。そんな状況にも関わらず「とにかく誰かに質問できるのはこの3日間だけ!」という焦りから、質問時間を使って、先生方に基礎的なことをいくつもいくつも質問しました。先生方には大変ご迷惑をおかけしたと思っておりますがとにかく今しか理解できるチャンスはないんだとばかり、必死にわからないことを片っ端から質問し続け、少しずつ全体像を理解していきました。(ハレックスのこのスクーリングは、この先生方に質問できる、ということが本当に良いと思います。先生方も丁寧に教えて下さいますし、相談にものって下さいます)そんな3日間の後、年末から試験までの1ヶ月間はなんとか仕事も調整をつけ、休日は必ず休んで必死で勉強して人並みのレベル?の知識や記述のポイントを身につけることに専念しました。
時間のない中での実技の勉強、という意味でのポイントとしては。
 記述にはある一定の言い回し方やキーワードがあるのでそれを身につけるようにしたことが挙げられます。気象業務支援センターのHPに載っている過去問を解きながら、模範解答を分野別(低気圧全般、梅雨、台風、等)に大き目の付箋に色を分けて書いていきます。その付箋をA4の紙に貼って分野別にどんなキーワードがあるのか、どんな表現の仕方がよいのか、などがパッと見てわかるように並べ、とにかく空いた時間で、書き込んだ模範解答を読み上げたり眺めたりしていました。もう1点は、あまり勉強の範囲を広げなかったこと。というよりは、時間の無さから物理的に無理だったこともありますが過去問に関してはきちんと解いたのは過去3年分のみで他は、友人から借りた7、8年前の過去問集を見て理解する、という程度でした。出題は無尽蔵にある気象現象からなりますが、原理は一緒だ!と自分に言い聞かせて学科試験の時と同じように「出会ったものだけ、確実に自分の力にしていく」ことに集中しました。実際の試験ではやはり私のパターンの少ない過去問学習では出会わなかった問題が出てきましたが、自分の持っている知識を駆使して想像して、応用して書いた答えが比較的合っていたのではないかと思います。学科の準備に実質2ヶ月、実技の準備も実質2ヶ月。これだけの短期間で合格できたのには自分でも驚いていますが「集中力」と「ポイント探し」が大きく功を奏したのではないかと思います。とはいえ、これで勉強が終わったわけではなく、むしろこれからがスタートだと思っています。スクーリングでお話を伺った先生がおっしゃっていましたが、「最近の気象予報士は雲を見ても観測すらできない」・・本当にその通り、このままだと実質的なことが全く伴わないまま。せっかく始めた気象予報の勉強、きちんと中身も伴うように更に知識を深めていきたいと思っています。

 

(6)D.N さん による体験談:

[きっかけは憧れから]
 小さな時から生き物が好きで海で調査研究をする仕事につきました。屋外での仕事は気象に左右され、船を出港させるかどうか、海に出かけるかどうかもすべて気象条件に左右されます。経験の長い年配の人たちは、気象図を見ながら天気を予想し、仕事の段取りを決めていました。そんな様子を見ていてすごいなぁと思うと同時に、自分も天気で予報できるようになりたいと強く思いました。それともう一つは、趣味で続けているマラソンの影響です。大会当日の天気が予想できたら、当日の服装を考える時から走っている最中まで楽しめそうだと思いました。この2つのきっかけから、2010年の初夏に気象予報士試験に挑戦することを決めました。

[試験勉強で苦労したこと]
 最も苦労したのは1日の生活時間の中から勉強時間を捻出することでした。勉強時間が確保できそうな時間帯は朝と夜。仕事が遅くなることも多く、また疲れて勉強机に向かうことができない時もあります。効果的だったのは、仕事帰りの平日、すぐに自宅に帰らず図書館で勉強することでした。また、いつでも勉強できるように、常に勉強道具を持ち歩いていました。それと、毎日少しでもいいから必ず机に向かうことを心がけていました。
 試験勉強を続けていくうえで大切なことは、「情熱」を持ち続けることではないかと思います。勉強していてもすぐに結果が出てくる訳ではなく、時には前進しているかどうかも分からなくなることがあります。途中で勉強を止めたくなることもしばしばありました。そんな時、気象予報士になりたいと強く思う「情熱」が自分自身を最後まで支えてくれたと思います。試験勉強は辛かったけれど、受かるまでがんばって良かったと思っています。

[勉強の方法]
 「一般気象学」を読んだ後、学科試験対策の市販の参考書、問題集を何度も繰り返して勉強しました。実技試験は市販の問題集で勉強しましたが、試験対策のコツがわからず、途中からハレックスの通信講座で勉強を始めました。また、2011年の冬に思い切ってハレックスの実技対策冬期スクーリングに出席しました。今まで疑問に思っていたことを講師の先生に直接聞くことができ、一気に理解が深まりました。私は、自分の周りに気象予報士になっている人が1人もいなかったので、このときの講師の先生方が初めてお会いした気象のプロの方でした。自分の中でターニングポイントになったと思います。また、気象関係のHPを毎日チェックし、毎日の天気がなぜ変化しているのかを自分なりに調べていました。こちらの方は試験合格にどれだけ結びついたか分かりませんが、楽しく続けることができていました。
 社会人になってから時間を惜しんで勉強したのは久しぶりでした。でも、どんどん気象の事が分かるようになって、結果、試験勉強は楽しかったです。これからも気象の勉強を続けていきたいと思っています。合格への支援をしていただいたハレックスの皆様、本当にありがとうございました。

 

(7)Y.O さん による体験談:

 気象予報士試験を受験しようと思ったきっかけは、当時の私の職場がお天気に接する機会が多く、天候、気温、降水量等を天気予報にて毎日確認する中で、それらの天気予報の作成方法や発電しやすい大気状態等について、素朴な疑問がわいてきたところにあります。初めての受験では、一般的な資格取得のテキストで一通り学習し、ある程度理解したつもりで挑みましたが惨敗でした。その結果、まずは基本をしっかり抑えた学習しなければ合格はできないと思い、この総合講座を受講しました。ほとんど「解き方」を見ながら、受講期間ぎりぎり、やっとのことで提出したのを思い出します。この通信教育の丁寧な添削指導により理解が深まるとともに、時に厳しいコメントをもらっては身が引き締まりました。
 さて、私の通信教育以外の勉強方法というと、学科試験と実技試験の両方においてずばり過去問です。学科試験用の過去問題集と過去五回分の試験の「模範解答と解説」テキストを徹底的に繰り返しやりました。間違った問題には付箋を付け、丸暗記ではなく論理的に正解を導き出せるようにしました。なお、ノートに書き出すことを心がけ、再び同じ問題で間違えたらノートですぐ確認できるようにしました。
 また、過去問を行う際には、本番同様の時間配分の感覚を身につけるため、制限時間を設けました。それから実技試験で重要なことは、論述問題で「ポイントを抑えて簡潔に書く」ことだと思います。頭ではわかっているのだけれど、いざ指定された文字数で解答を書くとなるとなかなか制限文字以内に収まらず、うまく言い表せないことがよくありました。そのため、専門的な用語や言い回しは確実に覚えるようにしました。実技問題を10回分程度解いてみると同じような問題が多いことに気がついて傾向もつかめます。そして、全くはじめて目にするような問題はなくなってきます。仮にあったとしても1、2問ですので命取りにはならないはずです。それが試験当日の自信につながります。
 それから、勉強の順番ですが、やはりひとつひとつ順番にクリアしていくのが良いと思います。私も最初は全部まとめて一発合格できれば良いと思い、学科から実技まで幅広く勉強していましたが、途中から一発合格は自分には困難であることに気がつきました。どれだけ実技試験の勉強をしても学科試験にまずは二つとも合格しなければならないのですから、まずは基本である「一般知識」そして「専門知識」、学科試験をパスできるように学科に絞って学習しました。その結果、何度となくあと一歩で合格できなかった学科試験をパスすることができ、その次の試験にて実技試験に合格することができました。
 諦めかけたことはありましたが、「合格ラインにもう少しで手が届くはず、諦めずにがんばるぞ」と言い聞かせてきた結果、なんとか合格を手にすることができました。

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