気象予報士の資格を取る「気象予報士通信講座」

第39回(平成24年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

第39回(平成24年度第2回)気象予報士試験合格者による体験談

(1)中條 健次 さん による体験談:

 一年に2回実施されている気象予報士試験ですがこの試験勉強で大変なのは、それぞれの日常業務をこなしながら継続した学習に取り組むことだと思います。学習時間確保の方法は、人それぞれ条件が違いますので誰にでも当てはまる良い方法というものはないと思いますが、どう時間を作り出すかがポイントだと思います。通信講座では課題提出と添削の返送というやり取りがありますので、これを学習の習慣づけに活用することができます。
 すでに様々なテキストが販売されていますので学科試験のための学習は比較的簡単に始めることができます。基礎知識がどれくらいあるかによって「一般気象学」の本などから挑戦することも可能ですが、過去問を紹介した「気象予報士試験模範解答と解説」などが実践的で良いと思います。自分自身の経験でも二回目には、学科試験は合格レベルをクリアすることができました。
 実技試験も同様の学習をしましたが実際の試験でどれくらい点数を取れているのかが解らず、なかなか勉強のポイントを見つけることが出来ませんでした。結局、数回受験したのち、通信講座を受講することにしました。この講座では「南岸低気圧」「台風」「寒冷低気圧」などのテーマに沿った問題が準備されていて、提出した課題には丁寧な添削と解説をして頂きました。なかなか合格点はもらえませんでしたが、用語や概念の理解不足などを的確に指摘して下さり、自分の弱点が少しずつ克服できたように感じます。実技試験は減点法による採点なので不確かな所があると大きく減点されてしまいます。試験直前のスクーリングでは、工夫された教材で内容の濃い解説と個別の指導をしていただいました。
 講師の先生から「皆さんはもう少しのところで合格点に達していない人が多い。合格するためには問題文をよく読み、1点をおろそかにしないことがとても大切です。」とのご指摘を受けました。余裕がなくて制限時間との競争になりがちな実技試験では、特にこの点が合否を分けるポイントになるということを実感しました。講師の先生方にはお世話になりありがとうございました。

 

(2)栗原 めぐみ さん による体験談:

 私は、実技のコースを受講し、約4ヶ月間勉強したのち、無事合格することができました。
 このコースはテキストを読んだ後、12回の添削テストを行うものですが私はすでに他社のテキストで勉強をしていたので添削テストを中心に行い、テキストは見直しに活用しました。テストのうち、最初の3回は計算や天気図の見方等、基本的なものでしたが、これまでの勉強では何となく解いてきた分野だったので、正しい方法をきちんと学ぶ良い機会となりました。
 12回を通しての印象は、添削が厳しいということでした。頭の中で理解していても解答文として適切に表現できていなければ細かく指摘してもらえ、そのお蔭でこれまで勘違いしていた知識にも気付くことができました。実技に関しては、絶対的に通信教育(添削問題)が有効だと思います。ハレックスの厳しい添削に慣れていたので本番も落ち着いて、自信をもって取り組めたと思います。

 

(3)匿名希望 さん による体験談:

 仕事をしながらでしたので時間がかなり制限されたのですが、すべての範囲が網羅されている内容で効率よく勉強することができました。解答・解説も非常に理解しやすく深いところまで学ぶことができ無事に合格することができたのだと思います。ありがとうございました。

 

(4)O.S さん による体験談:

 この度、晴れて第39回気象予報士試験に合格することができました。以下に試験についての考えを記します。参考にしていただければと思います。

 一般知識の学習には定番の小倉義光著「一般気象学」が最良だと思います。この本を読む予備知識としては、理工系の大学教養レベルの物理学、物理数学が要求されると思います。私は大学の物理学科を卒業しているため、この方を読むには苦労しませんでしたが文系の方にはハードルが高いかもしれません。初学者が予備知識無しでいきなり読みこなすのは困難かもしれませんが物理学科の卒業生の見地からは、この本の文章は歯切れが良く、意味が明瞭で読みやすくて分かりやすいものです。著者の深い知識と見識が随所に感じられ、豊富な内容が興味を持てるように書かれています。好感のもてる書物だと思います。この本のハードルが高いと感じられる方は白木正規著「百万人の天気教室」や小倉義光著「お天気の科学」からはじめてみるのも良いと思います。
 専門知識はやはり知識量がものをいうと思います。最初に受験したときは知らない問題だらけでした。その後、いくつかの参考書を読んでみましたが専門知識の最良の学習法は、気象庁のHPの該当箇所周辺を読むことで知識を蓄えていきました。多数年の過去問を解くと同じようなことが繰り返し出題されていることに気付くと思います。そこが専門知識のキーとなるポイントと思われます。複数のポイントに気付き、その数を増やしていくと安定な学力となり合格が確実なものとなるに思います。

 実技に関しては、なかなか参考書で自習するのは困難と感じました。作図するときの着目点や天気図の解析の仕方などは経験ある人に教わるのが一番のように思い、第39回試験の対策のために私はハレックスの実技スクーリングに参加することにしました。気象予報士を目指す方々と席を並べて講義を聴くことは、懐かしい学生時代に戻った気分でした。講師陣は気象庁OBの方が多く、気象を本当に理解している方々で非常に良い刺激を受けました。また、エマグラムの見方について長らく疑問に思っていたことを質問したところ、ポイントを抑えた回答が得られて非常に良く分かり、この一件だけでもスクーリングに参加して正解と思いました。ある市販のテキストではやたらと減点となる部分ばかり強調されていて不健康な印象があり、学習意欲がそがれる感じがしましたがハレックスのスクーリングでは「気象を正しく理解していれば点数になる」という観点であり、こちらの方が健全だと思いました。講師陣の方々の説明をよく聞いていれば、気象に対する関心も上がり、資格取得が近づくのを感じました。充実した講義を聴いて知識を吸収した後、休み時間に一息つくときは社会に出る前の学生の心境となり、懐かしさと幸福さに満たされ、スクーリングは本当に良い思い出になっています。スクーリングを終えた後、年末から1月中旬にかけてハレックスの通信教育の問題を解きました。答えにくいと感じた問題はやはり自分の理解が足りず、出題者の意図を読み取れなかったところということに気付き、丁寧な添削を読み、意図を読み取れるよう少しずつ学んでいきました。
 本番試験では焦らず集中して問題を解くことに専念しました。実技の合格に関しては、ハレックスのスクーリングと通信教育のお蔭だと思っています。

 合格すると日本気象予報士会を通じて、気象に関わる機会が増え、合格すると可能性が開ける感じがします。試験に合格する前は、気象科学館で案内をすることが行いたい仕事の一つでしたがそれも叶えることができました。また、小学校に出前授業に行くこともいつか行ってみたいことです。気象予報士の資格を取得した今の最大の夢は、気象キャスターとしてデビューし、気象情報を多くの視聴者にお伝えしていきたいと思います。

 

(5)森藤 遥平 さん による体験談:

 私は大学2年の4月頃から気象予報士試験の勉強を始めました。大学での専攻が地学で、特に気象学に興味があったので受験することを決め、大学2年生のうちに合格したかったのでまず8月の試験で学科2科目合格することを目標にしました。8月までは市販の参考書を使い理解することに努めましたが、他の人に比べ自分は効率が良く方ではないので量でカバーしました。通学の時間や休み時間、授業後の空いた時間等の全てを気象の勉強に費やし、かなりギリギリでしたが8月に学科2科目合格することができました。
 8月の試験が終わった後、実技試験の勉強を開始したのですが、作図や論述の勉強を独学でやるのは効率が悪いと思ったのでハレックスの通信講座を受けることにしましたが学科は独学だったため何か漏れがないか不安でもありました。そのため、総合講座を申込み、学科の範囲も復習しながら実技の課題を提出していきました。初めは手も足もでない状態で、一つの課題を解くのにかなりの時間を費やしましたが、ハレックスの添削はとても細かく丁寧で理解しやすく、徐々にコツをつかんでいきました。特に作図は自分で採点するのは困難なので添削してもらえるのは非常に助かりました。1月の試験当日までに実技講座の全ての課題を3回(苦手な問題は4~5回)解き直し、本番に挑みました。本番では作図問題が複数出題されましたがどれもハレックスの課題で取り組んでいた作図と似たようなものだったので焦ることなく解析することができました。
 正直受かるかは不安でしたが結果的に合格できてよかったと思います。短期間(4ヶ月位)で実技試験の対策が出来たのもこの通信講座のお蔭だと思っています。あまり勉強に時間を割くことが出来ない方や効率よく学びたいと思っている方にお勧めしたいと思います。

 

(6)M.O さん による体験談:

 4年間の勉強の末、8回目の受験、66歳にして合格しました。
 リタイア後、環境NPOで仕事をするようになり、そこで気象予報士の方と出会ったことが気象予報士試験に挑戦しようとしたきっかけでした。通信教育の受講に始まり、並行してスクーリングを受講して受けた1回目の試験は、学科・一般合格、専門不合格でした。その後、学科2科目の合格がなく、実技を採点をしてもらえない結果が続きましたが、今回は実技だけの受験でした。過去問題や数冊の参考書で繰り返し勉強し、学科についてはある程度自分で理解度を判断することができましたが、実技の自己採点は当てになりません。そこでハレックスの3日間集中実技スクーリングを受講したところ、合格には覚束ないものでした。ここで分かったことは、とくに実技は漫然と勉強していたのでは合格できない、問われていることをしっかりと理解し、回答のポイントとキーワードを確実に押さえることが肝要であることを学びました。
 60歳を過ぎ、現役の方に比べれば勉強時間はありますが、記憶力や集中力の衰えは致し方ないものがありました。そうは言うものの繰り返しの学習は着実に知識を積み上げてきており、石の上にも三年と言うように、粘り強く続ければ結果はついてくることを改めて知ることになりました。

 

(7)Y.I さん による体験談:

 この度は実技スクーリングでお世話になりました。第39回の気象予報士試験に合格することができ、心より感謝しています。
 私が子供の頃は理科の授業や資料集を見るのが好きでした。テレビの気象コーナーを担当している気象予報士に憧れていました。現在は気象と関係のない仕事をしていますが、当時の気持ちが忘れられず社会人になって気象予報士試験に挑戦しました。私は物理こそ習っていないものの化学や数学は得意でしたので、学科試験は独学で勉強しました。初めは学科試験の計算問題集や気象学についての基礎的な解説書を使いました。その後、実際の試験問題の形式に慣れるため過去問を繰り返し解きました。ポイントは必ず「なぜ」という疑問を持つことです。現実の空で起きている現象については原理・原則、考え方があります。時間が掛かっても気象学の基礎と考え方を身につけましょう。それが実技試験でも役にたちます。
 第37回の試験は学科一般知識合格、学科専門知識はあと1問というところで不合格でした。実技試験は勉強しておらず雰囲気だけ経験しました。その後は過去問の量を増やし、あやふやな知識を整理して基礎を固めることに注力しました。このときは実技試験対策として5年分の過去問を勉強しました。
 第38回の試験は学科専門知識合格、実技不合格。実技試験は手応えがあっただけに残念でした。これで学科免除となりますが、次回の試験までが先に合格した学科一般知識の免除期限です。ということは、2つの学科試験が免除になる次回の試験が最も気象予報士試験合格に近づきます。このチャンスを逃すと、また学科を勉強して半年先になります。
 そんなとき目にしたのがハレックスの実技スクーリングです。このスクーリングは実技試験に特化した内容で、最新の気象資料や実技試験のコツなど試験に合格するためのエッセンスが盛りだくさんでした。私はエマグラムが苦手で講師の方に質問した際、ホワイトボードに図示して丁寧に説明してくれました。独学や通信講座では味わえない、その場で質問できその場で解説してもらえるのは新鮮でした。また、同じ気象予報士試験合格を目指す仲間に囲まれて3日間勉強することで、モチベーションが向上しました。
 そうして第39回の気象予報士試験に合格することができました。実技スクーリングのなかで、問われていることに過不足なく答えるというコツを徹底的に過去問で練習し、本試験に臨みました。それでも実際の試験では、解答欄を超える文字数になってしまい書き直す場面もありました。試験のための勉強は大変かもしれませんが、気象予報士を目指した初心を忘れず最後まで貫いて欲しいです。この合格体験記が少しでも皆さんの参考になり、多くの方が合格通知を受け取ることができるように願っています。

 

(8)Y.H さん による体験談:

 私は会社員として働きながら、計2回の受験で合格することができました。
 気象についての知識がほとんど無かった私の場合、仕事と勉強を両立させるには想像以上に体力や気力が必要で、短期間で合格することができなければ、途中で諦めてしまうだろうと気付きました。そのため、ハレックスの通信講座と直前スクーリングを利用しました。ハレックスの講座は、完成度が高く、質の高い学習をすることができたため、比較的短期間に合格まで駆け抜けることができました。講師の皆様には大変感謝しております。以下に、私のおおまかな学習スケジュールなどを紹介させていただきます。

使用した教材は市販の参考書のみ
 ・気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・一般知識編〉技術評論社
 ・気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・専門知識編〉技術評論社
 ・気象予報士教科書 気象予報士 完全攻略ガイド 翔泳社
 ・気象予報士かんたん合格ノート 技術評論社
 ・一般気象学 東京大学出版会
 ・過去5年分の試験問題

第38回試験の受験結果{学科(一般、専門) 合格、実技 不合格}
 2012年 10月~12月 通信講座(実技)受講
 2012年 12月  直前スクーリング(実技)受講
 2013年 1月 過去5年分の試験問題(独学)

第39回試験の受験結果{実技 合格}

 実技試験の学習はハレックスと過去問のみです。通信講座では、独学では自分の解答の良し悪しが判断しにくい記述問題について、丁寧な添削やアドバイスをいただき、効率的に学習を進めることができました。直前スクーリングでは、自分が納得できるまで何度も講師の皆様に質問し、懇切丁寧に指導していただきました。今振り返ってみると、実技試験に関してはハレックスの通信講座と直前スクーリングの内容だけに絞り、何度も繰り返して学習したこと、学習した内容が適切にアウトプットできるか確認するために、試験直前に過去問をひたすら解いたことが合格につながったのかなと思います。

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