GIS向け次世代気象データAPI「HalexSmart!」を提供開始

2023年4月4日

 株式会社ハレックス(以下、ハレックス)は、地理情報システム(Geographic Information System:以下GIS)向けの気象データ提供APIサービス「HalexSmart!」を2023年4月より提供開始します。


 本サービスは、GISの地図上での表示を目的としてハレックスが加工した様々な気象データをAPIで提供するサービスです。提供データ形式は、気象データの特徴に合わせタイル形式とGeoJson形式の2種類で提供しており、GIS事業者様での加工作業を必要とすることなく、気象データをご活用いただけるようになります。なお、サービス開始時点で、23種類の気象データの提供に対応しています。 ハレックスでは、本サービスをGIS事業者様、GIS開発事業者様、GIS利用者様を中心に販売し、今後3年間で20億円の販売を目指します。
【背景】
 近年、気象データを防災やBCP活動に活用する自治体や企業・団体が増加し、GISや自社システムへの気象データの取込みやIoT機器とのデータ連携など、インターネット間で気象データを連携し利活用したいという需要が高まっています。
 そこでハレックスはその連携を実現させるべく、長年気象データを取り扱ってきたノウハウを元に、従来の独自ソフトウェア上での気象データ活用を進化させ、各社GISプラットフォームに最適化し活用できるデータ提供形式と、GIS利用者にとって利用価値の高い気象データ種別の特定に向けて、研究開発を進めてきました。
 そしてこのたび、ハレックスは気象データをGISサービスの地図上で取り込むための気象データ加工およびAPIでのデータ提供サービスを開発し、サービス提供することとしました。
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図 「HalexSmart!」導入による気象データ表示加工プロセスの変化

【概要(特長)】
「HalexSmart!」は、GISサービスの地図上で表示できるようハレックスが加工した気象データをAPIで提供するサービスです。提供データ形式は、気象データの特徴に合わせ、タイル形式とGeoJson形式の2種類で提供しており、GIS事業者様での加工作業を必要とすることなくGISの地図上への重畳が可能です。サービス開始時点で、「高解像度降水ナウキャスト」や「LIDEN(発雷実況)」など、合わせて23種類の気象データの提供に対応しています。

①GISに最適化した提供形式
 GISでのご利用を想定し、タイル形式またはGeoJson形式での提供方法をご用意しています。
 1)タイル形式
  ベクタータイル/ラスタータイル形式に対応。XYZ方式による標準的な仕様で、GISで取り扱いやすいのが特徴。
 2)GeoJson形式
  台風経路図などの線や落雷地点などの点で表す非空間データの関連付けが可能。

②最新気象データを素早く加工し提供
 高速処理に特化し気象データ更新処理システムを再構成した結果、更新処理時間は、従来比で約37%短縮(注1)しています。

③提供可能な気象データ(2023年4月現在)
 全23種
  高解像度降水ナウキャスト
  解析雨量/降水短時間予報
  MSM降水量ガイダンス
  LIDEN
  大雨警報(浸水害)危険度分布
  大雨警報(土砂災害)危険度分布
  洪水警報危険度分布
  他

④その他
 気象庁のデータ仕様変更の際もハレックスで対応しますので、お客様側での対応が不要です。

 
【今後について】
 ハレックスでは、主にGIS事業者様、GIS開発事業者様、GISをご利用の自治体、企業・団体様に本サービスを提供し、今後3年間で20億円の販売を目指します。


【関連リンク】
 「HalexSmart!」のサービス概要
 https://www.halex.co.jp/service/smart.html


(注1)当社調べ。HalexSmart!と当社サービスHalexDream!APIで、高解像度降水ナウキャストのデータを受信してから表示するまでの更新処理時間の比較試験を行った結果です。
*HalexSmart!は、株式会社ハレックスが商標出願中です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。