2017/12/28
2017年 御用納め
早いもので今年(2017年)も今日(12月28日)が御用納めです。気象・地象・海象といった自然現象は24時間365日休みというものがないため、弊社も予報の現場で頑張って貰っている気象予報士の皆さん方や情報提供システムの運用監視チームの皆さん方は年末年始の期間中もシフト勤務を組んで年中無休の態勢なのですが、営業やシステム開発、総務といった本社組織は世の中一般の会社と同様、今日が御用納め。明日から1月3日まで「年末年始休」という名の“自宅待機”の態勢に入らせていただきます。
これは毎年のように言っていることですが、1年が経つのは本当に早いですね。時間に追われる感じで、焦りすら感じてしまいます。
今年(2017年)も当社は、サービス品質の向上、リマーケティングの徹底、各分野の企業様との緊密な連携・提携を推進することにより、「防災・気象」と「IT」の融合を図り、より顧客ニーズに合致したサービスラインナップの拡充等を進めるとともに、新たな市場を創出するべく全社一丸となって様々な事業を展開してまいりました。
特に今年(2017年)は気象情報配信事業において「過去5年間分の1kmメッシュの気象データ」という新しい情報の提供サービスを開始しました。これは主として『データ分析』に資するための情報サービスです。
近年、「データドリブン経営」や「データドリブンマーケティング」など、「データドリブン」という言葉が多くの場で使われるようになりました。データドリブン(Data Driven)とは、売上データやマーケティングデータ、WEB解析データなど、世の中に存在する膨大なディジタルデータに基づいて様々な判断やアクションをすることです。実際、IoT、人工知能(AI)、ビッグデータ等に関する技術の発展により、多様な産業界において、データを収集・分析する基盤が整いつつあります。
「世の中の最底辺のインフラは“地形”と“気象”」…これは私が口癖のように言っていることなのですが、そうしたデータ分析において分析の基盤となるデータが気象データであり、そうしたデータを提供することも気象情報会社として重要な役割であると思ったからです。加えて、過去の気象データを用いたデータ分析を行うことにより、これまで漠然と経験や勘の世界で語られてきた気象と売上や、気象と作物の生育といった因果関係が論理的にも明らかとなり、ひいては予測データの活用にも結びつく…という狙いもあります。
おかげさまで、多くのお客様からお問い合わせや引き合いをいただき、実際に様々なデータ分析にご活用いただいているお客様も増えてきました。中には私達が想定していなかった業種でもお使いのお客様もいらっしゃって、気象データ活用による生産性向上の可能性の大きさを実感しているところです。
気象データ活用による生産性向上ということで言うと、今年3月7日に、気象庁様が中心となって『気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)』が発足し、弊社も発起人企業の1社として、運営委員会、新規ビジネス創出WG、人材育成WGに参画させていただき、その中核企業の1社として積極的に活動をさせていただきました。その活動を通しても、世の中で気象データ、及びその活用の重要性が防災以外の分野でも再認識されてきており、それを受けて、我々民間気象事業者に対する世の中の期待も大きく様変わりし、しかもこれまでになく大きくなってきているように感じているところです。
そうした皆様からの大きなご期待にお応えするべく、来年2018年も弊社ハレックスは社員一同一丸となって、まっすぐに前を見つめ、粉骨砕身、事業の拡大に取り組んでいく所存でおります。皆様におかれましては、引き続き弊社ハレックスにご愛顧を賜りますことを、よろしくよろしくお願い申し上げます。
最後に、来年2018年が皆様にとりまして幸多い1年になりますことを、心よりお祈り申し上げます。
よい年をお迎えくださいませ。
【追記】
今年も『おちゃめ日記』にお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。来年も連載を続けるつもりでおりますので、引き続き拙文をお読みいただければと思っております。よろしくお願いいたします。
冒頭に掲載した写真は、冬の風物詩とも言える年末の東京を飾るイルミネーションの数々です。上から、恵比寿ガーデンプレイス、六本木の東京ミッドタウン、そして東京駅丸の内エリアです。私は派手さはないものの、光に落ち着いた温かみが感じられる東京駅丸の内エリアのイルミネーションが一番好きです。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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