2014/11/25

フォッサマグナ

22日(土)22時08分頃、長野県北部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、長野市と小谷村、小川村で震度6弱の激しい揺れを観測したほか、長野県白馬村と信濃町で震度5強を観測しました。また、長野県中野市と大町市、飯綱町、新潟県糸魚川市と妙高市で震度5弱の揺れを観測しました。

長野県北部ではその後も余震が相次ぎ、このうち30分後の22日22時37分頃に発生した地震では長野県小谷村で震度5弱の揺れを観測したほか、翌23日も震度3から1の揺れが繰り返し観測されています。

報道によりますと、この地震で、倒壊した家屋やタンスの下敷きになるなどして、白馬村や長野市などであわせて41人が怪我をし、このうち7人が重傷だということのようです。

また、全壊した住宅は、白馬村で30棟、小谷村で4棟に上っているほか、半壊した住宅は小谷村で20棟、一部が壊れた住宅が中野市と松本市で合わせて5棟となっているそうです。

このほかにも白馬村などで倉庫や住宅に被害が出ていたり、国道148号線や406号線をはじめとした道路やJR大糸線が土砂崩れで不通になったりしているということですが、新潟県中越地震や新潟県中越沖地震とほとんど変わらない直下型のマグニチュード6.7の大きな地震であったわりには、揺れの激しかった地域が都市部ではなく人口が少ない山間部の地域であったことから、犠牲者もなく、被害の程度もさほど大きくはないようなので、よかった…と言えます。(もちろん、怪我をされた方や家屋等に被害を受けられた方々は本当にお気の毒ではありますが…)

地震の被害が大きかった長野県の白馬村や小谷村は、日本海に向かって山あいを流れる姫川の流域で、川筋を中心とする平地に田畑や市街地が広がっている地域です。テレビで流された上空からの映像を見ると、地震による建物の被害や土砂災害は震源地から10km程度の範囲に特に集中しているようです。このうち、住宅などが全壊する被害が出た白馬村の神城地区は、震源地の南南西、約5kmほどのところにあり、震源地付近を含む山林の南側に位置しています。

この姫川流域のすぐ近くには「糸魚川-静岡構造線」という活断層帯の一部が通っています。なので、今回の地震もこの「糸魚川-静岡構造線」という活断層帯にあるいずれかの活断層(神城断層?)が動いて起きた地震とみられています。

この「糸魚川-静岡構造線」は日本の主要な地溝帯の一つで、地質学においては東北日本と西南日本の境目とされる『フォッサマグナ(Fossa Magna)』の西縁にあたります。『フォッサマグナ』とはラ テン語で「大きな窪み」を意味し、本州中央部の中部地方から関東地方にかけての地域を南北に縦断するように位置しています。西縁は今回動いたとみられる「糸魚川-静岡構造線(糸静線)」で、東縁は「新発田-小出構造線」及び「柏崎-千葉構造線」とされています。



フォッサマグナ



一般的には「フォッサマグナ=糸静線」というイメージが強いのですが、これは間違いで、糸静線はあくまでもフォッサマグナの西縁の“線”であって、フォッサマグナ自体は“面”的な広がりを持ったものです。語源がラテン語の「大きな窪み」という風に書きましたが、端的に言えば、古い地層でできた本州の中央部をU字型をした溝が南北に走り、その溝に新しい地層が溜まってできた地域がフォッサマグナと呼ばれる地域だということです。

このフォッサマグナ、日本の中でも地殻変動による歪みが溜まりやすく、地震活動が活発な地域だとされています。2004年(平成16年)10月23日17時56分に発生して大きな被害を出した新潟県中越地震(マグニチュード6.8)、また、2007年(平成19年)7月16日10時13分に発生した新潟県中越沖地震(同じくマグニチュード6.8)もこのフォッサマグナの内部で発生した地震です。

気象庁は「揺れの強かった地域では、今後1週間ほどは震度5強程度の強い揺れを伴う余震が起きるおそれがあり、建物の倒壊や土砂災害などに警戒してほしい」と呼びかけています。ご注意願います。


【追記】
日本は地震ですが、アメリカ東部では18日から21日にかけて各地で雪が降り、ニューヨーク州西部では、降り始めからの降雪量が多いところで2.2メートルに達するなど、記録的な大雪となっています。

この大雪でニューヨーク州では、除雪作業中の住民が心臓発作を起こすなどして、これまでに13人が死亡したほか、道路の通行止めや鉄道の運行の見合わせなどの影響が出ています。

雪は21日までに止みましたが、この地域では週末から週明けにかけて気温が上昇し、場所によっては、日中の最高気温が15℃になる見込みです。このためニューヨーク州では今後、雪が融けて、各地で洪水が起きるおそれがあるとして、住民に警戒を呼びかけています。

気候変動による深刻な影響が地球規模で現れているようです。

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
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越智正昭

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