2016/11/09

大阪ラプソディー♪

“ダメ虎”こと阪神タイガースのファンということもありますが、実は私はちょっと猥雑な雰囲気のところもある大阪の街が大好きです。で、東海道新幹線で新大阪駅に着くと、いつもは私の頭の中で上田正樹さんの『悲しい色やね』か、やしきたかじんさんの『やっぱ好きやねん』のサビの部分が勝手にリフレインして聴こえてくるのが、この日はどういうわけか海原千里・万里さんの『大阪ラプソディー』のイントロ部分のリフレインでした。チャ〜ンカ チャ〜ンカ チャラチャラチャンカ チャ〜アン♪

えっ!?、こりゃあもしかしたらいつもと違う何かが起こるかもしれないぞ、用心しよう( ̄д ̄;)……と思ったら、案の定……………………。

さる10月21日(金)、大阪 中之島にある大阪大学中之島センターの佐治敬三記念ホールで開催されたプロジェクトマネジメント(PM)学会関西支部の2016年秋季のシンポジウムにおいて講演してほしいとのご依頼を受け、『ビッグデータ活用で生まれ変わる気象情報ビジネス』と題して講演をさせていただいたのですが、そこで、そのいつもと違うサプライズが待ち構えていたのでした。

講演に先立ち、会場で持ち込んだノートPCをプロジェクターに接続して、表示の確認をしようと思っていると、ホール後部の入り口から、よぉ〜く見知ったお顔の方がちょっと照れくさそうな表情で入ってきました。エッ!? エッ、エッ、エッ!? あのお方は………((((;゚Д゚)))))))

まさかここで私の大学時代の恩師・菊野亨先生とお会いできるとは思ってもみませんでした。その菊野先生が、私が学生時代に見せて貰ったことがないくらいの満面の笑顔で近づいてくるではありませんか!!新大阪駅を降りた時に頭の中でリフレインして聴こえてきた『大阪ラプソディー』は、きっとこの嬉しい再会の序章だったのですね( ´ ▽ ` )

実は、PM学会関西支部の事務局には大阪大学の先生をはじめ菊野亨先生のお弟子さんにあたる先生方が多数含まれていらっしゃるらしく、私が過日この『おちゃめ日記』の場に掲載した「天才数学者アラン・チューリングってご存知ですか?」と題したブログの一文を読んで、私が菊野先生の広島大学講師時代の教え子、それも私は菊野先生にとっての最初の弟子(すなわち“一番弟子”)だということをお知りになって仕掛けられたサプライズだったようです。菊野先生は大阪大学を退官されて名誉教授になられた今も大阪学院大学の教授や様々な学会に関連したお仕事をなさっていてお忙しい筈なのですが、わざわざ時間を作っていただいて、出来が悪かったこの最初の教え子の講演を聴きに来てくださったわけです。これは本当に嬉しいサプライズでした。

天才数学者アラン・チューリングってご存知ですか?(その2)

で、菊野先生、私が学生時代に学会発表をやらせていただいた時のように、最前列、それも弟子である私を見上げるような位置の席にお座りになられました。“菊野ポジション”とでも呼べばよろしいのでしょうか、このあたり、38年前と全く変わりません。

『ビッグデータ活用で生まれ変わる気象情報ビジネス』と題した今回の講演は既に別の講演で何度かやらせていただいた慣れた内容の講演であり、しかも今回は質疑応答も含めて持ち時間が90分間と十分にあるので、聴いていただいている方々の反応に合わせていろいろと小ネタの引き出しから手持ちのネタを引っ張り出しながら、やらせていただきました。

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90分間というと、大学の講義が同じ1コマ90分間ですが、この90分間、聴いていただく方々の興味を切らさないようにするにはそれなりの内容を次々と繰り出す必要があり、かつ、ところどころに息抜きのための小ネタも散りばめないといけません。でないと、聴いていただく方のお腹がすぐにいっぱいいっぱいになってしまって、消化できませんからね。90分間のような長時間の講演においては、私は自ら「プレゼン芸人手法」と称するこのような落語を真似て自ら会得したテクニックを駆使するようにしているのですが、まさかそれを恩師がご覧になっていらっしゃるすぐ目の前でやらせていただくことになろうとは……。正直、これまで何度もやらせていただいているこの題目の講演で、これほど緊張したのは初めてです。やりにくいったら、ありゃしない(´;ω;`)

熱心にメモを採っておられる菊野先生のほうを時々チラッチラッと見ながらの講演でしたが、先生の目が真剣そのもので、まるで、学生時代のゼミに戻ったような気分になっちゃいました。ヨシっ!(^∇^) ちょっと怖そうな目元の顔になられますが、こういう表情(上手く表現ができませんが…)をなさる時の菊野先生は、間違いなく内容にご満足をいただけている時です。学生時代の感覚が蘇ります。

今回の講演資料は以下からダウンロードできます。
PM学会関西支部秋季シンポジウム講演資料

講演終了後、菊野先生からは次のような言葉をいただけました。「この内容で十分に博士論文が書けると思うけど、10年前ならともかく、今のキミには必要ないよね」。それを受けて、私からは「ええ、毎月、愛媛新聞の会員制経済サイトにコラムは書いていますが、博士論文なんてものは書き方が全く分からないから書けません。面倒だし(笑)」とお答えをしました。あの厳しかった恩師から「この内容で十分に博士論文が書ける」というお言葉をいただけたということは、最大級のご評価をいただけたということであり、もう私はそのお言葉だけで十分です。考え方の新奇性、独創性を認めていただけたということですから。

この日、私の講演をお聴きいただいた皆さん方との懇親会が終了し、新大阪駅から東海道新幹線に乗ってさいたま市の自宅に戻ったのですが、東海道新幹線の“のぞみ”が新大阪駅のホームを離れる瞬間、チャ〜ンカ チャ〜ンカ チャラチャラチャンカ チャ〜アン♪という『大阪ラプソディー』のイントロ部分を誰にも聞こえないくらいの小さな声でクチずさんでいた私がいました。

1970年代にアイドル的な人気を誇り一世を風靡した姉妹漫才コンビの海原千里・万里さんが『大阪ラプソディー』を歌って大ヒットさせたのが1976年のこと。その翌年の1977年に海原千里・万里さんは解散しましたが、その後、妹の海原千里さんのほうは上沼恵美子さんとして芸能界に復帰しました。私が菊野先生に師事したのは、ちょうどこの海原千里・万里さんが歌う『大阪ラプソディー』が巷に大ヒットしていたその頃でした。


【追記1】
今も我が家の本棚には学生時代に菊野先生とのゼミで使った本が並んでいます。それが以下の写真のJohn J. DONOVAN(マサチューセッツ工科大学)著の『systems programming』。

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昨年、自宅の引越しをした時に断捨離と称してこれまで溜め込んできたたくさんの本を一気に処分したのですが、学生時代の本では、この『systems programming』ともう1つ『電子計算機Ⅰ ―アーキテクチャとハードウェア構成方式―』の2冊だけを残して全て処分しました。

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妻からは「そんな古い本、とっておいてこの先意味があんの?」なぁ〜んて非情な言葉も浴びせられましたが、「これは俺の原点のようなものだ!」の一言で捨てずに残した本です。

『電子計算機入門』のほうは、今から40年前に恩師である故・吉田典可広島大学名誉教授が講義で使われた教科書で、私がコンピュータというものに初めて触れた図書です。この本を教科書とした講義に興味を持ったことで、その後、吉田典可教授の研究室に入らせていただき、そして菊野先生から直接指導を受けることになったわけです。まぁ〜、私にとってはIT屋としての原点(記念の品)のようなところがあるので残しました。『systems programming』のほうは、メモリやレジスタの動きなど、コンピュータのハードウェアとしての動き、言ってみればコンピュータの基礎の基礎をこれだけ詳しく書いてある本はその後見たことがないと私が思っている本で、『電子計算機入門』に次ぐ中級編ってところでしょうか。この本も私のIT屋としての原点のような本です。

おやおやぁ〜、『systems programming』の裏表紙の内側にこういう文字の記入を見つけました。確かに今から40年前に私が書いた字です ♪(´ε` )

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次に菊野先生とお会いする機会があれば、その時にはこの2冊の本を持って行って、先生にお見せしたいと思っています。


【追記2】
この10月21日の14時7分頃、鳥取県中部を震源とするマグニチュード6.6、震源の深さ11kmの地震があり、鳥取県倉吉市と湯梨浜町、それに北栄町で震度6弱の激しい揺れを観測しました。気象庁の発表によると大阪市でも震度3の揺れを観測したのですが、ちょうどその地震が発生した時は私が講演をさせていただいている真っ最中でした。会場には100名ほどの方が聴いておられたのですが、その方々がお持ちのスマホや携帯電話から一斉に緊急地震速報を知らせる警戒音が鳴り、「オッ!」と身構えてすぐに揺れがやって来ました。前述のように気象庁の発表によると大阪市では震度3の揺れだったのですが大阪大学中之島センター佐治敬三記念ホールは12階だったことが関係しているのか、私の体感的には震度4くらいの揺れでした。

私はこれまでいろいろなところで講演をさせていただいているのですが、自分が講演をしている真っ最中に緊急地震速報が鳴って、強い揺れを感じたというのは初めての経験でした。ですが、関東地方で生活をしているので地震慣れをしていますし、こういう職業ですし、防災士でもありますので、極めて冷静に対応することができました。いったん講演を止め、壇上から会場内を見回して落下してきそうな危険物がないこと、避難口の位置等を瞬時に確認し、同時に常に携帯している防災士証をポケットから取り出してそれをかざして、「強い揺れが来ていますが、ここは大丈夫です。私は“防災士”です。何かありましたら、私の指示に従ってください」とマイクを通してお伝えしました。

講演中でしたので、私は自分のスマホはバッグの中にしまっているので、地震の詳細がすぐには分からなかったのですが、それでも皆さんがお持ちのスマホや携帯電話から一斉に緊急地震速報を知らせる警戒音が鳴って身構えてからほんのちょっとの間をおいて揺れがやって来たので、震源が少なくとも100km程度は離れた距離のところにあること、また、この場所でこの強さの揺れなのですから、地震の規模はマグニチュード6前後のかなり大きな規模の地震が発生したに違いないことはすぐに分かりました。

スマホで情報を確認している人を何人もお見かけしたので、そういう方に向かって「震源の位置はどこですか? そして、地震の規模は?」とお聞きしました。すぐに鳥取県中部で震度6弱と想定される地震だということが分かり、「直下型の震度6弱ということなので、鳥取県中部の震源の近くではかなり大きな被害が起きているのではないか…と気がかりなところはありますが、鳥取県中部が震源ということのようなので、おそらく津波の危険性もなく、取りあえずここは安全なようですので、講演を続けさせていただきます」……と申し上げ、講演を続けさせていただきました。

この時の咄嗟の対応について、菊野先生をはじめ場内にいらした何人もの方から「さすが!」というお褒めのお言葉をいただきました。加えて、“防災士”という資格に対する質問も。“防災士”に対する認知度向上に少しは貢献できたかな( ´∀`)

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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