2017/10/30

第4回国際次世代農業EXPOに出展しました

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10月11日(水)~13日(金)の3日間、千葉の幕張メッセで次世代の農業向け設備が集まる、日本最大の商談展「国際次世代農業EXPO」が開催され、弊社ハレックスもNTTグループの一員としNTTグループブースに出展してきました。

国際次世代農業EXPOは、IT農業、ソーラーシェアリング、6次産業化、植物工場など、農業を強くするための次世代の技術や製品が一堂に集まる展示会で、今回が4回目の開催です(主催はリードエグジビションジャパン株式会社)。この国際次世代農業EXPOは『農業ワールド2017』というイベントの一環として開催されるもので、第2回国際6次産業化EXPO、第7回国際農業資材EXPOとの同時開催です。さらには第7回国際道工具・作業用品EXPO、第11回国際ガーデンEXPO、第14回国際フラワーEXPOとも同時開催で、広い幕張メッセの展示会場一面が、この3日間は農業関連の最新技術で埋め尽くされているって感じです。主催者発表によると、今年の『農業ワールド2017』には過去最多の800社が出展。年々規模が拡大していっている感じです。

加えて驚かされたのが、来場者の多さ。昨年に比べても大幅に増えているように思えます。主催者発表によると、この3日間の総入場者数は『農業ワールド2017』全体で42,761人。加えて、何より来場者の方々の視線が熱い! そういうところに、昨今の農業分野での革新に関する世の中の関心の高さが窺えます。

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弊社は一昨年、昨年に引き続きNTTグループブースに出展させていただき、これで3年連続の出展でした。NTTグループの展示の中で、ほぼど真ん中のポジションにコーナーを設けさせていただき、オリジナル気象情報サービスの「HalexDream!」を中心に展示をさせていただきました。気象情報会社の出展は弊社だけであり、また、近年の気候変動の影響もあって、農業分野での気象情報活用のニーズが高まってきつつあって、弊社の展示コーナーにも多くの方がお立ち寄りになられました。昨年までの経験から事前に資料やパンフレットを必要と思われる部数用意しておいたのですが、それにも関わらず、会場で説明にあたっている担当者からは「急ぎ200部印刷して届けて欲しい」とか「さらに100部追加!」といった嬉しい悲鳴のメールが次々と会社に飛び込んできました。

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今年のNTTグループの展示のコンセプトは「農業分野で選ばれるバリューパートナーへ」というもので、『農と食をつなぐICT』というテーマで「農業×ICT」のコラボレーション事例の紹介に重きが置かれていました。弊社ハレックスの関連では、

①JA全農様の営農技術情報サイト「アピネス/アグリインフォ」での活用事例
②クボタ様のKSAS(クボタスマートアグリシステム)での活用事例
③愛媛県のNPO法人・坂の上のクラウド利用研究会様での活用事例

の3つをご紹介させていただきました。

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弊社のオリジナル気象情報サービスの「HalexDream!」も農業分野での実績が年々増えてきています。今年の展示の目玉は「過去の気象データ提供サービス」。気象予測データをより的確に活用するためには、過去から学ぶべきことが多い…という考えから、「過去の状態を紐解き、この先の状態を知る」をコンセプトに新たに開発したサービスです。5年前の2012年1月以降の気象データを全国1kmメッシュ、およそ40万メッシュで提供するもので、指定された地点、要素、期間をもとに生成したファイルをCSV形式で提供するオフライン提供と、緯度経度による地点指定および要素、期間などのパラメータによるAPIリクエストに対して気象データをレスポンスして返すAPI提供(オンライン提供)の2種類の情報提供形態を用意しています。

このサービスはさっそく今年9月よりJA全農様の営農向け情報提供サービス「アピネス/アグリインフォ」において、「気象グラフかんたん作成機能」として実際にご活用いただいております。この機能を使えば、毎日の「天候」「最高気温」「平均気温」「最低気温」「風向風速」「降水量」といった6種類の過去の気象データを容易に見やすく表示することが可能です。

また、農作物の収穫時期は積算気温である程度予測することが可能なのですが、これまでは各圃場ごとの気象データを記録する仕組みがなく、積算気温の計算が容易ではありませんでした。しかし、「アピネス/アグリインフォ」の「気象グラフかんたん作成機能」を使えば全国どの地点でも期間を指定すれば簡単に積算気温をグラフ化することが可能になりました。これは他に例を見ない画期的な機能で、この機能を実現したことで、農業分野における気象データの活用が一気に広がるのではないか…と大いに期待しているところです。弊社がこれまで取り組んできたこと、さらにはこの先の可能性が、やっと市場において認められつつあることを実感しています。

私は、2日目の10月12日(木)の13時から、NTTグループブースの横に設置されたプレゼンブースで、「気象ビッグデータの活用で農業を元気に!」と題して短い講演(プレゼン)を行わせていただきました。題名は昨年と同じですが、今年は前述の「過去の気象データ提供サービス」についての説明に重きを置き、さらにはその「過去の気象データ提供サービス」の先にある人工知能(AI)の活用についても少し触れさせていただきました。

この日は同じくNTTグループブースの横のプレゼンブースで15時から「アピネス/アグリインフォ」を担当なさっているJA全農・耕種総合対策部アグリ情報室の平野室長の「アピネス/アグリインフォの概要と1kmメッシュ気象情報の提供」と題した講演があり、それとのコラボ講演でした。

いつもの講演とは異なり、聴いていただく方がすぐ目の前にいらっしゃる“街宣”のような感じのプレゼンでしたので、さすがに最初は戸惑いましたが、ずっと最後まで立ったまま熱心に聴いていただく方が何人もいらっしゃって、とても嬉しく思いました。

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熱心にメモを採りながら聴いていただいたり、スクリーンに投影したプレゼン資料を全てスマホで撮影されている方もいらっしゃり、プレゼン終了後も聴いていただいた何人もの方に捕まり、質問を受けました。そういうこともあって、以下に当日使用しました資料をダウンロードできるようにいたします。ご興味を持たれた方は、ここからダウンロードしてください。

20171030015 第7回農業ワールド講演資料(2017.10.12)