2014/12/05

イルマニア系(追記)

【追記】
我が家の息子と娘はどちらも保育園から大学まで一貫して埼玉県内にある学校に通いました。

娘が通った大学は東武東上線の若葉(坂戸市)にあり、通学には我が家からはJR埼京線、JR川越線と乗り継いで川越まで行き、川越で東武東上線の下りに乗り換えていました。通勤・通学の時間帯だとふつうと逆方向。電車の本数が少ないといつもブーブー(-.-)言っていましたが、中でも傑作だったのが車窓の風景について。

「埼京線って大宮を過ぎると、それまでとまるで景色が変わるんだよ(*_*)」

正確に言うと大宮から先は埼京線ではなくて川越線。川越線の川越までは埼京線の電車が10両の堂々たる編成でそのまま乗り入れるので誤解しがちですが、大宮から川越までの区間は川越線です。電化はされているものの、その区間は単線。その昔はC11型のような小型の蒸気機関車が短い編成の客車や貨車を連結して走っていたようなローカル線でした。なので、通勤形の電車が走っているわりには駅間の距離が異様に長い。少し前まではこのあたりには人もそれほど住んでいませんでしたから(笑)

今はそのローカル線を10両の堂々たる編成の通勤電車(しかも最近は最新のE233系電車)が荒川河川敷に広がる田園地帯(一面の田圃の中)の中を走るわけです。渋谷、新宿、池袋…とメガロポリス東京を代表する近代的で賑やかな繁華街を出て、大宮までは東北・上越新幹線と並走する高架線を走ってきた10両編成の最新型の通勤電車が、大宮からは一変。広大な田園地帯の中を単線でトコトコと走るわけです。これは鉄道マニア的には随分と魅力的な光景です。

娘いわく、「乗っているだけで通学ではなくて“旅行”って気分! このまま学校をサボって、どこかに旅行に行きたくなっちゃうから困るんだよね(-.-)」

それを聞いていた息子が一言。

「オレが通った高校の周囲に野生のタヌキがいて、部活(サッカー部)の練習をやってると、そいつらが時々見に来ていた。全部で6匹いて、みんなでそれぞれに名前を付けて呼んでいたんだぜ(^^)d」

息子の通った高校は、その川越線の途中の南古谷(川越市)にあります。その野生のタヌキ、私も息子のサッカーの練習を覗きに行った時に、目の前を3匹がタタタ…って横切っていくのを見掛けて驚きました。どう見てもあれは犬ではなくて、タヌキ!(@_@)

でもまぁ~、学校のある場所は荒川河川敷のすぐ近くで、周囲は一面の田圃。小さな湖沼が幾つもあって、あのあたりなら野生のタヌキくらいいてもおかしくはないですね。周辺には白いサギが何羽も飛んでいますから。

さらに娘からは思わず吹き出しそうになる発言も…。

「東上線に乗っていて、ふと気がつくと、隣に“カオナシ”が座っていたことがあった」(^O^)(笑)

池袋から延びる東武東上線も川越を過ぎると、確かに“カオナシ”が居そうなローカル色と言うかレトロ感がプンプンと漂ってきますわなぁ~。


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それを聞いていた息子が対抗して一言。

「それを言うなら、オレの通った大学の周辺はもっと凄いぞ! 西武池袋線も所沢を過ぎて小手指あたりまで行くと、もう完全に『となりのトトロ』の世界だぜ。小手指から大学まではバスなんだけど、時々間違えて“猫バス”に乗っちまいそうになることがあった。“まっくろクロスケ”なんか大学の周囲にふつうにいた。オレの友達で“まっくろクロスケ”を見たヤツはいっぱいいるぜ(^^)d」


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ちなみに、息子が通った大学は西武池袋線の小手指(所沢市)にありました。通学にはJR埼京線、武蔵浦和から武蔵野線に乗り継いで新秋津。新秋津から西武池袋線の秋津まで歩き、そこから西武池袋線に乗り換えて小手指。小手指からはバスでした。

それにしても、東武東上線が『千と千尋の神隠し』の世界で、西武池袋線が『となりのトトロ』の世界ですか…。どちらも“ジブリ”かよ(^O^)(笑)

まぁ、埼玉も少し東京の都心から離れたところ(田舎)にまで行くと、基本的にジブリの世界です(^^)d (かつてはジブリの世界があったのだろうな…って思わせてくれる風景、と言うのが正しい表現かもしれません。)

カオナシやトトロが実際にいるかどうかは別にして、息子と娘のこの吹き出しそうになる“自慢話”の応酬を聞きながら、そんな法螺話を聞いても、「そんなバカなことがあるわけがない!」と単純に否定することができない雰囲気は確かにあるよなぁ~…って、私も思っちゃいました。それだけ武蔵野の面影が今も色濃く残っているということですね。ですから埼玉というところは私のような田舎者(地方出身者)にとっては、とっても住みやすいところで、私は気に入っています。

そうそう、鉄道と言えば、大宮から東の方向、千葉県の野田に向けて延びている東武野田線。首都圏でも知名度は極めて低いのですが、この路線も何気にローカル鉄道色が濃くて、鉄道マニア的にはなかなか捨てがたい路線です(^^)d

最初に話題に挙げたJR川越線ですが、埼京線から乗り入れる電車は川越が終点ですが、川越線はさらに先の埼玉県日高市の高麗川駅まで伸びていて、山手線のお古の205系電車や京浜東北線のお古の209系電車が4両の短い編成でトコトコ走っています。10年ほど前までは山手線と同じウグイス色をした103系電車が3両編成でトコトコ走っていました。

終点の高麗川駅は東京の八王子と群馬県の高崎を結ぶ八高線の中間駅で、八王子駅~高麗川駅間(八高南線)は単線電化、高麗川駅~高崎駅間(八高北線)は単線非電化で今も電車ではなくてディーゼルカー(キハ110系)が走っています。ここも鉄道マニアが不足気味の“鉄分”を補給するには格好の場所です。私は時々“鉄分”の補給に高麗川駅まで電車を乗りに訪れます(^^)d

執筆者

株式会社ハレックス前代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
前代表取締役社長

越智正昭

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