2016/12/02
『大人の修学旅行2017』ロケハン編(その3)
次に向かった先は長谷寺です。ここでタクシーを降りました。車中、運転手さんからいろいろと情報をお聞きしたのですが、本番に向けて大いに参考になりました。
長谷寺は浄土宗系統の単立寺院で、正しくは海光山慈照院長谷寺といいます。本尊は国の重要文化財にも指定されている十一面観音。伝承では長谷寺の創建は奈良時代とされているのですが、中世以前の沿革は明確でなく、実は創建の正確な時期や経緯についても解明されていないのだそうです。
観音堂をはじめとした長谷寺の主要な建造物は海を見晴らす山腹に建てられています。これらの諸堂はすべて関東大震災で倒壊後の再建なのだそうです。長谷寺は文人とゆかりが深く、境内には高浜虚子の句碑等があります。
有名な本尊の十一面観音菩薩は通称「長谷観音」と呼ばれ、奈良時代に樟(くすのき)の霊木より彫り出されたと伝えられ、我が国最大級の木造観音です。古来より坂東観音霊場の第四番札所として民衆の信仰を集めてきました。境内は観音堂を中心に阿弥陀堂、地蔵堂、経蔵堂といった伽藍をはじめとした建造物があり、花浄土を醸す四季折々の花木、相模湾の雄大な眺望が楽しめます。本尊の十一面観音菩薩を拝みたかったのですが、今回はロケハンなので、時間の関係でパス。3月の本番の楽しみに回すことにしました。観音菩薩の御心に触れ、そのご利益を体感できる場所という触れ込みで「観音ミュージアム」なる施設もあるようなので、時間に余裕があれば、ここを訪れてもいいかも。長谷寺が本番では1日目の一番最後に観光で見学する場所に予定していますから、時間の調整はここでできそうです。
鎌倉といえば紫陽花(アジサイ)。長谷寺も紫陽花(アジサイ)寺としても有名で、梅雨の時期には境内に数多くの紫陽花が咲き誇り、雨に濡れた姿はとても魅力的なのですが、当然のこととして11月のこの時期に紫陽花の花は咲いていません。3月の本番の際も残念ながら咲いていないと思いますが、花のお寺として有名な長谷寺です。きっとなんらかの花が私達を楽しませてくれることでしょう。それにしてもこの長谷寺から見る雄大な相模湾の眺望が秀逸です。ここから眼下に見える鎌倉の市街地をはじめ、周囲の景色を見ると、前述のように鎌倉が三方を山で囲まれて、残る一方が海に面した天然の要害であることが一目で分かります。なるほどぉ〜、この地形に源頼朝は着目してここに邸を構え、幕府を開いたわけですね。山と海が織り成す風景は、心が和みます。
今年、プロ野球セ・リーグを制覇した広島東洋カープに敬意を表して、思わずパチリ!山門を入ってすぐの庭園の池には見事な錦鯉が泳いでいました。
本番では1日目はここから観光ワゴンタクシーで江ノ島の旅館に向かうことにしていますが、今日のロケハンでは近くの長谷駅から江ノ電の電車で向かうことにしました(本番では2日目の朝、江ノ電の電車で江ノ島から鎌倉に向かうことを予定しています)。
鉄チャンにとっても鎌倉には魅力的な対象があります。それが江ノ島電鉄(通称:江ノ電)。江ノ電は藤沢駅と鎌倉駅の間を結ぶ路線距離10kmの鉄道路線(江ノ島電鉄線)を運営する小田急グループの鉄道会社です。東京から1時間弱という距離ながら、単線でローカル線の雰囲気を満喫でき、なおかつ、沿線が若々しく明るいイメージの“湘南”と、かつて幕府が置かれていた“古都・鎌倉”という首都圏における著名な観光地であることから、鉄道マニアのみならず多くの人に人気の鉄道路線です。沿線には豊富な観光資源と名勝・旧跡が多数存在し、さらに江ノ電自体が特徴的で被写体になりやすいところから、テレビドラマやグラビア写真の撮影等に利用されることが非常に多く、その認知度は日本国内のみならず、世界的にも知られた大人気の鉄道路線です。
その江ノ電に長谷寺近くの長谷駅から乗車して、鉄道路線名にもなっている江ノ島に向かうことにしました。電車がホームに入線してくると、さすがにちょっと興奮します。この江ノ電の電車、全長13m弱という小型の車両ながら路面電車タイプではなく、通常の高床式タイプの鉄道車両が用いられています。この日は秋の旅行シーズンということで多客期なので4両編成での運行でした。この日も車内は大勢の観光客で朝の通勤電車並みに混みあっていました。
江ノ電の電車は一般家屋の軒先をかすめるように走っていきます。通常の電車では味わえないような急カーブもあり、鉄道マニアとしては乗っているだけで興奮できます。先ほど、路面電車ではないと書きましたが、腰越駅~江ノ島駅間だけは路面電車と同様、一般道を走行します。
おやおやおやぁ~~、江ノ電の長谷駅付近に江ノ電のジオラマ模型が飾ってあるお店を発見しました。なかなかよく出来ています。その完成度の高さに感心しながら、私としてはじっと眺めていたかったのですが、今回の鎌倉訪問の目的はロケハン。私の趣味で他の3人を待たせるわけにはいかないので、後ろ髪をひかれる思いで、長谷駅のほうに進みました。
江ノ島に到着し、まずは既に3月の『大人の修学旅行2017』での宿泊を予約してある和風旅館を訪ねて、予約内容の最終確認です。
テキパキと旅館の最終確認を済ませ、江ノ島に渡ることにしました。江ノ島は湘南海岸から相模湾へと突き出た周囲4km、標高60mほどの陸繋島です。湘南を代表する景勝地であり、江戸時代後期には江戸庶民の行楽地として大山~江ノ島~鎌倉~金沢八景を結ぶ観光ルートが流行するなど、古くからの観光名所です。現在は日本百景の一つに数えられています。葛飾北斎が描いた有名な『富嶽三十六景』の中にも、この江ノ島から見た富士山の風景の絵があります。
江ノ島は古来は引き潮の時のみ洲鼻(すばな)という砂嘴(さし)が現れて対岸の湘南海岸と地続きとなって歩いて渡ることができたのですが、関東大震災を引き起こした大正12年(1923年)の関東地震で島全体が隆起して以降は地続きになりつつある傾向にあります。島へは自動車専用橋の「江ノ島大橋」と並行して歩道橋も架けられ、歩いて渡ることができます。歩道橋のちょうど真下で、島の両側から押し寄せてきた波がぶつかり合い、ドッパァ~ン、ドッパァ~ンと大きな音を立てます。
江ノ島は周囲を海蝕崖に囲まれた険阻な地形で、中でも海蝕洞“岩屋”の存在は、古来から宗教的な修行の場として江ノ島を特色付けてきました。奈良時代には修験道の開祖とされる役小角(えんのおづの)が、また平安時代には真言宗を創設した空海や第3代の天台座主となった円仁が、鎌倉時代には「天女出現伝説」で知られる鶴岡八幡宮の供僧・良信(慈悲上人)や一遍が、さらに江戸時代には仏教行者で著名な仏像彫刻家としても知られる木喰(もくじき)が参篭して修行に励んだ地だと伝えられています。
寿永元年(1182年)に源頼朝の祈願により文覚が弁才天を勧請し、頼朝が鳥居を奉納したことをきっかけに、代々の将軍や御家人が数多く参拝したといわれています。また、鎌倉時代以後も、その時々の為政者から聖域として保護され、参詣されてきました。その江島神社(えのしまじんじゃ)に参拝しました。前述のように、この江島神社には弁財天を祀られていて、日本三大弁天の一つに数えられています。ちなみに、弁才天は水の神という性格を有し、歌舞音曲の守護神ともされたため、歌舞伎役者や音楽家などが好んで参拝することでも知られています。門前には参拝者のための宿坊や土産物店が数多く軒を連ねています。
江島神社参拝後、再び歩道橋を渡って湘南海岸側に戻りました。その途中、少し霞んでいますが、相模湾を挟んだ向こう側に雄大な富士山の姿が見えました。葛飾北斎もこの江ノ島から見た富士山の風景に感動して、有名な『富嶽三十六景』の絵を描いたのではないでしょうか。それほど感動的な風景です。
ここまでロケハン(下見)をしたのですから、きっと来年3月の『大人の修学旅行2017 in 湘南鎌倉』も大丈夫でしょう。あと気になることといえば“お天気”ですかね。こればっかりは…ってところもありますが、ここは今や“レジェンド”と呼ばれる域に達した「晴れ男」の私の元気次第ってところですね (´∀`*)
ロケハン終了後は「ロケハン反省会」。実はこの「反省会」がロケハンの一番の楽しみと言えるものです。反省会は宿泊する予定の旅館の筋向いにある居酒屋でやることにしました。
『大人の修学旅行』では、実はロケハンも大きな楽しみの一つなんです。わざわざ時間とポケットマネーを出して仲間達にために…って見方もあるでしょうが、ロケハンはロケハンで楽しいところがあるんです。気の合った数人の仲間達とワイワイガヤガヤと一つのイベントを成功に向けて(この場合は、遠方からわざわざやって来てくれる多くの仲間達に満足していただくために)作り上げていく楽しさとでも言えばいいのでしょうか。高校時代に喩えれば、文化祭の準備のようなものとでも言えばよろしいでしょうか。で、大人ですから、一通り終わったら“反省会”!鉄板ですね。“味見“と称して、地場の美味しいものをいただき、地酒で一杯……う~ん、たまりませんね(´∀`)
湘南の名物といえば、相模湾で獲れる新鮮で美味しい魚貝類。相模湾で獲れる名物といえば昼間いただいたシラスだけではありません。相模湾は海の幸の宝庫で、食用の魚貝類は実に200種類以上も獲れるのだそうです。金目鯛やマグロ、カワハギ、カマス、タイ、アワビ、サザエ、ハマグリ、そして伊勢エビ……。“味見”ですので、それら地魚を少量ずつ次々に注文し、4人でシェアしながらいただきました(これはロケハンならではの食べ方です)。伊勢エビやサザエ、アワビなどは生け簀から取り出してその場で調理してくれるので、新鮮そのもの。どれも美味い!…の一言です。これじゃあ酒も進みます。特に私が気に入っているのがアカモクという海藻。湯通ししたものを細かく刻み、ポン酢醤油をかけて食べるのですが、これがなんとも美味い!ネバネバした粘り気のある独特の食感が最高です!8月の第1回目のロケハン時に食べて気に入ったので、今回も私は迷わず最初に注文しました。
3月の本番で宿泊予定の旅館も江ノ島の地場の海鮮料理をウリにした料理旅館です。今回、その旅館の料理は味見していませんが、この居酒屋に負けず劣らずだと思います。でないと、ここ江ノ島で長く料理旅館の営業はできないでしょうからね。遠方から参加してくれる皆さんも、きっと満足してくれるものと思います。ホント期待できそうです。
気兼ねすることのない親しい仲間達とたらふく食べて飲んで語らってお会計。東京ならゆうに一人1万円はするだろうな…と思ったのですが、なんとなんとのお一人様5千円でお釣りがきました。さすが地場です。これがあるからロケハンは楽しい!
江ノ島から江ノ電に乗って藤沢に出て、そこで小田急で帰るユウテンと別れ、JRの湘南新宿ラインで家路につきました。横浜でイッカクと別れ、赤羽でマサヤと別れ……。それぞれとの別れ際の言葉は「じゃあ次は3月に!」ホント年が明けて3月の『大人の修学旅行2017 in 湘南鎌倉』が楽しみになってきました。
【追記】
まだまだロケハンの段階だというのに、調子に乗っちゃって、ちょこっと本格的に書き過ぎてしまいました(^^;) 来年の3月に『大人の修学旅行2017 in 湘南鎌倉』を開催した時、このブログになにを書けばいいんでしょうね。まぁ~いいや、その時になれば考えればいいことです。このロケハン編をベースにして、内容を膨らましちゃえば、それでもいいっか(^ー^)
――――――――〔完結〕――――――――
長谷寺は浄土宗系統の単立寺院で、正しくは海光山慈照院長谷寺といいます。本尊は国の重要文化財にも指定されている十一面観音。伝承では長谷寺の創建は奈良時代とされているのですが、中世以前の沿革は明確でなく、実は創建の正確な時期や経緯についても解明されていないのだそうです。
観音堂をはじめとした長谷寺の主要な建造物は海を見晴らす山腹に建てられています。これらの諸堂はすべて関東大震災で倒壊後の再建なのだそうです。長谷寺は文人とゆかりが深く、境内には高浜虚子の句碑等があります。
有名な本尊の十一面観音菩薩は通称「長谷観音」と呼ばれ、奈良時代に樟(くすのき)の霊木より彫り出されたと伝えられ、我が国最大級の木造観音です。古来より坂東観音霊場の第四番札所として民衆の信仰を集めてきました。境内は観音堂を中心に阿弥陀堂、地蔵堂、経蔵堂といった伽藍をはじめとした建造物があり、花浄土を醸す四季折々の花木、相模湾の雄大な眺望が楽しめます。本尊の十一面観音菩薩を拝みたかったのですが、今回はロケハンなので、時間の関係でパス。3月の本番の楽しみに回すことにしました。観音菩薩の御心に触れ、そのご利益を体感できる場所という触れ込みで「観音ミュージアム」なる施設もあるようなので、時間に余裕があれば、ここを訪れてもいいかも。長谷寺が本番では1日目の一番最後に観光で見学する場所に予定していますから、時間の調整はここでできそうです。
鎌倉といえば紫陽花(アジサイ)。長谷寺も紫陽花(アジサイ)寺としても有名で、梅雨の時期には境内に数多くの紫陽花が咲き誇り、雨に濡れた姿はとても魅力的なのですが、当然のこととして11月のこの時期に紫陽花の花は咲いていません。3月の本番の際も残念ながら咲いていないと思いますが、花のお寺として有名な長谷寺です。きっとなんらかの花が私達を楽しませてくれることでしょう。それにしてもこの長谷寺から見る雄大な相模湾の眺望が秀逸です。ここから眼下に見える鎌倉の市街地をはじめ、周囲の景色を見ると、前述のように鎌倉が三方を山で囲まれて、残る一方が海に面した天然の要害であることが一目で分かります。なるほどぉ〜、この地形に源頼朝は着目してここに邸を構え、幕府を開いたわけですね。山と海が織り成す風景は、心が和みます。
今年、プロ野球セ・リーグを制覇した広島東洋カープに敬意を表して、思わずパチリ!山門を入ってすぐの庭園の池には見事な錦鯉が泳いでいました。
本番では1日目はここから観光ワゴンタクシーで江ノ島の旅館に向かうことにしていますが、今日のロケハンでは近くの長谷駅から江ノ電の電車で向かうことにしました(本番では2日目の朝、江ノ電の電車で江ノ島から鎌倉に向かうことを予定しています)。
鉄チャンにとっても鎌倉には魅力的な対象があります。それが江ノ島電鉄(通称:江ノ電)。江ノ電は藤沢駅と鎌倉駅の間を結ぶ路線距離10kmの鉄道路線(江ノ島電鉄線)を運営する小田急グループの鉄道会社です。東京から1時間弱という距離ながら、単線でローカル線の雰囲気を満喫でき、なおかつ、沿線が若々しく明るいイメージの“湘南”と、かつて幕府が置かれていた“古都・鎌倉”という首都圏における著名な観光地であることから、鉄道マニアのみならず多くの人に人気の鉄道路線です。沿線には豊富な観光資源と名勝・旧跡が多数存在し、さらに江ノ電自体が特徴的で被写体になりやすいところから、テレビドラマやグラビア写真の撮影等に利用されることが非常に多く、その認知度は日本国内のみならず、世界的にも知られた大人気の鉄道路線です。
その江ノ電に長谷寺近くの長谷駅から乗車して、鉄道路線名にもなっている江ノ島に向かうことにしました。電車がホームに入線してくると、さすがにちょっと興奮します。この江ノ電の電車、全長13m弱という小型の車両ながら路面電車タイプではなく、通常の高床式タイプの鉄道車両が用いられています。この日は秋の旅行シーズンということで多客期なので4両編成での運行でした。この日も車内は大勢の観光客で朝の通勤電車並みに混みあっていました。
江ノ電の電車は一般家屋の軒先をかすめるように走っていきます。通常の電車では味わえないような急カーブもあり、鉄道マニアとしては乗っているだけで興奮できます。先ほど、路面電車ではないと書きましたが、腰越駅~江ノ島駅間だけは路面電車と同様、一般道を走行します。
おやおやおやぁ~~、江ノ電の長谷駅付近に江ノ電のジオラマ模型が飾ってあるお店を発見しました。なかなかよく出来ています。その完成度の高さに感心しながら、私としてはじっと眺めていたかったのですが、今回の鎌倉訪問の目的はロケハン。私の趣味で他の3人を待たせるわけにはいかないので、後ろ髪をひかれる思いで、長谷駅のほうに進みました。
江ノ島に到着し、まずは既に3月の『大人の修学旅行2017』での宿泊を予約してある和風旅館を訪ねて、予約内容の最終確認です。
テキパキと旅館の最終確認を済ませ、江ノ島に渡ることにしました。江ノ島は湘南海岸から相模湾へと突き出た周囲4km、標高60mほどの陸繋島です。湘南を代表する景勝地であり、江戸時代後期には江戸庶民の行楽地として大山~江ノ島~鎌倉~金沢八景を結ぶ観光ルートが流行するなど、古くからの観光名所です。現在は日本百景の一つに数えられています。葛飾北斎が描いた有名な『富嶽三十六景』の中にも、この江ノ島から見た富士山の風景の絵があります。
江ノ島は古来は引き潮の時のみ洲鼻(すばな)という砂嘴(さし)が現れて対岸の湘南海岸と地続きとなって歩いて渡ることができたのですが、関東大震災を引き起こした大正12年(1923年)の関東地震で島全体が隆起して以降は地続きになりつつある傾向にあります。島へは自動車専用橋の「江ノ島大橋」と並行して歩道橋も架けられ、歩いて渡ることができます。歩道橋のちょうど真下で、島の両側から押し寄せてきた波がぶつかり合い、ドッパァ~ン、ドッパァ~ンと大きな音を立てます。
江ノ島は周囲を海蝕崖に囲まれた険阻な地形で、中でも海蝕洞“岩屋”の存在は、古来から宗教的な修行の場として江ノ島を特色付けてきました。奈良時代には修験道の開祖とされる役小角(えんのおづの)が、また平安時代には真言宗を創設した空海や第3代の天台座主となった円仁が、鎌倉時代には「天女出現伝説」で知られる鶴岡八幡宮の供僧・良信(慈悲上人)や一遍が、さらに江戸時代には仏教行者で著名な仏像彫刻家としても知られる木喰(もくじき)が参篭して修行に励んだ地だと伝えられています。
寿永元年(1182年)に源頼朝の祈願により文覚が弁才天を勧請し、頼朝が鳥居を奉納したことをきっかけに、代々の将軍や御家人が数多く参拝したといわれています。また、鎌倉時代以後も、その時々の為政者から聖域として保護され、参詣されてきました。その江島神社(えのしまじんじゃ)に参拝しました。前述のように、この江島神社には弁財天を祀られていて、日本三大弁天の一つに数えられています。ちなみに、弁才天は水の神という性格を有し、歌舞音曲の守護神ともされたため、歌舞伎役者や音楽家などが好んで参拝することでも知られています。門前には参拝者のための宿坊や土産物店が数多く軒を連ねています。
江島神社参拝後、再び歩道橋を渡って湘南海岸側に戻りました。その途中、少し霞んでいますが、相模湾を挟んだ向こう側に雄大な富士山の姿が見えました。葛飾北斎もこの江ノ島から見た富士山の風景に感動して、有名な『富嶽三十六景』の絵を描いたのではないでしょうか。それほど感動的な風景です。
ここまでロケハン(下見)をしたのですから、きっと来年3月の『大人の修学旅行2017 in 湘南鎌倉』も大丈夫でしょう。あと気になることといえば“お天気”ですかね。こればっかりは…ってところもありますが、ここは今や“レジェンド”と呼ばれる域に達した「晴れ男」の私の元気次第ってところですね (´∀`*)
ロケハン終了後は「ロケハン反省会」。実はこの「反省会」がロケハンの一番の楽しみと言えるものです。反省会は宿泊する予定の旅館の筋向いにある居酒屋でやることにしました。
『大人の修学旅行』では、実はロケハンも大きな楽しみの一つなんです。わざわざ時間とポケットマネーを出して仲間達にために…って見方もあるでしょうが、ロケハンはロケハンで楽しいところがあるんです。気の合った数人の仲間達とワイワイガヤガヤと一つのイベントを成功に向けて(この場合は、遠方からわざわざやって来てくれる多くの仲間達に満足していただくために)作り上げていく楽しさとでも言えばいいのでしょうか。高校時代に喩えれば、文化祭の準備のようなものとでも言えばよろしいでしょうか。で、大人ですから、一通り終わったら“反省会”!鉄板ですね。“味見“と称して、地場の美味しいものをいただき、地酒で一杯……う~ん、たまりませんね(´∀`)
湘南の名物といえば、相模湾で獲れる新鮮で美味しい魚貝類。相模湾で獲れる名物といえば昼間いただいたシラスだけではありません。相模湾は海の幸の宝庫で、食用の魚貝類は実に200種類以上も獲れるのだそうです。金目鯛やマグロ、カワハギ、カマス、タイ、アワビ、サザエ、ハマグリ、そして伊勢エビ……。“味見”ですので、それら地魚を少量ずつ次々に注文し、4人でシェアしながらいただきました(これはロケハンならではの食べ方です)。伊勢エビやサザエ、アワビなどは生け簀から取り出してその場で調理してくれるので、新鮮そのもの。どれも美味い!…の一言です。これじゃあ酒も進みます。特に私が気に入っているのがアカモクという海藻。湯通ししたものを細かく刻み、ポン酢醤油をかけて食べるのですが、これがなんとも美味い!ネバネバした粘り気のある独特の食感が最高です!8月の第1回目のロケハン時に食べて気に入ったので、今回も私は迷わず最初に注文しました。
3月の本番で宿泊予定の旅館も江ノ島の地場の海鮮料理をウリにした料理旅館です。今回、その旅館の料理は味見していませんが、この居酒屋に負けず劣らずだと思います。でないと、ここ江ノ島で長く料理旅館の営業はできないでしょうからね。遠方から参加してくれる皆さんも、きっと満足してくれるものと思います。ホント期待できそうです。
気兼ねすることのない親しい仲間達とたらふく食べて飲んで語らってお会計。東京ならゆうに一人1万円はするだろうな…と思ったのですが、なんとなんとのお一人様5千円でお釣りがきました。さすが地場です。これがあるからロケハンは楽しい!
江ノ島から江ノ電に乗って藤沢に出て、そこで小田急で帰るユウテンと別れ、JRの湘南新宿ラインで家路につきました。横浜でイッカクと別れ、赤羽でマサヤと別れ……。それぞれとの別れ際の言葉は「じゃあ次は3月に!」ホント年が明けて3月の『大人の修学旅行2017 in 湘南鎌倉』が楽しみになってきました。
【追記】
まだまだロケハンの段階だというのに、調子に乗っちゃって、ちょこっと本格的に書き過ぎてしまいました(^^;) 来年の3月に『大人の修学旅行2017 in 湘南鎌倉』を開催した時、このブログになにを書けばいいんでしょうね。まぁ~いいや、その時になれば考えればいいことです。このロケハン編をベースにして、内容を膨らましちゃえば、それでもいいっか(^ー^)
――――――――〔完結〕――――――――
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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