2018/02/02
お天気データで未来を描くアイデアコンテスト
1月19日(金)に東京都港区浜松町の世界貿易センタービル30階にある富士通デジタル・トランスフォーメーションセンターにおきまして気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)と気象庁主催(経済産業省、先端 IT 活用推進コンソーシアム後援)の「お天気データで未来を描くアイデアコンテスト」が開催されました。私もWXBC運営委員会委員、新規ビジネス創出WGメンバー、さらには優秀アイデアに賞品を提供するスポンサー企業の代表として参加してきました。
このイベントは、「気象・お天気」をテーマに気象情報を活用して人々の暮らしや生活を豊かにする未来のサービスやビジネスソリューションを考えるワークショップ形式のアイデア創出イベントです。気象情報の活用をテーマにしたこのようなイベントは初めてのことで、果たして多くの参加者が集まるのか危惧されたのですが、気象庁さん、特にWXBC事務局の皆さんにHPやSNSを通じて参加を呼びかけていただいたほか、使えるパイプをフルに活かして参加者の募集を行っていただいたおかげで、50名近い参加者が集まっていただきました。参加者の主体は学生の皆様。そこにWXBC 会員企業の社員や気象予報士の皆さんが加わって6名ずつ8つのチームを作り、楽しみながらアイデアを競っていただきました。
イベントの初めには気象情報に関する基礎的な知識や、最近の先進的な気象情報の活用事例についての前段となる情報の共有があったのですが、そのプレゼンテーションを行なったのは、なんと気象庁のマスコットキャラクターである「はれるん」!! 役所が絡むイベントにおいて思いがけず可愛らしい“ゆるキャラ”「はれるん」が登場したので、会場の雰囲気は一気に和らぎます。
「はれるん」によるプレゼンテーションの後は、チーム毎に分かれてのワークショップです。この日の参加者はWXBC事務局の呼びかけに応じて申し込んでいただいた学生の皆さんとWXBC会員企業の社員の皆さんが主体で、そこに各チームに民間気象情報会社から気象予報士が1人加わるという構成だったのですが、中には国土交通省(国土地理院)の情報普及課の課長補佐さんや国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の主任調査員さん等も加わって、まさに多士済々。学生さんの中には、遠く私の故郷の愛媛大学の学生さんもわざわざこのイベントのためだけに上京し、参加なさっていました。嬉しいですね。弊社ハレックスからも女性気象予報士を1名参加させていただきました。
ワークショップでは、どのチームも若い皆さんの柔軟な、そしてこれまでにない大胆で自由な発想で気象情報を活用した近未来の新しいサービスについて熱い議論が展開されていました。あまりに議論が面白そうなので、私も議論に加わりたくてウズウズしていたのですが、「オブザーバーの皆さんは決して議論に加わったり、チャチャ入れなどをしないでください!」と事務局からキツくお達しが出されていましたので、やむなく断念。会場内をウロウロしながら、皆さんが楽しく議論している様子を眺めていました。
ビッグデータやIoTに関してはこうしたワークショップ形式のアイデア創出イベントが流行り(はやり)で、いろいろなところで同じようなイベントが行われているのですが、今回のような気象情報の活用をテーマにしたイベントは初めてのことです。初めてにしては私達WXBC関係者が事前に想像していた以上に大いに盛り上がっています。気象という自分達の日常生活に密接に関係している情報をベースとしたアイデア創出だけにそれぞれがイメージしやすいですし、そのイメージを皆で共有することもしやすいことから議論がこれほどまでに盛り上がるのでしょう。気象情報の活用はワークショップ形式のアイデア創出には最適のテーマの1つなのかもしれません。
時間があっという間に過ぎて、各チーム、アイデアのまとめに入っています。
ワークショップの最後は各チームからのアイデアの発表。ふむふむ、なるほどぉ~(*゚▽゚*)
各チームから発表していただいたアイデアは、オブザーバーとして参加されたWXBCの各会員企業の方々による採点も参考に、橋田・気象庁長官、木村・気象庁情報利用推進課長、村上・WXBC新規ビジネス創出WG座長(三菱総合研究所)、田原・WXBC人材育成WG座長(先端IT活用推進コンソーシアム)、吉本・経済産業省商務情報政策統括調整官、南利幸・気象予報士(NHK気象キャスター)という6名の審査員の皆さんで審査を行いました。私も企業賞を提供する立場からその審査の場に同席させていただいたのですが、ワークショップ同様に大変に和やかな雰囲気で様々な意見や感想が出され、こちらのほうもなかなか面白かったです。
続いて参加された皆さんお待ちかねの表彰式。
気象庁特別賞を受賞されたのはEグループの「お天気データdeスマートライフ」。傘にマイクロチップを埋め込み、IoTとして利用して、生活の様々なシーンで活用しようというアイデアが評価されました。
最優秀賞に相当するWXBC会長賞を受賞されたのはGグループの「クラウドボール」。スマートフォンを情報端末として利用するアイデアが多い中、球体をしたディスプレイ(?)に大気の状態を立体に表現したら、もっと気象の状態が分かりやすくなるのではないか…というアイデアが評価され、受賞しました。
弊社もハレックス賞を提供させていただいたのですが、そのハレックス賞を受賞されたのはAグループの「お天気ツアコン」。単に情報提供だけにとどまらず、一歩踏み込んで人々の具体的な行動や判断を促すレコメンド(推奨)機能まで言及していたところを評価させていただきました。株式会社ルグラン様と一緒にやらせていただいている女性向けファッションのコーディネートサービス「TNQL」同様、弊社の目指している方向性とピッタリと合致していましたので。
なお、企業賞は弊社のほかにもWCBC会員企業であるリアルワールドゲームス様、日立製作所様が提供なさっており、それぞれの企業が目指す方向性と合致しているかどうかが主たる選定基準となり、受賞チームを選定されていました。こういうところ面白いです。
賞には漏れたものの、どのチームもなかなか面白いアイデアのオンパレードでした。中には、あるチームの途中でリストアップされたアイデア素材の中に私の好奇心のアンテナをビンビンと強く刺激してくれるなかなか斬新なものがあり、このチームの皆さんがこの“素材”をいったいどのように“料理”してくれるのか…と私は大いに期待していたのですが、議論していく中でそれ以上具体的なものにまで“料理”できなかったようで、残念ながら発表にまでは至らなかったものもありました。惜しい!!
WXBC会長賞を受賞したGグループのアイデア「クラウドボール」は2月13日(火)に一橋講堂において開催予定の第2回気象ビジネスフォーラムの場で発表して頂き、他のアイデアに関しましてもWXBC事務局のブースでお披露目の予定です。この第2回気象ビジネスフォーラムのほうも是非ご参加ください♪
第2回気象ビジネスフォーラムのご案内
イベントには大変にお忙しい中、気象庁の橋田長官もご出席なされ、審査にも参加なされ、イベントの最後に「今後も若い人の知恵が気象分野を盛り上げてくれることに期待したい。また、(今回も経済産業省の後援を得ましたが)官庁レベルでもこうした取り組みを今後も続けていきたい」というご挨拶をいただきました。
当日はNHKのテレビが取材に来るなど、気象庁さんが中心となって気象に関する情報を世の中の様々な分野で活用して、生産性の向上に役立てようという動きが多方面から注目されているということを確認できる場となりました。
今回の「お天気データで未来を描くアイデアコンテスト」は、気象情報分野の今後の展開を期待させるような大盛況のイベントになったように思います。WXBCとしては気象情報のさらなる活用の場を広げていくために、今後もこのような機会を継続的に設けていくことになっています。次回開催する時には、皆さん奮ってご参加ください。
【追記】
最後に、素晴らしい会場をご提供いただき、スムースなイベントの運営にもご尽力いただいた菅波部長をはじめとした富士通の皆さま、お疲れ様でした。私個人としてはインカムを付けて会場を走り回るという仕事は嫌いではないので (いや、むしろ大好きなことなので)、正直、ちょっと羨ましかったです(笑) とうに還暦を過ぎて、孫が2人もいるジイジなのだから、そういうことをやりたがるのももういい加減にしたらぁ~という声も四方から聞こえてきそうですが…。
このイベントは、「気象・お天気」をテーマに気象情報を活用して人々の暮らしや生活を豊かにする未来のサービスやビジネスソリューションを考えるワークショップ形式のアイデア創出イベントです。気象情報の活用をテーマにしたこのようなイベントは初めてのことで、果たして多くの参加者が集まるのか危惧されたのですが、気象庁さん、特にWXBC事務局の皆さんにHPやSNSを通じて参加を呼びかけていただいたほか、使えるパイプをフルに活かして参加者の募集を行っていただいたおかげで、50名近い参加者が集まっていただきました。参加者の主体は学生の皆様。そこにWXBC 会員企業の社員や気象予報士の皆さんが加わって6名ずつ8つのチームを作り、楽しみながらアイデアを競っていただきました。
イベントの初めには気象情報に関する基礎的な知識や、最近の先進的な気象情報の活用事例についての前段となる情報の共有があったのですが、そのプレゼンテーションを行なったのは、なんと気象庁のマスコットキャラクターである「はれるん」!! 役所が絡むイベントにおいて思いがけず可愛らしい“ゆるキャラ”「はれるん」が登場したので、会場の雰囲気は一気に和らぎます。
「はれるん」によるプレゼンテーションの後は、チーム毎に分かれてのワークショップです。この日の参加者はWXBC事務局の呼びかけに応じて申し込んでいただいた学生の皆さんとWXBC会員企業の社員の皆さんが主体で、そこに各チームに民間気象情報会社から気象予報士が1人加わるという構成だったのですが、中には国土交通省(国土地理院)の情報普及課の課長補佐さんや国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の主任調査員さん等も加わって、まさに多士済々。学生さんの中には、遠く私の故郷の愛媛大学の学生さんもわざわざこのイベントのためだけに上京し、参加なさっていました。嬉しいですね。弊社ハレックスからも女性気象予報士を1名参加させていただきました。
ワークショップでは、どのチームも若い皆さんの柔軟な、そしてこれまでにない大胆で自由な発想で気象情報を活用した近未来の新しいサービスについて熱い議論が展開されていました。あまりに議論が面白そうなので、私も議論に加わりたくてウズウズしていたのですが、「オブザーバーの皆さんは決して議論に加わったり、チャチャ入れなどをしないでください!」と事務局からキツくお達しが出されていましたので、やむなく断念。会場内をウロウロしながら、皆さんが楽しく議論している様子を眺めていました。
ビッグデータやIoTに関してはこうしたワークショップ形式のアイデア創出イベントが流行り(はやり)で、いろいろなところで同じようなイベントが行われているのですが、今回のような気象情報の活用をテーマにしたイベントは初めてのことです。初めてにしては私達WXBC関係者が事前に想像していた以上に大いに盛り上がっています。気象という自分達の日常生活に密接に関係している情報をベースとしたアイデア創出だけにそれぞれがイメージしやすいですし、そのイメージを皆で共有することもしやすいことから議論がこれほどまでに盛り上がるのでしょう。気象情報の活用はワークショップ形式のアイデア創出には最適のテーマの1つなのかもしれません。
時間があっという間に過ぎて、各チーム、アイデアのまとめに入っています。
ワークショップの最後は各チームからのアイデアの発表。ふむふむ、なるほどぉ~(*゚▽゚*)
各チームから発表していただいたアイデアは、オブザーバーとして参加されたWXBCの各会員企業の方々による採点も参考に、橋田・気象庁長官、木村・気象庁情報利用推進課長、村上・WXBC新規ビジネス創出WG座長(三菱総合研究所)、田原・WXBC人材育成WG座長(先端IT活用推進コンソーシアム)、吉本・経済産業省商務情報政策統括調整官、南利幸・気象予報士(NHK気象キャスター)という6名の審査員の皆さんで審査を行いました。私も企業賞を提供する立場からその審査の場に同席させていただいたのですが、ワークショップ同様に大変に和やかな雰囲気で様々な意見や感想が出され、こちらのほうもなかなか面白かったです。
続いて参加された皆さんお待ちかねの表彰式。
気象庁特別賞を受賞されたのはEグループの「お天気データdeスマートライフ」。傘にマイクロチップを埋め込み、IoTとして利用して、生活の様々なシーンで活用しようというアイデアが評価されました。
最優秀賞に相当するWXBC会長賞を受賞されたのはGグループの「クラウドボール」。スマートフォンを情報端末として利用するアイデアが多い中、球体をしたディスプレイ(?)に大気の状態を立体に表現したら、もっと気象の状態が分かりやすくなるのではないか…というアイデアが評価され、受賞しました。
弊社もハレックス賞を提供させていただいたのですが、そのハレックス賞を受賞されたのはAグループの「お天気ツアコン」。単に情報提供だけにとどまらず、一歩踏み込んで人々の具体的な行動や判断を促すレコメンド(推奨)機能まで言及していたところを評価させていただきました。株式会社ルグラン様と一緒にやらせていただいている女性向けファッションのコーディネートサービス「TNQL」同様、弊社の目指している方向性とピッタリと合致していましたので。
なお、企業賞は弊社のほかにもWCBC会員企業であるリアルワールドゲームス様、日立製作所様が提供なさっており、それぞれの企業が目指す方向性と合致しているかどうかが主たる選定基準となり、受賞チームを選定されていました。こういうところ面白いです。
賞には漏れたものの、どのチームもなかなか面白いアイデアのオンパレードでした。中には、あるチームの途中でリストアップされたアイデア素材の中に私の好奇心のアンテナをビンビンと強く刺激してくれるなかなか斬新なものがあり、このチームの皆さんがこの“素材”をいったいどのように“料理”してくれるのか…と私は大いに期待していたのですが、議論していく中でそれ以上具体的なものにまで“料理”できなかったようで、残念ながら発表にまでは至らなかったものもありました。惜しい!!
WXBC会長賞を受賞したGグループのアイデア「クラウドボール」は2月13日(火)に一橋講堂において開催予定の第2回気象ビジネスフォーラムの場で発表して頂き、他のアイデアに関しましてもWXBC事務局のブースでお披露目の予定です。この第2回気象ビジネスフォーラムのほうも是非ご参加ください♪
第2回気象ビジネスフォーラムのご案内
イベントには大変にお忙しい中、気象庁の橋田長官もご出席なされ、審査にも参加なされ、イベントの最後に「今後も若い人の知恵が気象分野を盛り上げてくれることに期待したい。また、(今回も経済産業省の後援を得ましたが)官庁レベルでもこうした取り組みを今後も続けていきたい」というご挨拶をいただきました。
当日はNHKのテレビが取材に来るなど、気象庁さんが中心となって気象に関する情報を世の中の様々な分野で活用して、生産性の向上に役立てようという動きが多方面から注目されているということを確認できる場となりました。
今回の「お天気データで未来を描くアイデアコンテスト」は、気象情報分野の今後の展開を期待させるような大盛況のイベントになったように思います。WXBCとしては気象情報のさらなる活用の場を広げていくために、今後もこのような機会を継続的に設けていくことになっています。次回開催する時には、皆さん奮ってご参加ください。
【追記】
最後に、素晴らしい会場をご提供いただき、スムースなイベントの運営にもご尽力いただいた菅波部長をはじめとした富士通の皆さま、お疲れ様でした。私個人としてはインカムを付けて会場を走り回るという仕事は嫌いではないので (いや、むしろ大好きなことなので)、正直、ちょっと羨ましかったです(笑) とうに還暦を過ぎて、孫が2人もいるジイジなのだから、そういうことをやりたがるのももういい加減にしたらぁ~という声も四方から聞こえてきそうですが…。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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