2014/08/01

未来工業創業者・山田昭男さん死去

昨日(31日)の新聞に岐阜県に本社のある電気設備資材メーカー『未来工業』(名証2部上場)の創業者で現・取締役相談役である山田昭男さんが多臓器不全でお亡くなりになったという訃報が載っていました。享年82歳。

山田昭男さんとは一昨年の夏に特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)さんのイベントでご一緒させていただきました。そのイベントで私は講演をさせていただいたのですが、私のすぐ前の講演者が山田昭男さんでした。山田さんがあまりに面白すぎる破天荒な講演をなさった直後に私が壇上に上がったのですが、会場の空気が完全に山田昭男さんに掴まれていて、正直、すっごくやりにくかったです(^^; まぁ、生来の負けず嫌いに火がついて、負けじとやらせていただきましたが…。

その講演の前に講師控え室でしばらく1対1でお話をさせていただいたのですが、とにかく“超”の字が付くくらい気さくな方で、初対面の私にもいろいろなお話をしていただきました。お話を聴いて感じたのは、ほんとスケールのデッカイ経営者だなぁ~ってことで、私は大いに刺激を受けました。

未来工業はとにかく型破りな経営を行うことで知られています。社員が働きやすい会社を目指して徹底的な生産性の向上に努め、1年の1/3以上にあたる年間約140日間の休日や、グループ会社を含む1,000名を越える全社員の海外旅行等、とにかくユニークな経営をなされることで知られています。また、メセナ活動として、演劇への市民の招待や、映画制作なども手掛けられてきました。

そんな型破りなことをなさりながらも、1965年にたった仲間4人と会社を創業して以来、いっさい赤字の事業年度がなし! 毎年、成長を続け、なんと(@_@)、平均13.7%の経常利益率を保ってきたそうです。これには驚くばかりでした。

ユニークさは社名にも現れています。『未来工業』なんて社名からして、悔しいくらい素晴らしいネーミングです。この山田昭男さん、もとは岐阜県を拠点に演劇活動をなさっていて、その劇団「未来座」のお仲間4人とともに給排水設備やガス設備資材等の製造を行う電気設備資材メーカー『未来工業』を設立したのだそうです。その設立経緯からして実にユニークです。

未来工業HP

訃報の記事を読みながら、ほんの一度だけではありましたが、経営のご指南を受ける機会に恵まれたことを光栄に思いました。ホント、参考になりました。とてもじゃないけど山田昭男さんと同じことは私には出来そうもありませんが、ご指南を受けたことは、私なりに解釈して、私がやれる範囲で目指してみたいな…と思っています。

心から御冥福をお祈り申し上げます。合掌…………。