2014/08/06

西経域からやってきそうな台風

気象庁は台風や発達する低気圧に関する海上の船舶等に対して海上警報を発表しているが、その担当範囲は東経180度から西の北西太平洋域となっている。この海域で発生した台風には、毎年一連番号を付けている。しかし、太平洋は180度を挟んで東も西もつながっている。日付変更線もほぼこの経度に沿っており、180度を挟んで一線を画しているように見えるが、大気にはそんな垣根などない。

このため、西経域で発生した熱帯低気圧が東経域に入ってくることが時々ある。気象衛星ひまわり7号は、今、西経域を西進し180度に近づいている熱帯じょう乱も捉えている。


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今日、8月6日12時の全球の画像には、北緯12度、西経175度付近に熱帯低気圧が見られる。一日前の画像の一部を示すが、一日5度近く西に向かっていることが判る。

気象庁はこの熱帯低気圧が次第に180度に近づいていることから、今朝9時の海上の船舶向けに「今後24時間以内に北緯14度東経178度、北緯14度東経180度、北緯12度東経180度北緯12度東経177度、北緯14度東経178度で囲まれる海域では北寄りの風が15~18m/sに達する見込み」との警報を発表して警戒を呼び掛けている。

一方、ホノルルの中部太平洋ハリケーンセンターは、最大風速20m/sの熱帯低気圧「GENEVIEVE」として、この周辺の船舶に警報を発表し警戒を呼び掛けている。この内容を見ると、明日7日日中には、東経域に進むと予想している。

この場合、気象庁は東経域に中心が入った時点で、「台風が発生しました」と発表する。ちょっと変わった台風発生である。今直ぐに北西太平洋域で別の熱帯じょう乱が発達して台風になる見込みはなさそうなので、このまま進むと台風13号となる可能性が出てきた。

ところで、日本の南海上には台風11号があって、北上を続けている。この台風は強い勢力を保って南西諸島の東海上を西日本に向かっている。台風の接近、上陸の可能性も高くなっているので、今後、この台風に関する情報に注視し、早めの対策を講ずるようお願いしたい。

台風に伴う雨は台風が遠くにいる時から始まるので、中心の動きだけでなく、雨雲の広がりについても監視するようお願いしたい。

執筆者

気象庁OB 市澤成介

気象庁OB
市澤成介

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