2014/07/14
緊急地震速報(気象情報会社の裏側の一端)
12日(土)午前4時22分頃、福島沖を震源としたマグニチュード6.8(震源の深さ約10キロ)の少し大きめの規模の地震が発生し、この地震で、宮城県、福島県、茨城県、栃木県で震度4のやや強い揺れを観測したほか、震度3の揺れを東北と関東甲信越の各地で、また北海道から近畿にかけての広い範囲で震度2や1の揺れを観測しました。
さらに、岩手県の大船渡港で午前5時22分に20センチの津波を観測したほか、宮城県と岩手県、福島県の沿岸でも津波の到達が観測されました。
私はこの時間、さすがにグッスリと就寝中だったのですが(翌日が週末の土曜日だったので爆睡していました)、久々に緊急地震速報を知らせる携帯電話のエリアメールのビィビィという不快な音で目が覚めました。ホント久し振りに耳にしたエリアメールの着信音ですが、人々の生命を守るためにリスクの接近を知らせる警報音はこうでなくっちゃあいけない!(^^)dってな感じで、どんなに爆睡していても一発で目が覚めてしまうほどの“不快音”です。この音はNTTdocomoさんをはじめとする携帯電話会社や携帯電話機メーカー達の研究の成果なんでしょう、きっと。
しかし、このエリアメールによる緊急地震速報。後で調べてみると、NTTdocomoさんの携帯電話で関東地方にこのエリアメールによる緊急地震速報が流れたのは、確か、2012年5月14日のことですから(間違っていたら、ごめんなさい)、それから2年以上が間があります(この時も今日と同じ福島沖を震源とした地震でした)。この間にスマートフォンに機種変更するなどして新しい携帯電話に変わった方も多いのではないでしょうか。初めて耳にする不快な警戒音に戸惑われた方も多かったのではないでしょうか。私は3年前の東日本大震災直後から同じ携帯電話(ガラケーですが…)なので、一度は聞いたことのある音ではあったのですが、寝込みを襲われて寝惚けていたこともあり、一瞬エリアメールによる緊急地震速報だとは理解できず、「えっ!? なんだなんだ? 何の音だ?」(@_@)…って、正直、思ったくらいでしたから。
で、これはエリアメールによる緊急地震速報の受信を知らせる警報音だとボォ~っとした頭で理解して、改めてエリアメールの内容を読むと、「緊急地震速報 福島沖で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)」とあります。福島沖で発生した地震で関東地方にエリアメールが発信されるというのは、かなり規模の大きな地震が発生したってことを意味しています。そんな計算を一瞬にして行いました。
弊社は民放テレビ放送局様や電力会社様をはじめ全国各地のお客様に緊急地震速報(1kmメッシュの高度利用者向け速報)を提供させていただいていることもあり、我々経営幹部を含む地震関係社員の携帯電話には(一般向け速報に基づく)エリアメールとは別に、日本列島のどこかで震度4以上の大きな揺れが観測される地震が発生することがわかった時点で弊社の地震サーバーからメールが飛んでくることにしているのですが、当然のこととしてそのメールも入っていました。
推定震源の緯度経度、深さに加えて、推定規模マグニチュード6.8の文字が…。「これは、いかん!」 これで私の意識はいっぺんに覚醒(*_*)しちゃいました。完全に臨戦態勢にスイッチONです。
布団からパッと起き出すとリビングに向かい、テレビの電源をオン! 各放送局の放送を順次チェックしていきます。弊社から情報を提供している地上波テレビ局各社様、日本テレビ様、テレビ朝日様、フジテレビ様、テレビ東京様の放送画面をとりあえずチェック。次にBS放送に切り替えて、BS朝日様、スカイパーフェクトTV様、J-スポーツ様…と画面をチェック。ちゃんと情報がテレビ各局に届いていることを確認して、次にはさらに詳細な画面チェックです。
今年に入って、弊社はテレビ朝日様(地上波EXとBS朝日とも)とスカイパーフェクトTV様に各種気象警報や緊急地震速報といった情報の受信から放送画面の自動作画までをもオンライン・リアルタイムでトータルに行う「防災情報システム」を納入させていただいたのですが、この両社様に納入させていただいた弊社が開発したシステムにとりましては納入後はじめてとも言える大きな地震が発生したということで、念入りに画面をチェックをしました。いくら納品前に試験を繰り返しているとは言っても、そこは人が作ったコンピュータシステム。思わぬ試験漏れがあるかもしれません。実際のデータを受信した時に、ちゃんと動くことを確認しないと安心できないというのがシステムエンジニアとしての責任、いや性(サガ)のようなものです。
この「防災情報システム」では、緊急地震速報をはじめとした各種気象警報を字幕スーパーインポーズで表示するほか、最近の災害情報では定番となったL字表示、震源の位置を示す地図表示など、情報の受信から放送画面の自動作画までをもオンライン・リアルタイムでトータルに行うのですが、どれも問題なく動いてくれているようです。この地震では福島県と宮城県、岩手県にかけての沿岸に津波注意報が発表されたことから、地図上にその津波注意報が発表された地域を示す表示もちゃんと出ていました。私の目で確認する限り特に問題はないようです。
緊急地震速報は人々の生命に直結するような極めて重要な情報です。そういう情報の性格上、放送事故だけは絶対に起こしてはいけません。なので、緊急地震速報が出るたびに、神経を尖らせてこうしたチェックを私も行っています。正直、ちょっと気が休まることがありませんね。
ここで、まずはひと安心。眠気覚ましにインスタントコーヒーを煎れて一息つきました。後は携帯電話を握り締めて、テレビで流れる各地の様子を観ていました。
弊社の気象、地象、海象に関わる全てのコンピュータシステムは、弊社のシステム監視室で24時間365日休むことなくちゃんと動いているかの運用監視がされていて、トラブル発生時のお客様からの第一報もこのシステム監視室に入ってくるようになっています。弊社の緊急地震速報はテレビ放送局だけではなく、この地震の震源にほど近い東北電力様を含む幾つかの電力会社をはじめ、多くのお客様にご提供させていただいております。それらのお客様向けのサービスになにかトラブルがあった場合には、システム監視室から社内の関係者に速やかに連絡が入ってくることになっているので、次はそちらのほうに意識が向かいます。
1時間ほどジッとおとなしく待っていたのですが、なにも連絡がないので、ついに痺れを切らしてこちらからシステム監視室に電話を入れてみました。なにかトラブルがあったとしたらお客様対応でシステム監視室やシステム担当者はテンヤワンヤでしょうから、社長の私が下手に電話を入れて混乱させてはいけないので、ジッと我慢して待つしかないのです。1時間経ってもなにも連絡がないということは、何ら問題なく運用されているということですので、それを確認するためにここで電話を入れてみたわけです。
「越智じゃ。どや? (これ、私の口癖らしいです)」という私の質問に、システム監視室のこの日の夜勤の担当者からは「システムになにも問題はありません。トラブルの報告も1件も受けておりません。ご安心ください」という返事。これで本当にひと安心しました。
その後もテレビの画面をしばらく観ていたのですが、岩手県の大船渡港で午前5時22分に20センチの津波を観測した後、その高さを超えるような津波は観測されず、6時15分には気象庁から津波予報の解除がされたことから、再び居間の布団に戻り、引き続きの睡眠をとることにしました。
未明に発生した地震だったのでビックリしてベッドから堕ちたりして怪我をなされた方が何人かいらっしゃったくらいで、地震でも津波でも全国的に目立った被害が出ていないようなので、安心して…。
ちなみに、津波予報が解除された直後の午前6時20分から気象庁の吉田康宏地震情報企画官による記者会見があり、その中で「今回の地震は、3年前の巨大地震の余震とみられる。巨大地震の余震が起きている海域では、今後もまれに比較的規模の大きい地震が起きるおそれがあり、強い揺れや津波には、引き続き注意・警戒をしてほしい」という話がありました。
様々な調査結果によると、地球は誕生してから約46億年が経過していると推定されています。ヒトの寿命からすると3年という期間は長いようにも思えるのですが、その約46億年という地球の歴史から見ると、3年なんてほんの一瞬のことです。むしろ、同時と見なしてもいいくらいなのかもしれません。約46億年という地球の長い歴史からすると、100年、いや1000年だってほんの一瞬とも呼べる時間の長さです。なので、あの巨大地震の余震は、残念ながらまだまだ続くと思われます。この2年間、関東地方で緊急地震速報によるエリアメールが発信されることはなかったといって、油断をしてはいけないということのようです。
また、先日このブログの『グローバルの視点』の稿でも書かせていただきましたが、日本時間の6月24日午前5時53分頃、アリューシャン列島のラット諸島付近を震源とするマグニチュード8.0の巨大地震がありました。また、同じく日本時間6月24日午前4時19分頃、南太平洋のケルマディック諸島付近を震源とするマグニチュード7.2の大きな地震がありました。このどちらも太平洋プレートという地球を覆う地殻が関連する海溝型地震であることをご紹介しました。
そして、今度の地震の震源となった福島沖も太平洋プレートと北米プレートとの接合面があり、そこが日本海溝という深い海溝を形成しています。なにか先日のアリューシャン列島と南太平洋で発生した巨大地震との関連を考えてしまうのは、私の思い過ごしでしょうか?
私は決していたずらに危機感を煽り、世の中に混乱をもたらすつもりはありませんが、この日本列島に暮らす以上は、突然いつどんな自然の脅威が我々の身に襲ってくるかもしれないということを覚悟しておいていただいて、その時、冷静に判断して行動がとれるための心の準備と、災害に対する備えを怠らないようにしていただかないといけません(^^)d
【追記】
台風8号が通り過ぎたと思ったら、今度は地震。さらにこの日(7月12日)は九州や北日本などの一部を除いて青空が広がり、強い日ざしが照りつけて気温が上がりました。
各地の最高気温は、群馬県館林市で36℃ちょうど、埼玉県熊谷市で35.3℃とそれぞれ猛暑日となっているほか、浜松市で34.7℃、岡山県高梁市で34.5℃、東京・練馬区で34.3℃、京都市で34.1℃、福島市で33.2℃などとなっています。全国に920か所余りある気温の観測点のうち、これまでに40%以上に当たるおよそ420か所で30℃以上の真夏日となり、ほぼ全国的に厳しい暑さとなりました。いよいよ夏本番に突入です。
こうなると心配されるのが熱中症です。私はこの熱中症も立派な気象災害であると思っています。気象情報会社も、これから3ヶ月ほどは熱中症に十分注意するように連日皆さんに呼びかける日々が続きます。
また、気象庁の観測によりますと、日本時間12日午後3時、日本のはるか南のマリアナ諸島近海で熱帯低気圧が台風9号に変わりました。この時点での中心の気圧は1004ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとまだまだ規模は小さいのですが、今後徐々に発達していくと予想されています。現在この台風9号は西へ25km/時の速度でフィリピンの方向へ進んでいて日本列島への影響はなんとも言えませんが、この台風の進路にあたる海域を航海中の日本の商船もあるわけで、航路ナビゲーションを事業として行わせていただいている弊社としては日本列島から遠いところにある台風だからといって、安心はしていられません。
日本列島にはホント次から次へと様々な自然の脅威が襲ってきます。なので、自らを株式会社地球防衛軍と称する弊社ハレックスは24時間365日、常に臨戦態勢です(^^ゞ
さらに、岩手県の大船渡港で午前5時22分に20センチの津波を観測したほか、宮城県と岩手県、福島県の沿岸でも津波の到達が観測されました。
私はこの時間、さすがにグッスリと就寝中だったのですが(翌日が週末の土曜日だったので爆睡していました)、久々に緊急地震速報を知らせる携帯電話のエリアメールのビィビィという不快な音で目が覚めました。ホント久し振りに耳にしたエリアメールの着信音ですが、人々の生命を守るためにリスクの接近を知らせる警報音はこうでなくっちゃあいけない!(^^)dってな感じで、どんなに爆睡していても一発で目が覚めてしまうほどの“不快音”です。この音はNTTdocomoさんをはじめとする携帯電話会社や携帯電話機メーカー達の研究の成果なんでしょう、きっと。
しかし、このエリアメールによる緊急地震速報。後で調べてみると、NTTdocomoさんの携帯電話で関東地方にこのエリアメールによる緊急地震速報が流れたのは、確か、2012年5月14日のことですから(間違っていたら、ごめんなさい)、それから2年以上が間があります(この時も今日と同じ福島沖を震源とした地震でした)。この間にスマートフォンに機種変更するなどして新しい携帯電話に変わった方も多いのではないでしょうか。初めて耳にする不快な警戒音に戸惑われた方も多かったのではないでしょうか。私は3年前の東日本大震災直後から同じ携帯電話(ガラケーですが…)なので、一度は聞いたことのある音ではあったのですが、寝込みを襲われて寝惚けていたこともあり、一瞬エリアメールによる緊急地震速報だとは理解できず、「えっ!? なんだなんだ? 何の音だ?」(@_@)…って、正直、思ったくらいでしたから。
で、これはエリアメールによる緊急地震速報の受信を知らせる警報音だとボォ~っとした頭で理解して、改めてエリアメールの内容を読むと、「緊急地震速報 福島沖で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)」とあります。福島沖で発生した地震で関東地方にエリアメールが発信されるというのは、かなり規模の大きな地震が発生したってことを意味しています。そんな計算を一瞬にして行いました。
弊社は民放テレビ放送局様や電力会社様をはじめ全国各地のお客様に緊急地震速報(1kmメッシュの高度利用者向け速報)を提供させていただいていることもあり、我々経営幹部を含む地震関係社員の携帯電話には(一般向け速報に基づく)エリアメールとは別に、日本列島のどこかで震度4以上の大きな揺れが観測される地震が発生することがわかった時点で弊社の地震サーバーからメールが飛んでくることにしているのですが、当然のこととしてそのメールも入っていました。
推定震源の緯度経度、深さに加えて、推定規模マグニチュード6.8の文字が…。「これは、いかん!」 これで私の意識はいっぺんに覚醒(*_*)しちゃいました。完全に臨戦態勢にスイッチONです。
布団からパッと起き出すとリビングに向かい、テレビの電源をオン! 各放送局の放送を順次チェックしていきます。弊社から情報を提供している地上波テレビ局各社様、日本テレビ様、テレビ朝日様、フジテレビ様、テレビ東京様の放送画面をとりあえずチェック。次にBS放送に切り替えて、BS朝日様、スカイパーフェクトTV様、J-スポーツ様…と画面をチェック。ちゃんと情報がテレビ各局に届いていることを確認して、次にはさらに詳細な画面チェックです。
今年に入って、弊社はテレビ朝日様(地上波EXとBS朝日とも)とスカイパーフェクトTV様に各種気象警報や緊急地震速報といった情報の受信から放送画面の自動作画までをもオンライン・リアルタイムでトータルに行う「防災情報システム」を納入させていただいたのですが、この両社様に納入させていただいた弊社が開発したシステムにとりましては納入後はじめてとも言える大きな地震が発生したということで、念入りに画面をチェックをしました。いくら納品前に試験を繰り返しているとは言っても、そこは人が作ったコンピュータシステム。思わぬ試験漏れがあるかもしれません。実際のデータを受信した時に、ちゃんと動くことを確認しないと安心できないというのがシステムエンジニアとしての責任、いや性(サガ)のようなものです。
この「防災情報システム」では、緊急地震速報をはじめとした各種気象警報を字幕スーパーインポーズで表示するほか、最近の災害情報では定番となったL字表示、震源の位置を示す地図表示など、情報の受信から放送画面の自動作画までをもオンライン・リアルタイムでトータルに行うのですが、どれも問題なく動いてくれているようです。この地震では福島県と宮城県、岩手県にかけての沿岸に津波注意報が発表されたことから、地図上にその津波注意報が発表された地域を示す表示もちゃんと出ていました。私の目で確認する限り特に問題はないようです。
緊急地震速報は人々の生命に直結するような極めて重要な情報です。そういう情報の性格上、放送事故だけは絶対に起こしてはいけません。なので、緊急地震速報が出るたびに、神経を尖らせてこうしたチェックを私も行っています。正直、ちょっと気が休まることがありませんね。
ここで、まずはひと安心。眠気覚ましにインスタントコーヒーを煎れて一息つきました。後は携帯電話を握り締めて、テレビで流れる各地の様子を観ていました。
弊社の気象、地象、海象に関わる全てのコンピュータシステムは、弊社のシステム監視室で24時間365日休むことなくちゃんと動いているかの運用監視がされていて、トラブル発生時のお客様からの第一報もこのシステム監視室に入ってくるようになっています。弊社の緊急地震速報はテレビ放送局だけではなく、この地震の震源にほど近い東北電力様を含む幾つかの電力会社をはじめ、多くのお客様にご提供させていただいております。それらのお客様向けのサービスになにかトラブルがあった場合には、システム監視室から社内の関係者に速やかに連絡が入ってくることになっているので、次はそちらのほうに意識が向かいます。
1時間ほどジッとおとなしく待っていたのですが、なにも連絡がないので、ついに痺れを切らしてこちらからシステム監視室に電話を入れてみました。なにかトラブルがあったとしたらお客様対応でシステム監視室やシステム担当者はテンヤワンヤでしょうから、社長の私が下手に電話を入れて混乱させてはいけないので、ジッと我慢して待つしかないのです。1時間経ってもなにも連絡がないということは、何ら問題なく運用されているということですので、それを確認するためにここで電話を入れてみたわけです。
「越智じゃ。どや? (これ、私の口癖らしいです)」という私の質問に、システム監視室のこの日の夜勤の担当者からは「システムになにも問題はありません。トラブルの報告も1件も受けておりません。ご安心ください」という返事。これで本当にひと安心しました。
その後もテレビの画面をしばらく観ていたのですが、岩手県の大船渡港で午前5時22分に20センチの津波を観測した後、その高さを超えるような津波は観測されず、6時15分には気象庁から津波予報の解除がされたことから、再び居間の布団に戻り、引き続きの睡眠をとることにしました。
未明に発生した地震だったのでビックリしてベッドから堕ちたりして怪我をなされた方が何人かいらっしゃったくらいで、地震でも津波でも全国的に目立った被害が出ていないようなので、安心して…。
ちなみに、津波予報が解除された直後の午前6時20分から気象庁の吉田康宏地震情報企画官による記者会見があり、その中で「今回の地震は、3年前の巨大地震の余震とみられる。巨大地震の余震が起きている海域では、今後もまれに比較的規模の大きい地震が起きるおそれがあり、強い揺れや津波には、引き続き注意・警戒をしてほしい」という話がありました。
様々な調査結果によると、地球は誕生してから約46億年が経過していると推定されています。ヒトの寿命からすると3年という期間は長いようにも思えるのですが、その約46億年という地球の歴史から見ると、3年なんてほんの一瞬のことです。むしろ、同時と見なしてもいいくらいなのかもしれません。約46億年という地球の長い歴史からすると、100年、いや1000年だってほんの一瞬とも呼べる時間の長さです。なので、あの巨大地震の余震は、残念ながらまだまだ続くと思われます。この2年間、関東地方で緊急地震速報によるエリアメールが発信されることはなかったといって、油断をしてはいけないということのようです。
また、先日このブログの『グローバルの視点』の稿でも書かせていただきましたが、日本時間の6月24日午前5時53分頃、アリューシャン列島のラット諸島付近を震源とするマグニチュード8.0の巨大地震がありました。また、同じく日本時間6月24日午前4時19分頃、南太平洋のケルマディック諸島付近を震源とするマグニチュード7.2の大きな地震がありました。このどちらも太平洋プレートという地球を覆う地殻が関連する海溝型地震であることをご紹介しました。
そして、今度の地震の震源となった福島沖も太平洋プレートと北米プレートとの接合面があり、そこが日本海溝という深い海溝を形成しています。なにか先日のアリューシャン列島と南太平洋で発生した巨大地震との関連を考えてしまうのは、私の思い過ごしでしょうか?
私は決していたずらに危機感を煽り、世の中に混乱をもたらすつもりはありませんが、この日本列島に暮らす以上は、突然いつどんな自然の脅威が我々の身に襲ってくるかもしれないということを覚悟しておいていただいて、その時、冷静に判断して行動がとれるための心の準備と、災害に対する備えを怠らないようにしていただかないといけません(^^)d
【追記】
台風8号が通り過ぎたと思ったら、今度は地震。さらにこの日(7月12日)は九州や北日本などの一部を除いて青空が広がり、強い日ざしが照りつけて気温が上がりました。
各地の最高気温は、群馬県館林市で36℃ちょうど、埼玉県熊谷市で35.3℃とそれぞれ猛暑日となっているほか、浜松市で34.7℃、岡山県高梁市で34.5℃、東京・練馬区で34.3℃、京都市で34.1℃、福島市で33.2℃などとなっています。全国に920か所余りある気温の観測点のうち、これまでに40%以上に当たるおよそ420か所で30℃以上の真夏日となり、ほぼ全国的に厳しい暑さとなりました。いよいよ夏本番に突入です。
こうなると心配されるのが熱中症です。私はこの熱中症も立派な気象災害であると思っています。気象情報会社も、これから3ヶ月ほどは熱中症に十分注意するように連日皆さんに呼びかける日々が続きます。
また、気象庁の観測によりますと、日本時間12日午後3時、日本のはるか南のマリアナ諸島近海で熱帯低気圧が台風9号に変わりました。この時点での中心の気圧は1004ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとまだまだ規模は小さいのですが、今後徐々に発達していくと予想されています。現在この台風9号は西へ25km/時の速度でフィリピンの方向へ進んでいて日本列島への影響はなんとも言えませんが、この台風の進路にあたる海域を航海中の日本の商船もあるわけで、航路ナビゲーションを事業として行わせていただいている弊社としては日本列島から遠いところにある台風だからといって、安心はしていられません。
日本列島にはホント次から次へと様々な自然の脅威が襲ってきます。なので、自らを株式会社地球防衛軍と称する弊社ハレックスは24時間365日、常に臨戦態勢です(^^ゞ
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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