2014/12/26
2014年 御用納め
今日は12月26日、27日28日が週末にかかるため、今年は例年より少し早い御用納めです。気象は24時間365日休みというものがないため、弊社も予報の現場で頑張って貰っている気象予報士の皆さん方や情報提供システムの運用監視チームの皆さん方は年末年始の期間中もシフト勤務を組んで年中無休の体勢なのですが、営業やシステム開発、総務といった本社組織は世の中一般の会社と同様、今日が今年の御用納め。明日から1月4日まで、「年末年始休」という名の“自宅待機”の体勢となります。
毎年この日を迎えると「もう御用納めか…。1年って随分と短いな…」って思ってしまいます。私にとって(弊社ハレックスにとって)今年は特にそう感じられる部分が大きい1年でした。
昨年の今頃は、同時並行で進む2つの大きなテレビ局向けの防災情報システムのシステム開発案件を抱えていて、開発工程の遅れを取り戻すため、年末年始休の期間中も何人もの社員が休日返上で出社してきて、動作確認作業を実施していました。そうしたドタバタの中で明けた感じの弊社の2014年でしたが、今、振り返ってみると、例年以上に慌ただしく駆け足で過ぎ去った1年だったように思っています。(上記のテレビ局向け防災情報システムは、社員や協力会社の皆様方の努力により、おかげさまでどちらも納期通りに納品することが出来、今も順調に稼動しています。)
今年を端的に表すと弊社にとって『露出の1年』であったように思います。とにかく新聞や雑誌、テレビ等のマスコミでいろいろと取り上げていただきました。
弊社HPの「NEWS 」
新聞では日経産業新聞の1月16日号に始まり、日刊工業新聞、日本経済新聞、愛媛新聞、日本農業新聞(登場順)、一般紙でも毎日新聞で大きく取り上げていただきました。雑誌では日経情報ストラテジー誌、日経コンピュータ誌、日経エコロジー誌、日経ビジネス誌…等々、テレビでも愛媛県の「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取り組みを通してNHKの地元松山放送局、地元民放局で取り上げていただきました(NHKさんは同じものを全国版のニュースでも放送していただきました)。
講演も各所からのご依頼を受けて、私と社員を合わせるとこの1年で20回以上も講演をさせていただきました。
こうした活動を通して、弊社ハレックスがこれまで取り組んできたこと、これから取り組もうとしていること、目指していること、同業他社の既存サービスとの決定的な違い…等々を広く世の中の人達に広報させていただくことができた1年ではなかったか…と、今、思っています。
その成果も徐々に現れてきていて、メールや電話による問い合わせの件数は前年とはまるで比較にならないくらい増えてきています。「オンラインリアルタイム・ビッグデータ解析処理」と言うこれまでの既存の気象情報サービスとは大きく一線を画す弊社独自開発のサービスを活用した先進的な案件の具体化事例も、徐々に増えてきています。
来年2015年は、こうした皆様方からの期待をさらに具体化し、ビジネスの拡大に繋げるこれまで以上に重要な1年になる、いや、しなければいけない…との強い思いでいます。
今年2014年は、気象(「気象」「地象」「海象」)がこれまで以上に注目された1年ではなかったかと思っています。
今年の夏、西日本の太平洋側ではところによっては平年値の3倍以上と観測史上最多の雨が降ったのをはじめ、全国的にも記録的な大雨によって、土砂災害や河川の氾濫による洪水、都市部の内水氾濫等の自然災害が相次いで発生しました。
特に、今も記憶に鮮明に残っているのが、8月20日に広島市で発生して74人もの尊い命を奪った局地的な集中豪雨による大規模な土砂災害です。この災害は大都市の市内中心部から程近い住宅地で起きた災害だけに、全国に大きな衝撃を与えました。もともと面積の狭い島国である日本においては都市部に平地が決定的に少なく、都市部に流入する人口を受け入れるため無理に山を切り開いて宅地を造成したわけで、被災地広島市に似た場所は、日本全国各地で幾つも存在しますからね。
この『おちゃめ日記』の場で何回も述べさせていただいたことですが、私達が住む日本という国は世界中見回してみても極めて特殊なところであると言うことができます。日本は国土の70%が山間地であり、(亜熱帯である)北緯20度から(亜寒帯である)北緯46度の間に位置する南北に非常に細長い島国です。経度としても東経123度から東経154度の範囲にあり、陸地の面積は狭いものの緯度経度的にはかなりの幅がある国です。世界最大の大陸(ユーラシア大陸)と世界最大の海(太平洋)の間に位置し、大陸からの寒気と太平洋からの暖気が列島の付近でぶつかりやすく、かつ、偏西風の通り道にもあたるため、台風や前線などの影響で世界有数の雨の多いところと言えます。このため、有史以来、毎年のように台風の襲来や前線の停滞等による集中豪雨の発生が繰り返され、洪水や土砂災害、落雷、竜巻などの被害が多発してきました。
加えて、このところ世界的な気候変動が原因と思われるいわゆる“異常気象”により、北(大陸)からの乾いた寒気と、南(太平洋)からの湿った暖気が日本列島上空で激しくぶつかり合うことにより大気の状態が不安定になることが多く、私達がこれまで経験したことのない大雨・洪水・土砂災害、局地的な集中豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)等が発生し、過去に災害が発生したことのないような場所でも内水氾濫や洪水、崖崩れ、土石流等が発生する危険性が高まってきています。特に最近は、雨の降り方が以前とはかなり変わってきているような感じで、各地で何十年ぶりや観測史上最高といった“記録的豪雨”と呼ばれるものが頻発し、極めて短時間のうちに住宅浸水や土砂災害が発生し、深刻な被害をもたらしているような傾向にあります。
しかも、日本列島付近では地球の表面を覆う大きな大陸プレートが幾つも境界面を接しています。このため世界で発生する大地震の約20%はこの日本列島付近で発生し、活火山の約10%が日本列島とその周辺に位置しています。3年前の3月11日に発生して未曾有の大被害をもたらした東日本大震災は記憶は、まだ生々しく残っていることと思います。今年も11月22日に長野県の北部を震源としてマグニチュード6.7の大きな地震が発生し、長野県小谷村、小川村で震度6弱、白馬村と信濃町で震度5強を観測しました。幸いこの地震で死者は出なかったものの、白馬村や長野市などであわせて41人が怪我をしました。また60軒を超える家屋が全半壊するなど、大きな被害が出ました。火山も9月27日に木曽御嶽山が7年ぶりに突然噴火し、この噴火に山頂付近にいた多数の登山者が巻き込まれ、雲仙・普賢岳の大火砕流を超える戦後最悪の57人もの登山客が亡くなったり、行方不明になりました。
このような極端な気象現象や地震火山活動は、今年2014年だけのことではないと思っています。極端な気象現象が地球規模で起こっている大きな気候変動が原因であるとするならば、同様の事象は今後も繰り返し発生し、しかも極端の度合いはますます大きくなるのではないか…という見方も専門家の間ではなされています。また、地球規模で眺めてみても、各地で地震火山活動も活発になってきていて、圧倒的な破壊力を持つ自然の脅威の来襲に関しては、いつどこで何が起こってもおかしくないぐらいの状況にあるという認識で私達はいます。
そうした中、近年、気象情報の重要性が再認識されてきており、それを受けて、我々民間気象事業者に対する世の中の人々の期待も大きく様変わりし、しかもこれまでになく大きくなってきているように私達は感じています。
そうした皆様からの大きな期待にお応えすべく、来年2015年も弊社ハレックスは社員一同一丸となって、まっすぐに前を見つめ、粉骨砕身、事業の拡大に取り組んでいく所存でおります。皆様におかれましては、引き続き弊社ハレックスにご愛顧を賜りますことを、よろしくよろしくお願い申し上げます。
最後に、来年2015年が皆様にとりまして幸多い1年になりますことを、心よりお祈り申し上げます。
よい年をお迎えくださいませ。
毎年この日を迎えると「もう御用納めか…。1年って随分と短いな…」って思ってしまいます。私にとって(弊社ハレックスにとって)今年は特にそう感じられる部分が大きい1年でした。
昨年の今頃は、同時並行で進む2つの大きなテレビ局向けの防災情報システムのシステム開発案件を抱えていて、開発工程の遅れを取り戻すため、年末年始休の期間中も何人もの社員が休日返上で出社してきて、動作確認作業を実施していました。そうしたドタバタの中で明けた感じの弊社の2014年でしたが、今、振り返ってみると、例年以上に慌ただしく駆け足で過ぎ去った1年だったように思っています。(上記のテレビ局向け防災情報システムは、社員や協力会社の皆様方の努力により、おかげさまでどちらも納期通りに納品することが出来、今も順調に稼動しています。)
今年を端的に表すと弊社にとって『露出の1年』であったように思います。とにかく新聞や雑誌、テレビ等のマスコミでいろいろと取り上げていただきました。
弊社HPの「NEWS 」
新聞では日経産業新聞の1月16日号に始まり、日刊工業新聞、日本経済新聞、愛媛新聞、日本農業新聞(登場順)、一般紙でも毎日新聞で大きく取り上げていただきました。雑誌では日経情報ストラテジー誌、日経コンピュータ誌、日経エコロジー誌、日経ビジネス誌…等々、テレビでも愛媛県の「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取り組みを通してNHKの地元松山放送局、地元民放局で取り上げていただきました(NHKさんは同じものを全国版のニュースでも放送していただきました)。
講演も各所からのご依頼を受けて、私と社員を合わせるとこの1年で20回以上も講演をさせていただきました。
こうした活動を通して、弊社ハレックスがこれまで取り組んできたこと、これから取り組もうとしていること、目指していること、同業他社の既存サービスとの決定的な違い…等々を広く世の中の人達に広報させていただくことができた1年ではなかったか…と、今、思っています。
その成果も徐々に現れてきていて、メールや電話による問い合わせの件数は前年とはまるで比較にならないくらい増えてきています。「オンラインリアルタイム・ビッグデータ解析処理」と言うこれまでの既存の気象情報サービスとは大きく一線を画す弊社独自開発のサービスを活用した先進的な案件の具体化事例も、徐々に増えてきています。
来年2015年は、こうした皆様方からの期待をさらに具体化し、ビジネスの拡大に繋げるこれまで以上に重要な1年になる、いや、しなければいけない…との強い思いでいます。
今年2014年は、気象(「気象」「地象」「海象」)がこれまで以上に注目された1年ではなかったかと思っています。
今年の夏、西日本の太平洋側ではところによっては平年値の3倍以上と観測史上最多の雨が降ったのをはじめ、全国的にも記録的な大雨によって、土砂災害や河川の氾濫による洪水、都市部の内水氾濫等の自然災害が相次いで発生しました。
特に、今も記憶に鮮明に残っているのが、8月20日に広島市で発生して74人もの尊い命を奪った局地的な集中豪雨による大規模な土砂災害です。この災害は大都市の市内中心部から程近い住宅地で起きた災害だけに、全国に大きな衝撃を与えました。もともと面積の狭い島国である日本においては都市部に平地が決定的に少なく、都市部に流入する人口を受け入れるため無理に山を切り開いて宅地を造成したわけで、被災地広島市に似た場所は、日本全国各地で幾つも存在しますからね。
この『おちゃめ日記』の場で何回も述べさせていただいたことですが、私達が住む日本という国は世界中見回してみても極めて特殊なところであると言うことができます。日本は国土の70%が山間地であり、(亜熱帯である)北緯20度から(亜寒帯である)北緯46度の間に位置する南北に非常に細長い島国です。経度としても東経123度から東経154度の範囲にあり、陸地の面積は狭いものの緯度経度的にはかなりの幅がある国です。世界最大の大陸(ユーラシア大陸)と世界最大の海(太平洋)の間に位置し、大陸からの寒気と太平洋からの暖気が列島の付近でぶつかりやすく、かつ、偏西風の通り道にもあたるため、台風や前線などの影響で世界有数の雨の多いところと言えます。このため、有史以来、毎年のように台風の襲来や前線の停滞等による集中豪雨の発生が繰り返され、洪水や土砂災害、落雷、竜巻などの被害が多発してきました。
加えて、このところ世界的な気候変動が原因と思われるいわゆる“異常気象”により、北(大陸)からの乾いた寒気と、南(太平洋)からの湿った暖気が日本列島上空で激しくぶつかり合うことにより大気の状態が不安定になることが多く、私達がこれまで経験したことのない大雨・洪水・土砂災害、局地的な集中豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)等が発生し、過去に災害が発生したことのないような場所でも内水氾濫や洪水、崖崩れ、土石流等が発生する危険性が高まってきています。特に最近は、雨の降り方が以前とはかなり変わってきているような感じで、各地で何十年ぶりや観測史上最高といった“記録的豪雨”と呼ばれるものが頻発し、極めて短時間のうちに住宅浸水や土砂災害が発生し、深刻な被害をもたらしているような傾向にあります。
しかも、日本列島付近では地球の表面を覆う大きな大陸プレートが幾つも境界面を接しています。このため世界で発生する大地震の約20%はこの日本列島付近で発生し、活火山の約10%が日本列島とその周辺に位置しています。3年前の3月11日に発生して未曾有の大被害をもたらした東日本大震災は記憶は、まだ生々しく残っていることと思います。今年も11月22日に長野県の北部を震源としてマグニチュード6.7の大きな地震が発生し、長野県小谷村、小川村で震度6弱、白馬村と信濃町で震度5強を観測しました。幸いこの地震で死者は出なかったものの、白馬村や長野市などであわせて41人が怪我をしました。また60軒を超える家屋が全半壊するなど、大きな被害が出ました。火山も9月27日に木曽御嶽山が7年ぶりに突然噴火し、この噴火に山頂付近にいた多数の登山者が巻き込まれ、雲仙・普賢岳の大火砕流を超える戦後最悪の57人もの登山客が亡くなったり、行方不明になりました。
このような極端な気象現象や地震火山活動は、今年2014年だけのことではないと思っています。極端な気象現象が地球規模で起こっている大きな気候変動が原因であるとするならば、同様の事象は今後も繰り返し発生し、しかも極端の度合いはますます大きくなるのではないか…という見方も専門家の間ではなされています。また、地球規模で眺めてみても、各地で地震火山活動も活発になってきていて、圧倒的な破壊力を持つ自然の脅威の来襲に関しては、いつどこで何が起こってもおかしくないぐらいの状況にあるという認識で私達はいます。
そうした中、近年、気象情報の重要性が再認識されてきており、それを受けて、我々民間気象事業者に対する世の中の人々の期待も大きく様変わりし、しかもこれまでになく大きくなってきているように私達は感じています。
そうした皆様からの大きな期待にお応えすべく、来年2015年も弊社ハレックスは社員一同一丸となって、まっすぐに前を見つめ、粉骨砕身、事業の拡大に取り組んでいく所存でおります。皆様におかれましては、引き続き弊社ハレックスにご愛顧を賜りますことを、よろしくよろしくお願い申し上げます。
最後に、来年2015年が皆様にとりまして幸多い1年になりますことを、心よりお祈り申し上げます。
よい年をお迎えくださいませ。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
おちゃめ日記のタグ
おちゃめ日記のアーカイブス
- 2018年6月 (4)
- 2018年5月 (8)
- 2018年4月 (11)
- 2018年3月 (9)
- 2018年2月 (9)
- 2018年1月 (9)
- 2017年12月 (15)
- 2017年11月 (13)
- 2017年10月 (13)
- 2017年9月 (13)
- 2017年8月 (16)
- 2017年7月 (17)
- 2017年6月 (14)
- 2017年5月 (14)
- 2017年4月 (12)
- 2017年3月 (16)
- 2017年2月 (12)
- 2017年1月 (11)
- 2016年12月 (12)
- 2016年11月 (16)
- 2016年10月 (12)
- 2016年9月 (12)
- 2016年8月 (20)
- 2016年7月 (13)
- 2016年6月 (14)
- 2016年5月 (11)
- 2016年4月 (20)
- 2016年3月 (15)
- 2016年2月 (14)
- 2016年1月 (12)
- 2015年12月 (12)
- 2015年11月 (15)
- 2015年10月 (17)
- 2015年9月 (20)
- 2015年8月 (15)
- 2015年7月 (14)
- 2015年6月 (15)
- 2015年5月 (9)
- 2015年4月 (16)
- 2015年3月 (18)
- 2015年2月 (15)
- 2015年1月 (20)
- 2014年12月 (14)
- 2014年11月 (16)
- 2014年10月 (21)
- 2014年9月 (24)
- 2014年8月 (24)
- 2014年7月 (21)
- 2014年6月 (14)
- 2014年5月 (3)