2015/01/05
謹んで初春の御慶びを申し上げます
皆様、新年、明けましておめでとうございます。
謹んで初春の御慶びを申し上げます。
皆様にとりまして、今年2015年(平成27年)が健やかな善い一年となりますことを、心よりお祈りいたします。
今年の関東地方は、初日の出こそ拝めなかったものの、寒いながらも比較的穏やかなお天気で新年を迎えました。一方で、東北地方の東の海上に発達中の強い低気圧があった影響で、日本列島付近は強い冬型の気圧配置となり、東日本と西日本の沿岸部では強い北風が吹き、また上空に流れ込んできた寒気の影響で、北日本から西日本の日本海側や山沿いを中心に雪が降る年明けとなりました。
地球規模で起こっているらしい大きな気候変動や地殻変動により、今年も気象や地象に関する様々なことが、たいへん気になる1年になりそうです。
天皇陛下の新年にあたってのお言葉でも、まず最初にこの気になる気象や地象に関するお言葉が述べられています。
【天皇陛下の新年に当たってのご感想(平成27年)】…宮内庁発表
天皇陛下のお言葉にもありますように、今年も日本列島を様々な自然の脅威が来襲してくることが予想されます。また、「それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ、地域を守っていくことが、いかに重要かということを感じています」という陛下のお言葉にもありますように、今年は自然の脅威の来襲にいかに対峙するか…という“防災”がこれまで以上に大きなキーワードになる1年ではないか…と思っています。
今月1月17日にはあの『阪神・淡路大震災』の発生から20年の節目を迎えます。また、3月には『東日本大震災』の被災地である宮城県仙台市で『第3回国連防災世界会議』も開催されます。
「自然の脅威の来襲から人々の生命と財産をお守りするための情報を提供すること」を第一のミッションと考える私達民間気象情報会社にとりましては、そうした中にあって、いかに社会に存在感を打ち出していけるかが問われる1年になるのではないか…と私は捉えています。
その意味で、今年はこれまでにも増して、世の中の人達の大きなご期待にお応えするため、弊社ハレックスは社員一丸となって努力して参りたい…と思っています。
今年も弊社ハレックスがご提供いたします様々なサービスをご愛顧いただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
【追記】
今年の干支(十二支)は『未(羊:ヒツジ)』。
この“羊(ヒツジ)”、日本で家畜として本格的に飼われるようになったのは明治以降のことで、もともと日本には野生で棲息しておらず、どちらかと言うと異国情緒溢れる動物ですが、中国では古くから家畜として親しまれてきた人々にとって大変身近な動物です。干支(十二支)の起源である中国では「馬、牛、羊、鶏、犬、豕(ぶた)」という六畜の1つに数えられています。
(私が今ハマっている『日本書紀』には、推古天皇7年(西暦599年)に、当時朝鮮半島にあった百済の国の国王がヒツジ2頭をラクダ等とともに推古天皇に貢ぎ物として献上したという記述があり、おそらくこの時が日本にヒツジがやって来た最初だと思われます。)
弊社独自のコア技術である『HalexDream!』を一緒に開発してくれている朋友会社(パートナー企業)の中国・内モンゴル自治区出身(蒙古族)の社長によると、ヒツジは蒙古族にとって自然の恵みとして、人々が生きていくうえで、欠くべからざる大事な大事なものなのだそうです。
冬期は気温が氷点下50℃近くまで下がり、草木もほとんどない厳しいモンゴル高原の自然環境の中でもヒツジは逞しく生き抜きます。毛はウールとして織物(着物)に、さらに住居としているゲル(移動式住居)の中の敷物や覆いとして使われます。皮は寒さをしのぐ外套のほか様々な皮製品に加工されて生活用品や工芸品になります。もちろん肉や乳は食用にされて蒙古族の皆さんの貴重な貴重な栄養源になります(ヒツジの肉を食すると、それだけで身体が温まるそうです)。
捨てるところが1つもない、すなわち、ヒツジ丸々一頭、無駄なく使うことができる大変に“良い家畜”、“豊かな家畜”なんだそうです。実際、私も中国に行った時に、本場のモンゴル料理というものを食したことがあるのですが、肉だけでなく胃や腸や肝臓といった内臓を煮込んだ料理も出てきましたし、血液を小腸に綴じ込めた腸詰め(ソーセージ)も食卓に出てきて、「そこまで食するのか!」…と、大変驚きました。
“羊”という字は、ヒツジを正面から見た時の角と上半身を表した形なんだそうです。これに後ろ足までの身体全体を表した形が“美”で、これは成熟したヒツジの美しさを表したものだそうです。また、先ほど、ヒツジは蒙古族の人々にとって貴重な栄養源ということを書きましたが、この栄養源の“養”の字は、まさに“羊”を“食べる”と書きます。
このように、“羊”は六畜の中でも一番身近な家畜だったようで、“羊”を部首に使った漢字は、この他にも非常にたくさんあります。
先ほど挙げた養と美のほかにも祥、翔、義、羨、善、群、洋、様…等々数多くありますが、そのほとんどが良い意味を持つ漢字、“穏やかな”や“豊かな”という意味を持つ漢字ばかりです。
中でも、私がここで取り上げたい字は“群”。
群れをなすヒツジは、家族や組織の安泰や平和を意味し、大変に縁起が良いとされているそうです。
これにあやかり、今年も皆様方にとって、穏やかで平和で素晴らしい年でありますことを祈念し、年始の挨拶にさせていただきます。
株式会社ハレックス 代表取締役社長 越智正昭
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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