2015/07/24
ザ・ベンチャーズ Japan Tour 2015(その2)
途中、「The House Of The Raising Sun(朝日があたる家)」の演奏ではリードギターのジェリー・マギーさんが客席にのほうに下りてきて、客席の通路を歩きながら間近で演奏を見せてくれるのもお約束通り。一番接近した時でも、私の席からは5メートルほどの距離があったし、観客の頭で遮られて演奏しているギターの手もとまでは見ることができなかったのですが、お顔だけはしっかり見えました。ステージ上では若々しい演奏をしていらっしゃったのですが、さすがに御歳78歳。顔には深い年輪(皺)が刻まれていましたね。何人お孫さんがいらっしゃるのでしょうか。そちらのほうに目がいっちゃいました。
それにしても、ジェリー・マギーさん、上手すぎです。昔からギターのテクニックは卓越したものがあったのですが、年輪が刻まれて、さらに上手さに円熟味が加わってる感じがします。(さすがに往年のキレは少し失われている感じはしましたが…)
そうそう、ザ・ベンチャーズには3人のリードギタリストがいて、それぞれ微妙に味わいが異なっています。今回のJapan Tourでも主なリードギタリストはジェリー・マギーさん。ただし、「Walk Don’t Run (急がば廻れ)」で始まるメドレーや、その直後のご自身作曲の楽曲だけはボブ・スポルディングさんがリードギターを務められ、その演奏後は、ジェリー・マギーさんと代わってベースを弾かれました。この役割は2009年にお亡くなりになったオリジナルメンバーのボブ・ボーグルさんの役割でした。日本のコアなファンを意識してか、ボブ・スポルディングさんの演奏は、亡くなられたオリジナルメンバーのボブ・ボーグルさんを非常に意識して真似られているように感じます(ファンもそれを期待していますから)。
そして、もう一人のリードギタリストがノーキー・エドワーズさん。このノーキーさんのギターテクニックは神業とも言えるもので、愛用するモズライトというギターを含め、日本の多くのギタリスト達に影響を与えたと言われています。ザ・ベンチャーズのファンは好みがジェリー派とノーキー派に分かれるそうなんですが、どちらも独自のテイストがあって聴き比べられたら面白いです(私はどちらも好きです)。そのノーキー・エドワーズさん、最近は体調を悪くなされ、常に座っての演奏になっているそうです。なんと言っても今年80歳ですから。最近はザ・ベンチャーズとしての活動はなさっておられないようですが、また元気で来日していただいて、我々日本のファンに神業とも言えるギターテクニックを披露していただきたいものです。
演奏の最後は「Caravan(キャラバン)」。通常のコンサートではアンコールで演奏される楽曲なのですが、今回のコンサートではこの楽曲をアンコールではなく、正規の一番最後の楽曲に持ってきました。その意図はザ・ベンチャーズのファンの皆さんならすぐに分かりました。それはあとで…(^^)d
この「Caravan」ではリオン・テイラーさんのドラムソロが見どころです。15分以上にわたる見事なドラムソロ。この間、他の3人はステージの袖に入ってしばしの休憩を取られていました(笑)。
このドラムソロの最後は、ボブ・スポルディングさんが構えるベースギターの弦をリオン・テイラーさんがドラムのスティックで叩いて行う演奏。これはリオン・テイラーさんのお父さんであるメル・テイラーさんがボブ・ボーグルさんと一緒に編み出した演奏なのですが、そのどちらもお亡くなりになり、今はその後を継いだお2人、リオン・テイラーさんとボブ・スポルディングさんで演奏されています。“先代”に負けず劣らず見事な演奏でした。
「Caravan」の演奏終了後、メンバーがいったん袖に引っ込み一休みされたのですが、場内鳴りやまないアンコールの声に促されて再度ステージに出てこられました。先程の「Caravan」で見事なドラムソロを演奏したリオン・テイラーさんなど汗を拭き拭きの再登場でした。メンバー最年少のリオン・テイラーさんも私と同い年。よく体力が持つよなぁ~…って感心しちゃいます。
アンコールはザ・ベンチャーズ名物、リズムギターのドン・ウィルソンさんのテケテケサウンドが炸裂する「Diamond Head(ダイヤモンド・ヘッド)」と「Pipeline(パイプライン)」の2曲のメドレー。どちらもあまりに有名な楽曲で、ザ・ベンチャーズの代表曲。これを聴かないと観客は満足しません。さすがにドン・ウィルソンさんのラスト・ジャパンツアーです。コンサートの一番最後を飾る楽曲は、リズムギターのドン・ウィルソンさんのテケテケサウンドでした。
さすがに2時間近い演奏でお疲れになったのか、ドン・ウィルソンさんのテケテケテケテケ…にいつものサウンドのキレがなく、少しグダグダになったような感じがしましたが、そこは82歳。まぁ~、お歳ですから(^_^;)。もうここまで来られると「人間国宝」です。「人間国宝」の技に、素人がいちいち批評をつけてはいけません。2時間のステージ、ずっと立ちっぱなしで演奏されている82歳のお姿を拝めるだけでヨシ!とします。生で観る(聴く)最後のテケテケテケテケ…でしたし。しっかし、こんな元気な82歳、滅多にいらっしゃいません。
ちなみに、リズムギターは基本的にリードギターのバックを担当するパートであり、メインになることは無いのですが、ドン・ウィルソンさんのリズムギターは、弦を掻き鳴らすノイズを盛り込んだり、歯切れのいいコードストロークをリズミカルに展開することから、「リードを弾かないリードギター」と言われることもあります。掻き鳴らすような演奏をするため、使用する弦はミディアムゲージという通常より太い弦を使用していて、それを1弦から6弦までの全弦を使ってコードストロークするため、相当な体力を使います。手首への負担は相当なものがあるでしょう。それを2時間のコンサート中やり通す82歳。凄いの一言です(通常の人のコードストロークは4弦かせいぜい5弦くらいまでです。手首がそんなに長い時間、大きく動きません)。
このドン・ウィルソンさん、立って演奏している時は昔と同じようにステップを踏んだりフリもつけたりして動きも若々しいのですが、途中の休憩時にギターをスタッフに手渡してステージの袖に去っていく時の歩く姿は、さすがに“82歳のお爺ちゃん”でした。3年前に見た時よりも背中が丸まって、さらに身体が小さくなったようにも思えます。ドン・ウィルソンさんは日本の居酒屋が大好きで、来日した際には日本全国の居酒屋巡りをしているのだとか。親日派の米国アーティストの枠を通り越して、もう立派な日本人です(笑)。
とにかく非常に満足したコンサートでした(この感想文の長さからその満足度を読み取っていただければ…と思います)。
公演が終わった時、誰がリードしたわけでもないのに、場内には「ドン・ウィルソン!」コールが沸き起こりました。「ありがとう!」という声もいたるところから。周りを見ると、涙を流しているオッサン(壮年男性)の姿も。それも1人だけではなく、何人も…。この姿がすべてを言い表していました。私もまったく同じ気持ちでした。演奏している姿を生で観られただけで満足でした。と言って、この日の演奏がダメダメだったかと言えば決してそんなことはありません。ザ・ベンチャーズらしい素晴らしい演奏でした。卓越したギターテクニックも堪能できましたし。でも、それを上回って、「生で観られる喜び」のようなものを感じていました。
最初は「え~~っ、ベンチャーズぅ~?」と、まるで乗り気ではなく、仕方なくついてきたような感じの妻でしたが、帰りの電車の中で感想を訊くと、「すっごくよかったよ」とのことでした。「あの方たち、本当に80歳以上なの?」とも。ホント元気な“老人達”でした。彼等の演奏を聴いていると元気を分けてもらえた感じがします。82歳のリーダー、ドン・ウィルソンさんに比べたら私は23歳も若いわけで、髪の毛が薄くなったり、白くなったり、物忘れが激しくなったり、腰が痛くなったり…といろいろありますが、もっともっと頑張らないといけません。とにかくこの“老人達”の元気さは半端じゃあないです、はい。そのパワーには完全に脱帽です。
会場で購入したパンフレットの公演日程を見ると、今年の夏のJapan Tourは7月17日の千葉県松戸市民会館にはじまり、9月13日の大阪市のサンケイホールブリーゼまでの2ヶ月間、北海道釧路市の釧路市民文化会館から南は鹿児島県鹿児島市の宝山ホールまで全国38箇所でライブコンサートが開催されます。移動距離だけでも半端じゃあないです。暑い中ですので、移動するだけでも相当に体力を消耗すると思います。くれぐれも無理をなされず、ご自愛なさって、Japan Tourをやり遂げていただきたいと願っています。
とにかく、日本にエレキギターブームを巻き起こし、音楽に革命を起こした大恩人に感謝したいと思います。ありがとうございました。
【追記1】
ドン・ウィルソンさんによると、ドン・ウィルソンさんが抜けた後のリズムギターはボブ・スポルディングさんが担当し、新たなベーシストを迎え入れて、ザ・ベンチャーズは活動を続けるということのようです。なるほどぉ~、ボブ・スポルディングさんがあのテケテケサウンドを継承するのですね。なら安心です。低音弦をスライドさせて、ピッキングを行いテケテケテケテケテケ…と奏でる「クロマティック・ラン奏法」は、元々は主にベースギターで使われる奏法なので、これまでベースギターを担当していたボブ・スポルディングさんならドン・ウィルソンさんの築き上げたザ・ベンチャーズの伝統をきっと引き継いでくれると思っています。素晴らしい人選だと私は思います。
このボブ・スポルディングさんは1981年のJapan Tour途中にリードギターのノーキー・エドワーズさんが急病で入院。急遽の代役にもかかわらず、その代役を見事に務めあげたことでザ・ベンチャーズのバックアップメンバーとなり、2005年にオリジナルメンバーのボブ・ボーグルさんが引退した以降はベースギターの正規メンバーとして(前述のように、楽曲によってはリードギターも担当しますが)ずっと活動されてきました。そのボブ・スポルディングさんが、今度はドン・ウィルソンさんに代わってリズムギターを担当なさるのですね。リードギター、ベースギター、リズムギター…、ザ・ベンチャーズのすべてを知る男って感じですね。ザ・ベンチャーズはドン・ウィルソンさんのリズムギターがあってのザ・ベンチャーズでした。ボブ・スポルディングさんがリズムギターを担当するのは必然のような気がします。
ドン・ウィルソンさんの引退により、ザ・ベンチャーズはオリジナルメンバーが全ていなくなることになりますが、ジェリー・マギーさん、ボブ・スポルディングさん、リオン・テイラーさんが残りますので、その音楽はさらに磨かれ、パワーアップして継続されると思います。
ドン・ウィルソンさんがコンサートの最後に絶叫していましたが、「The Ventures Forever! (ザ・ベンチャーズは永遠に不滅です!)」
【追記2】
ザ・ベンチャーズの演奏を聴いていると、自分でもギター(当然エレキギターです)を演奏してみたくなってきました。若かった頃買えなかったギターも、今ではなんとか買えそうですから。
そういう人向けなのでしょう、公演のバンフレットにはザ・ベンチャーズが使っているのと同じモデルのギターやアンプ(リバーブエフェクター付き)の広告が載っていました。でも、指が動くかなぁ~(^_^;)
とりあえず、ザ・ベンチャーズのロゴ入りのピック(ギターを演奏するための道具:弦を弾く爪のようなものです)のセットを記念に購入しました。徐々にその気になってきています。
それにしても、ジェリー・マギーさん、上手すぎです。昔からギターのテクニックは卓越したものがあったのですが、年輪が刻まれて、さらに上手さに円熟味が加わってる感じがします。(さすがに往年のキレは少し失われている感じはしましたが…)
そうそう、ザ・ベンチャーズには3人のリードギタリストがいて、それぞれ微妙に味わいが異なっています。今回のJapan Tourでも主なリードギタリストはジェリー・マギーさん。ただし、「Walk Don’t Run (急がば廻れ)」で始まるメドレーや、その直後のご自身作曲の楽曲だけはボブ・スポルディングさんがリードギターを務められ、その演奏後は、ジェリー・マギーさんと代わってベースを弾かれました。この役割は2009年にお亡くなりになったオリジナルメンバーのボブ・ボーグルさんの役割でした。日本のコアなファンを意識してか、ボブ・スポルディングさんの演奏は、亡くなられたオリジナルメンバーのボブ・ボーグルさんを非常に意識して真似られているように感じます(ファンもそれを期待していますから)。
そして、もう一人のリードギタリストがノーキー・エドワーズさん。このノーキーさんのギターテクニックは神業とも言えるもので、愛用するモズライトというギターを含め、日本の多くのギタリスト達に影響を与えたと言われています。ザ・ベンチャーズのファンは好みがジェリー派とノーキー派に分かれるそうなんですが、どちらも独自のテイストがあって聴き比べられたら面白いです(私はどちらも好きです)。そのノーキー・エドワーズさん、最近は体調を悪くなされ、常に座っての演奏になっているそうです。なんと言っても今年80歳ですから。最近はザ・ベンチャーズとしての活動はなさっておられないようですが、また元気で来日していただいて、我々日本のファンに神業とも言えるギターテクニックを披露していただきたいものです。
演奏の最後は「Caravan(キャラバン)」。通常のコンサートではアンコールで演奏される楽曲なのですが、今回のコンサートではこの楽曲をアンコールではなく、正規の一番最後の楽曲に持ってきました。その意図はザ・ベンチャーズのファンの皆さんならすぐに分かりました。それはあとで…(^^)d
この「Caravan」ではリオン・テイラーさんのドラムソロが見どころです。15分以上にわたる見事なドラムソロ。この間、他の3人はステージの袖に入ってしばしの休憩を取られていました(笑)。
このドラムソロの最後は、ボブ・スポルディングさんが構えるベースギターの弦をリオン・テイラーさんがドラムのスティックで叩いて行う演奏。これはリオン・テイラーさんのお父さんであるメル・テイラーさんがボブ・ボーグルさんと一緒に編み出した演奏なのですが、そのどちらもお亡くなりになり、今はその後を継いだお2人、リオン・テイラーさんとボブ・スポルディングさんで演奏されています。“先代”に負けず劣らず見事な演奏でした。
「Caravan」の演奏終了後、メンバーがいったん袖に引っ込み一休みされたのですが、場内鳴りやまないアンコールの声に促されて再度ステージに出てこられました。先程の「Caravan」で見事なドラムソロを演奏したリオン・テイラーさんなど汗を拭き拭きの再登場でした。メンバー最年少のリオン・テイラーさんも私と同い年。よく体力が持つよなぁ~…って感心しちゃいます。
アンコールはザ・ベンチャーズ名物、リズムギターのドン・ウィルソンさんのテケテケサウンドが炸裂する「Diamond Head(ダイヤモンド・ヘッド)」と「Pipeline(パイプライン)」の2曲のメドレー。どちらもあまりに有名な楽曲で、ザ・ベンチャーズの代表曲。これを聴かないと観客は満足しません。さすがにドン・ウィルソンさんのラスト・ジャパンツアーです。コンサートの一番最後を飾る楽曲は、リズムギターのドン・ウィルソンさんのテケテケサウンドでした。
さすがに2時間近い演奏でお疲れになったのか、ドン・ウィルソンさんのテケテケテケテケ…にいつものサウンドのキレがなく、少しグダグダになったような感じがしましたが、そこは82歳。まぁ~、お歳ですから(^_^;)。もうここまで来られると「人間国宝」です。「人間国宝」の技に、素人がいちいち批評をつけてはいけません。2時間のステージ、ずっと立ちっぱなしで演奏されている82歳のお姿を拝めるだけでヨシ!とします。生で観る(聴く)最後のテケテケテケテケ…でしたし。しっかし、こんな元気な82歳、滅多にいらっしゃいません。
ちなみに、リズムギターは基本的にリードギターのバックを担当するパートであり、メインになることは無いのですが、ドン・ウィルソンさんのリズムギターは、弦を掻き鳴らすノイズを盛り込んだり、歯切れのいいコードストロークをリズミカルに展開することから、「リードを弾かないリードギター」と言われることもあります。掻き鳴らすような演奏をするため、使用する弦はミディアムゲージという通常より太い弦を使用していて、それを1弦から6弦までの全弦を使ってコードストロークするため、相当な体力を使います。手首への負担は相当なものがあるでしょう。それを2時間のコンサート中やり通す82歳。凄いの一言です(通常の人のコードストロークは4弦かせいぜい5弦くらいまでです。手首がそんなに長い時間、大きく動きません)。
このドン・ウィルソンさん、立って演奏している時は昔と同じようにステップを踏んだりフリもつけたりして動きも若々しいのですが、途中の休憩時にギターをスタッフに手渡してステージの袖に去っていく時の歩く姿は、さすがに“82歳のお爺ちゃん”でした。3年前に見た時よりも背中が丸まって、さらに身体が小さくなったようにも思えます。ドン・ウィルソンさんは日本の居酒屋が大好きで、来日した際には日本全国の居酒屋巡りをしているのだとか。親日派の米国アーティストの枠を通り越して、もう立派な日本人です(笑)。
とにかく非常に満足したコンサートでした(この感想文の長さからその満足度を読み取っていただければ…と思います)。
公演が終わった時、誰がリードしたわけでもないのに、場内には「ドン・ウィルソン!」コールが沸き起こりました。「ありがとう!」という声もいたるところから。周りを見ると、涙を流しているオッサン(壮年男性)の姿も。それも1人だけではなく、何人も…。この姿がすべてを言い表していました。私もまったく同じ気持ちでした。演奏している姿を生で観られただけで満足でした。と言って、この日の演奏がダメダメだったかと言えば決してそんなことはありません。ザ・ベンチャーズらしい素晴らしい演奏でした。卓越したギターテクニックも堪能できましたし。でも、それを上回って、「生で観られる喜び」のようなものを感じていました。
最初は「え~~っ、ベンチャーズぅ~?」と、まるで乗り気ではなく、仕方なくついてきたような感じの妻でしたが、帰りの電車の中で感想を訊くと、「すっごくよかったよ」とのことでした。「あの方たち、本当に80歳以上なの?」とも。ホント元気な“老人達”でした。彼等の演奏を聴いていると元気を分けてもらえた感じがします。82歳のリーダー、ドン・ウィルソンさんに比べたら私は23歳も若いわけで、髪の毛が薄くなったり、白くなったり、物忘れが激しくなったり、腰が痛くなったり…といろいろありますが、もっともっと頑張らないといけません。とにかくこの“老人達”の元気さは半端じゃあないです、はい。そのパワーには完全に脱帽です。
会場で購入したパンフレットの公演日程を見ると、今年の夏のJapan Tourは7月17日の千葉県松戸市民会館にはじまり、9月13日の大阪市のサンケイホールブリーゼまでの2ヶ月間、北海道釧路市の釧路市民文化会館から南は鹿児島県鹿児島市の宝山ホールまで全国38箇所でライブコンサートが開催されます。移動距離だけでも半端じゃあないです。暑い中ですので、移動するだけでも相当に体力を消耗すると思います。くれぐれも無理をなされず、ご自愛なさって、Japan Tourをやり遂げていただきたいと願っています。
とにかく、日本にエレキギターブームを巻き起こし、音楽に革命を起こした大恩人に感謝したいと思います。ありがとうございました。
【追記1】
ドン・ウィルソンさんによると、ドン・ウィルソンさんが抜けた後のリズムギターはボブ・スポルディングさんが担当し、新たなベーシストを迎え入れて、ザ・ベンチャーズは活動を続けるということのようです。なるほどぉ~、ボブ・スポルディングさんがあのテケテケサウンドを継承するのですね。なら安心です。低音弦をスライドさせて、ピッキングを行いテケテケテケテケテケ…と奏でる「クロマティック・ラン奏法」は、元々は主にベースギターで使われる奏法なので、これまでベースギターを担当していたボブ・スポルディングさんならドン・ウィルソンさんの築き上げたザ・ベンチャーズの伝統をきっと引き継いでくれると思っています。素晴らしい人選だと私は思います。
このボブ・スポルディングさんは1981年のJapan Tour途中にリードギターのノーキー・エドワーズさんが急病で入院。急遽の代役にもかかわらず、その代役を見事に務めあげたことでザ・ベンチャーズのバックアップメンバーとなり、2005年にオリジナルメンバーのボブ・ボーグルさんが引退した以降はベースギターの正規メンバーとして(前述のように、楽曲によってはリードギターも担当しますが)ずっと活動されてきました。そのボブ・スポルディングさんが、今度はドン・ウィルソンさんに代わってリズムギターを担当なさるのですね。リードギター、ベースギター、リズムギター…、ザ・ベンチャーズのすべてを知る男って感じですね。ザ・ベンチャーズはドン・ウィルソンさんのリズムギターがあってのザ・ベンチャーズでした。ボブ・スポルディングさんがリズムギターを担当するのは必然のような気がします。
ドン・ウィルソンさんの引退により、ザ・ベンチャーズはオリジナルメンバーが全ていなくなることになりますが、ジェリー・マギーさん、ボブ・スポルディングさん、リオン・テイラーさんが残りますので、その音楽はさらに磨かれ、パワーアップして継続されると思います。
ドン・ウィルソンさんがコンサートの最後に絶叫していましたが、「The Ventures Forever! (ザ・ベンチャーズは永遠に不滅です!)」
【追記2】
ザ・ベンチャーズの演奏を聴いていると、自分でもギター(当然エレキギターです)を演奏してみたくなってきました。若かった頃買えなかったギターも、今ではなんとか買えそうですから。
そういう人向けなのでしょう、公演のバンフレットにはザ・ベンチャーズが使っているのと同じモデルのギターやアンプ(リバーブエフェクター付き)の広告が載っていました。でも、指が動くかなぁ~(^_^;)
とりあえず、ザ・ベンチャーズのロゴ入りのピック(ギターを演奏するための道具:弦を弾く爪のようなものです)のセットを記念に購入しました。徐々にその気になってきています。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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