2015/08/24

「坂の上のクラウド」バージョン2、お披露目!

坂の上のクラウド説明会1
坂の上のクラウド説明会2

坂の上のクラウドVer.2画面


愛媛県で弊社ハレックスが提供する高精度の気象情報を活用した農業向けクラウドサービスを開発している『坂の上のクラウドコンソーシアム』のバージョン2サービスの農業機関関係者向けの説明会(お披露目会)が、8月12日(水)、愛媛県松山市久米窪田町のテクノプラザ愛媛で開催されました。説明会には愛媛県農林水産部や経済労働部の農業担当者や農業生産法人、IT関連企業関係者、報道機関などから約30名が出席し、私も「坂の上のクラウドコンソーシアム」にとって1つの大きな節目ということで出席してきました。

改めて申し上げることもないと思いますが、「坂の上のクラウドコンソーシアム」は、農業界代表の野本農園(松山市)や愛媛県内のIT関連企業のコンピューターシステム(同)、ウイン(同)、ロジック(高松市)、コンサルタントのNPO法人ITC愛媛(松山市)、気象情報会社ハレックス(東京)、えひめ産業振興財団の7団体で構成。コンソーシアムで開発に取り組んでいる営農支援クラウドシステムは農林水産省の補助事業「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業(先端モデル実証事業)」に採択され、2014年度から3ヶ年でシステム開発を進めています。同システムは弊社ハレックスの気象ビッグデータ解析サービス『HalexDream!』を用いて、気温や降水量など72時間先の予測を、1km四方の単位で30分ごとに更新。利用する農家は気温や気温差、湿度、天気、降水、風速から必要な条件を選び、それぞれ予測される(農業に関する)気象災害のアラートメールが届く仕組みになっています。

同システムの第一期システムは昨年度に開発を行い、昨年の11月26日に今回と同じテクノプラザ愛媛でお披露目会を開催させていただきました。その後、愛媛県内の愛媛県農業法人協会の会員様を中心に試験的にご利用していただいてきました。その試験利用の間で操作性等に関する様々な改善提案や機能追加要求等をいただき、それらの中で優先順位付けをさせていただき、優先順位の高いものを今回『バージョン2』としてリリースさせていただくことになりました。『バージョン2』では、この仕組みの目玉であるアラートサービス色をより前面に押し出し、使いやすさの向上をさらに進めています。

私からは会議冒頭の挨拶を行い、「守りから攻めの農業へ」を掲げる「坂の上のクラウドコンソーシアム」の3ヶ年事業の意義や、「国や県外からも高く評価され、注目を集めている」ことなどの説明を行わせていただきました。そこでは、まず、

① 「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取組みは全国で16案件採択された2014年度の先端モデル実証事業の中でも順調に目に見える形で成果に結び付けている事例として、農林水産省はじめ関係機関から高く評価されている事例であること。

② そのため、新聞や雑誌、テレビなどのマスコミで何度も取り上げられ、それを見た全国各地の農家の皆様から非常に注目されていること。実際、茨城、神奈川、山梨などの農業生産法人にアカウントを提供していること。

③ この取り組みに関しては、これまで沖縄や宮崎、北海道、東京、茨城等に招かれて講演をさせていただいていますが、どこも予想以上の反響をいただいていること。

加えて、

④ このたびJA全農様の営農支援サービス(アピネス/アグリインフォ)の次期気象情報サービスとして弊社ハレックスの『HalexDream!』が採用されることに決まったのですが、それには「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取組みが非常に高く評価されたことの影響が大きいと認識していること。従って、今後JA全農様に「坂の上のクラウドコンソーシアム」のシステムそのものをご提案していく方針であること。

などのこれまでのコンソーシアムの成果についてご説明しました。特に、「地元の農家の人々が求めるものを、農家の方々と一緒に作り上げる『マーケットイン』のコンセプトが、高く評価を得ている」という私が感じている大きな手応えについて強調させていただきました。

また、今後の取り組み方針として、愛媛県の農林水産研究所をはじめとした研究機関や、県やJAの営農指導員との連携をさらに一層深め、過去に蓄積された気象データをもとに傾向(地域特性)を分析すること、本年度中に1ヶ月予報や3ヶ月予報といった長期の予報の活用について検討すること、さらにはイモチ病や黒点病、赤星病といった気象条件と密接に関連する病害虫被害の発生リスク(アラート)通知機能の追加を目指すこと。さらに、来年度には、収穫予測など戦略的な経営支援システムを構築する予定…ということも述べさせていただきました。

これまでの農業は、ともすれば安定的な生産を目指した“守りの農業”が主体だった。今後は経済性・競争力向上に結びつけ、より収穫性の高い“攻めの農業”に転じていくことが重要…ということを述べさせていただき、状態と傾向の把握を深めて、農業経営の支援に力を入れていくという宣言をさせていただきました。また、それを農業界と経済界、県と民間が一体となった『オール愛媛』の体制で作り上げていきましょう!…という呼び掛けをさせていただきました。

その後、コンピューターシステム社の山内部長からバージョン2の改善点についての説明が行われ、質疑応答に移ったのですが、会場からは幾つも質問が寄せられ、「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取り組みに対する関心の高さを実感しました。

さあ~て、この大きな期待にお応えすべく、頑張ろう! o(^o^)o
弊社ハレックスは『HalexDream!』、さらには「坂の上のクラウドコンソーシアム」の仕組みを日本の農業におけるデファクトスタンダードにすることを目指します!!(^^)d


【追記】

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8月17日から、日本全国で地域に根差した活動をしている“ゆるキャラ”さんたちの1年に1度のお祭り『ゆるキャラグランプリ』の投票が始まったことを今週月曜日(17日)に書かせていただきました。この『ゆるキャラグランプリ2015』に、私の故郷愛媛県のイメージアップキャラクター『みきゃん』がエントリーしていることもご紹介させていただきましたが、愛媛県の『みきゃん』に対する応援ぶりが半端じゃあないです。

県庁の正面には『みきゃん』への応援を呼び掛ける大きな看板が掲げられ、また、街中のいたるところにポスターが貼られています。圧巻は空の玄関である松山空港のボ-ディングブリッジ。その応援を呼び掛けるポスターがボーディングブリッジ一面にズラァ~っと貼られています。『みきゃん』の頭には「てっぺん」の文字が…。グランプリ獲得に向けて並々ならぬ決意です。

皆様におかれましても、パソコンやスマートフォン、携帯電話等から、毎日、1つでも多くの投票(メールアドレス1つにつき1日1回投票可能)をいただくとともに、職場はもとより、ご家庭やご近所にも応援の輪を広げていただくようお願い申し上げます。全国に愛媛の「愛顔」を届けるため、グランプリに挑戦する可愛い『みきゃん』を、皆様の力強く温かい応援で頂点(てっぺん)に押し上げてください。繰り返し、繰り返しよろしくお願いいたします。

執筆者

株式会社ハレックス前代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
前代表取締役社長

越智正昭

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