2015/12/25

2015年 御用納め

今日は12月26日、27日が週末の土日で、本来は28日(月)が今年の御用納めにあたるのですが、飛び石連休にあたり、翌日から年末年始休暇に入るため、弊社としては、今年は例年より早い今日(25日)、御用納めとしました(もちろん、私を含め今年中にやるべき仕事が残っている社員の何人かは28日も出社してくるでしょうが…)。

気象は24時間365日休みというものがないため、弊社も予報の現場で頑張って貰っている気象予報士の皆さん方や情報提供システムの運用監視チームの皆さん方は年末年始の期間中もシフト勤務を組んで年中無休の体勢なのですが、営業やシステム開発、総務といった本社組織は世の中一般の会社と同様、御用納めを行います。御用納めを行うので、明日から1月3日まで、「年末年始休」という名の“自宅待機”の体勢となります。

毎年この日を迎えると「もう御用納めか…。1年って随分と短いな…」って思ってしまいます。今年は暖冬で、気象的にはとても年の瀬を迎えているとは思えない感じの気温ですし、日々の忙しさのバタバタと併せて、私の中では年の瀬って実感はまったくないのですが、社員の皆さんを前にして“御用納め”の挨拶なんてしていると、「あぁ~~、今年も1年が終わっちゃうのか…」と思ってしまいます。

前述のように、50歳を過ぎたあたりから、毎年、1年1年が短く感じられるようになってきました。子供の頃の1年って、自分が生きてきた人生を振り返ってみると10歳の時はこれまで生きてきた人生の1/10であったり、15歳の時は1/15であったりしたのですが(ウチの孫娘なんか2歳ですから1/2ですからね)、それが年が明けた2月には還暦を迎える今の私にとっては1/60になるわけですから、年齢を重ねるにつれて1年の感じ方も変わってくるってことなのでしょうね(^-^)o

加えて、今年は私にとっても(弊社ハレックスにとっても)そう感じられる部分が大きい1年だったように思えます。

今年の我が国経済は、企業収益が改善を続け、設備投資も増加基調にあるなど、緩やかな回復を続けています。また、景気の先行きにつきましても、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクに留意する必要があるものの、基調的には緩やかに回復していくとみられております。このような経済環境のもと、弊社ハレックスといたしましては、このところ取り組んでおります「防災・気象」と「IT」の融合を図り、新しいサービスの開発を進めるとともに、新たな市場を創出するべく鋭意事業を展開してまいりました。

主な事業区分で見ますと、気象情報配信事業では、オリジナル気象情報サービス「HalexDream!」を核としたソリューション提供事業の拡大を進めており、電力、農業、建設業界など新規のお客様を獲得した結果、売上・粗利とも前年を上回る成果を挙げることができました。緊急地震速報事業では、大型の案件はなかったものの、放送局向けの防災情報送出システムの運用と追加開発などの受注があり、こちらも前年を上回る成果を挙げることができました。いっぽう、気象予報士請負・派遣事業では、近年の労働者派遣法等の労働法の動向を受け、派遣先と事業の見直しを行った結果、売上・利益とも約半減と、大幅に減少する結果となりました。このように、既存の事業が急激に先細りしていく傾向にある中で、それを補うべく、ここのところ新規に取り組んできた施策の成果が徐々に現れてきた1年だったのではないかと思っています。

とは言え、まだまだ油断がならない景気の状況、会社の経営状況が続いています。特に、気象予報士の請負・派遣事業は、近年の労働者派遣法や労働契約法等の労働法の事情により、今後もさらに縮小する見通しです。このような状況下において、弊社といたしましては、『メタモルフォーゼ』(生物学で言う“変態”“変身”)を合言葉に、気象情報配信事業と緊急地震速報事業を成長拡大のための重点事業と位置づけ、それらを気象予報士請負・派遣事業に代わる新たな収益源とすべく、ここ数年、事業内容の大きな転換を図っているところです。今年度はその事業内容の変革『メタモルフォーゼ』の「最終章」の初年度と位置付けており、来年2016年はこのこれまで取り組んできたことの成果がより実感できる1年にしたいと思っております。

今年は11月に映像鮮明化装置『Alter One』という気象情報会社らしからぬ製品(私達は決してそうは思っていませんが…)も世に出しました。お陰様で様々な業種のお客様から多くの引き合いが寄せられていて、この販売成果も来年は楽しみなところです。来年2016年は、皆様方からの期待をさらに具体化し、ビジネスの拡大に繋げるこれまで以上に重要な1年になる、いや、しなければいけない…との強い思いでいます。

今年2015年も、気象(「気象」「地象」「海象」)が何度も話題になった1年ではなかったかと思っています。

まず「地象」に関してですが、対象を日本列島に限ってみても、5月に鹿児島県の口永良部島が噴火し、全島民が避難する事態となりました。6月には神奈川県にある箱根山の大涌谷で、小規模な爆発がありました。6月は、また長野・群馬県境にある浅間山でも小規模な噴火が起こり、9月には熊本県の阿蘇山が噴火しました。2013年に噴火が始まった西之島は引き続き活発な活動を続けています。日常的に活動を続けている鹿児島県の桜島では、8月に急激な地殻変動を観測しましたが、幸いなことに大きな噴火には至りませんでした。ほかにも地震などが起きて警戒が高まった火山が幾つかありました。昨年(2014年)の木曽御嶽山の噴火以来、火山噴火に関する報道も増え、全国的に火山噴火に対する注目が高まってきているように感じています。

「気象」に関しては、今年も各地で“記録的豪雨”が話題となりました。特に、9月の上旬には台風18号から変わった温帯低気圧の影響で、関東地方北部から東北地方南部にかけての地域では、僅か5日間で平年の月間降水量の2倍を超える雨が降る“記録的豪雨”となり、一級河川の鬼怒川が氾濫。茨城県常総市では堤防が数ヶ所で決壊、越流し、市街地が広範囲にわたり浸水するという大きな被害が出ました。この“記録的豪雨”では、宮城県、栃木県、茨城県の3県で計8名が犠牲になったほか、約2万戸の住宅に被害が出ました。

この『おちゃめ日記』の場で何回も述べさせていただいていることではありますが、私達が住む日本という国は世界中見回してみても極めて特殊なところであると言うことができます。日本は国土の70%が山間地であり、(亜熱帯である)北緯20度から(亜寒帯である)北緯46度の間に位置する南北に非常に細長い島国です。経度としても東経123度から東経154度の範囲にあり、陸地の面積は狭いものの緯度経度的にはかなりの幅がある国です。世界最大の大陸(ユーラシア大陸)と世界最大の海(太平洋)の間に位置し、大陸からの寒気と太平洋からの暖気が列島の付近でぶつかりやすく、かつ、偏西風の通り道にもあたるため、台風や前線などの影響で世界有数の雨の多いところと言えます。このため、有史以来、毎年のように台風の襲来や前線の停滞等による集中豪雨の発生が繰り返され、洪水や土砂災害、落雷、竜巻などの被害が多発してきました。

加えて、このところ世界的な気候変動が原因と思われるいわゆる“異常気象”により、北(大陸)からの乾いた寒気と、南(太平洋)からの湿った暖気が日本列島上空で激しくぶつかり合うことにより大気の状態が不安定になることが多く、私達がこれまで経験したことのない大雨・洪水・土砂災害、局地的な集中豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)等が発生し、過去に災害が発生したことのないような場所でも内水氾濫や洪水、崖崩れ、土石流等が発生する危険性が高まってきています。特に最近は、雨の降り方が以前とはかなり変わってきているような感じで、各地で何十年ぶりや観測史上最高といった“記録的豪雨”と呼ばれるものが頻発し、極めて短時間のうちに住宅浸水や土砂災害が発生し、深刻な被害をもたらしているような傾向にあります。

しかも、日本列島付近では地球の表面を覆う大きな大陸プレートが幾つも境界面を接しています。このため世界で発生する大地震の約20%はこの日本列島付近で発生し、活火山の約10%が日本列島とその周辺に位置しています。4年前の3月11日に発生して未曾有の大被害をもたらした東日本大震災は記憶は、まだ生々しく残っていることと思います。狭い国土のわりに今も活動を続けている活火山の数が多いことも特徴の一つです。

このような極端な気象現象や地震火山活動は、今年2015年だけのことではないと思っています。極端な気象現象が地球規模で起こっている大きな気候変動が原因であるとするならば、同様の事象は今後も繰り返し発生し、しかも極端の度合いはますます大きくなるのではないか…という見方も専門家の間ではなされています。また、地球規模で眺めてみても、各地で地震火山活動も活発になってきていて、圧倒的な破壊力を持つ自然の脅威の来襲に関しては、いつどこで何が起こってもおかしくないぐらいの状況にあるという認識で私達はいます。

そうした中、近年、気象情報の重要性が再認識されてきており、それを受けて、我々民間気象事業者に対する世の中の人々の期待も大きく様変わりし、しかもこれまでになく大きくなってきているように私達は感じています。そうした皆様からの大きな期待にお応えすべく、来年2016年も弊社ハレックスは社員一同一丸となって、まっすぐに前を見つめ、粉骨砕身、事業の拡大に取り組んでいく所存でおります。皆様におかれましては、引き続き弊社ハレックスにご愛顧を賜りますことを、よろしくよろしくお願い申し上げます。

最後に、来年2016年が皆様にとりまして幸多い1年になりますことを、心よりお祈り申し上げます。
よい年をお迎えくださいませ。

執筆者

株式会社ハレックス代表取締役社長 越智正昭

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