2014/07/07

台風第8号接近中(台風情報を上手に活用して)

日本付近に発現する気象現象の中で、一番大きな被害をもたらすのは台風である。
長年、台風予報や情報発表に関わってきた関係から、南海上に台風が接近している中で何もしないでいられない。ただ、台風情報はテレビを始め、様々な手段で最新情報を入手できるので、ここでは台風情報の活用について述べる。
台風時には様々な情報が発表されるが、これらの情報の意味を理解し、上手に活用することが減災へつながると思うので、その理解の一助になればと思う。

台風情報で一番活用されているのが台風予報図である。この図を見る時、予報円の中心ばかりに目を向けないでいただきたい。あくまでも中心点とこれを結ぶ線は参考情報で、台風中心が予報円内に入る確率は70%であることを忘れないでいただきたい。近年の24時間先の台風進路予報の平均予報誤差は約100kmである。さらに、大型の台風となればその影響範囲は中心から500km以上に及ぶ。こうしたことを意識して活用されたい。
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次は、「台風の暴風域に入る確率」を示す情報である。この情報を上手に活用すると、台風の暴風・強風に対する事前対応を効果的に行うことが出来る。2種類の表示があり、一つは地図上に暴風域に入る確率が高くなる地域を確率表示した図であり、今一つは、この台風の暴風域に入る確率は都府県をいくつかの地域に分割し、それぞれの地域で台風の暴風の影響が大きいか小さいかを3時間刻みの情報としてグラフにしたものである。地図表示は台風の影響範囲を見るには好都合だが、自分の場所はドアなるかは読みにくい。地域ごとのグラフでは、確率が高まってくる状況や、最も高くなる時間帯が一目でわかる。確率が高い時間帯前に対策を講じて、高い時間帯は屋外行動を避けることが危険回避につながる。下の図で、台風の接近が予想される沖縄本島と宮古島の暴風域に入る確率の時系列を見ていただきたい。宮古島は8日6~9時頃に最接近が予想されている。一方、沖縄本島では12~15時頃に最接近が予想されている。

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台風が接近すると様々な現象が激しさを増す。台風の移動だけではわからないその地方特有の気象変化もある。大雨、暴風、高潮、波浪などへの警戒はいつからすればよいか。そんな時には、地元気象台の発表する「台風に関する気象情報」を見てほしい。文章中心の呼びかけあるが、気象台によっては、下のような形でそれぞれの現象がどのような時間帯で激しさを増すかの予想を示している。

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概ね3時間刻みで、注意を要する時間帯や警戒を要する時間帯、さらにはピークの時間帯などを示しているので、事前対策を取って、警戒を要する時間帯は身の安全を図るようにしていただきたい。

執筆者

気象庁OB 市澤成介

気象庁OB
市澤成介

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