2014/10/03
自然の脅威の相次ぐ来襲
木曽御嶽山は9月27日に噴火が始まって今日(10月3日)で6日が経過しました。気象庁の発表によりますと、昨日(2日)、御嶽山は地上からは噴煙の高さを確認できなかったということのようですが、山麓で僅かな降灰が確認されるなど、現在も噴火が継続しているとみられるとのことで、引き続き火口から約4キロの範囲では噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。また、一時振幅が大きくなっていた火山活動の状態を示す火山性微動は、1日の夜からは振幅の小さい状態が続いているということです。
木曽御嶽山の噴火では、1日までに47人の死亡が確認され、火砕流によって43人が犠牲になった1991年(平成3年)に発生した長崎県の雲仙普賢岳の噴火を上回り、火山災害としては戦後最悪の被害となりました。報道によると、亡くなられた方々の死因について、警察は1人が噴火による熱風を吸い込んだ「熱傷死」で、ほかの46人はすべて頭や首、背中などに噴石が直撃したことが原因とみられる「損傷死」だったことを明らかにしたそうです。なんともいたたまれません。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。合掌…………………。
自衛隊と警察、消防は昨日(2日)も午前6時すぎから1,000人余りの態勢で山頂付近の2つのエリアで捜索を再開しましたが、山頂付近で雨が降り出したため、昼前に捜索を中止しました。
私も朝、大勢の捜索隊の方々が自衛隊の大型輸送用ヘリコプターCH-47Jに乗り込んで山頂付近の現場に出動していく様子をテレビで見ながら、雨が降らないことを祈っていました。秋雨前線が本州に接近していることが分かっていましたから。雨が降ると細かい粒子の火山灰は泥のようになり、ぬかるんで滑りやすくなるため、御嶽山山頂付近での捜索活動に支障が出る恐れがありますから。会社に出勤後も無事に捜索活動が行えるか心配で、雨雲レーダーで付近の様子を時折チェックしていました。
昼頃から雨雲がかかる予想が出ていたので、昼前に捜索を中止したという報道を見た時、やはりな…って思いました。昨日(2日)から今日(3日)の夜にかけて本州付近を秋雨前線が通過し、その前線に向かって南から湿った空気が流れ込む影響などで、雨が降るという見込みが出ていました。それも、局地的に1時間に20ミリ程度という強い雨が降るおそれが…。
雨が降ると、今度は捜索隊の隊員が新たな遭難に巻き込まれる二次災害の危険性もあり、あれだけの人数を無事に撤収させるにはそのくらいの時間は必要でしたから、仕方ないことだと思います。現場から撤収を余儀なくされた捜索隊員の方々はさぞや無念だったと思います。ご苦労様です。
妻の実家が鹿児島県の大隅半島にある関係で、私も桜島の火山灰のことは感覚的に少しは分かります。火山灰が積もったところに雨が降るといったいどういう状態になるか…ですが、火山灰は粒子が細かいだけに、水で溶いた生コンクリートのような状態になります。足元が生コンクリートで覆われてしまったら、歩くのも非常に危険な状態になります。
今後雨が降り続くようなことがあると、今度は泥のようになった火山灰が低い場所に集まって沢沿いに流れ出す「泥流」というものが発生し、雨の量によっては大きな石などを巻き込んで一気に流れ出す土石流になる危険性もあります。
現在(3日12時)、降雨レーダーの画像を見る限りは御嶽山の山頂付近に雨は降っていないようですが、今日(3日)も御嶽山周辺は雨の予報で、捜索活動は中止になったようです。
いっぽう、大型で非常に強い勢力を持った台風18号が日本列島に接近しつつあります。
気象庁の発表によりますと、台風18号は3日午前6時の段階で日本の南の太平洋上(北緯21度50分、東経136度5分)にあって、毎時20kmの速度で北北西に進んでいます。現在の中心気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sと非常に強い勢力を持っています。中心から半径170km以内では風速25m/s以上の暴風域、また北東側600km、南西側500km以内では風速15m/s以上の強風域を伴っています。
日本列島周辺の太平洋の海面温度が27℃前後と例年よりも高いため、台風は今後も勢力を強めながら日本列島に接近する見込みです。明日(4日)の午前6時には南大東島の東南東240kmの海上まで達し、その時の中心気圧は925hPaまで発達する見込みです。
明後日(5日)の午前3時頃には奄美大島の東南東250kmにまで達し、その後、北北東にガクッと進路を変え、日本列島を目指すコースとなる見込みです。前述のように日本近海の太平洋の海面温度が例年よりも高いため、台風はさほど勢力を弱めることなく日本列島に接近してきます。
週明けの6日(月)の午前3時には非常に強い勢力を保ったまま四国沖にまで達し、その時の中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m/s、最大瞬間風速は60m/s、中心から半径600km以内では風速25m/s以上の暴風警戒域を伴うと予想されています。
今年はこれまで9個の台風が日本列島に接近、あるいは上陸しましたが、それらの台風と比べても勢力は強く、今年日本列島に接近してきた台風の中では最大級の台風と言うこともできるかと思います。ちなみに、日本列島への台風の接近数は年平均11個ほどですので、今年これで10個めになりますが、台風の接近数としては平年並みってところです。ただ、台風の年平均の発生数は25個前後ですので、今年これが18号と言うのは少し少ないかな…と思っています。発生した18個の台風のうちの10個が日本列島に接近するというのは、割合として少し多いかなって感じがしています。
成介日記「魔の9月26日」
また、この台風18号、近年、10月に大きな被害をもたらした幾つかの台風と非常によく似たコースを辿っているのが不気味な感じです。今から55年前の1959年(昭和34年)9月26日に紀伊半島に上陸して東海地方に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風が同じようなコースでした。
気象庁HP 1959年第15号台風経路図
数年前に限っても、まず、2009年(平成21年)の10月に来襲した台風18号が挙げられます。この台風は2009年9月30日にマーシャル諸島で発生した後、西北西に進路を取り、トラック諸島・北マリアナ諸島を経たのち、10月7日に日本列島に接近。南西諸島の東の海上で進路を北東に変え、10月8日早朝に愛知県の知多半島に上陸し、本州中央を北東に縦断して全国各地に被害を出しました。この台風による死者の数は全国で6名。愛知県・埼玉県・福島県・宮城県を中心に住宅等の浸水被害が発生。床上浸水538棟、床下浸水2865棟。全壊4棟、半壊34棟、一部破損3370棟にのぼりました。また、茨城県土浦市と龍ヶ崎市、千葉県九十九里町と山武市で竜巻が発生し、大きな被害が出ました。10月4日に中心気圧910hPa、最大風速55m/sという猛烈な勢力の台風となり、しかも日本に接近して上陸するまで伊勢湾台風とほぼ同じコースを進んだことから、伊勢湾台風の再来か!?…と心配したので、私もよく覚えています。
気象庁HP 2009年第18号台風経路図
記憶に新しいのは昨年2013年(平成25年)10月に伊豆大島で大規模な土砂災害を引き起こした台風26号。この台風は10月11日にマリアナ諸島付近で発生し、北西に進みながら発達。強い勢力を保ったまま進路を東寄りに変え、速度を速めながら北上。16日の明け方に伊豆諸島北部を通過しました。伊豆大島では大規模な土砂災害が発生。同日午前中に房総半島東岸をかすめて通りすぎました。三陸沖で温帯低気圧に変わった後も北海道をはじめとした地域に大きな影響をもたらしました。この台風も中心気圧は一時930hPaまで下がり、気象庁は10月15日午後、関東地方に接近・上陸する台風としては10年に一度の強い勢力の台風であるとして厳重な警戒を呼びかけました。この台風によって、伊豆大島(東京都大島町)で土石流により甚大な被害が発生したのはその翌日の16日のことです。伊豆大島西部において、三原山の外輪山の中腹が幅約950mにわたって崩落し、土石流が発生。土石流は西に向かって沢に沿うように河口部まで流れ、被害は長さ約1,200m、範囲は約114万m2に及びました。この土石流は、元町神達地区や元町三丁目といった集落を飲み込み、36人が死亡、22人が重軽傷を負い、今も3人の方が行方不明のままとなっています。
気象庁HP 2013年第26号台風経路図
現在日本列島に接近中の台風18号。日本列島に接近する前から大雨に対する警戒が必要です。それが秋雨前線の存在。この秋雨前線に向けて南から湿った空気が流れ込むと大雨になる危険性があります。台風18号の勢力が強いだけに、台風が日本列島のかなり南西の海上にある時から影響が出てくると思われます。その秋雨前線を刺激することによる大雨の後に、台風本体の大雨が続くわけです。
これは非常に気掛かりな状況です。今年は長野県南木曽町、広島市、徳島県、高知県…等、大雨による土砂災害や洪水による惨事が全国各地で相次ぎました。先ほど今年日本列島に接近してきた台風の中では最大級の勢力を持った台風という風に書きましたが、勢力だけからの判断ですが、今度の台風18号の接近は今年これまで接近してきた台風以上の惨事を招く可能性も十分にあります。今後の台風の情報にご注意願います。
ただでさえこの台風18号に対しては厳重な警戒が必要となるのに、それに木曽御嶽山の火山噴火が加わります。川の上流に火山灰が積もっているような地域では土石流に注意が必要ですし、道路では車も人も滑りやすい状況になるので厳重な注意が必要となります。
さらに、木曽御嶽山では今も行方が分からない人が多数いらっしゃるとみられていて、捜索活動のことを考えると、なんともやりきれなくなります。報道によりますと、長野県は取り残されている可能性がある安否不明者が16人と発表したそうです。自衛隊や警察、消防は天候や火山の状況を見極めながら、明日(4日)以降も捜索活動を続けたいとしていますが、心配です。
天気予報によると、明日(4日)の木曽御嶽山周辺は晴れ間が覗き、捜索活動が再開できそうですが、それも1日だけのこと。翌5日には台風18号の接近により雨、それもまとまった雨、あるいは大雨になるという予報も出ています。相次ぐ自然の脅威の来襲で、気掛かりな日々がしばらく続きそうです。
私達気象情報会社も頑張ります。
木曽御嶽山の噴火では、1日までに47人の死亡が確認され、火砕流によって43人が犠牲になった1991年(平成3年)に発生した長崎県の雲仙普賢岳の噴火を上回り、火山災害としては戦後最悪の被害となりました。報道によると、亡くなられた方々の死因について、警察は1人が噴火による熱風を吸い込んだ「熱傷死」で、ほかの46人はすべて頭や首、背中などに噴石が直撃したことが原因とみられる「損傷死」だったことを明らかにしたそうです。なんともいたたまれません。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。合掌…………………。
自衛隊と警察、消防は昨日(2日)も午前6時すぎから1,000人余りの態勢で山頂付近の2つのエリアで捜索を再開しましたが、山頂付近で雨が降り出したため、昼前に捜索を中止しました。
私も朝、大勢の捜索隊の方々が自衛隊の大型輸送用ヘリコプターCH-47Jに乗り込んで山頂付近の現場に出動していく様子をテレビで見ながら、雨が降らないことを祈っていました。秋雨前線が本州に接近していることが分かっていましたから。雨が降ると細かい粒子の火山灰は泥のようになり、ぬかるんで滑りやすくなるため、御嶽山山頂付近での捜索活動に支障が出る恐れがありますから。会社に出勤後も無事に捜索活動が行えるか心配で、雨雲レーダーで付近の様子を時折チェックしていました。
昼頃から雨雲がかかる予想が出ていたので、昼前に捜索を中止したという報道を見た時、やはりな…って思いました。昨日(2日)から今日(3日)の夜にかけて本州付近を秋雨前線が通過し、その前線に向かって南から湿った空気が流れ込む影響などで、雨が降るという見込みが出ていました。それも、局地的に1時間に20ミリ程度という強い雨が降るおそれが…。
雨が降ると、今度は捜索隊の隊員が新たな遭難に巻き込まれる二次災害の危険性もあり、あれだけの人数を無事に撤収させるにはそのくらいの時間は必要でしたから、仕方ないことだと思います。現場から撤収を余儀なくされた捜索隊員の方々はさぞや無念だったと思います。ご苦労様です。
妻の実家が鹿児島県の大隅半島にある関係で、私も桜島の火山灰のことは感覚的に少しは分かります。火山灰が積もったところに雨が降るといったいどういう状態になるか…ですが、火山灰は粒子が細かいだけに、水で溶いた生コンクリートのような状態になります。足元が生コンクリートで覆われてしまったら、歩くのも非常に危険な状態になります。
今後雨が降り続くようなことがあると、今度は泥のようになった火山灰が低い場所に集まって沢沿いに流れ出す「泥流」というものが発生し、雨の量によっては大きな石などを巻き込んで一気に流れ出す土石流になる危険性もあります。
現在(3日12時)、降雨レーダーの画像を見る限りは御嶽山の山頂付近に雨は降っていないようですが、今日(3日)も御嶽山周辺は雨の予報で、捜索活動は中止になったようです。
いっぽう、大型で非常に強い勢力を持った台風18号が日本列島に接近しつつあります。
気象庁の発表によりますと、台風18号は3日午前6時の段階で日本の南の太平洋上(北緯21度50分、東経136度5分)にあって、毎時20kmの速度で北北西に進んでいます。現在の中心気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sと非常に強い勢力を持っています。中心から半径170km以内では風速25m/s以上の暴風域、また北東側600km、南西側500km以内では風速15m/s以上の強風域を伴っています。
日本列島周辺の太平洋の海面温度が27℃前後と例年よりも高いため、台風は今後も勢力を強めながら日本列島に接近する見込みです。明日(4日)の午前6時には南大東島の東南東240kmの海上まで達し、その時の中心気圧は925hPaまで発達する見込みです。
明後日(5日)の午前3時頃には奄美大島の東南東250kmにまで達し、その後、北北東にガクッと進路を変え、日本列島を目指すコースとなる見込みです。前述のように日本近海の太平洋の海面温度が例年よりも高いため、台風はさほど勢力を弱めることなく日本列島に接近してきます。
週明けの6日(月)の午前3時には非常に強い勢力を保ったまま四国沖にまで達し、その時の中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m/s、最大瞬間風速は60m/s、中心から半径600km以内では風速25m/s以上の暴風警戒域を伴うと予想されています。
今年はこれまで9個の台風が日本列島に接近、あるいは上陸しましたが、それらの台風と比べても勢力は強く、今年日本列島に接近してきた台風の中では最大級の台風と言うこともできるかと思います。ちなみに、日本列島への台風の接近数は年平均11個ほどですので、今年これで10個めになりますが、台風の接近数としては平年並みってところです。ただ、台風の年平均の発生数は25個前後ですので、今年これが18号と言うのは少し少ないかな…と思っています。発生した18個の台風のうちの10個が日本列島に接近するというのは、割合として少し多いかなって感じがしています。
成介日記「魔の9月26日」
また、この台風18号、近年、10月に大きな被害をもたらした幾つかの台風と非常によく似たコースを辿っているのが不気味な感じです。今から55年前の1959年(昭和34年)9月26日に紀伊半島に上陸して東海地方に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風が同じようなコースでした。
気象庁HP 1959年第15号台風経路図
数年前に限っても、まず、2009年(平成21年)の10月に来襲した台風18号が挙げられます。この台風は2009年9月30日にマーシャル諸島で発生した後、西北西に進路を取り、トラック諸島・北マリアナ諸島を経たのち、10月7日に日本列島に接近。南西諸島の東の海上で進路を北東に変え、10月8日早朝に愛知県の知多半島に上陸し、本州中央を北東に縦断して全国各地に被害を出しました。この台風による死者の数は全国で6名。愛知県・埼玉県・福島県・宮城県を中心に住宅等の浸水被害が発生。床上浸水538棟、床下浸水2865棟。全壊4棟、半壊34棟、一部破損3370棟にのぼりました。また、茨城県土浦市と龍ヶ崎市、千葉県九十九里町と山武市で竜巻が発生し、大きな被害が出ました。10月4日に中心気圧910hPa、最大風速55m/sという猛烈な勢力の台風となり、しかも日本に接近して上陸するまで伊勢湾台風とほぼ同じコースを進んだことから、伊勢湾台風の再来か!?…と心配したので、私もよく覚えています。
気象庁HP 2009年第18号台風経路図
記憶に新しいのは昨年2013年(平成25年)10月に伊豆大島で大規模な土砂災害を引き起こした台風26号。この台風は10月11日にマリアナ諸島付近で発生し、北西に進みながら発達。強い勢力を保ったまま進路を東寄りに変え、速度を速めながら北上。16日の明け方に伊豆諸島北部を通過しました。伊豆大島では大規模な土砂災害が発生。同日午前中に房総半島東岸をかすめて通りすぎました。三陸沖で温帯低気圧に変わった後も北海道をはじめとした地域に大きな影響をもたらしました。この台風も中心気圧は一時930hPaまで下がり、気象庁は10月15日午後、関東地方に接近・上陸する台風としては10年に一度の強い勢力の台風であるとして厳重な警戒を呼びかけました。この台風によって、伊豆大島(東京都大島町)で土石流により甚大な被害が発生したのはその翌日の16日のことです。伊豆大島西部において、三原山の外輪山の中腹が幅約950mにわたって崩落し、土石流が発生。土石流は西に向かって沢に沿うように河口部まで流れ、被害は長さ約1,200m、範囲は約114万m2に及びました。この土石流は、元町神達地区や元町三丁目といった集落を飲み込み、36人が死亡、22人が重軽傷を負い、今も3人の方が行方不明のままとなっています。
気象庁HP 2013年第26号台風経路図
現在日本列島に接近中の台風18号。日本列島に接近する前から大雨に対する警戒が必要です。それが秋雨前線の存在。この秋雨前線に向けて南から湿った空気が流れ込むと大雨になる危険性があります。台風18号の勢力が強いだけに、台風が日本列島のかなり南西の海上にある時から影響が出てくると思われます。その秋雨前線を刺激することによる大雨の後に、台風本体の大雨が続くわけです。
これは非常に気掛かりな状況です。今年は長野県南木曽町、広島市、徳島県、高知県…等、大雨による土砂災害や洪水による惨事が全国各地で相次ぎました。先ほど今年日本列島に接近してきた台風の中では最大級の勢力を持った台風という風に書きましたが、勢力だけからの判断ですが、今度の台風18号の接近は今年これまで接近してきた台風以上の惨事を招く可能性も十分にあります。今後の台風の情報にご注意願います。
ただでさえこの台風18号に対しては厳重な警戒が必要となるのに、それに木曽御嶽山の火山噴火が加わります。川の上流に火山灰が積もっているような地域では土石流に注意が必要ですし、道路では車も人も滑りやすい状況になるので厳重な注意が必要となります。
さらに、木曽御嶽山では今も行方が分からない人が多数いらっしゃるとみられていて、捜索活動のことを考えると、なんともやりきれなくなります。報道によりますと、長野県は取り残されている可能性がある安否不明者が16人と発表したそうです。自衛隊や警察、消防は天候や火山の状況を見極めながら、明日(4日)以降も捜索活動を続けたいとしていますが、心配です。
天気予報によると、明日(4日)の木曽御嶽山周辺は晴れ間が覗き、捜索活動が再開できそうですが、それも1日だけのこと。翌5日には台風18号の接近により雨、それもまとまった雨、あるいは大雨になるという予報も出ています。相次ぐ自然の脅威の来襲で、気掛かりな日々がしばらく続きそうです。
私達気象情報会社も頑張ります。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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