2015/03/30
楽風(らふ)
この週末土曜日、妻の勤務する保育園の同僚の男性保育士さんの親族が経営なさっているJR浦和駅近くのカフェ&ギャラリーで娘の書道の先生が個展を開くというので、妻と娘の3人で観に行ってきました。
JR浦和駅から徒歩10分ほど、旧中山道を『調神社(つきのみや神社)』の方へと住宅街を進む途中にふと現れるそのカフェ&ギャラリーがあります。現在も浦和で指折りの老舗のお茶屋さん『青山茶舗』を営むその敷地内で、お茶の保管に使っていた納屋を改築して4年前に始めた日本茶中心の喫茶店、それが『楽風(らふ)』です。
http://art-saitama.jp/area/center/entry_719/
(このほかにもいろいろなブログ等で紹介されている知る人ぞ知る人気店のようです)
この『楽風』というカフェ&ギャラリー、明治24年築というから、100年以上経っている渋い建物をほとんどそのままの形で使っていて、無骨ながらしっかりとした柱や、ヒビの入った土壁に小さな窓が独特の風情を醸し出しています。お店自体も入り口(門)から少し覗き込むと、ちょっとした庭付きの少し旧い邸宅のようです。初めて訪れると、いったいどこに入っていくんだろう?、このまま入っていっていいのかな?…と不安な気持ちに襲われます。
門をはいって20メートルほど庭の中を歩き、玄関を潜って初めてそこがカフェである事に気がつきます。店の中へは靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて入ります。
店内は茶色で統一された少々暗めの落ち着いた空間で、モダンなインテリアと旧い木の建物の造りが妙に面白く、素敵な雰囲気のお店です。お茶屋さんの納屋をほとんどそのまま使っているようです。
テーブルの数は少ないですが、大きな円卓や長いテーブルがあります。広い庭があり四季折々の風景を楽しみながら、お茶が飲めます。
メニューは、老舗のお茶屋さんらしく新茶・玉露・煎茶・茎茶・芽茶・ほうじ茶・ぐり茶・荒茶・抹茶などの日本茶が中心。和菓子か洋菓子が選べるセットもあります。他にはコーヒーとソフトドリンクのみで、食事は出来ません。抹茶以外のお茶は、最初の一煎目は急須と共に出されますが、二煎目から、店内の中ほどに置いてある茶釜から、急須にお湯を継ぎ足し好きなだけいただけます。
1階がカフェ、2階がギャラリーになっています。ギャラリーも兼ねているので、陶器や小物など作家さんが作られた品も展示・販売しています。2階のギャラリーではおおよそ何かしらの企画展が開かれています。
で、この日、2階のギャラリーで開催されていたのが、娘の書道の先生であるさいたま市在住の書道家・神保きく代さんの個展でした。この神保先生も妻が勤務している保育園で年長さんの幼児を対象に長く書道を教えてくださっているのですが、5年前に同じく『楽風』で開催された個展を鑑賞した私の娘が感動してその場で弟子入り。現在は娘の“お師匠さん”でもあります。
実は弊社ハレックスの五反田本社の会議室には『聴聞』と書かれた書が飾られているのですが、この書も神保きく代先生の書かれた書です。娘が弟子入りしたその5年前の個展で、私が感動してその場で購入しました(もちろん私のポケットマネーです)。
「聞く(ヒアリング)」と「聴く(リスニング)」の違い、ソリューションカンパニーを目指そうとしている弊社ハレックスにとって、この違いを正しく理解することが重要で、社員1人1人にこの違いを分かってもらいたい…という思いで購入しました。そういう事もあって、久し振りに神保先生にもお会いしたいと思い、私も観に来たわけです。
今回の個展は神保先生単独の個展ではなく、2人のお仲間と言うかお弟子さんとの共同開催の個展でした。しかし、一目見ただけで神保先生の作品かどうかは判ります。筆に勢いがある…と言うか、字から一種のオーラがほとばしってる感じがしちゃいますから。中でも私が気に入ったのが次の2つの作品。
左の写真の一番右端の書は「並ぶ」という作品。子供達が手を繋いで並んでいるところを表現したそうなのですが、両手が塞がってないと、子供達は必ず悪さをするものだから、両手を塞ぐようにドンドン手を繋いでいったら、こんな作品になっちゃった…って、豪快に笑いながら解説してくれました。
もう1枚は「ゆだねる」という作品。なんとも言えない脱力感が素敵な作品です。右肩下がりの具合が絶妙です。この作品は筆ではなく、お土産でいただいたお菓子に付いていた刷毛のようなもの(本来は醤油?を塗るための刷毛)を用いて書いたものなんだそうです。なるほどぉ~。書道は奥が深いです。
ちなみに、この『楽風』2階のギャラリーですが、元々がお茶屋さんの納屋を改造して使っているものなので、天井が低く、気を付けて歩かないと、天井の梁や敷居に頭をぶつけてしまいます。私はこの日、3度も天井の梁に頭をぶつけてしまいました(笑)
それにしても庭の緑の木々を眺めながらいただくお茶はひと味違います。時間がゆっくり流れている感覚になり、心地良いですね。この『楽風』、私は浦和駅近くに来る時にはよく立ち寄る喫茶店なのですが、和みたい時にはピッタリのお店です。
皆さん、浦和に来ることがあったら、是非訪れてみてください。特に、女性なら間違いなく気に入っていただけるお店だと思います。お薦めです(^^)d
JR浦和駅から徒歩10分ほど、旧中山道を『調神社(つきのみや神社)』の方へと住宅街を進む途中にふと現れるそのカフェ&ギャラリーがあります。現在も浦和で指折りの老舗のお茶屋さん『青山茶舗』を営むその敷地内で、お茶の保管に使っていた納屋を改築して4年前に始めた日本茶中心の喫茶店、それが『楽風(らふ)』です。
http://art-saitama.jp/area/center/entry_719/
(このほかにもいろいろなブログ等で紹介されている知る人ぞ知る人気店のようです)
この『楽風』というカフェ&ギャラリー、明治24年築というから、100年以上経っている渋い建物をほとんどそのままの形で使っていて、無骨ながらしっかりとした柱や、ヒビの入った土壁に小さな窓が独特の風情を醸し出しています。お店自体も入り口(門)から少し覗き込むと、ちょっとした庭付きの少し旧い邸宅のようです。初めて訪れると、いったいどこに入っていくんだろう?、このまま入っていっていいのかな?…と不安な気持ちに襲われます。
門をはいって20メートルほど庭の中を歩き、玄関を潜って初めてそこがカフェである事に気がつきます。店の中へは靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて入ります。
店内は茶色で統一された少々暗めの落ち着いた空間で、モダンなインテリアと旧い木の建物の造りが妙に面白く、素敵な雰囲気のお店です。お茶屋さんの納屋をほとんどそのまま使っているようです。
テーブルの数は少ないですが、大きな円卓や長いテーブルがあります。広い庭があり四季折々の風景を楽しみながら、お茶が飲めます。
メニューは、老舗のお茶屋さんらしく新茶・玉露・煎茶・茎茶・芽茶・ほうじ茶・ぐり茶・荒茶・抹茶などの日本茶が中心。和菓子か洋菓子が選べるセットもあります。他にはコーヒーとソフトドリンクのみで、食事は出来ません。抹茶以外のお茶は、最初の一煎目は急須と共に出されますが、二煎目から、店内の中ほどに置いてある茶釜から、急須にお湯を継ぎ足し好きなだけいただけます。
1階がカフェ、2階がギャラリーになっています。ギャラリーも兼ねているので、陶器や小物など作家さんが作られた品も展示・販売しています。2階のギャラリーではおおよそ何かしらの企画展が開かれています。
で、この日、2階のギャラリーで開催されていたのが、娘の書道の先生であるさいたま市在住の書道家・神保きく代さんの個展でした。この神保先生も妻が勤務している保育園で年長さんの幼児を対象に長く書道を教えてくださっているのですが、5年前に同じく『楽風』で開催された個展を鑑賞した私の娘が感動してその場で弟子入り。現在は娘の“お師匠さん”でもあります。
実は弊社ハレックスの五反田本社の会議室には『聴聞』と書かれた書が飾られているのですが、この書も神保きく代先生の書かれた書です。娘が弟子入りしたその5年前の個展で、私が感動してその場で購入しました(もちろん私のポケットマネーです)。
「聞く(ヒアリング)」と「聴く(リスニング)」の違い、ソリューションカンパニーを目指そうとしている弊社ハレックスにとって、この違いを正しく理解することが重要で、社員1人1人にこの違いを分かってもらいたい…という思いで購入しました。そういう事もあって、久し振りに神保先生にもお会いしたいと思い、私も観に来たわけです。
今回の個展は神保先生単独の個展ではなく、2人のお仲間と言うかお弟子さんとの共同開催の個展でした。しかし、一目見ただけで神保先生の作品かどうかは判ります。筆に勢いがある…と言うか、字から一種のオーラがほとばしってる感じがしちゃいますから。中でも私が気に入ったのが次の2つの作品。
左の写真の一番右端の書は「並ぶ」という作品。子供達が手を繋いで並んでいるところを表現したそうなのですが、両手が塞がってないと、子供達は必ず悪さをするものだから、両手を塞ぐようにドンドン手を繋いでいったら、こんな作品になっちゃった…って、豪快に笑いながら解説してくれました。
もう1枚は「ゆだねる」という作品。なんとも言えない脱力感が素敵な作品です。右肩下がりの具合が絶妙です。この作品は筆ではなく、お土産でいただいたお菓子に付いていた刷毛のようなもの(本来は醤油?を塗るための刷毛)を用いて書いたものなんだそうです。なるほどぉ~。書道は奥が深いです。
ちなみに、この『楽風』2階のギャラリーですが、元々がお茶屋さんの納屋を改造して使っているものなので、天井が低く、気を付けて歩かないと、天井の梁や敷居に頭をぶつけてしまいます。私はこの日、3度も天井の梁に頭をぶつけてしまいました(笑)
それにしても庭の緑の木々を眺めながらいただくお茶はひと味違います。時間がゆっくり流れている感覚になり、心地良いですね。この『楽風』、私は浦和駅近くに来る時にはよく立ち寄る喫茶店なのですが、和みたい時にはピッタリのお店です。
皆さん、浦和に来ることがあったら、是非訪れてみてください。特に、女性なら間違いなく気に入っていただけるお店だと思います。お薦めです(^^)d
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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