2015/08/31

瀬戸内の幸と讃岐うどんを堪能する会

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私は中学高校時代という多感な時期を香川県の丸亀市で過ごしたことから、愛媛県出身で愛媛県に本籍地を持つ者ではありますが、香川県の出身を自認しているようなところがあります。まぁ~、私としては愛媛県や香川県というのではなく、北四国人、いや四国人として、四国4県の“架け橋”のような存在になりたいな…と思っているところです(大袈裟か…)。全人口で400万人もいない狭い狭い四国なんですから。

香川県は、今や御存知“うどん県”の別名で全国に知られている“讃岐うどん”で有名なところです。香川県人にとってうどんはソウルフードのようなもので、主食でありおかずであり、おやつであり…と、とにかくよくうどんを食べます。1日3食うどんであってもなんら問題がないくらい(笑) 香川県人が3人も集まると、「どこのうどんが好きか」から始まって、うどんの話題だけで一晩中話せるくらいです。これに関してはこの『おちゃめ日記』の場でも「おそるべき讃岐うどん」と題して、しっかり書かせていただきました。

おそるべき讃岐うどん(その1)
おそるべき讃岐うどん(その2)
おそるべき讃岐うどん(その3)
おそるべき讃岐うどん(その4)

そんな生きていく上でうどんがなくてはならない香川県人が故郷を遠く離れて首都圏に出てくると、時々、地元の美味しいうどんが無性に食べたくなってくるのです(“うどん禁断症状”ってやつです)。ふだんは加ト吉(現JTテーブルマーク)の冷凍麺と新橋の旬彩館(香川県愛媛県の共同アンテナショップ)で購入してきた地元産の醤油とイリコを使って自分なりに追求した讃岐うどんを作って食べたり、このところ首都圏のみならず全国あちこちでよく見掛けるようになったチェーン店の『丸亀製麺』のような店にうどんを食べにいって、なんとか“うどん禁断症状”を抑えてはいますが、やはり、地元で食べた“打ち立て”のうどんの味にはかないません。

そうした地元の美味しいうどんを食べたくて仕方がない首都圏在住の香川県人&香川県に所縁のある方々が時折集まって開催している『瀬戸内の幸と讃岐うどんを堪能する会』という集まりが8月25日(火)の夕方からあり、私もお誘いを受けたものですから参加してきました。

この『瀬戸内の幸と讃岐うどんを堪能する会』は、先日の試合で勝利して、来るべきチャンピョンカーニバルで、日本スーパーバンタム級タイトルマッチに挑戦することが事実上決まった香川県高松市出身のプロボクサー石本康隆選手の首都圏応援団の有志の皆さんで開催しているもので、今回はその石本康隆選手も参加する予定ということだったので、二つ返事で参加を決めたのでした。

会場は千代田区の神田錦町にある『野らぼー錦町本店』でした。この『野らぼー』、神田に本社があり首都圏に7店出店している讃岐うどんをはじめとした瀬戸内料理のチェーン店で、私の現在の地元である埼玉県さいたま市大宮区のルミネ大宮にも店を出しています。ですが、正式な会社名を有限会社善通寺フーズといって、弘法大師空海生誕の地である香川県善通寺市が元々の発祥の地です。善通寺市の隣が私が中学高校時代を過ごした丸亀市で、その意味では、首都圏で食することができる、うどんの本当の本番丸亀の味ということができます。

これを書き出すと長くなっちゃうんですが、全国の都道府県の中でも一番面積の狭い香川県(岐阜県高山市や静岡県浜松市よりも狭い)ですが、大きく東讃(県都高松市が中心)と西讃(丸亀市が中心)に分けられ、文化が微妙に異なります。文化の中には、当然、食文化も含まれ、一口に讃岐うどんと言っても、東讃のうどんと西讃のうどんでは麺のコシの強さ太さ、食べ方等が微妙に異なります。私達西讃の人間に言わせると、「正統な讃岐うどんと呼べるうどんは、坂出、丸亀、善通寺、琴平、満濃、綾歌といった西讃、それも土器川と綾川に囲まれた“ディープ香川”と我々が秘かに呼んでいる三角地帯のうどんだけである。高松をはじめとした東讃のうどんは“讃岐うどん”として認めたくない」ということなんです。微妙な差なので、県外の方にはなかなか理解しにくいところもありますが、確かに、この西讃のうどんのほうが、基本的に麺のコシは強いです(店にもよりますが…)。美味しいと評判で、わざわざ東京から飛行機に乗って食べに行かれる方も多いうどん店も、西讃のほうに集中しています。

ちなみに『野らぼー』とは、西讃地方の方言で「野らくらぼー」のこと。畑仕事もしないで、ぼーっとしている怠け者のことです。

野らぼー公式HP

私が会場に到着して間もなく石本選手も到着しました。あの試合から2週間が過ぎ、パンチを受けてちょっと腫れていた右頬もすっかり治り、少し曲がっていた鼻っ柱も元に戻り、すっかりイケメンの“いしも”に戻っていました。☆○(゜ο゜)o

リッチギー石本選手、次は日本タイトル獲得だぁ~っ!

石本選手の応援団の集まりですから、さすがに石本選手が話題の中心です。石本選手からはあの日の試合の控室での出来事や、試合中に見えていた風景等々、ふだん聞けないような面白い話をいっぱい聞くことができました。

石本選手からは、会うなり「越智さん、ブログにコメントを書いたのに、返事を返してくれないじゃあないですか!」って怒られちゃいましたが、確認してみると、私が8月12日に掲載したのに、石本選手がコメントを入れてくれたのが8月21日。私は石本選手がコメントを入れてくれるのが今か今かと毎日チェックしていたのですが、間が空いてしまったので、そのうちチェックを怠っていました。このブログを書いたら、すぐに返事を書きますね。実は、試合後、石本選手は地元高松に凱旋して、地元の応援団やファンの皆さんへのご挨拶や、地元で開催されたイベントへの出演などを忙しくこなしていたようです。さすがは律義な石本選手です。

今回の「瀬戸内の幸と讃岐うどんを堪能する会」には、10数名の方々と参加なさったのですが、プロボクサーの石本康隆選手だけでなく、多方面から面白い方々が参加されておられました。

まずは渋谷区神宮前の東郷神社境内に本拠を構える日本陶芸倶楽部の児玉裕司理事長。陶芸家の先生らしくとても穏やかな中に存在感の大きい方です。お忙しい方のようで、途中で退席なさったので香川県との関係は聞きそびれてしまいましたが、石本康隆選手の熱心なサポーターのお一人として参加されておられました。

日本陶芸倶楽部公式HP

次に、香川県高松市出身のシンガーソングライターの舞子さん。香川県立高松高校(私の母校丸亀高校の宿敵です。むこうはそうは思っていないようですが…)、早稲田大学政治経済学部卒業の才媛で、大学卒業後、会社務めをなさっている時に、ル・クプルの藤田隆二さんに初めて作った歌を評価されたことがきっかけで創作活動を始められたのだとか。優しく透明感のある歌声が評価されて、CMソングやドラマや映画の主題歌等を幾つも手掛けられていて、全国でご活躍中です。音楽だけでなく、運動の面でも素晴らしく、フェンシングの四国大会で個人優勝、インターハイ団体出場、国体団体7位入賞(高校時)、インカレベスト16(エペ)…。まさに文武両道って感じの方です。映画『UDON』にも出演した女優の小西真奈美さんに似たホント可愛らしい感じの方なのに、そんな話を聞くと、どうも凄い方のようです。このあたり、舞子さんのブログを是非ご覧ください。

舞子公式HP

前々回の石本康隆選手の試合の後の打ち上げでお会いし、2nd. Mini album「風とキャンバス」をいただいていたので、改めて聴いてみました。ホント優しく透明感のある歌声、そして楽曲です。やっぱり、私は鉄道マニアですので、そのアルバムの一番最後に収録されている『おもちゃの電車』、この楽曲が私は一番好きです。この『おもちゃの電車』は地元香川県を走る高松琴平電気鉄道(通称コトデン)100周年記念ソングなんですね。現在もiTunes等でダウンロードできるようですので、皆さん、是非購入してお聴きいただきたいと思っています。それにしても『おもちゃの電車』ですか…。電車の博物館と言われるコトデンに相応しい題名の楽曲です。

舞子さんからは、「前回お会いした時にCDをお渡ししたのに、なんで私のことを『おちゃめ日記』に書いてくれないのですか!?」って怒られちゃいましたので、ここでしっかりと書かせていただきます(笑)  ごめんごめんm(__)m 皆さん、しっかり読んでらっしゃるのですね(^_^;)

石本康隆選手同様、地元香川から東京に出てきて、それぞれの道の第一線で頑張っている若い人にお会いすると、嬉しくなりますし、強い刺激も受けます。舞子さんにも、さらに頑張っていただきたいものです。これからもしっかり応援させていただきます\(^-^)/

さらに、もうお一人が女優の金子なな子さん。金子なな子さんは映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年)をはじめとした平成ガメラ3部作や、「デスノート」(2006年)と言った作品を手掛けられた映画監督の金子修介監督の奥様であり、ご自身も女優を続けられながら、子供のための演技塾「Spring Entertainment」のCEOも務めていらっしゃいます。

Spring Entertainment公式HP

香川県との関わりは、ご主人である金子修介監督がメガホンを取られた2012年公開の映画『百年の時計』に女優として出演するために、香川県高松市にしばらく滞在したことによるそうです。そこで香川県のことがすっかり好きになっていただき、このような香川県人の集まりにも積極的に参加していただくようになりました。映画『百年の時計』は、舞子さんの歌『おもちゃの電車』同様、高松琴平電気鉄道創業100周年記念事業の一環として全編香川県内オールロケによって制作されたご当地映画で、NHKの朝ドラ「マッサン」にも出演された木南晴夏(きなみ はるか)さん、ロック歌手で俳優のミッキー・カーチスさんが主演しました。懐かしいコトデンが重要な鍵を握る映画ということで、鉄道マニアの私は東京で公開された時に観に行きました。コトデンもよかったですが、人生の機微を繊細に描いた素晴らしい作品で、観終わった後、ちょっと泣けました。その映画にも出演なさっていたのですね。

「百年の時計」公式HP
映画「百年の時計」サポータークラブ公式HP

で、この金子なな子さん。趣味でボクシングをおやりとのことで(ボクササイズではないかと思いますが…)、女性といってもボクシングのことが詳しい詳しい。それで、香川県出身の石本康隆選手を応援しているのだとか。

それにしてもプロボクサーの石本康隆選手を核として、人脈がドンドン広がっていきます。それも多方面に渡って。これも石本選手の律義で真面目な性格のなせる業だと私は思います。素晴らしい! 私もその一人としてこの場に参加させていただいているのであれば、嬉しいことです。

石本康隆選手をはじめとした様々な分野で活躍されている方々と間近でお話をさせていただいたり、美味しい、そして懐かしい瀬戸内料理と本場の讃岐うどんに舌鼓を打てたりと、ホント楽しいリフレッシュの時間を過ごすことができました。

最後は石本康隆選手が来る日本タイトルマッチに挑む力強い抱負を述べて、お開きとなりました。

おぉっ! 頑張れ、イシモ、石本康隆!\(^_^)(^_^)/

このような素晴らしい場をご提供いただいた幹事の齋藤さん、いつもいつもありがとうございます。石本康隆選手の次の日本タイトルマッチでは、青コーナーに向かう花道を飾る応援の幟(のぼり)を持つ役、不肖、私越智正昭が齋藤さんになり代わって務めさせていただきます(^o^ゞ

執筆者

株式会社ハレックス前代表取締役社長 越智正昭

株式会社ハレックス
前代表取締役社長

越智正昭

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